映画『ユニバーサル・ソルジャー』の概要:ベトナム戦争で戦死した米兵が無敵のユニバーサル・ソルジャーとして蘇り、因縁の対決を繰り広げる。次世代のアクション俳優としてもてはやされたジャン=クロード・ヴァン・ダムとドルフ・ラングレンの初共演作。
映画『ユニバーサル・ソルジャー』の作品情報
上映時間:104分
ジャンル:SF、アクション
監督:ローランド・エメリッヒ
キャスト:ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ドルフ・ラングレン、アリー・ウォーカー、エド・オロス etc
映画『ユニバーサル・ソルジャー』の登場人物(キャスト)
- リュック・デュブロー / GR44(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)
- ベトナム戦争に従軍する兵士。正義感に満ちており、除隊間近なことから、故郷に帰る日を待ちわびている。ユニバーサル・ソルジャーとなっても、帰郷の思いを抱き続けている。
- アンドリュー・スコット / GR13(ドルフ・ラングレン)
- ベトナム戦争に従軍する軍曹で、リュックの上官。戦争で正気を失い、殺した相手の耳を切り取る残虐な性格の持ち主。今も、戦争が続いていると信じ込んでいる。
- ベロニカ・ロバーツ(アリ・ウォーカー)
- テレビ局のレポーター。スクープを狙うために危険も顧みない性格。リュックを手助けしながらユニバーサル・ソルジャーの真相を追求する。
- ペリー大佐(エド・オロス)
- 軍の極秘プログラムであるユニバーサル・ソルジャーの指揮官。政府の許可を得ずにプログラムを実施していた。
- クリストファー・グレガー博士(ジェリー・オーバック)
- 医師としてユニバーサル・ソルジャーのプログラムに関わり、死んだ米軍兵士を蘇生させるための施術を行っていた。
映画『ユニバーサル・ソルジャー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ユニバーサル・ソルジャー』のあらすじ【起】
ベトナム戦争真っ只中のベトナムで、気が狂ったアンドリューが敵味方の区別なく殺戮を繰り広げていた。リュックは、アンドリューを止めようとするが、互いに撃ち合いとなり、共に戦死してしまう。現場に着いた軍は、遺体を氷詰めにして回収し、事件をもみ消してしまう。
時は流れ、現在のネバタ砂漠では、武装グループが人質を取ってダムに籠城していた。そこにペリー大佐が指揮する軍の部隊「ユニバーサル・ソルジャー」が送り込まれてくる。ユニバーサル・ソルジャーのGR44とGR13は、瞬く間に武装グループを射殺し、人質を救出する。しかし、アジア系の人質を目にしたGR44にリュックのベトナム戦争時の記憶がフラッシュバックしてしまう。
人質事件の取材を担当していたベロニカは、生放送に穴を空けそうになったことで上司に解雇されてしまう。ベロニカは挽回を図ろうと、カメラマンを連れて、ユニバーサル・ソルジャーの基地に侵入するが、見つかってしまう。
2人の身柄を拘束に来たGR13は、その場でカメラマンを撃ち殺してしまう。それを見たGR44は反射的にベロニカを車に乗せて救い出し、基地から逃げ去る。
映画『ユニバーサル・ソルジャー』のあらすじ【承】
ペリー大佐は、直ちに移動用トレーラーを使って追跡を指示する。そして大佐の口から、ユニバーサル・ソルジャーが米兵の死体を蘇生させた極秘プログラムであることが明らかにされる。
逃走中ベロニカは、車を押して走ったり、怪我を自然と治癒したりと、GR44の特殊な能力を目撃する。ユニバーサル・ソルジャーは体温が一定以上に上がると冷却が必要なために、ベロニカはモーテルで、動けなくなったGR44の体を氷で冷やす。そこに追っ手が迫ってくるが、2人はモーテルに滞在していたカップルの車を奪い、難を逃れる。
ベロニカに質問攻めにされたGR44は、自分が何者かを突き止める決意をする。GR44は追跡をかわすために給油所で太ももに埋め込まれた追跡装置を取り外す。さらに、GR44は給油所に罠を仕掛け、ユニバーサル・ソルジャーもろとも爆破し、軍の移動用トレーラーから機密書類を奪って再び逃走する。
大量のユニバーサル・ソルジャーを失ったペリー大佐は作戦撤回を命じる。しかし、生き残ったGR13は自らがアンドリュー・スコット軍曹であることを思い出し、大佐を射殺してしまう。スコットはトレーラーを乗っ取り、追跡を続ける。
映画『ユニバーサル・ソルジャー』のあらすじ【転】
ベロニカは機密書類を読み、グレガー博士が重要な鍵を握ることを突き止め、退役軍人病院にいる博士を訪ねる。博士の姿を見たGR44は、施術を受けた時や幼少期の記憶を思い出し、リュックとしてのアイデンティティーを完全に取り戻す。博士は、死んだ組織を蘇生させる実験を行ったことや、リュックやスコットが生前の記憶に基づいて行動していることを説明する。
博士の元を後にした2人は、突如現れた警察によって拘束されてしまう。
2人は護送車で移送されるが、スコットがトレーラーで追いついてくる。スコットは護送車に向けて銃を乱射し、手榴弾を投げつける。リュックの機転でベロニカだけは護送車から抜け出したが、リュックは、護送車もろとも崖から突き落とされそうになってしまう。あわやというところでリュックも護送車から抜け出し、スコットの乗ったトレーラーはそのまま護送車と共に崖から落ち、爆発してしまう。
ベロニカとリュックは、駆けつけてきた警官のパトカーを奪ってリュックの故郷を目指す。
映画『ユニバーサル・ソルジャー』の結末・ラスト(ネタバレ)
遂に2人はルイジアナ州にあるリュックの実家にたどり着く。父親と母親は生存しており、リュックを温かく迎え入れる。ベロニカはテレビ局と連絡を取り、事情を説明するために保安官事務所に向かうことにする。しかし、1人でパトカーに乗り込んだところにスコットが現れる。
リュックが家の中にいると、突然停電が起こり、両親の姿も見えなくなってしまう。スコットが人質に取ったのだ。スコットはリュックに家から出てくるように呼びかける。
最後の対決を迎えたリュックは、懸命にパンチを繰り出すが、筋肉増強剤を打ったスコットにはびくともしない。スコットは、リュックの目の前でベロニカを撃ち殺そうとするが、空砲だったために失敗してしまう。その隙にベロニカは走って逃げるが、スコットはベロニカに向かって手榴弾を投げて爆発させてしまう。怒りに燃えたリュックは懸命の反撃に出る。スコットから筋肉増強剤を奪ったリュックは、スコットをパンチでめった打ちにし、回し蹴りで止めを刺す。それでもしぶとく食い下がるスコットを最後は粉砕器で粉々にしてしまう。
リュックは両親を解放すると、倒れているベロニカの元に駆け寄る。ベロニカは無事、生きており、2人はきつく抱き合う。
映画『ユニバーサル・ソルジャー』の感想・評価・レビュー
実際に武術家であるジャン=クロード・ヴァン・ダムとドルフ・ラングレンの肉弾戦は迫力満点で見ていて飽きない。物語の設定は単純で、『ターミネーター』『プラトーン』といった作品を想起させるが、それもご愛嬌といったところか。『インデペンデンス・デイ』といった超大作を世に送り出したローランド・エメリッヒが監督をしている割には小粒な作品で、純粋なアクション映画として楽しめる仕上がりになっている。(MIHOシネマ編集部)
みんなの感想・レビュー