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映画『わたし出すわ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『わたし出すわ』の概要:お金をテーマにして制作された作品。ヒロインが東京から帰郷し、学生時代の友人達へ次々と多額の資金援助を行う。大金を渡されたことで身を持ち崩さないよう見守るヒロインだったが、そのせいで命を落としてしまう友人まで現れるのであった。

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映画『わたし出すわ』の作品情報

わたし出すわ

製作年:2009年
上映時間:110分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:森田芳光
キャスト:小雪、黒谷友香、井坂俊哉、山中崇 etc

映画『わたし出すわ』の登場人物(キャスト)

山吹摩耶(小雪)
恐らく、証券会社でやり手のバイヤーだと思われる。化粧もせず毅然としており、友人には控えめで優しいが、敵対する人物には物事をはっきり言う。学生時代、仲良くしてくれた友人達に資金援助を行う。
魚住サキ(黒谷友香)
元ホステスで美人だが、狡い面を隠す気はない様子。いつも堂々とした態度で、自分は美人だと豪語するあたりが憎めない。色事に長けており、男っ気のない摩耶をいつも心配している。
道上保(井坂俊哉)
市電の運転士をしている。物腰の落ち着いた堅実な性格で、世界の路面電車巡りが夢。妻帯者であったが、妻は大金に目が眩み転落人生を送る。
川上孝(山中崇)
学生時代から陸上部にてマラソンを走っている。心臓病を患い、一度は走ることを諦めようとするが、摩耶からの資金援助にて海外で治療。無事に回復し再び走ることが叶う。母親思いで優しい性格。
保利満(小澤征悦)
海洋生物の研究員。調子の良い男だが、研究一筋。各国から引き抜きの声がかかるも、全てを蹴っている。研究費用として摩耶から大金を受け取るも、返金しようとする。賢く世渡り上手。
平場さくら(小池栄子)
主婦。夫は消費者金融に勤務している。明るく快活で愛情深い。大金を得ることで不幸になることを恐れ、実は宝くじの1億円が当たるも、金塊に変えて見知らぬ会社に配ってしまう。何が幸せかを良く知っている堅実な女性。

映画『わたし出すわ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『わたし出すわ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『わたし出すわ』のあらすじ【起】

東京から故郷へ戻って来た山吹摩耶は、市電の運転士となった同級生道上保に会い、仲が良かった同級生たちと連絡を取って欲しいと頼む。だが、同級生たちはそれぞれに問題を抱えており、すぐに集まるのは難しかった。

その日の夜、摩耶は保と夕食を共にし、彼の夢の話を持ち出した。保の夢は世界の路面電車巡りをすることだったが、生活と仕事で精一杯の彼に海外へ向かうだけの資金などなかった。だが、摩耶はその資金を出してあげると言う。保はその話を冗談だと思って、彼女の申し出を笑うのだった。

しかし後日、保の自宅に摩耶から小包が届く。彼女は勝手に路面電車巡りの資金を計算し、彼に大金を送り付けたのである。箱の中には札束がいくつも入っており、驚愕する保。冗談だと思っていたが、彼女は本気で資金援助をすると言っていたのだ。

日を改め、摩耶の元に親友、魚住サキが会いに来る。彼女はレストランを経営しており、自店で食事をしようと誘う。2人は学生時代、地元でも1位2位を争う美人と言われていた。サキはホステスを経て玉の輿に乗り、今や社長夫人で経営者である。沢山、儲けて地元に救急車や介護車を寄付するなど、貢献還元もしていた。

しかし、サキの夫が経営する会社に横領と不正問題が持ち上がり、心労で夫が亡くなってしまう。奇しくもサキの夫の葬儀で、かつての同級生たちとの再会が叶った摩耶。彼女はその後、マラソンチームに所属している川上孝の自宅へお邪魔する。孝は心臓病を患っており、治療する費用がないためにマラソンをやめようと考えていた。そこで、摩耶は彼の主治医から話を聞き、治療費を用立てることにする。彼には元気になってマラソンを続けて欲しかった。

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映画『わたし出すわ』のあらすじ【承】

平場さくらは学生時代、摩耶は東京に向いていると言い、背中を押してくれた人だった。摩耶は彼女に何か欲しい物はないかと尋ねる。すると、さくらは夫にも今の生活にも満足しているので、小型冷蔵庫だけで良いと言う。摩耶は彼女に欲しい物を買ってあげた。

帰宅したさくらが摩耶のことを夫に話すと、夫は趣味の箱庭会の会長になるための資金が欲しいと言う。さくらは仕方なく摩耶に資金援助を申し出た。すると、彼女は二つ返事で大金を渡してくる。お陰でさくらの夫は箱庭会の会長になった。

保利満は海洋生物の研究をしている。摩耶は賢い彼に良心があるかどうかを試した後、彼の研究に資金援助をすることにした。高校時代、彼は魚の気持ちが分かると言っていたことがある。それが、今や研究員。人は変わるものだ。

