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映画『アンダーワールド(2003)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アンダーワールド(2003)』の概要:吸血鬼と狼男族の間で、長きに渡り戦争が続いていた。しかし、狼男族のリーダーが殺されたことで、争いに終止符が打たれようとしていた。ある日、吸血鬼のセリーンは、狼男族がある1人の人間の男を狙い、追いかけていることに気づく。

映画『アンダーワールド』の作品情報

アンダーワールド

製作年:2003年
上映時間:121分
ジャンル:アクション、ファンタジー、ホラー
監督:レン・ワイズマン
キャスト:ケイト・ベッキンセイル、スコット・スピードマン、シェーン・ブローリー、マイケル・シーン etc

映画『アンダーワールド』の登場人物(キャスト)

セリーン(ケイト・ベッキンセイル)
吸血鬼。狼男族(ライカン)を狩る処刑人。家族の惨殺死体を見てしまい、心に大きな傷を負う。ビクターに命を助けられ、吸血鬼にしてもらう。マイケルに心惹かれる。
マイケル・コーヴィン(スコット・スピードマン)
人間の医師。最初の不死者であるアレクサンデル・コルヴィナスの子孫。吸血鬼とライカンに噛まれ混血種になる。セリーンに心惹かれる。
クレイヴン(シェーン・ブローリー)
吸血鬼のリーダー代行。セリーンのことを愛している。権力を手に入れるため、ルシアンと手を組んでいる。
ルシアン(マイケル・シーン)
ライカンのリーダー。妻を殺され、復讐するためにビクターの命を狙う。クレイヴンを陰で操っている。
ビクター(ビル・ナイ)
吸血鬼。3長老の1人。セリーンを吸血鬼にする。セリーンを救ったと嘘を吐いていたが、実はセリーンの家族を殺した張本人。人間の血を吸いに出かけ、クレイヴンに証拠を隠滅してもらっていた。2種族間の混血を生み出さないため、自分の娘だったライカンの妻を殺害する。

映画『アンダーワールド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アンダーワールド(2003)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アンダーワールド』のあらすじ【起】

狼男族(ライカン)のリーダーのルシアンが殺された。ライカンは復讐をするため、一夜にして四散した。吸血鬼の勝利は目前まで迫っていた。両者間の争いが起こってから6世紀、ルシアンの死によって戦いが終わろうとしていた。だがそれは、処刑人として生きる、吸血鬼のセリーンにとっては辛い現実だった。

現在のライカンは月から解放され、長く生きた者は自在に変身することが可能だった。セリーンは仲間の吸血鬼と共にライカンの後を追い、地下鉄に向かった。ある1人の男(マイケル)と目が合うが、すぐにターゲットへと意識を向けた。ライカンが尾行に気づいてしまったため、地下鉄で戦闘が始まった。仲間の吸血鬼が1人殺されてしまい、一般人に流れ弾が当たってしまう。マイケルは一般人を物陰に引き込み、手当を行った。セリーンはマイケルを殺そうとしたライカンを射殺し、逃げたライカンを追った。

セリーンが逃げたライカンを射殺すると、奥の方から物音が聞こえた。そこでは、ライカンの仲間同士で、戦いが繰り広げられていた。背後から物音が聞こえたため、セリーンは詳しく調べられないまま、ライカンが使っていた銃を持って屋敷へと戻った。ライカンが使用していた弾は、紫外線が飛び出すようになっていた。効率よく吸血鬼を殺すためだった。セリーンは地下からライカン達の声が聞こえたことを話したが、リーダー代行のクレイヴンは信じなかった。セリーンがあまりにしつこく言い募るので、クレイヴンは渋々別の人間を調査に出すことを決めた。

セリーンはクレイヴンの対応に納得がいかなかった。前任のリーダーのビクターなら、きっと街中の調査を行っているはずだった。しかし、ビクターは墓の中で、眠りについたままだった。その夜、セリーンは地下鉄の写真を見直し、ライカン達がマイケルを追っていることに気づく。

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映画『アンダーワールド』のあらすじ【承】

セリーンはマイケルの家の住所を調べ、家に侵入した。情報を得るため写真などを見ていると、マイケルが勤務先の病院から帰宅する。セリーンはマイケルの首を持ち上げ、なぜライカンに追われているのか問い掛けた。そこに、ライカン達が天井から現れる。セリーンが戦っている隙に、マイケルは部屋から逃げ出した。しかし、ライカンに肩を噛まれてしまう。セリーンはライカンを撃つと、マイケルを連れて逃げ出した。マイケルを噛んだライカンは、口についた血を小瓶に移した。

セリーンは車で逃走するが、怪我の影響で気絶してしまい海に落ちてしまう。助手席にいたマイケルはセリーンを救い、岸に上がって手当をした。セリーンは目を覚ますと、マイケルを連れて屋敷に戻った。マイケルが事故の途中で頭を打った影響で、気絶してしまったのだ。

