映画『追跡者(1998)』の概要:1993年の映画『逃亡者』で、主人公を執拗に追い詰めたジェラード副保安官を主役に据えたスピンオフ作品。護送機から逃亡した犯人を追う保安官と部下たちの活躍を描く、サスペンス・アクション。
映画『追跡者』の作品情報
上映時間:131分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:スチュアート・ベアード
キャスト:トミー・リー・ジョーンズ、ウェズリー・スナイプス、ロバート・ダウニー・Jr、ジョー・パントリアーノ etc
映画『追跡者』の登場人物(キャスト)
- サミュエル・ジェラード(トミー・リージョーンズ)
- 『逃亡者』で主人公を追った保安官。今作では連邦保安官上級代理に昇進している。無骨で、時にやりすぎるぐらい仕事熱心。一見とっつきにくいが、実は非常に部下思い。逃亡した殺人事件の容疑者・シェリダンの行方を追う。
- マーク・J・シェリダン(ウェズリー・スナイプス)
- 元CIA工作員。CIA工作員2名の殺害容疑で逮捕された。中国スパイへの情報漏えいを疑われているが、実際には本当のスパイに罪をなすりつけられていた。自分の無実を証明するため、逃亡を図る。
- ジョン・ロイス(ロバート・ダウニー・Jr.)
- 外交保安局から派遣された捜査官。ジェラード保安官代理のチームと組んでマークを追うことになる。銀色の銃を愛用しているが、合流して早々ジェラードにグロックを渡されている。実は中国スパイに情報を流していたのはマークではなく、彼と殺された2人の捜査官だった。
- マリー(イレーヌ・ジャコブ)
- マークの恋人。マークが無実だと信じ、逃亡の手助けをする。
- ノア(トム・ウッド)
- ジェラードのチームの一員。チームの中では若手。マークを追って、これを邪魔に思ったジョンに殺されてしまう。
- キャサリン(ケイト・ネリガン)
- 連邦保安官でジェラードの上司。厳しい上司だが、事件に不審な点があれば相手が長官だろうと問いただす正義の人。
- バロウズ(リック・スナイダー)
- ジョンの同僚。実は中国スパイに情報を漏えいしていた。長官にばれないよう、マークに罪をなすりつける。
- シャン・チェン(マイケル・ポール・チャン)
- 中国大使館職員だが、その正体は中国のスパイ。マークの命を狙う。
映画『追跡者』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『追跡者』のあらすじ【起】
サミュエル・ジェラード連邦保安官上級代理は、ノアら自分のチームと共に犯人を逮捕した。しかしその際に暴力を働いたと容疑者が主張したため、上司のキャサリン連邦保安官に囚人達の護送機に同乗するよう言い渡されてしまう。この護送機には、元軍人で2名の殺害容疑で逮捕された男・マーク・シェリダンも乗っていた。マークは容疑を否認していた。
飛行中に、中国人の囚人がマークを銃で襲う。そのせいで機体に穴が開き、護送機は湖に墜落した。マークは眼鏡のつるで足枷を外すが、ジェラードに見つかってしまう。ジェラードはマークに手伝わせ、囚人達を逃がすことなく護送機から非難させた。しかし気が付くと、マークがいなくなっていた。ジェラードはチームを呼び寄せ、マークの追跡を開始する。追跡チームには、外交保安局からジョン・ロイスが参加することになった。マークに殺された2人はジョンの同僚だった。ジェラードはマークの銀色の銃ではきちんと撃てないと主張し、彼にグロックを渡す。
マークは通りがかった夫婦を脅し、彼らのトラックで移動する。しかし州警察にトラックを止められ、銃を奪って逃げだした。知らせを受けたジェラードたちは付近の沼地を捜索する。ジェラードはマークに遭遇したが、撃たれてしまった。
映画『追跡者』のあらすじ【承】
マークは恋人のマリーに連絡を取り、自分は人を殺していないと訴える。マリーも彼を信じた。マークは国連ビルの近くに潜伏し、かつて共に戦った軍曹を訪ねた。マークは自分がCIAの工作員だったことを明かし、任務で中国人とやり取りをしている途中に例の2人を殺したと打ち明けた。殺された2人は同僚だったのだ。マークはこの中国人を探し、自分を罠にはめた黒幕を探し出すことに決めた。
ジェラードはマークが冷酷な殺し屋には思えず、事件自体に疑問を持ち始めていた。ジェラードとジョンは恋人のマリーを訪ね、彼女がマークと連絡を取るだろうと見当をつける。一方部下達は、護送機の整備士が機内に銃を持ち込んだことを突き止めた。ジェラードは整備士を追うが、一足違いで殺されてしまっていた。ジェラードは直前にすれ違った中国人が犯人だと気付く。
