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映画『トロール・ハンター』あらすじネタバレ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『トロール・ハンター』の概要:空想上の怪物トロールのハンターの男性を、学生が追いかけるというノルウェー産のPOV映画。監督はアンドレ・ウーヴレダル、主演はコメディアンのオットー・イェスパーセン。

映画『トロール・ハンター』 作品情報

トロール・ハンター

  • 製作年:2010年
  • 上映時間:103分
  • ジャンル:SF、ファンタジー、アドベンチャー
  • 監督:アンドレ・ウーヴレダル
  • キャスト:オットー・イェスパーセン、ハンス・モルテン・ハンセン、トマス・アルフ・ラーセン、グレン・アーランド・トステルード etc

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映画『トロール・ハンター』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『トロール・ハンター』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『トロール・ハンター』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『トロール・ハンター』 あらすじ【起・承】

ノルウェーのボルダ大学に通うトマス、ヨハンナ、カッレは、映画の撮影をしていた。
熊の密猟を追ううち、密猟者だという噂のトレーラーで暮らす不気味な男ハンスの後を追うことに。

夜になり、森から出てきたハンスと遭遇。
その時、トマスは何かに噛まれてしまった。
おとぎ話や伝説上の生き物、トロールの存在をにおわせるハンスに取材を申し込むと、彼の指示に従うという条件付きで許可をもらえた。
もうひとつの条件は、クリスチャンではないこと。
半信半疑だった3人の前にトロールが現れ、ハンスの紫外線ライトを浴びて石になった。
3人の中にクリスチャンがいると確信していたハンスだったが、追及はされなかった。

ハンスはトロール保安機関(TST)のトロールハンターで、政府はトロールの存在を隠し続けていた。
しかし、待遇の悪さにうんざりしたハンスは、トマスたちの取材を通じてトロールの存在を公表してほしいと語る。
奇妙な熊の密猟も、トロールの存在を隠すためのものだった。
野生動物委員という一面を持つTSTのフィンに睨まれつつ、トマスたちはトロールハンターへの密着取材を開始。

テリトリーからはぐれたトロールが異様に増えている、と語るハンスは、リングルフィンチと呼ばれるトロールを追っていた。
病気の可能性もあるため血を取らなければならず、クリスチャンの血を利用して、なんとか仕事を終えたハンス。

やがてトマスは、体の不調を訴え始める。

映画『トロール・ハンター』 結末・ラスト(ネタバレ)

ハンスは採取した血を、トロールをよく知る獣医に預け検査を頼んだ。

取材を続けるトマスたちは、トロールについての詳しい話を聞いたり、山トロールと森トロールがテリトリー争いをしたという場所を紹介される。
そして森トロールの被害があったとされる場所を探る。
採掘抗跡地にトロールの群れの痕跡が見つかり、戻ってきたトロールの群れをやり過ごそうとしていると、怯えだしたカッレは自分はクリスチャンなのだと告白する。
そして彼は、マウンテンキングと呼ばれるトロールの餌食になった。

トロールの存在を公表すべきだと確信したトマスとヨハンナ。
新しいカメラマンのマリカをメンバーに加え、取材は続行される。
かつてTSTの命令で、多くのトロールを殺さなければなかった過去を告白するハンス。

獣医からの連絡で、すべてのトロールが狂犬病に感染していると告げられ、トマスも感染しているとわかる。
探していたヨットナールに襲われ、助けを求めてきた地震学者を連れて逃げることに。
しかしハンスは勇敢に、一人でヨットナールを倒して去っていった。

町までの雪道を歩いていたトマスたちの前にやってきたフィン。
テープを奪われまいと抵抗したヨハンナの姿を最後に、彼らの行方は分からなくなり、テープだけが発見された。

政府はTSTの存在を否定したが、2010年、ストルテンベルク首相が意味不明の発言をした記録がある。

映画『トロール・ハンター』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『トロール・ハンター』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

コメディになりそうでならないメリハリの効いたストーリー

偶然見つかったテープを再編集した作品で、本物だと証明されている、という前置きで始まる作品。
カルト的人気のPOVホラー映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」にソックリの前置きで、撮影者が行方不明になっているという点も同じ。

ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや、「ハリーポッター」シリーズなどにも登場し、北欧では有名な空想上の怪物トロールが実在したと大々的に宣言する作品で、政府がそれを隠そうとしているという、どう見ても嘘くさい設定。
しかし終盤でハンスがひとりヨットノールに立ち向かい、倒して去っていく姿はかっこいい。
胡散臭くもあるが、ハンスのトロールにまつわる話の数々は面白い。

フィンの明らかに適当な野生動物委員としての説明や、森から出てきたハンスが挙動不審気味に「トロールだ!」と叫んでいるのには、思わず笑ってしまう。
ラストの「トロールへの虐待はしていない」というテロップも、一歩間違えればコメディになる。

しかしカッレがクリスチャンだと隠していて命を落としたり、ハンスが暗い過去などを語ることで、メリハリが効いた内容になっている。

個性的な映像技術

ハンスがリングルフィンチと戦った時の手作り感満載の装備と、怪我ひとつないという部分はツッコミどころ。
トマスがトロールに噛まれて破かれた服に、ガムテープを貼って他の服に着替えないのも奇妙。

VFXで作られたトロールの映像は雑だが、夜行性という設定を生かして暗さでごまかしたり、暗視モードや吹雪の中の映像にしてあって、あまり気にならない。
カッレが襲われた時の映像は、手ブレ感によってごまかしつつ、怖さをうまく表現している。
また、POVといえば手ブレ映像によってリアリティを出す事が多いが、逃げる時以外はきちんと撮影されているので、映像酔いの心配も無い。

ラストで、本物の首相の映像と発言を、怪物トロールのことと勘違いさせるように使っているのは、見事な演出だ。

映画『トロール・ハンター』 まとめ

ハリウッドリメイク版の製作も決定している、ノルウェー発の斬新なPOV作品。
低予算をにおわせる作品で、出てくる死んだ熊もぬいぐるみ感丸出しだが、肝心のトロールに関してはうまくごまかしている。

ノルウェーの美しい自然が何度も映し出され、面白くてちょっと怖いトロールと、孤独に戦うトロールハンターの姿と共に見せ場となっている。
「紫外線ビーム」と発言したり、紫外線ライトをつけたトレーラーハウスで日焼け止めを塗って生活している、お茶目な一面を持つトロールハンターのハンスが面白くて格好いい作品。

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