映画『アンダーワールド2 エボリューション』の概要:ゴシックホラーアクション映画「アンダーワールド」のシリーズ2作目。一族から追われる身となったヴァンパイアのセリーンと、ヴァンパイアとライカンの混血種マイケルのその後を描いた。
映画『アンダーワールド2 エボリューション』の作品情報
上映時間:106分
ジャンル:SF、アクション、ホラー
監督:レン・ワイズマン
キャスト:ケイト・ベッキンセイル、スコット・スピードマン、トニー・カラン、ビル・ナイ etc
映画『アンダーワールド2 エボリューション』の登場人物(キャスト)
- セリーン(ケイト・ベッキンセイル)
- 美しい美貌を持つヴァンパイアの女戦士でライカン処刑人。家族を殺された復讐のために処刑人になった。信頼していたビクターに騙されていた事を知り、ビクター殺害後、マイケルと行動を共にする。父親はウィリアムの牢獄建設を行っていた。
- マイケル・コーヴィン(スコット・スピードマン)
- アレクサンデル・コルヴィナスの直系の末裔で、ヴァンパイアとライカンの混血種。はじめて誕生した混血種で力は未知数。セリーンと愛し合っている。
- アレクサンデル・コルヴィナス / ロレンゾ・マカロ(デレク・ジャコビ)
- 人類最初の不老不死を得た人間。マーカスとウィリアムの父。今はロレンゾ・マカロと名乗っている。
- マーカス・コルヴィナス(トニー・カラン)
- アレクサンデル・コルヴィナスの息子で、コウモリに噛まれてヴァンパイアになった。ヴァンパイアの始祖。偶然ライカンの血を吸収し、混血種として目覚める。弟ウィリアムを解放するためセリーンたちと戦う。混血種になってからは背中に収納可能で武器にもなる羽が生え、コウモリのような姿で眠るようになった。
- ウィリアム・コルヴィナス(ブライアン・スティール)
- アレクサンデル・コルヴィナスの息子で、狼に噛まれて狼男になった。マーカスの双子の弟。ウィリアムに噛まれてもライカンにはならず、変身することもできない凶暴な人狼に変化する。マーカスが知らない場所にある、牢獄に入れられている。
- アンドレアス・タニス(スティーヴン・マッキントッシュ)
- ヴァンパイアの歴史を記していたが、ビクターの逆鱗に触れ、一族から追放・監禁されていた。修道院に閉じ込められてはいるが、自堕落な生活をしている。生き延びるため、ライカンの長・ルシアンとつながっていた。
映画『アンダーワールド2 エボリューション』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アンダーワールド2 エボリューション』のあらすじ【起】
1202年。
ヴァンパイアの始祖マーカスは、双子の弟でライカンのウィリアムを探していた。
そして死期が近い領主ビクターと取引し、ヴァンパイアとしての永遠の命を与え、軍隊を手に入れた。
ビクターが率いるヴァンパイアたちは、ウィリアムを捕獲する。
マーカスやウィリアムが死ぬと、マーカスによってヴァンパイアにされた自分たちも滅びると聞かされていたビクター。
マーカスの知らない場所で、ウィリアムは永遠に監禁される事になった。
そして現在。
ヴァンパイア(吸血鬼)とライカン(狼男)は、地下で戦争を続けていた。
ライカン処刑人のヴァンパイア・セリーンは、不老不死のコルヴィナスの末裔マイケルと出会う。
ライカンの長ルシアンと、いとこでヴァンパイアのクレイヴンは手を組み、権力を手にしようと画策していた。
争いに巻き込まれ、信頼していた長老ビクターにも裏切られていたセリーンは、ヴァンパイアとライカンの混血種になったマイケルと共に戦った。
そしてビクターを殺した2人は追われる身となった。
映画『アンダーワールド2 エボリューション』のあらすじ【承】
眠りについていたマーカスは、偶然流れてきたライカンの血によって、混血種になって目覚めた。
そしてクレイヴンの野望を知り、息の根を止めた。
マイケルはセリーンの忠告を無視して食事である血を飲まず、人間の前で騒ぎを起こす。
そこにマーカスが現れ、セリーンに襲い掛かる。
セリーンの血を飲んで空腹を満たしたマイケル、そしてセリーンは、マーカスと朝日から逃げた。
マーカスは、マイケルが持っていたペンダントを狙っていた。
そのペンダントを眺めていたセリーンは、過去の記憶を思い出しかける。
日が沈み、手がかりを求めてタニスの牢獄へ向かう。
歴史を記していたタニスは、ビクターの命令で追放・監禁されていた。
本当のヴァンパイアの始祖マーカスと、双子の弟でライカンのウィリアムについて語るタニス。
