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映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』の結末までのストーリー
  • 『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』を見た感想・レビュー
  • 『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』を見た人におすすめの映画5選

映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』の作品情報

闇金ウシジマくん ザ・ファイナル

製作年:2016年
上映時間:130分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:山口雅俊
キャスト:山田孝之、綾野剛、永山絢斗、真飛聖 etc

映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』の登場人物(キャスト)

丑嶋馨(山田孝之)
闇金業者カウカウファイナンスの社長。いつも冷静沈着で、相手が誰であろうと容赦なく取り立てる。幼馴染の竹本に金を貸すことで、因縁の鰐戸三兄弟と再会することになる。
竹本優希(永山綾斗)
丑嶋の中学時代の同級生。転校してからクラスメイトと馴染めずにいた丑嶋にも優しく接しており、丑嶋の大切にしていたウサギを預かっていた。ある日、突然丑嶋のもとを訪ねて金を貸してくれと言ってくる。
鰐戸三蔵(間宮祥太朗)
鰐戸三兄弟の三男。凶暴な性格で、気に入らないことがあると暴力で解決しようとする。中学時代に、丑嶋にバットで殴られてからずっと丑嶋を恨んでおり、闇金で成功している丑嶋を陥れようとする。
甲本直人(太賀)
鰐戸三兄弟が営む貧困ビジネス誠愛の家の労働者。金も仕事もないところ鰐戸三兄弟に拾われたが、劣悪な環境である誠愛の家から逃げ出したいと考えている。
柄崎(やべきょうすけ)
カウカウファイナンスの従業員。丑嶋とは中学時代からの幼馴染であり、一緒に鰐戸三兄弟に立ち向かったことから意気投合し、2人で闇金業者を始めた。

映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』のあらすじ【起】

闇金業者カウカウファイナンスを営む丑嶋の下に、中学時代の同級生竹本優希が訪れる。竹本は金に困っているようで、金を貸してくれと言ってくる。しかし、カウカウファイナンスは10日で5割と高金利であり、友人としては金を貸さないと言った。

途方にくれた竹本が道端で寒さをしのいでいると、1人の男に声を掛けられる。住む場所も仕事も提供してやると言われた竹本は、その男について行くことにした。竹本が連れて来られた所は、金がなく居場所がなくなった人々に不当な労働をさせる、貧困ビジネス誠愛の家であった。

その貧困ビジネスは、鰐戸三兄弟に支配されており、まともに食事も取らせて貰えないような劣悪な環境であった。そんな中でも竹本は、人に優しく接していた。

竹本は、中学時代からの丑嶋の幼馴染であり、丑嶋が転校して来て出会った。転校して来て丑嶋は、今はカウカウファイナンスの従業員である柄崎に目を付けられ、クラスメイトにリンチに遭う。しかしながら、竹本だけはリンチに参加せず、転校してきた丑嶋にも優しく接していた。リンチにあった丑嶋だが、その仕返しとして、自分をリンチしたクラスメイト1人1人を呼び出して襲った。

映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』のあらすじ【承】

竹本達貧困者は、誠愛の家で鰐戸三兄弟に窃盗などもさせられており、給与もほとんど支払われないような状態であった。また、竹本の同室の男が脱出を試みようとしたため足を切られてしまう。竹本は、同居人を病院に連れていきたかったが、金がかかるので鰐戸三兄弟に断られてしまう。

同居人をどうしても医者に連れていきたかった竹本は、カウカウファイナンスを再び訪れた。前回は保証人がいないなら金は貸せないと断られてしまったため、誠愛の家の労働者である甲本を保証人として連れて行き金を借りた。

鰐戸三兄弟の三男鰐戸三蔵は丑嶋を恨んでいた。丑嶋の中学時代、柄崎の先輩であった三蔵が柄崎の友人に暴行を加えていたところ、丑嶋と柄崎にバットで殴られて殺されかけた。それから鰐戸三兄弟は地元で舐められ、上手くいかなくなってしまった。

現在、貧困ビジネスでせこい商売をしている鰐戸三兄弟は、羽振りが良い闇金を営んでいる丑嶋が許せずにいた。丑嶋に仕返しをするために、丑嶋の昔馴染みの竹本を丑嶋に近づかせ、更に金を大量に借りさせた。その後、返済することなく弁護士に連絡させ、借金を踏み倒そうとした。また、丑嶋は同時期に金を貸していた美容業界の女社長にも、同じ弁護士から連絡が来て借金を踏み倒されそうになっていた。

映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』のあらすじ【転】

一方その頃竹本は、丑嶋の借金を踏み倒してしまったことを後悔していた。丑嶋に連絡するために、鰐戸三兄弟に携帯を返すようにお願いしたが、断られてしまう。また、竹本は誠愛の家の同居人達も救いたいと考えていた。