クレイヴンは人間を連れてきたことを許さず、セリーンの話を聞こうとはしなかった。その頃、他の吸血鬼(エリカ)がマイケルにちょっかいをかけていた。だが、マイケルの肩についたライカンの噛み跡に気づき、天井に張りついて威嚇した。目を覚ましたマイケルはその姿を見てしまい、慌てて屋敷から逃げ出した。

吸血鬼のカーンが紫外線弾に対抗して、硝酸銀弾を発明した。それは、体に入ると銀が血液に溶け出し、体外に摘出することができない代物だった。セリーンはその弾を試し打ちさせてもらった後、ある疑問を口にした。それは、ルシアンが本当に亡くなっているのかというものだった。クレイヴンはルシアンを殺したと言っているが、証言以外証拠がなかった。その頃、クレイヴンはマイケルを噛んだライカンに会っていた。そのライカンこそ、ルシアンだった。

セリーンは“ルシアン滅亡”の詳細が書かれた本を調べた。本に描かれたルシアンには、首飾りがついていた。セリーンはマイケルを噛んだルシアンが、同じ首飾りをつけていたことを思い出す。

映画『アンダーワールド』のあらすじ【転】

セリーンは自身の血を与え、ビクターを眠りから目覚めさせる儀式を行った。ビクターはセリーンの血から、吸血鬼とライカンに起こっていることを感じ取る。儀式が終わった直後、マイケルがセリーンを求めて屋敷の玄関に現れる。セリーンはマイケルを連れて屋敷から出た。マイケルが何も知らないことを知り、セリーンはライカンと吸血鬼のことを教えた。

セリーンはマイケルを尋問部屋に匿った。マイケルはなぜ命令を守ってライカンを殺しているのか、セリーンに問い掛けた。セリーンは一瞬沈黙した後、家族が殺されたときのことを話した。セリーンの家族はライカンと吸血鬼の戦争に巻き込まれ、ライカンに殺されてしまった。セリーンはビクターに助けられ、生き残ったのだ。

セリーンはマイケルにキスをして、油断した瞬間に手錠を嵌めて拘束した。明日は満月のため、変身する恐れがあったのだ。セリーンは念のため銀の弾丸が入った銃を渡した。そして、屋敷に戻り、ビクターに説明を行った。だが、ビクターはセリーンの話を信じなかった。セリーンは部屋に拘束されてしまう。

クレイヴンはライカンの助けを借り、3長老の1人であるアメリア卿を殺した。その頃、セリーンはエリカの助けを借り、部屋から抜け出していた。追手がくる中、セリーンはマイケルを部屋から逃がした。だが、マイケルはライカンの手下の警察に連れ去られてしまう。

映画『アンダーワールド』の結末・ラスト(ネタバレ)

セリーンはライカンの元で研究を行っている男(ジンゲ)を連れ去り、ビクターの前に放り投げた。ジンゲは交配について研究を行っており、アレクサンデル・コルヴィナスの子孫が必要なことを突き止めていた。アレクサンデルは体内で病原体を変容させ、利用できるものに変える力を持っていた。そして、最初の不死者になった男でもあった。マイケルはアレクサンデルの子孫だった。

ジンゲはルシアンが生きていることをビクターに話した。ルシアンはマイケルの血を使い、純血種の血を自らの体に注入しようとしていた。その時、他の吸血鬼によって、アメリア卿が血を抜かれて殺されていたことが報告された。怒ったビクターはジンゲを一瞬で殺した。そして、セリーンにマイケルの殺害を命じた。

マイケルはルシアンに噛まれたせいで、ルシアンの記憶を見るようになっていた。その記憶によって、ルシアンの恋人がルシアンの目の前で、ビクターに処刑されたことが分かった。マイケルは目を覚ました後、恋人のことをルシアンに尋ねた。ルシアンは悲しそうな表情で、吸血鬼の妻を殺されたときのことを話した。ビクターは2つの種族の混血を恐れるあまり、ルシアンの妻となった自分の娘を殺したのだ。戦争を始めたのはビクターだった。

クレイヴンはルシアンに会いに行き、隙を突いて射殺した。その頃、セリーンは仲間を引き連れて、ライカンのアジトに侵入していた。仲間と別れると、1人でマイケルを救いにいった。セリーンはマイケルを連れて逃げるが、途中でクレイヴンと鉢合わせしてしまい、マイケルが撃たれてしまう。クレイヴンはセリーンを愛しており、一緒に逃げようと誘うが、セリーンはそれを拒絶した。腹を立てたクレイヴンは、セリーンの家族を殺したのはビクターだと教えた。ビクターは娘に似ているセリーンだけを残して、セリーン以外の家族の血を吸って殺したのだ。

ルシアンは辛うじて生きており、クレイヴンの足にナイフを突き立てた。そして、セリーンにマイケルを噛めと嗾けた。セリーンはマイケルを救うため、首を噛んだ。クレイヴンはナイフを抜いた後、ルシアンを射殺した。そこに、ビクターが現れる。ビクターはマイケルを殺そうとするが、2つの種族の血を宿したマイケルの力は絶大で、なかなか決着がつかなかった。セリーンは一瞬の隙を突いて、ビクターの頭を切り落とした。

