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映画『月影の下で』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『月影の下で』の概要:世の中を突如震え上がらせた異様な殺人事件。その事件は9年おきに起こり、その度に新たな議論が生まれた。犯人を追い詰めたひとりの警官が人生を捧げた真相を見守る。監督ジム・ミックルが手がけた一作。

映画『月影の下で』の作品情報

月影の下で

製作年:2019年
上映時間:115分
ジャンル:SF、アクション、ミステリー
監督:ジム・ミックル
キャスト:ボイド・ホルブルック、クレオパトラ・コールマン、ボキーム・ウッドバイン、ルディ・ダーマリンガム etc

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映画『月影の下で』の登場人物(キャスト)

トーマス(ボイド・ホルブルック)
上昇志向と探求心が強い元刑事。刑事昇進前に関わった事件で、未来を予知するような発言を受け次第に確信を掴んでいく。身を滅ぼしながらも、事件の真相を追い続ける。
ポルト(マイケル・C・ホール)
トーマスの義理の兄。刑事として第一線で活躍する一方、落ちぶれ壊れていくトーマスを心配している。エイミーの世話も請け負い、家族を支えている存在。
マドックス(ボキーム・ウッドバイン)
警官時代のトーマスの相棒。妻子を大事にし、トーマスにも家族の良さを伝えていた。事件にのめり込むトーマスを見守りながら、サポートしてくれる存在。
青いパーカーの女(クレオパトラ・コールマン)
突如現れた連続殺人犯。並外れた身体能力を持ち、巧みに警察の目を欺いていく。9年ごとに世間を騒ぎ立てるような事件を起こすが、実態不明の存在。
ラオ博士(ルディ・ダーマリンガム)
研究熱心な男だが、9年ごとに現れる連続殺人犯に魅了されていく。身を隠しながら、密かに犯人と同じ薬剤を作り世の中を変えようと企んでいる。

映画『月影の下で』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『月影の下で』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『月影の下で』のあらすじ【起】

2024年、窓ガラスが全壊している高層ビルから地上を見下ろすと、辺り一面は炎に包まれていた。

時は変わり、1998年。街中で原因不明の出血に見舞われる人々が多発した。職業や年齢、性別に関係なくその症状は人々を襲い、夜間バスの運転手は乗客を巻き込み大きな事故を起こしていた。そのニュースを聞きながら、臨月の妻のために朝食を作る警官のトーマス。義理の兄で刑事のポルトもいる事故現場に駆け付けるのだった。

刑事を目指しているトーマスはすぐに事件を捜査しようとしたがるが、ポルトは疎ましく思っていた。その事故現場でも前のめりに遺体を捜索するトーマス。遺体の脳は空になっており、周囲には脳がこぼれ落ちていた。さらに全ての遺体の首には共通の刺傷があることに気付くのだった。ポルトの注意を無視し情報を探りに検視官に会いに行くと、全ての遺体の刺傷は注射痕で放射性同位体が検出されたと知る。常識の範疇を超えた事件に興味が止まらないトーマスのパトカーに、首を刺されたという女性の情報が入った。貴重な生存者の話を聞くために駆け付けたトーマスは「青いフードの黒人女性に襲われた」という証言を得た。しかし、被害者の話を聞いた矢先目や鼻・口から血を吹き出しながら亡くなってしまった。

急を要す事態に動き出した警察は、「青いフードの女性」を手当たり次第に逮捕し続けた。
もちろんトーマスも昇格のチャンスを掴もうと必死に探し回る。突如パトカーの前に犯人と思われる女性が現れた。必死に相棒のマドックスと追いかける中で、トーマスは犯人の凶器と思われる器具を拾うのだった。その頃、二人が離れたパトカーには無線で妻が分娩室に入った情報が届いていた。しかしトーマスの耳には入らないのだった。

映画『月影の下で』のあらすじ【承】

駅で犯人を追い込んだマドックスが、返り討ちに遭い重傷を負ってしまう。一人で追い込んだトーマスだったが、犯人は「お嬢さんの誕生おめでとう」さらに「奥さんのこと本当に残念」とトーマスに向かって言い放った。意味深な発言に揺らいだ一瞬の隙をつかれたトーマスは窮地に追い込まれるも、咄嗟に拾った器具で犯人の足を刺した。そのまま犯人は線路に落ち、電車に轢かれてしまう。

放心状態だったトーマスに、妻が分娩室に居るという情報がようやく届く。急いで病院に駆け付けたトーマスに対して、犯人に発砲したのかという確認をする一人の刑事。犯人の腕から警察が使用する銃弾が発見されたのである。より困惑するトーマスだったが、妻の陣痛が始まってしまった。用意していたブレスレットを渡し、手を握るが不幸なことに胎盤が剥がれ、娘を産んだことで妻は亡くなってしまった。

トーマスは刑事になり、娘・エイミーは9歳の誕生日を迎えた。毎年プレゼントしていたブレスレット用のチャームを渡し、妻の墓参りに向かう道中、町ではデモが起こっていた。9年前の事件を機に人種差別の問題を提起されたのである。妻が亡くなった日を思い返しながら墓に着いたトーマス。墓石の上には身に覚えのない花と貝殻が残されていた。エイミーの希望通り、動物園に行こうとした矢先9年前と同様の事件が再び起こっていると連絡が入った。仕方なく現場にエイミーを連れていったトーマスは、同僚やポルトに花のことを聞くが、誰も墓参りにはまだ行っていなかった。さらに、現場付近の防犯カメラには9年前相対した女の姿が写り込んでいた。

