関織子は交通事故で両親を亡くし、祖母が営む旅館で暮らすことになった。そこで、幽霊の男の子・ウリ坊と幽霊の女の子・美陽と食いしん坊の子鬼・鈴鬼と出会う。関織子はウリ坊からの頼みで、若女将として旅館で働くことになった。
映画『若おかみは小学生！』の作品情報
- タイトル
- 若おかみは小学生！
- 原題
- なし
- 製作年
- 2018年
- 日本公開日
- 2018年9月21日（金）
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- アニメ
ヒューマンドラマ - 監督
- 高坂希太郎
- 脚本
- 吉田玲子
- 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 小林星蘭
水樹奈々
松田颯水
薬丸裕英
鈴木杏樹
ホラン千秋
設楽統
山寺宏一 - 製作国
- 日本
- 配給
- ギャガ
映画『若おかみは小学生！』の作品概要
講談社の青い鳥文庫から出版されている、令丈ヒロ子原作の児童文学『若おかみは小学生！花の湯温泉ストーリー』シリーズを元に作られた作品。『若おかみは小学生！花の湯温泉ストーリー』シリーズは累計発行部数300万部超の大ヒット作で、映画化の他に漫画化やアニメ化もされている。小林星蘭やホラン千秋など、有名な俳優やタレント達が多数声優として参加している。両親を事故で失った12歳の女の子が、祖母が経営する旅館で働きながら成長する姿が描かれている。
映画『若おかみは小学生！』の予告動画
映画『若おかみは小学生！』の登場人物（キャスト）
- 関織子（小林星蘭）
- 通称、おっこ。小学6年生。12歳。自動車事故で両親を亡くす。母方の祖母に引き取られ、祖母が経営する旅館「春の屋」で若女将として働くことになる。
- 秋野真月（水樹奈々）
- おっこの同級生。「春の屋」のライバル旅館「秋好」旅館の跡取り娘。プライドが高く、負けん気が強い。おっこのことをライバル視している。
- 立売誠 / ウリ坊（松田颯水）
- 「春の屋」に住み着いている幽霊。実は、おっこの祖母である峰子の幼馴染。若女将として働くおっこをサポートする。
- グローリー・水領（ホラン千秋）
- 占い師。現在スランプに陥っている。「春の屋」に客として訪れる。
映画『若おかみは小学生！』のあらすじ（ネタバレなし）
関織子ことおっこは、交通事故で両親を亡くし、祖母が営む旅館で暮らすことになった。そこで、幽霊の男の子・ウリ坊と幽霊の女の子・美陽と食いしん坊の子鬼・鈴鬼と出会う。初めは幽霊であることに怖がっていたおっこだったが、話している内に皆と仲良くなっていった。
おっこはウリ坊の願いから、祖母が経営する旅館「春の屋」で若女将として働くことになった。初めは正座も満足にできなかったり、運んでいた食事も溢してしまったり、失敗の連続だった。しかも、同級生でライバル旅館の跡取り娘の真月に因縁をつけられ、散々な目に遭う。しかし、おっこは持ち前の明るさとウリ坊達の励ましを受け、必死に旅館の仕事を覚えていった。
「春の屋」に来る客は、「良い客」ばかりではなかった。だが、おっこはどんな客にも愛情を持っておもてなしをした。おっこは旅館の仕事を通して、少しずつ成長していった。
映画『若おかみは小学生！』の感想・評価
児童文学『若おかみは小学生！花の湯温泉ストーリー』シリーズ
本作品は講談社の青い鳥文庫から出版されている、令丈ヒロ子原作・亜沙美がイラストを担当した児童文学『若おかみは小学生！花の湯温泉ストーリー』シリーズを元に作られている。その児童文学は全20巻発売されており、累計発行部数300万部を超える大ヒット作となった。漫画化もされており、おおうちえいこが作画を担当し少女漫画雑誌『なかよし』で連載もされている。
2018年にはテレビアニメも公開されており、女優や声優として活躍している能登麻美子がナレーションを担当している。劇場版とテレビアニメ版では一部声優が異なっているが、主人公のおっこやウリ坊など、テレビアニメの声優がそのまま続投されているキャラクター達もいる。
12歳の女の子の成長物語
主人公の関織子（おっこ）は、小学6年生のまだ小さな女の子である。しかし、自動車事故により、突然両親を失ってしまう悲しい運命に遭う。1人になったおっこが暮らすことになった旅館を経営するのは、母方の祖母の関峰子。峰子は厳しい性格をしているが、おっこに若女将としての仕事を教え、そっと見守る優しい一面がある人物である。
おっこは両親との日々を忘れておらず、深い悲しみを抱えている。だが、若女将としての仕事を通して多くの人と触れ合い、少しずつ成長していく様子が描かれている。小さな女の子の頑張る姿と共に親子の愛情についても描かれているため、特に親子での観賞をお勧めしたい作品である。小さなおっこが必死に若女将としての仕事を行い悲しみを乗り越えようとする姿は、思わず涙が零れてしまうほど心が動かされてしまうと思う。
豪華な声優陣
主人公の関織子（おっこ）の声を担当したのは、わずか13歳で女優としての地位を確立している小林星蘭である。小林はテレビアニメ版の『若おかみは小学生！』でもおっこの声を担当しているため、彼女の役柄にぴったりと合う演技がきちんとできている。そして、水樹奈々や山寺宏一など、ベテラン声優達がしっかりと脇を固めている。
お笑い芸人「バナナマン」の設楽統やタレントのホラン千秋など、有名なタレント達が声優として出演している。設楽の役は、妻を亡くし息子と旅館を訪れた客。ホランの役は、スランプ中の占い師の役である。皆が知っているほどの有名人が多数声優として出演しているため、誰が声を担当しているのか想像しながら見るのも楽しいと思う。