そこで鰐戸三兄弟は、竹本に丑嶋を売るように話した。甲本達誠愛の家の同居人を救いたい竹本は、丑嶋から奪った金を誠愛の家の労働者にも分けることを条件に、鰐戸三兄弟に協力することに同意する。

鰐戸三兄弟は、丑嶋が留守の間にカウカウファイナンスの事務所に入り込み、柄崎達従業員をさらった。そして、人質に取った柄崎達を盾に、2億円を要求した。更にその間に竹本は、丑嶋が大切にしていたウサギの墓で、丑嶋の隠している金を見つけ、盗み出していた。

金を用意した丑嶋は、鰐戸三兄弟のもとに行き、金と人質を交換した。丑嶋から金を奪った鰐戸三兄弟であったが、それだけでは満足しなかった。そこで竹本が丑嶋の金を隠したことを知った鰐戸三兄弟は、竹本に金の在り処を吐かせようとしたが、竹本は口を割ろうとしなかった。

映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』の結末・ラスト(ネタバレ)

そこに丑嶋が現れ、鰐戸三兄弟から金を取り返したが、丑嶋の金を奪った竹本は丑嶋に連れて行かれてしまう。竹本は、誠愛の家の労働者と金を山分けしようと金を隠していたが、丑嶋に今金を返せば誠愛の家の労働者に仕事もやると言われた。一方で、このまま金が帰って来なかったら、踏み倒した借金の分と盗み出した分を竹本に肩代わりさせると言った。

しかしながら、竹本は自分が犠牲になることを知りつつも、甲本に金の隠し場所を伝える。竹本は、人が人を見捨てたらお終いだと考えており、そのために自分が犠牲になろうとも誠愛の家の労働者を救おうとしたのだ。それにより、竹本は借金の肩代わりで強制労働施設に送られてしまう。

弁護士から相変わらず過払い請求の連絡が来ていたカウカウファイナンスは、更に1億円ほど請求されていた。しかしながら、丑嶋は弁護士の弱みを握っていた。過払い請求をしていた法律事務所は、弁護士ではない事務員に弁護士業務をさせており、それは違法なことであった。そのため、その法律事務所を訴えることで、過払い請求を逃れる丑嶋であった。

映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

闇金業者カウカウファイナンスを営む丑嶋のもとに、幼馴染の竹本が訪れることから物語が展開されていく。丑嶋と柄崎の中学時代や、鰐戸三兄弟との因縁など、これまで明かされていなかった過去が明かされており、闇金丑嶋のルーツを知ることができる。アンダーグラウンドな世界の物語なので、過激な内容や暴力シーンなども多いが、原作の漫画を忠実に再現していると感じた。原作や前作の映画を観ていなくても楽しめる内容になっているので、闇金や暴力的なシーンなどが好きな人にはお勧めである。(MIHOシネマ編集部)


大人気シリーズ『闇金ウシジマくん』映画4作目。個人的にこれまでの映画の中で最も好きな作品。当時は知らなかったが今改めて見ると、ここ数年で人気が急上昇している間宮祥太朗や仲野太賀も出演しており、違う意味でも楽しめる作品となった。
ウシジマくんの学生時代の話も登場するが、学生役を演じている子も本当にぴったりで、可愛い顔でウシジマくんらしい台詞を呟く姿に思わずにやけてしまう。高橋メアリージュンもこの作品では格好良さが際立っているように思う。シリーズの中で一番オススメしたい作品である。(女性 20代)


「ファイナル」の名の通り、全シリーズを観てきたファンには胸アツな展開でした。今まで断片的だったウシジマの過去がつながっていく感覚が心地よかったです。社会の底辺を描くことに徹してきたこのシリーズが、最後に見せた“人間らしさ”が逆に衝撃的でした。簡単に救いがあるわけじゃないけど、それでも「生きる」ことの意味を考えさせられる内容でした。(20代 男性)


女性目線だと、正直きついシーンも多いです。でも、現代社会の闇を真正面から見せる覚悟のある映画だと思いました。自分も仕事で色々あって、ウシジマの「生き残るために金が必要」という価値観に共感してしまう部分も。ドラマとは違って、映画はもっと切実で、生々しい。綺麗ごとじゃない世界を描いてるのに、どこか純粋さを感じるのが不思議です。(30代 女性)


最終作にして、一番「人間」に迫った気がします。特に柄崎との友情の描き方が、今までよりも強く描かれていて胸に残りました。鰐戸兄弟との決着も迫力あって、ファンとしては納得のいく展開。ラストのウシジマの姿が静かすぎて逆に重たくて、あれこそが彼の選んだ答えなんだと感じました。エンタメとしても、社会派映画としても傑作です。(50代 男性)


