映画『長江 愛の詩』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「長江 愛の詩」のネタバレあらすじ結末と感想

長江 愛の詩の概要:父を亡くした主人公は、弔う意味を込め受け継いだ貨物船で父が書いた詩集と共に長江を遡る旅に出る。その時々で出会う不思議な女性と逢瀬を続け、父もまた最愛の母と出会い恋をしたのだと思いを馳せるのであった。

長江 愛の詩の作品情報

長江 愛の詩

製作年:2016年
上映時間:115分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ヤン・チャオ
キャスト:チン・ハオ、シン・ジーレイ、ワン・ホンウェイ、ウー・リーポン etc

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長江 愛の詩の登場人物(キャスト)

ガオ・チュン(チン・ハオ)
亡くなった父親から貨物船を受け継ぎ、船長となる。父の弔いをしながら、長江図をなぞって、長江を遡る。アン・ルーと度々、遭遇し惹かれるようになる。
アン・ルー(シン・ジーレイ)
仏教の行脚を行いつつ、徒歩にて長江を遡っている不思議な女性。美しい容貌をしており、ガオ・チュンと度々、遭遇し惹かれ合うようになる。会う度に若返る。
ウー・シェン(ウー・リーポン)
ガオ・チュンの貨物船にて働く若者。取引先の社長と裏取引をし、公安に見つかってはまずい荷物を運ぶ仕事を請け負う。
シアン(チャン・ホワリン)
ガオ・チュンの船で働く老人。ガオ・チュンの父親と旧知の仲で日がな一日、酒を飲んで酔っ払っている。

長江 愛の詩のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『長江 愛の詩』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

長江 愛の詩のあらすじ【起】

貨物船の船長だった父親が亡くなり、父の船を受け継ぎ船長になったガオ・チュン。川辺の習慣では父親の死後、息子は必ず黒い魚を捕まえ香炉に入れる。餌は一切与えず、魚が死んだ日に父親の魂が安らぎを得ると言われている。故に、彼も黒い魚を捕まえ香炉に入れた。

1日目、上海。その日の夜、ガオ・チュンは港に停泊中、近くの小舟に美しい女性を発見するが、仕事の時間が迫っていたため、声をかけることもなく出発した。しかし、夜が明ける頃、エンジンの調子が悪くなり修理をする羽目に。そこで、ガオ・チュンはエンジンの影に隠されていた詩集を発見。彼がその中の詩を音読していると、エンジンに調子が戻る。

長江図と題された詩集は、長江の地図と共に地域ごとに詩が綴ってあった。恐らくは、父が記したものなのだろう。ガオ・チュンは父の弔いと同時に、その詩集に沿って長江を遡ることにした。

2日目、江陰。働き手の若者ウー・シェンが取ってきた仕事のため、港にて荷物を積み込む。その間、ガオ・チュンは港の散歩をしていたが、向こう岸に昨夜見かけた女性がいるのを発見。彼は彼女を追って歩を進め、ある小屋へ。果たして女性アン・ルーはその中で待ち構えていた。

どうやら、この小屋は彼女の住まいらしい。ガオ・チュンは促されるまま、ベッドへと横になり彼女と体を重ねてしまうのだった。
翌朝、公安に見つかってはいけない危ない荷物を載せたガオ・チュンの船が出港。危険な積み荷を積載したため、高額な手数料を頂くことにした。

長江 愛の詩のあらすじ【承】

8日目、萩港。万寿塔へ立ち寄ったガオ・チュンは、導師が女性と問答している声を聞く。その声がアン・ルーの声に似ていたため、塔の頂上へ登ったが、そこには誰もいなかった。慌てて出入口へ戻り、そこにいた導師へと女性のことを聞いたが、万寿塔は最上層以外で話すと、天から声が降ってくる構造になっているらしい。結局、アン・ルーのことは分からなかった。

船は順調に川を遡って行く。燃料を詰めた後、銅陵に停泊し船を休ませる。ガオ・チュンは長江図に記された通りの場所を目指し、停泊するようにした。そして、銅陵の寂れた村で再びアン・ルーと遭遇。彼女との短い逢瀬を経て、船へ戻ろうとしたが、別れ際に男性ともめている様子であったため、気になって村へ引き返した。だが、アン・ルーの姿は見つけられなかった。

父親が亡くなって2カ月が経過していた。弔いのために黒い魚を香炉に入れていたが、不思議なことに餌をやってもいないのに、魚は生き続けている。このことを凶兆だと感じたウー・シェンとシアンは、船長へと忠告。本来なら、魚を入れた香炉は母屋に置いて、息絶えるのを待つべきだったが、ガオ・チュンは船に乗せて持って来てしまった。2人の忠告を聞いた船長は、魚を香炉から網に入れて川へ浸すことにする。