映画『月影の下で』のあらすじ【転】

模倣犯かと思われたが、公表していない犯人の特徴が再現されていたことから、トーマスは9年前の証拠を再検証することにした。そうすると詳細不明とされていた、犯人の所持品である鍵が昨年創られた飛行機の鍵であることがわかった。9年前には存在しないものだったのである。エイミーの誕生日祝いをほったらかし、鍵の手がかりを掴むため、トーマスは飛行場へと向かうのだった。その道中、「この事件は未来人の仕業」と推論を話に来た一人の男が居たが、それどころではない二人は足早にあしらうのだった。

真っ暗な飛行場に着いたトーマスとマドックスだったが、すでに施錠されていた。しかし諦めがつかないトーマスは無理やり侵入し、犯人について問い詰めた。焦ったような主人の態度に違和感を覚えた矢先、犯人が再びトーマスの前に姿を現した。不覚にも銃を取り上げられ、手足を縛られてしまったトーマス。中の様子が気になりトーマスに声をかけに来たマドックスは不運にも犯人に撃たれて命を落としてしまった。トーマスが意識を取り戻すと、飛行機の中であった。犯人は「人命を救うために9年ごと、月が整う度に姿を見せている」とトーマスに話をした。受け止めきれないトーマスを飛行機から突き落とした犯人。幸運にも海に落下したトーマス。なんとか泳ぎ着いた岸辺には、犯人が乗っていたはずの飛行機が落下していた。人の姿など見当たらず、飛行場に向かう前に話しかけてきた男・ラオの発言を思い返していた。

2006年。トーマスは刑事を辞め探偵として事件を捜査し続けていた。そして、あしらってしまったラオの行方を追い求めていた。エイミーはポルトの家で生活している。毎年変わらず誕生日祝いにはブレスレット用のチャームをくれるが、本当は自分に関心などないとトーマスに呆れ返っていた。

映画『月影の下で』の結末・ラスト(ネタバレ)

数年間かけて手にした情報を、ポルトに必死に見せるトーマスだったが、その姿はただの異常者であった。きっと犯人がまた現れるのはその日だと踏んでいたトーマスは焦っていた。あたかも反省したような振る舞いをして、ポルトの警察手帳を手に入れたトーマスは以前の事件に関連するであろう人物を当たっていた。しかし、自宅を訪ねるとすでにその人は血を流しながら死んでいた。物音がする先を見ると、青いフードを被った女性がいる。咄嗟に発砲したトーマスだったが、犯人は手を怪我しながらもバイクで逃走を図る。トーマスも車を強奪し必死に追うのであった。小さな穴蔵に入り込んだ犯人を追い込んだと思ったトーマスだったが、小さな球体に入った犯人は目の前で姿を消してしまった。しかしトーマスは手を撃ったことで、過去に抱いた疑問が解消されたのだった。

時は2015年。秘密裏に犯人と同じ薬剤を開発していたラオ。その頃、トーマスは人気のない海辺でひっそりと時を待っていた。久しぶりに残されていたエミリーからのメッセージは、間もなく孫が生まれるという知らせだった。家族への負い目を感じた矢先、トーマスはラオに誘拐されてしまった。幾度も殺人を重ねる犯人を指示していたラオにとって、トーマスは邪魔な存在なのである。ラオが油断した隙に、車を事故に遭わせ何とか逃げ出したトーマスは9年前に犯人を取り逃した海岸で待ち伏せをした。

ようやく対面したトーマスと青いフードの女。しかし、犯人はエミリーに毎年プレゼントしていたブレスレットを付けていた。自分がずっと追い求めていた殺人犯は、未来の孫だったのだと気づいたトーマス。実は、過激派となった活動家や思想家を、過去に戻り抹消するというラオの思惑は実現されていたのである。トーマスの教えの元、自らその役目を志願した孫はタイムトラベルをしながら、危険因子を殺害していたのだった。未来を守るために身を挺した孫のおかげで、2024年にも平穏は保たれていた。

映画『月影の下で』の感想・評価・レビュー

月を追って自分の人生を見失った男。9年ごとに崩れ落ちていく男の生きざまは、自らの意思を貫き通しているのだからきっと幸せなんだろう。私たちが身を委ねている未来はどうなっているのか。この物語を見終わった後おもむろに考えてしまった。発端は有色人種への差別という問題提起からであったが、青いフードの女が変えていなければ他にはどんな思考があったのだろうか。善悪の在り方や、信念に対して考えてしまう展開には、監督ジム・ミックルなりのメッセージを受け取れたように感じた。SFとは言えない、近未来映画であった。(MIHOシネマ編集部)


9年ごとに事件を起こす猟奇的な犯人なのかと思いきや、自分の予想とは全然違う方向に物語が進んで行った。犯人は一体殺人を犯して何がしたいのか全然読めないので、どんどん物語に引き込まれていった。ストーリーが純粋におもしろい作品だった。
事件を追い求めるトーマスの気持ちは分からなくはないが、ずっと放っておかれた娘は少し可哀そうだった。ただ、そんな娘の存在があったからこそ、事件を追うトーマスの執念深さがより表れていたと思う。(女性 30代)


映像と音楽の組み合わせが最高に痺れる今作。ダークな雰囲気の映像とクラシック音楽の異様なまでのマッチングに鳥肌が立ってしまいました。
この作品を見た多くの人が、思っていたストーリーと違うと感じるはずです。しっかり練られた脚本なので違和感が無く、実際にこういう事件は起こりうるのか…と本気で考えてしまいました。
最後でしっかりと伏線が回収されるのでものすごく気持ちよく見られました。なかなかない雰囲気の作品なので、ぜひ見てもらいたいです。(女性 30代)

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