映画『若おかみは小学生！』の公開前に見ておきたい映画
茄子 アンダルシアの夏
高坂希太郎の長編アニメ映画デビュー作。黒田硫黄原作の短編漫画『茄子』を元に作られており、2007年には続編として『茄子 スーツケースの渡り鳥』がOVAで発売された。本作品はスペインを舞台に、自転車ロードレースに纏わる人々の物語が描かれている。高坂はアニメ業界の中で「サイクリスト」として有名で、本作品の脚本・キャラクターデザイン・作画を担当している。
ペペ・ベネンヘリはサイクルロードレース選手で、ベルギーのビール会社「パオパオ・ビール」がスポンサーのチームに所属していた。奇しくも、レース当日は兄のアンヘルとペペの元恋人であるカルメンの結婚式が行われる予定だった。ペペは複雑な思いを抱きながらも、優勝を目指してレースに挑んだ。
詳細 茄子 アンダルシアの夏
I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE
小林星蘭がサリー・ブラウン役の日本語版声優を担当している。小林の他に谷花音や鈴木福・芦田愛菜など、ドラマや映画で活躍している有名な子役達が声を担当している。本作品は世界中で愛されるキャラクター、スヌーピーの初3DCG作品である。日本語版のエンディングは、絢香の『A Song For You』である。
チャーリー・ブラウンが通う学校に、赤毛の女の子が転校して来た。チャーリーは可愛らしいその女の子に一目で恋に落ちた。チャーリーは女の子と仲を深めるため、飼い犬で友人のスヌーピーに協力を仰ぐことにした。スヌーピーは必死にチャーリーの手助けをし、うまくいかないときは落ち込む彼を励ました。果たして、チャーリーは赤毛の女の子と仲良くなれるのだろうか。
詳細 I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE
THE LAST -NARUTO THE MOVIE-
水樹奈々の代表的な作品で、ヒロインの日向ヒナタの声を担当している。岸本斉史原作の漫画『NARUTO -ナルト-』を元に作られており、原作の連載15周年を記念したプロジェクトの一環として作られた。本作品は原作の699話から700話の間に起こった出来事で、原作者の岸本斉史がキャラクターデザインとストーリー総監修を担当している。
ナルトとサスケの死闘から2年後。全ての忍びの祖・六道仙人こと大筒木ハゴロモ。その弟の末裔である大筒木トネリが、人類を滅ぼそうと攻撃を仕掛けてきた。トネリはチャクラを兵器として使い続けてきた人間に罰を与える気なのだ。その過程で、日向ハナビが誘拐されてしまう。うずまきナルトやハナビの姉のヒナタを始めとした忍び達は、トネリを止めハナビを奪還するために動き出した。
詳細 THE LAST -NARUTO THE MOVIE-
映画『若おかみは小学生！』の評判・口コミ・レビュー
若おかみは小学生観てきました。 現在放送中のTVシリーズは観てるけど劇場版は監督や脚本が変わってどうなのかと思ったら、話の軸が全然違ってた！ めちゃくちゃいい話じゃないか！ pic.twitter.com/SXfi5pcRGd
— たらばー (@_Tarabar) 2018年9月22日
2.『若おかみは小学生！』
監督さんが茄子シリーズ「アンダルシアの夏」と「スーツケースの渡り鳥」の高坂監督ということで気になって鑑賞。
ほっこりするシーンあり、胸にぐっとくるシーンありの
とても良い作品でした。 pic.twitter.com/qhTmHVioQI— 右京 (@ukyo_conan) 2018年9月22日
劇場版「若おかみは小学生！」が予想以上に素晴らしい。温泉街を舞台に、両親を亡くした女の子が、その死を受け入れて成長する様が、繊細な作画と背景で描かれる。
幽霊まで出るのは意外だったけど、それも物語的には必然なので、見ていて納得しやすい。きちんとエンタメなので、多くの人におすすめ。— クマゴロウ (@kumagoro78910) 2018年9月22日
劇場版「若おかみは小学生！」は絵柄が違うのもそうだけどただの総集編とかじゃなくて一から考えて作り直されててTV版観た後の自分でも初めて「若おかみは〜」を観ている様な感覚で観れてとても新鮮だった。終盤は泣いた。パンフレットも花の湯温泉とか春の屋のMAP、インタビューも多くて素敵。 pic.twitter.com/6Ngl6Rj68V
— Akihiko Kachi (@akihikk) 2018年9月22日
若おかみは小学生、小学生には可愛いげのない設定や描写がどんどん出てくるのにひたすら明るいおっこがかわいく動いてかわいいかわいいできる。過度な演出がないので見やすいし、好きな色使いで画面が綺麗で、個人的には今年一番のアニメかもしれない
— 数 (@kazu_nh) 2018年9月22日
映画『若おかみは小学生！』のまとめ
12歳という幼さで両親を失ってしまった女の子が、周りのサポートを受けながら旅館の若女将として働き成長する姿が描かれている。本作品は「アヌシー国際アニメーション映画祭・長編部門コンペティション」の正式出品作品に選ばれており、上映後は拍手が鳴り響くほど海外の観客からも高い評価を受けた作品である。児童文学が原作なのでどうしても子供向けという思いが抜けきらないかもしれないが、大人が見ても感動できる作品になっている。
みんなの感想・レビュー