映画『釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!』の概要:鈴木建設は再雇用制度を実地し、元秘書課の沢田弓子を雇うことにした。弓子は人手が足りない営業三課に配属された。かつて一緒に働いていた人達もいたため、弓子はすぐに仕事を覚えて職場にも馴染んだ。
映画『釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!』の作品情報
上映時間:107分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:朝原雄三
キャスト:西田敏行、三國連太郎、浅田美代子、石田ゆり子 etc
映画『釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!』の登場人物(キャスト)
- 浜崎伝助(西田敏行)
- 鈴木建設営業三課。通称浜ちゃん。妻のみち子との間に、鯉太郎という名の息子が1人いる。「釣りバカ」と呼ばれるほど、釣りが大好き。
- 鈴木一之助(三國連太郎)
- 鈴木建設の社長。通称スーさん。沢田弓子が入れてくれるお茶を、気に入っている。高齢のため社長職の引退を考えてはいるが、きっかけが掴めず働き続けている。
- 沢田弓子(石田ゆり子)
- 寿退社する前は、鈴木建設の秘書課で働いていた。再雇用制度を利用し、鈴木建設の営業三課に配属され働くことが決まる。旧姓、佐伯弓子。
- 村井徹(大泉洋)
- 高校の美術臨時講師。弓子と同じアパートに暮らしている。生徒達にも人気があり、休日家に遊びに来ることもある。
- 佐伯聖一(片岡鶴太郎)
- 漆職人。漆商品を販売したり、職人達を纏めるのが仕事。弓子の兄。家族は妻の加代子と娘の千秋。頑固で真面目、一本気な性格。
映画『釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!』のあらすじ【起】
鈴木建設は元社員の再雇用制度を実施し、元秘書課の沢田弓子を雇い入れた。鈴木建設社長の鈴木一之助(通称スーさん)は、弓子が秘書課に戻ることを望んでいた。しかし、営業課の人出が足りないとのことで、弓子はそちらに回ることが決まっていた。
弓子は配属先の営業三課を訪れ、皆に挨拶をした。だが、「釣りバカ」と呼ばれる浜崎伝助(通称浜ちゃん)の姿がなかった。皆で噂していると、浜ちゃんが現れる。弓子は浜ちゃんとの再会を喜んだ。浜ちゃんは皆に、弓子が寿退社する前は、鈴木建設男性社員の憧れの的だったことを話して聞かせた。
給料日が来たため、浜ちゃんは釣具店を見に行った。そこで、スーさんとばったり会う。浜ちゃんは今度釣りに行こうと話しながら、スーさんと一緒に会社に戻った。すると、弓子が思いつめた表情で、ベンチに座っているのが見えた。スーさんは弓子を心配し、同僚のよしみで相談に乗ってやってくれと浜ちゃんに頼んだ。スーさんは会社に戻らなければならない用事があったのだ。浜ちゃんは了承し、弓子に声を掛けに行った。だが、弓子は何も話そうとはしなかった。しかし、釣りに連れて行って欲しいと頼まれたため、今度一緒に行く約束をした。
映画『釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!』のあらすじ【承】
浜ちゃんは弓子と一緒に釣りを楽しんだ。船の船長であり浜ちゃんの友人の太田八郎は、あまりにも綺麗な弓子にうっとりとした表情をした。浜ちゃんはそんな八郎に、奥さんに逃げられたことを思い出せと声を掛けた。八郎は弓子と仲良く釣りを楽しんでいる浜ちゃんに嫉妬し、船を旋回させ帰ることにした。
浜ちゃんの家で釣った魚を食べることになった。そこで、弓子から離婚したことを打ち明けられる。仕事が上手くいかなくなった旦那が暴力を振るうようになり、2年前に別れたのだ。人事部には伝えてあるのだが、同僚達には言い辛く、浜ちゃん達にも言いそびれてしまったのだ。浜ちゃんの嫁のみち子は弓子を心配し家に泊まっていくことを勧めるが、弓子は帰ると言って立ち上がった。
