映画『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪』の概要:鈴木建設・営業三課の営業マンである浜崎伝助は、佐世保市で行われる第二西海橋の連結式のため出張に行くことになっていた。だが、浜崎は仕事そっちのけで、釣りを楽しもうとしていた。
映画『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪』の作品情報
上映時間:115分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:朝原雄三
キャスト:西田敏行、三國連太郎、浅田美代子、伊東美咲 etc
映画『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪』の登場人物(キャスト)
- 浜崎伝助(西田敏行)
- 鈴木建設・営業三課の営業マン。通称、浜ちゃん。 仕事よりも釣りが大事。小さなことは気にしない性格で、いつもニコニコ笑顔が絶えない。
- 鈴木一之助(三國連太郎)
- 鈴木建設の社長。通称、スーさん。ぶっきらぼうなところもあるが、友人思いの優しい性格。自由な浜ちゃんに、よく振り回されている。
- 河口美鈴(伊東美咲)
- 達也の恋人。父が経営する飲み屋を手伝っている。小さい頃に母が出て行ってから、20年間父と共に暮らしていた。
- 久保田達也(金子昇)
- 久保田工業の社長の息子・鈴木建設・長崎支店・設計部 に所属する。仕事熱心な男。美鈴と付き合っている。東京本社に転勤の内示が出たことをきっかけに、美鈴と結婚して東京に戻ることを決意する。
- 河口輝男(尾崎紀世彦)
- 美鈴の父。飲み屋を経営している。自分の思いや考えを口に出すことが苦手。無口で頑固。
- ロバート・グリーン(ボビー・オロゴン)
- アメリカ海軍兵士。通称ボブ。テキサス州出身。輝男が経営する飲み屋の常連。釣りをきっかけに浜崎と仲良くなる。
映画『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪』のあらすじ【起】
鈴木建設・営業三課の営業マンである浜崎伝助(通称浜ちゃん)は、長崎県佐世保市で行われる第二西海橋の連結式のため、出張に行くことになっていた。浜ちゃんが持っている釣りの人脈と情報のお蔭で、工事をすることができたからだった。
鈴木建設の設計部では若手の退職が相次いでいた。秋山専務・堀田常務・原口人事担当取締役は顔を突き合わせ、すぐに退社する若者達の現状を嘆いた。話していると、堀田は久保田達也のことが気になった。達也は久保田工業社長の息子で、鈴木建設・長崎支店・設計部で働いている若者だった。社長の鈴木一之助(通称スーさん)も達也のことが気になったので、3人の会話に加わった。原口は出張先で会えることを社長に報告した。
スーさんは浜ちゃんも出張で長崎に行くことを知り、仕事が終わった後釣りをしようと家に電話を掛けて誘った。しかし、仕事をするために行くので、そんな暇があるかどうか分からないと叱られ電話を切られてしまう。実は、浜ちゃんは密かに達也に電話を掛け、自分だけ釣りを楽しもうと船の手配をしていた。
映画『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪』のあらすじ【承】
浜ちゃんが長崎を訪れると、達也に河口美鈴という女性を紹介される。美鈴は達也の行きつけの飲み屋の娘で、船の手配をしてくれた人だった。浜ちゃんは美鈴に案内され、意気揚々と釣り船に乗り込んだ。達也も一緒に行くものだと思っていたが、仕事があるため一緒に行くことはできないと断られてしまう。浜ちゃんが不満の声を上げると、そこに美鈴の店の客であるロバート・グリーン(通称ボブ)が現れる。浜ちゃんはボブの流暢な英語の挨拶に戸惑うが、美鈴に一緒に乗せてあげて欲しいと頼まれたため、ボブと共に釣りをしに行くことになった。
達也は美鈴に、東京本社に戻ってくるよう人事部から移動の内示があったことを打ち明けた。美鈴は驚くが、連結式が終わったのだから仕方がないと、どこか諦めた表情で受け入れた。そんな美鈴に、達也は結婚しようとプロポーズした。しかし、断られてしまう。美鈴は達也と身分が違うことを気にしていたのだ。達也はそれでも諦められず、必死に言葉を重ね、離れたくないから東京に一緒に来て欲しいと頼んだ。美鈴は自分を思ってくれる達也の熱い思いを知り、微笑み返して行くことを承諾した。
スーさんは自分の誘いを断って浜ちゃんが1人だけ釣りを楽しんでいることを知り、怒りを募らせる。その頃、浜ちゃんはスーさんにばれているとも知らず、呑気に釣りを楽しんでいた。その後、浜ちゃんは達也の案内で、美鈴が働いている飲み屋を訪れた。そこで、達也から美鈴と結婚することを決めたため、仲人をして欲しいと頼まれる。浜ちゃんは快く承諾し店で働いている美鈴の父親に挨拶をしに行こうとするが、達也から止められる。達也はおっかない美鈴の父親が苦手で、まだ何も報告していなかった。