そしてウィリアムの牢獄を作ったのは、セリーンの父だと教える。
ヴァンパイアの奴隷だったルシアンが逃亡した時、ウィリアムの牢獄の場所を突き止められるのを恐れたビクターたちは、セリーンの家族を殺した。
映画『アンダーワールド2 エボリューション』のあらすじ【転】
セリーンはビクターの娘に似ていたため殺されず、幼い頃の記憶にある牢獄の場所も覚えていないだろうと楽観視されていた。
しかしセリーンの記憶の奥深くには、その場所と鍵の記憶が残っていた。
セリーンの記憶は監禁場所の地図、マイケルが持つペンダントは鍵になっていた。
タニスは、うまくいけば力になってくれると言い、ロレンゾ・マカロの居場所を教える。
ロレンゾ・マカロの正体は、不老不死のアレクサンデル・コルヴィナスだった。
やがて、タニスの血から記憶を読み取ったマーカスがやってくる。
マイケルを殺してペンダントを奪い、セリーンの血から監禁場所を知ったマーカス。
そして2つ目の鍵を得るため、父アレクサンデル・コルヴィナスも傷つける。
不老不死のコルヴィナスにも死が迫っていた。
コルヴィナスは自分の血をセリーンに飲ませ、希望を託した。
死んだマイケルを連れ、コルヴィナスの部下のヘリでウィリアムの牢獄へ向かうセリーン。
幼い頃の記憶を手繰りながらウィリアム復活を阻止するため、水面下に沈んだ牢獄へ飛び込んでいく。
映画『アンダーワールド2 エボリューション』の結末・ラスト(ネタバレ)
先に牢獄にたどり着いていたマーカスは、牢獄の鍵を開け、弟ウィリアムを解き放っていた。
セリーンとコルヴィナスの部下たちは、マーカスとウィリアムに襲われる。
マーカスを閉じ込め、ウィリアムと戦うセリーンだったが、力の差は大きかった。
しばらくすると、ウィリアムに噛まれたコルヴィナスの部下たちが、一斉に人狼になってセリーンに襲い掛かる。
ウィリアムに噛まれてもライカンにはならず、凶暴な人狼になるとタニスから聞かされていたセリーン。
だが死んだはずのマイケルは目を覚まし、セリーンを助けるためにヘリから降りて来る。
閉じ込められていたマーカスは無理やり扉をこじ開け外に出ると、ヘリを墜落させ、セリーンに戦いを挑む。
マイケルはウィリアムと戦い、ウィリアムは死んだ。
マーカスも、ヘリのプロペラに巻き込まれて命を落とした。
そして朝日が昇り、牢獄にも光が射す。
しかしセリーンは、コルヴィナスの血の影響で灰になることはなかった。
映画『アンダーワールド2 エボリューション』の感想・評価・レビュー
ヴァンパイアとライカンという伝説上の魔物達が種族繁栄の為に争うアンダーワールドシリーズの続編である。続編では、ヴァンパイアとライカンの混血種という存在や、それぞれの始祖による企みなど、単純な争いではなく、狡猾な画策が含まれており、世界観はさらに深く描かれている印象である。設定や血縁関係が少し複雑であり、理解するのに時間がかかってしまったが、個人的には続編の方が楽しめた。(男性 30代)
どうしても『バイオハザード』のイメージから抜けられずゾンビを想像してしまうこのシリーズ。続編がかなりあるので飽きてしまわないか心配ですが、シリーズ二作目の今作は前作と同じ世界観で、前作では明らかにならなかったヴァンパイアの誕生の秘密が少しずつ明らかになってきます。
主人公セリーンを演じるケイト・ベッキンセイルがとにかく美しい。前途した『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチのイメージが強すぎてここまで美しい女性がこういうハードなアクションシリーズに出ているのは驚きです。(女性 30代)
『アンダーワールド』シリーズの2作目。ファンタジー映画としては王道の吸血鬼と人狼の戦いを描いており、大変な人気作。
前作の鮮烈な印象をそのままに、今作ではバンパイアの始祖とライカンの始祖がメインで戦いが繰り広げられ、セリーンがバンパイアになった経緯をも描かれている。とにかくバンパイアは長命なので、いつから生きているのか分からない人が敵になったりするため、歴史の振り返りがとっても深い。アクションや作風は言わずもがな、満足のできるものでセリーンとマイケルの恋の行方も気になる流れ。ラストの方でマイケルがまさかのライカンに変容してしまうシーンは結構驚いたが、そのせいで今後はどうなるのかと続きが気になる終わり方をしている。憎い演出だ。(女性 40代)
関連作品
次作 アンダーワールド ビギンズ
前作 アンダーワールド(2003)
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