弓子は法事のため、実家の能登に帰った。そこで、兄の佐伯聖一と妻の加代子から見合いの話を勧められる。だが、弓子は再婚に乗り気ではなく、電話で話したときにきっぱりと断っていた。弓子はまだ前の夫のことがトラウマになっていた。聖一は頑なな妹の態度に腹を立て、話し合いの場は重苦しい空気が広がった。
映画『釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!』のあらすじ【転】
弓子は町でばったり浜ちゃんに会う。実は、浜ちゃんは出張プラス釣りを楽しむために、能登に来ていた。だが、海が荒れていたせいで船が出ないため、弓子に会いに来たのだ。弓子は喜び、浜ちゃんを実家に連れて帰った。
浜ちゃんは聖一から幼い頃の弓子の話を聞き、皆で笑って楽しんだ。しかし、あまりにも浜ちゃんと弓子の仲が良いため、2人は付き合っているのではないかと聖一は密かに怪しんでいた。2人はそんな疑惑を持たれているとは知らず、東京に帰ることにした。能登の町を歩きながら、弓子は兄に見合いを勧められて困っていることを浜ちゃんに零した。浜ちゃんは弓子に好きな人がいないことを知り、そのことを八郎に伝えて良いか確認した。八郎は弓子のことを「理想の人だ」と言うほど、惚れ込んでいた。
浜ちゃんは弓子から預かった、輪島塗のカフスボタンを八郎に渡した。八郎は浮かれて喜んだ。次の日、八郎が普段着ないスーツを着て、みち子に会いに来た。変なところはないか確認したかったのだ。八郎はカフスのお礼をするために、魚を持って弓子に会いに行くところだった。みち子は困惑した表情のまま、八郎を見送った。
弓子の家に、隣人の村井徹が訪ねて来る。弓子が前に部屋が殺風景だと言っていたことを思い出し、友人から絵を譲ってもらって持って来たのだ。弓子が戸惑う中、徹は弓子の部屋に上がって設置をしだした。その後、絵を見ながら、2人はお酒を飲んでいた。弓子は好きなことを仕事にしている徹を羨ましがり、寂しげな表情を見せた。徹がそんな弓子に何か話そうとしていると、八郎が訪ねて来た。八郎は弓子と徹が恋人だと誤解し、魚を置いて出て行った。
徹は弓子に惚れていることを伝えるが、特に返事は求めなかった。そして、仙台で就職することが決まったため、アパートを出ることを話した。弓子は悲しげな表情で、徹の就職を祝福した。徹は弓子の心情に気づかず、最後に肖像画を描かせて欲しいと頼んだ。弓子は笑顔で了承した。
映画『釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!』の結末・ラスト(ネタバレ)
弓子は出張で能登にいる浜ちゃんから、祭りなので帰って来ないかと誘われる。そのことを徹に話していると、帰ればいいと勧められる。そして、徹が自分も一緒について行き、弓子の兄に結婚の報告をしに行くと話した。それは、徹なりのプロポーズだった。だが、弓子は何も聞かされておらず戸惑った。徹は一目会ったときから好きだったと告白し、きちんと弓子にプロポーズし直した。
弓子は結婚の挨拶をするため、徹と共に実家に帰った。聖一があまりにも厳しい態度を取るため、徹はなかなか言い出せなかった。それでも、徹はめげずに弓子と結婚したいことを伝えた。弓子は徹の言葉を補足し、一緒に仙台に行きたいことを伝えた。だが、聖一は徹がお酒を飲んで来たことに気づいており、きちんと挨拶ができない人には大切な妹を渡せないと、怒って席を立ってしまう。
加代子は弓子のためにと、聖一を宥めに行った。勝手に仙台に行くこともできるはずなのに、きちんと挨拶に来た2人の思いを汲んでやってくれと頼んだ。聖一はぶっきらぼうに、加代子に頼むと伝えた。加代子は不器用な夫の姿に、思わず微笑んだ。
弓子と徹は浜ちゃんとスーさんにばったり会う。弓子は浜ちゃんの明るい笑顔を見て元気になった。すると、そこに聖一の娘が弓子達のことを呼びに来た。聖一が許してあげるから一緒に食事を食べようと言っていたのだ。浜ちゃんも誘われたため、一緒に弓子の実家に向かった。
次の日、スーさんと浜ちゃんは、聖一から弓子達の結婚に対しての思いを聞いていた。正直、聖一は頼りない徹に不満を抱いていた。だが、浜ちゃんが徹の弓子を思う気持ちは本物であることを指摘すると、聖一はその通りだと賛同した。結婚が決まった弓子は、とても幸せそうだった。
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