映画『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪』のあらすじ【転】
浜ちゃんは飲み屋で仲良くなった人とお酒を飲んではしゃいだため、二日酔いの状態で連結式に出席した。スーさんに叱られてしまうが、浜ちゃんに堪えている様子はなかった。浜ちゃんの頭の中は、釣りをすることで一杯だった。
美鈴の父である輝男は、店に手伝いに来てくれている女性から再婚を勧められる。輝男が1人でいる限り、美鈴が心配してお嫁に行けないというのだ。輝男はその言葉に腹を立て、美鈴が結婚するのならいつでも出て行けばいいと強がった。美鈴はその会話をこっそり聞いていた。一方、達也はみち子の親に挨拶に行ったときのことを浜ちゃんから聞いていた。浜ちゃんはみち子の父親がおっかなかったが、“よろしくお願いします”と言って頭を下げてくれたことを話した。
達也は自分の両親に紹介するため、東京行きのチケットを美鈴に渡した。しかし、東京に行くことはできないと断られる。美鈴は父を1人長崎に残していくことを心配していた。結婚について考えさせて欲しいと言われ、達也はチケットを握りしめて無言で席を立った。その日の夜、達也は店に行くと輝男に、“お嬢さんを僕にください”と頭を下げて頼んだ。だが、輝男から殴られてしまう。美鈴は何も話さず突然達也を殴った父を非難し、店を飛び出していった。偶然店にいた浜ちゃんは輝男に殴った真意を聞こうとするが、輝男は家族の問題だからと言って話そうとはしなかった。
映画『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪』の結末・ラスト(ネタバレ)
浜ちゃんが空港に現れなかったため、スーさんは一足先に東京へと戻った。釣りでもしているのだろうと思っていたが、次の日みち子さんから浜ちゃんが帰って来ないという連絡をもらう。営業三課に確認すると、浜ちゃんは出社していなかった。その頃、浜ちゃんはアメリカのイージス艦に迷い込んでおり、ボブに匿ってもらっていた。イージス艦は既に出航しており、ハワイに到着するまで引き返すことはできなかった。
スーさんやみち子さんや隣人の太田八郎は、連絡が取れない浜ちゃんのことを心配していた。事故に遭ったのではないか、事件に巻き込まれたのではないかと話し合ったが、何も答えは出ず、不安は増す一方だった。するとそこに、長崎県警から電話が掛かってくる。佐世保で男物の靴が見つかったので確認して欲しいというのだ。みち子は項垂れ、八郎と共に泣き崩れた。その頃、浜ちゃんは夜に紛れて釣りを楽しんでいた。しかし、そのせいで兵士に見つかり、捕まってしまう。
スーさんはみち子と共に佐世保に行き靴を確認した。すると、防衛省から警察に連絡が入り、浜崎と名乗る男を保護したと言われる。みち子が防衛省から送られてきたビデオデータを確認すると、確かに浜ちゃんが映っていた。対話することはできなかったため、浜ちゃんはみち子に呼び掛けながら自分が無事であることを報告した。みち子は安堵していたが、スーさんは呑気な浜ちゃんの姿に腹を立てた。
スーさんはみち子と共に達也と美鈴に会った。達也は美鈴の父が結婚に反対していることをスーさんに報告した。美鈴達は説得を諦めているようだった。スーさんはそんな2人に、意地を張っているだけだと諭した。
ハワイを堪能した浜ちゃんが、土産を持って鈴木建設に出社して来た。営業三課の仲間達は浜ちゃんが生きていたことを喜ぶが、役員達は怒っていたため、浜ちゃんは舟木課長と共に懲罰委員会に出席しなければならなかった。役員達は勝手な行動をして行方不明になったことに腹を立てており、浜ちゃんに厳罰を与えようとした。スーさんはそんな役員達に、社員が無事に戻ってきたことをなぜ喜べないのかと諭した。役員達は社長の言葉に胸を打たれ、浜ちゃんを叱責するのを止めた。スーさんは浜ちゃんと抱き合って無事に帰って来たことを喜びながら、これ以上庇い切れないから止めてくれと忠告した。
1か月後。スーさんは浜ちゃんと一緒に達也と美鈴の結婚式に出席するため、浜崎家にお邪魔していた。達也達の結婚は喜ばしいことだったが、美鈴の父のことだけが気がかりだった。今なお、美鈴は父と和解をしておらず、スーさんに父の代わりにバージンロードを歩いて欲しいと頼んでいた。
浜ちゃんは輝男に会いに行き、結婚式に出席しないのか尋ねた。輝男は頑なに出ることを嫌がった。浜ちゃんは輝男の説得を諦め、知り合いのアメリカ軍人を呼び寄せると、輝男を無理矢理式場に連れて行った。輝男は腹を立てるが、ウェディングドレス姿の娘の姿を見て言葉を失くす。輝男と美鈴は腕を組み、バージンロードを歩いた。そして、輝男は達也の目を見て、静かに頷いた。達也は深く頭を下げて感謝した。
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