中国人の名はシアン・チャン、表向きは中国の国連派遣員だが実は中国のスパイだった。ジェラードは監視ビデオでマークとチャンが何かを受渡しし、命を狙われ2人を殺した様子を見る。しかしマークは手袋をはめているのに指紋が現場に残っていたことに、ジェラードもキャサリンも疑問を持つ。キャサリンが外交保安局を問い詰めると、内部から何者かがスパイに情報を流していたということがわかった。マークがその犯人だと考えられていたのだ。
映画『追跡者』のあらすじ【転】
チームはチャンを尾行中にマークらしき男を発見、2手にわかれて尾行する。チャンは領事館へ、マークはクイーンズ墓地へ向かった。葬儀の車列の中にバロウズ捜査官を見つけたジェラードと部下のノアは、何か怪しいと勘付く。バロウズ捜査官が向かった礼拝堂には、マークが待ち伏せていた。マークはバロウズを脅し、情報を売っていたのはバロウズだと白状させた。バロウズは長官にばれる前にマークに罪をなすりつけたのだ。
チャンがマークを狙撃しようと狙っていた。しかしチャンの撃った弾はバロウズに当たり、彼は死亡する。銃撃戦の末チャンは逮捕されたが、マークは墓地で合流したマリーの車で逃亡した。ジェラートはジョンと共にマークを追う。ノアも警官隊を率いて、後に続いた。
部屋でマークを見つけたジョンは取っ組み合いになった。そこへノアが入ってきて加勢しようとする。しかし銃声が響き、マークは部屋から逃げ出した。ジェラードが駆けつけた時には、撃たれたノアが瀕死の状態となっていた。マークは列車に飛び乗り、ジェラードは彼に逃げられてしまった。ジェラードはノアに付き添ったが、ノアは搬送先の病院で亡くなった。
映画『追跡者』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジェラードはマークが船酔いの薬を入手していたことを知り、出港予定のリーゼル郵船へ向かう。船に乗っていたマークを見つけたサミュエルは取っ組み合いとなるが、ジョンがマークを撃ち、逮捕した。
マークは傷を負い、警察の監視の元で入院する。ジョンは病室の前で、押収した証拠品と書類の記入に追われていた。ジェラードはジョンをねぎらうが、証拠品である銀色の銃に目がいった。ジョンはこの銃がノアを撃ったもので、マークから押収したと説明する。ジェラードはジョンの銃を見せてほしいと頼む。ジョンが差し出した銃はグロックだった。ジェラードはジョンに出会った時のことを思い出し、銀色の銃がジョンの物ではないかと疑いを抱く。ジェラードはジョンにコーヒーを買ってくると言って席を外す。
ジョンは見張りの警官に証拠品の銃を持っていかせ、その隙に病室に入った。ジョンも情報を売っていた側の人間で、マークを殺そうとしていたのだ。しかしこれを見抜いていたジェラードがジョンを食い止めた。ジェラードはジョンがマークを撃った弾と、ノアが撃たれた弾の弾道が同じだと証拠を突きつける。ジョンはジェラードに銃を向けたが、空発だった。先ほど銃を見せてもらった時に、ジェラードが弾を抜いておいたのだ。ジョンは逮捕された。事件が一件落着し、ジェラードとチームはノアのために盃を掲げるのだった。
映画『追跡者』の感想・評価・レビュー
前作の強敵「追跡者」であるトミー・リー・ジョーンズを主役に据えるスピンオフなら、面白くないはずはないだろうと視聴。
登場キャラクターが増えたので、それぞれがどういう思惑で動いているのか把握するのに戸惑ったが、前作にはなかった「本当に犯人なのか」と観客が推理する余地があって面白かった。アクションシーンが増えたが、前回のような知能を駆使するという展開が楽しかったのでそこは少し残念。
若いロバート・ダウニーJrが出ているので、彼の演技を見るのも楽しい。(男性 30代)
ハリソン・フォード主演の『逃亡者』のスピンオフ作品。『逃亡者』でハリソン・フォードを追い詰めていたトミー・リー・ジョーンズ演じる連邦保安官・ジェラードが今作の主人公です。
真面目で仕事一筋なジェラードはトミー・リー・ジョーンズの寡黙で不器用な雰囲気にぴったりで何故か応援したくなってしまうんですよね。
脇を固めるキャストもかなり豪華で、ウェズリー・スナイプスやロバート・ダウニーJrなど見応え抜群でした。
ストーリーはとても分かりやすいので、頭を使わずに見られると思いますが簡単すぎて黒幕がすぐに読めてしまうかも知れません。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー
今日テレビ東京で追跡者をやってるのをたまたま観ていて、
今さらながら、このシリーズが続かなかったのが残念に思った。
このチームが凄く好きだったし、トミーリージョーンズの
フットワークの凄さもビックリしたし、
最後のどんでん返しも、このシリーズの魅力だった。