長老の最後の1人であるマーカスの墓に、ライカンのジンゲの血が流れて落ちた。セリーンはマイケルと共に追われる身となった。

映画『アンダーワールド』の感想・評価・レビュー

神話に出てくる二大の魔物同士の争いを描いた作品だが、設定は他のヴァンパイア及び狼男の登場する作品とは大きく異なっている。元々は一つの血統だったものが、それぞれの種族に噛まれ、異なる種族として繁栄していったという流れである。当たり前のように様々な血縁関係が登場するので、頭で整理するのが少し大変である。また続編でも誰が誰でといった説明がそこまで深くされてないので、しっかりと観ておかないとついていけなさそうな印象をうけた。(男性 30代)


セリーンを騙しているビクターの存在や、ルシアンと手を組んでいるクレイヴンの存在など、裏切りとか騙し合いが多すぎて少しくどく感じた。たくさんの設定を盛り込みすぎてワクワクする要素が少なく、個人的にはあまりおもしろく感じなかった。ケイト・ベッキンセイルのセリーン役は嵌まっていたと思う。立ち姿や視線が美しく、アクションも様になっていた。狼男がCGではなく、特撮とワイヤーアクションを使って撮られていたことに驚いた。(女性 30代)


ケイト・ベッキンセイル演じるヴァンパイアの処刑人セリーンがカッコ良すぎる!全身黒のレザースーツを身に纏いライカンたちを処刑しまくる姿は美しくてカッコ良く惚れ惚れします。ゴシックでアンダーグランドな世界観も妖しくも美しく良い雰囲気です。オープニングからアクションで飛ばしてくれ、中だるみも無く楽しめます。人間VSではなく、ヴァンパイアVSライカンという構図も面白く、非日常が味わえます。ガンアクションが好きな人にはとてもおススメです。とにかくケイトの美しさは必見です。(女性 30代)


『バイオハザード』と印象が被ってしまってなかなか見ていなかったこのシリーズ。正直な感想、『バイオハザード』の主人公アリスよりかっこよくて、美しい女吸血鬼セリーンが本当に魅力的でした。
真っ黒なスーツに身を包み派手なガンアクションを繰り広げるのが女性というのはかなり痺れます。しかも無敵の強い女性というよりも、頭が良くて冷静な無駄のない女性という感じ。
ヴァンパイアやライカン(狼男)になる過程もすごく面白いです。これはシリーズ通して見るべき作品です。(女性 30代)


クールに格闘するケイト・ベッキンセイルが芸術的な麗しさです。銃を使っての戦闘は意外でしたが、切れ味が良くアクロバティック感が満載でした。銃の他にも、拳や刀を使って、あらゆる方法で戦闘していて刺激的です。狼男の変身能力にも目を見張りました。吸血鬼は日光が苦手ですから、夜や室内、雨の中物語が進行します。薄暗くて非常に心地良い世界観でした。少しばかり古さを感じさせるCG映像が、逆にリアルな仕上がりとなっています。(女性 30代)

関連作品

次作 アンダーワールド2 エボリューション

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    突然ヴァンパイアとライカンの戦争に巻き込まれ、ヴァンパイアとライカンの混血種となったアレクサンドル・コルヴィナスの(人間の)末裔マイケルや、ライカン処刑人のセリーンが中心のストーリー。
    ライカンの長ルシアンや従兄弟でヴァンパイアのクレイヴン、ヴァンパイアの長老のひとりビクター、ビクターの娘でセリーンに瓜二つのソーニャなど、血縁関係と種族の絡み合いがややこしくもある。

  2. 匿名 より:

    吸血鬼や狼男という架空上の生き物を、神秘的な成り立ちで描くのではなく、ウィルスの突然変異で不老不死になった“アレクサンドル・コルヴィナス”の息子がコウモリに噛まれて吸血鬼に、狼に噛まれて狼男になったという設定なのが斬新。
    儀式などを行って仲間になるわけではなく、ヴァンパイアや狼男(ライカン)に噛まれて特殊なウィルスに感染し、適応できれば仲間になるという設定も新しい。
    また、ヴァンパイアは日光に弱くライカンは銀に弱いという、いかにもな弱点と、それを銃の弾にアレンジした最新の武器もオリジナリティが高い。

  3. 匿名 より:

    セリーンの、マトリックスを連想させるような黒のレザーロングコートと、スリムなボディスーツに身のこなしが美しい。
    あからさまなワイヤーアクションのシーンも多々あるが、人間よりも身体能力の高いヴァンパイアと考えれば違和感は少ない。
    また2丁の拳銃を使う姿も美しい。
    感情が昂ぶった時や戦闘シーンの時だけ、瞳が光るような青色に変わるのも魅力的だ。

    ライカンの変身シーンも独創的で、VFXを使っていないという着ぐるみの狼男もリアリティがある。