次に停泊予定だった港を飛ばした。すると、仏教の修行をやめてガオ・チュンに会いにやって来たアン・ルーが、待ちぼうけをくらってしまう。彼女は砂浜から彼の船を眺め、ガオ・チュンを意気地なしと罵るのだった。

長江 愛の詩のあらすじ【転】

年が明け、新年を祝う爆竹が鳴る中、船は長江下流と中流の境目を通過。これより先は潮の推進力を利用できないため、自力で流れを遡るしかない。アン・ルーは仏教の修行へ戻っていた。

ある日の夜、ストレスを溜めて爆発させたウー・シェンが、ガオ・チュンと取っ組み合いになる。シアンはそれを止めたが、腹の虫が治まらないウー・シェンは甲板を歩き、足を滑らせ川へ転落。同時に船のエンジンがかかってしまい、彼はスクリューに巻き込まれ命を落としてしまうのだった。事の顛末に愕然とする2人だったが、船乗りの事故としてはよくあることで、2人は冷静を保ちつつ夜を明かした。

翌朝、ガオ・チュンは魚の網を引き上げたが、黒い魚がいなくなっていた。網に穴が開いていたので、そこから逃げ出したのだろう。
次の停泊地でウー・シェンの事故を報告し、ガオ・チュンは再び出港。その頃、アン・ルーは自力で泳ぎ、川を遡って岩礁に残された観音閣という古い建物で一息。

19日目、宜昌。アン・ルーがランプを片手に山道をぐんぐんと登って行く。川からでもその姿が垣間見られた。だが、その途中で山火事が発生するのを目にする。もしかしたら、アン・ルーがランプを投げつけたのかもしれない。

22日目、三峡ダムのシップゲートへ到達。コンクリートでできた巨大な谷間を進み、突き当りで停止。水量の調整を経て上流へ。翌日には三峡ダムを通過した。
ガオ・チュンは父が描いた長江図に、アン・ルーと出会った場所の印をつける。

24日目、ズ帰。25日目、巴東。26日目、巫山。28日目、雲陽と通過したが、残念ながらアン・ルーとは再会できなかった。だが、代わりにシアンが姿を消してしまう。

長江 愛の詩の結末・ラスト(ネタバレ)

彼は積み荷の中身を確認し、書置きを残して去った。積み荷の魚はたったの1匹。しかもシアンが勝手に逃がしてしまったらしい。ガオ・チュンに責任はないと書いてあったが、取引先の社長はたった1匹の魚のために大金を支払っている。簡単に済む話だろうか。それでも、ガオ・チュンは長江図に沿って川を遡った。

江安の渋崗に差し掛かった頃、山中を駆け上るアン・ルーを発見。彼女が川岸の休憩場所で横になっていたため、急遽船の錨を下ろした。だが、そのやり方がまずかったのか、錨はそれっきりピクリとも動かなくなってしまう。
深夜、放送を流しながら横切る船があった。スピーカーからはアン・ルー声で詩の朗読が行われ、ガオ・チュンはその船を茫然と眺める。すると、途端に錨が上がり始める。彼は急いでエンジンをかけて、船を発進させた。

横切って行った船に追いついたガオ・チュンだったが、その船には見覚えがある。後部デッキにはアン・ルーが乗っていた。そこへ、自分によく似た男が並び、詩集を手渡している。彼女は詩の朗読を始めたが、それは父親の詩集と同じものだった。そこで、ガオ・チュンはアン・ルーが何者であるかをようやく理解する。彼は前方の船にいるアン・ルーから詩集を受け取り、バラバラに破いてしまった。

32日目、当初の目的地であった宜賓へ到着したガオ・チュンだったが、取引先の社長の手先に腹部を刺されてしまう。荷を逃がしたシアンにも追手がかかったらしい。船長である彼は命を持って、責任を取らされてしまうのだった。

98日目、長江源流のチュマル河。ガオ・チュンは干上がった川を徒歩で進み、源まで向かっていた。そうして、ようやく彼は辿り着く。そこには、アン・ルーが母親に向けて建てた墓碑があった。ガオ・チュンがその墓碑に触れると、すぐ近くのテントにいた男が触るなと言う。ガオ・チュンはふと、背後を振り返り下流へと思いを馳せるのであった。

長江 愛の詩の感想・評価・レビュー

父を亡くした主人公は、父が遺した貨物船と詩集の長江図を持って、長江を遡る旅に出る。度々、遭遇する不思議な女性との逢瀬を続けながら、美しい光景や景色を淡々と映し出している。時の流れは川の流れと表現した人がいるが、正にその通りだと思う。

長江図に書かれた場所で出会う女性は、川を遡る毎に若さを取り戻していく。主人公は落とし前を付けた後、源流へ向かって旅を続けるが、恐らくその時点ですでに人としての生を終えているのではないだろうか。この作品はまるで詩集を観ているかのように美しく静寂で、長江の歴史を見事に映しとった作品である。(MIHOシネマ編集部)

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