私はこれが『ウシジマくん』初見だったんですが、思ってたよりずっと深い話で驚きました。単なるヤクザ映画かと思ってたけど、人間の弱さや執着、友情や裏切りまで詰まってて見応えありました。ラストのシーンの余韻がすごくて、観終わってからもしばらく動けませんでした。これをきっかけにシリーズ全部観ようと思います。(20代 女性)


若い頃にウシジマくんを読んでいた世代として、まさに「青春の終わり」でした。社会の底辺を描く物語って、どうしてこんなに魅力的なんだろう。ウシジマが決してヒーローじゃないところもいい。悪でも正義でもない、ただの一人の人間。柄崎の想いも切なくて、本当に良いコンビだったなと思います。彼らの別れが静かすぎて泣けました。(40代 男性)


ラストに向かって“答え”を出すのかと期待したけど、むしろ「答えのなさ」を提示してきた感じがすごく良かった。社会の中で人は何を選び、どう生きるのか。ウシジマのように金を追うのもひとつの生き方だけど、柄崎や他の登場人物たちを見てると、金だけじゃないものも見えてくる。観る人によって感想が変わる、余白のある映画だと思います。(30代 男性)


闇金とか暴力とか、自分の生活には無縁だと思ってた。でも、この映画を観て「誰でも落ちる可能性がある」と思ってゾッとした。お金に困って、選択肢がなくなった時の人間の怖さがリアル。ウシジマの視線は冷たいけど、それが逆に「現実の厳しさ」だと感じました。社会を見つめ直すきっかけになる映画でした。(20代 女性)


最終作ってことで期待して観ましたが、思った以上に“静かな幕引き”で、逆に深かった。ウシジマの孤独や彼なりの優しさが描かれていて、シリーズの中で一番好きかもしれません。バイオレンスもあるけど、最後は心で勝負してる感じがしました。社会の裏側の人間たちにも、それぞれのドラマがある。そんなメッセージがじわっと沁みました。(50代 女性)

映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

冷たい熱帯魚

この映画を一言で表すと?

日常がじわじわと狂気に飲み込まれていく、戦慄の実録サイコスリラー。

どんな話?

小さな熱帯魚店を営む男が、カリスマ経営者に出会ったことで、次第に犯罪の深みにはまっていく実話ベースの衝撃作。平凡な人間が狂気に染まっていく過程をリアルに描いています。

ここがおすすめ!

暴力と狂気が容赦なく襲いかかる展開が、ウシジマくんシリーズの持つ“社会の闇”と通じるものがあります。園子温監督の手腕が光る、心に深く爪痕を残す作品です。

新宿スワン

この映画を一言で表すと?

裏社会で生きる若者の成長と葛藤を描いたスカウトマンのリアルドラマ。

どんな話?

借金まみれで行き場のなかった若者が、歌舞伎町のスカウト業界に飛び込む。欲望と裏切りが交差する世界で、彼は何を守り、何を失っていくのか。仲間や敵との関係性も熱く描かれています。

ここがおすすめ!

華やかさの裏にあるリアルな闇が見え隠れする描写が秀逸。『闇金ウシジマくん』同様、表と裏が交錯する都市の“人間ドラマ”に引き込まれたい人にぴったりの一作です。

万引き家族

この映画を一言で表すと?

法と道徳の狭間で生きる家族の“絆”と“現実”を問う社会派ドラマ。

どんな話?

貧困の中で犯罪を繰り返しながらも支え合って暮らす一家。だがある事件をきっかけに、隠していた秘密が明らかになっていく。善悪では測れない“生きる選択”がテーマです。

ここがおすすめ!

是枝裕和監督ならではの繊細な演出で、社会の底辺で生きる人々のリアルが浮き彫りになります。ウシジマくんが描く「弱者の現実」と地続きのような、深い余韻を残す一本です。

アウトレイジ 最終章

この映画を一言で表すと?

裏社会の仁義と欲望がぶつかり合う、静かで熱いバイオレンス巨編。

どんな話?

関東と関西の極道組織の抗争に巻き込まれた男・大友。生き残りをかけた最後の闘いの果てに、彼が選ぶ道とは――。シリーズ完結編として、全ての因縁が一つに収束していきます。

ここがおすすめ!

北野武監督の緻密で無駄のない演出と、冷酷ながらも人間臭いキャラクターたちのぶつかり合いが魅力。ウシジマくんの“冷たくて熱い”世界観と絶妙に重なります。

凶悪

この映画を一言で表すと?

人間の本性が剥き出しになる、実話ベースの犯罪衝撃作。

どんな話?

ある死刑囚の告発から明るみに出た凄惨な事件。記者が真相を追う中で浮かび上がるのは、想像を超える冷酷な犯行と、それを操る真の黒幕の存在だった。

ここがおすすめ!

加害者たちの異常なまでの冷静さと、人間が“狂気”へと変貌する過程がリアルに描かれています。『ウシジマくん』シリーズが描く“非道の裏側”をさらに深堀りしたい人におすすめです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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