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映画『アンダーワールド ビギンズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アンダーワールド ビギンズ』の概要:ゴシックホラーアクション「アンダーワールド」シリーズの3作目。ヴァンパイアとライカンの争いのきっかけと、ライカン処刑人セリーン誕生の裏にある出来事を描いた。セリーンはほとんど出てこない。

映画『アンダーワールド ビギンズ』の作品情報

アンダーワールド ビギンズ

製作年:2009年
上映時間:90分
ジャンル:SF、アクション、ホラー
監督:パトリック・タトポロス
キャスト:マイケル・シーン、ビル・ナイ、ローナ・ミトラ、スティーヴン・マッキントッシュ etc

映画『アンダーワールド ビギンズ』の登場人物(キャスト)

ソーニャ(ローナ・ミトラ)
ビクターの娘。ビクターから送られたペンダントを持っている。勝手に城の外に出たり、議会をサボるなど反抗的な一面を持つ。戦いにも慣れている。ルシアンとは密かに愛し合う仲。ルシアンとの子供を身籠っていたが生むことを許されず、ルシアンの目の前で処刑されてしまう。
ルシアン(マイケル・シーン)
ライカンの始祖。これまでの狼男と違い、人間にも獣の姿にも変身することもでき、理性と知性を持つ。ソーニャとは種族の壁を超え、密かに愛し合う関係。手先の器用さなどを買われ優遇されていたが、首輪を外した事で奴隷に降格させられた。ヴァンパイアの奴隷にさせられていたライカンや人間を仲間にして、反逆を起こす。
ビクター(ビル・ナイ)
ソーニャの父で、ヴァンパイア族の長老のひとり。残虐非道な性格。
タニス(スティーヴン・マッキントッシュ)
ソーニャとルシアンの関係に気付くが、自分の利益にならないと考えビクターに黙っていた。12人しか座ることが許されない議会の椅子と引き換えに、ソーニャに手を貸す。
レイズ(ケヴィン・グレイヴォー)
貴族の奴隷として生きる黒人男性。ヴァンパイアの奴隷になり、忠実な護衛を欲しがるビクターによってライカンにさせられた。ライカンになってからは、ルシアンと行動を共にする。

映画『アンダーワールド ビギンズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アンダーワールド ビギンズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アンダーワールド ビギンズ』のあらすじ【起】

不老不死のコルヴィナスの息子のひとりは、コウモリに噛まれて吸血鬼になった。
もう1人の息子は、狼に噛まれて狼男になった。

ビクター率いるヴァンパイアは、狼男を殲滅させようとしていた。
ウィリアムから感染したウィリアム系狼男たちは、人間に変身する事も理性もなく凶暴な獣でしかなかった。
ある時、一つの命が誕生する。
ビクターは人間の姿で生まれたルシアンを殺そうとしたが、その手を止めた。

ルシアンはウィリアム系狼男とは違い、理性と知性を持ち、変身することもできた。
ビクターは人間の奴隷をルシアンに噛ませ、利用価値のあるライカン一族を作った。
ライカンはヴァンパイアの奴隷として扱われ、逃げられないよう首輪をつけられていた。

成長したルシアンは武器を作り、ウィリアム系狼男の始末を任されるようになった。
ウィリアム系狼男からビクターの愛娘ソーニャの命を助けるが、ソーニャからは感謝もされない。

しかしそれは表向きの対応で、2人は愛し合っていた。
そして外してはいけないという掟の首輪の鍵を自分で作ったルシアンは、ソーニャにそれを見せ、自由になりたいと語る。

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映画『アンダーワールド ビギンズ』のあらすじ【承】

ヴァンパイアでビクターの部下のタニスは、ソーニャとルシアンの密会に気付く。
だがビクターには密告せず、ルシアンに忠告するだけだった。

ヴァンパイアのもとに貴族がやってくる夜、ウィリアム系狼男が貴族に襲い掛かる。
城の外にいたソーニャを助けに向かったルシアンは、首輪を外して変身する。
ウィリアム系狼男たちはルシアンに従った。
しかしビクターに見つかり、特別待遇は終わる。

罰を受けたルシアンを心配して牢を訪れたソーニャは、タニスが自分たちの関係を知っていると教えられる。
だが、タニスを信用できないソーニャ。
それでもルシアンの処刑が決まったと知り、タニスの元を訪れる。

タニスは、ソーニャとルシアンの関係をビクターに密告しても、自分の利益にはならないと理解していた。
12しかない議席の椅子と引き換えに、ルシアンの逃亡の手助けをすることになったタニス。

奴隷になったルシアンは、同じライカンや人間の奴隷たちに、ヴァンパイアのペットでいいのかと呼びかける。

映画『アンダーワールド ビギンズ』のあらすじ【転】

人間の奴隷だったレイズはルシアンと親しくなるが、忠実な護衛を欲しがるビクターによってライカンにされてしまう。
タニスから鍵を手に入れたルシアンは、仲間になった奴隷たちと脱走する。

レイズが奴隷をしていた領地で武器を得て、ビクターの城に残された奴隷たちを助けようとするルシアン。
そして仲間も増やそうとする。

ソーニャとの待ち合わせ場所で待っていると、ヴァンパイアのルカが現れ、ソーニャの現状を教えられるルシアン。

城の中では、タニスは自分が手を貸した事をうまく隠していた。
しかしソーニャはビクターに血を吸われて、ルシアンとの関係がばれてしまった。
ソーニャは、そのまま軟禁されてしまう。

ルシアンはソーニャを助けるため、単独で城に潜入する。
軟禁されていた部屋からソーニャを連れ出し、逃げようとする2人だったが、追い詰められてしまう。
ヴァンパイアと戦うソーニャとルシアン。
そしてソーニャはビクターに、ルシアンとの子供を身籠っていると伝える。

映画『アンダーワールド ビギンズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ビクターは、ソーニャとルシアンの子供の存在を許さなかった。
ソーニャとルシアンは捕まり、処刑されることになる。
ソーニャは日光を浴び、ルシアンの目の前で灰になった。

獣の姿に変身したルシアンは追いつめられるが、ウィリアム系狼男がルシアンを助ける。
レイズたちも助けに来て、捕まったままの奴隷たちを開放する。

ライカンによる反逆が起こった。

地下から逃げようとするビクターを追いかけ、剣を突き立てたルシアン。
ヴァンパイアの城は、ライカンのものになった。
ソーニャのペンダントを手にしたルシアンは、戦いは終わったというレイズに、これは始まりだと言った。
その後、死んでいなかったビクターは、脱出用の船に乗り込んだ。

そして現代。
ヴァンパイアとライカンは、地下で争いを続けていた。
ビクターに忠誠を誓う、ライカン処刑人のヴァンパイア・セリーンは、死んだソーニャに似ていた。
ビクターの裏切り行為や思惑を聞かされたセリーンだったが、まだそれを信じようとしていなかった。

映画『アンダーワールド ビギンズ』の感想・評価・レビュー

ヴァンパイアとライカンが争うきっかけを描いた第3作品目。お互いの種族関係に踏み込んだ作品となっている。ちなみにアンダーワールドシリーズの主人公的扱いのセリーンはラストのみの出演となっており、メインは、ヴァンパイア族の長老であるビクターの娘、ソーニャとルシアンの種族を越えた恋愛や、ライカンを奴隷として従えるヴァンパイアと、その状況に反旗を翻すライカン達のやりとりを描いたものである。本作品を観る事で、以前の作品の見方も変わってくるのが面白い。(男性 30代)


シリーズ3作目。今作はライカンを処刑する「セリーン」の誕生の秘密が描かれたサイドストーリーとも言うべき作品。セリーンはほとんど出てこないので、シリーズファンの方は少し物足りないかもしません。
前二作の舞台であった現代から過去へ。しっかりと作り込まれたストーリーで3作目の「後付け」とは思えないほど面白く、わかりやすかったです。エピソード0と言った感じなので1作目に続く展開となっていて、シリーズ未鑑賞の方はここから見ても面白いかもしれません。(女性 30代)


シリーズ3作目ではあるが、ストーリー的にはこれが始まりの話。ライカンとバンパイアの争いがどうのようにして始まったかが描かれている。
1・2作目の流れから期待して観ると拍子抜けするかもしれない。セリーンが見たいのにラストシーンにしか登場しないので、あれ?って感じ。だが、今作が始まりの話なので、鑑賞すると2作目の始祖の話や1作目の観方が変わって、よりアンダーワールドの世界が面白く感じると思う。バンパイアとライカンの混血児がこの時点で生まれていたら、もっと違う未来があったかもしれない。ビクターの冷徹でありながら、娘に対して微かに見せる逡巡など愛情が見え隠れする演技がとても響いた。(女性 40代)

関連作品

次作 アンダーワールド 覚醒
前作 アンダーワールド2 エボリューション

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