摩耶は資金を提供した友人達のその後を見守る。孝は海外での手術で病を克服し、マラソンを再開。保は世界の路面電車のレポートを出して欲しいと会社から要請される。だが、満は中国人にならないかと粉をかけられ、摩耶は危険に陥る前に彼を救出した。

摩耶の母親は現在、意識不明の昏睡状態である。彼女は母親の見舞いに度々訪れ、しりとりをしては傍に寄り添っているのだった。

映画『わたし出すわ』のあらすじ【転】

夫の死や後始末を乗り越えたサキは、ホステス嬢へ帰り咲く。彼女は美人で世渡り上手であるため、太客には事欠かないのであった。
同じ頃、保の妻が彼の路面電車巡りの資金をちょろまかし、ホストへと貢ぎ始め、とうとう全ての資金を使いきってしまう。
夫婦はこのことで大喧嘩。更に嫁は消費者金融にも多額の借金を作っていた。

保の話を聞いた摩耶は、彼に対して更に資金を提供。だが、保はこのことで自分がやるべきことを見出したようで、摩耶からの資金を断って自分の退職金で海外に行くことを決める。

母親の病院へ向かう途中、サキが追って来る。彼女は自分が辛い時になぜ、来てくれなかったのかと責めるが、摩耶は今の彼女の気持ちが理解できなかったので、行けなかったと言う。その後、摩耶はサキを連れて自宅へ。彼女の家には物がほとんどなく、まるで今すぐにでも消えてしまえるように準備でもしているかのようだった。

摩耶はおもむろに押し入れから金塊を取り出し、全部でおよそ1千5百万円ほどだと告げる。それをサキへと手渡した。それが摩耶の最後の財産であり、サキのために取って置いたものだ。そして、これが親友への自分の愛の重さだと言うのだった。

映画『わたし出すわ』の結末・ラスト(ネタバレ)

クラブにてアラビア石油会社の支社長と知り合ったサキ。彼女は摩耶に会社と支社長が確かなものだと確認し、彼を落とそうと考える。以前もこの手で玉の輿に乗っているので、今度もきっと成功させてみせると勢い込んだ。だが、摩耶は支社長の容貌を見知っており、サキが出会った人物が本物かどうかを訝しみ、彼女を止めようとした。
サキはもらった金塊を売って財産を得ていたため、もしかしたら詐欺被害に遭うのではないかと心配したのだ。案の定、サキは翌日の朝、牧場にて遺体となって発見される。

サキが殺されたのは自分のせいだ。摩耶は酷く自分を責めた。
葬儀の後、満と帰路に就いた摩耶。満の研究は各国に注目されており、どの国も彼を引き入れたくてあの手、この手をこまねいている。だが、満はどの国にも靡かず、研究資金を返すとまで言い出す。自分は日本人なのに、日本は自分の研究を認めず資金援助もしてくれない。それならもう、研究自体をやめるとまで言うのだった。

その後、摩耶の自宅に警察が訪ねて来る。サキが売った金塊のロットナンバーを辿って来たのだ。警察はご丁寧にも捜査令状を持参していた。警察が押し入れを調べている時、自宅に保の妻がやって来る。妻は金で自滅したにもかかわらず、摩耶を逆恨みしてナイフで襲い掛かって来た。幸い、刑事がいたお陰で命拾いした。

保も無事に路面電車巡りの旅へ出て、孝も順調にトレーニングをしている。その後、さくらの元を訪れた摩耶は彼女の秘密を聞かされ驚いてしまうが、さくらは大金よりも摩耶が買ってくれた小型冷蔵庫の方に価値があるし、嬉しかったと笑うのであった。
そうして、サキを殺害した男が逮捕される。犯人は保の妻が入れあげていたホストだった。

満の研究に費用を出してくれる会社が見つかったので、彼も東京へ上京することになる。摩耶も引っ越しの準備を終えそろそろ、東京へ帰る予定だった。
満は調子の良い男だが、何が大事かはちゃんと分っているようである。

摩耶はその後、昏睡中の母親の見舞いをして別れを告げた。すると、母親が意識を取り戻し、娘としりとりをしてくれる。摩耶は持てる大金を注ぎ、母親の脳波を読み取って会話ができる最新機具を装着していたが、これまでは一度も意識が回復しなかった。母親は娘に「ありがとう、マヤ」と言葉をかけてくれるのだった。

映画『わたし出すわ』の感想・評価・レビュー

主人公の職業は結局、明かされることはないが、ヒントはたくさん出てくる。その日の株式上場を即座に口にできることから、恐らくはやり手のバイヤーなのだと思われる。

ある日突然、大金を手にしたらどうなるか。ヒロインは友人達が大金を手にして、道を踏み外さないよう定期的に会いに行き、軌道修正したり更に助けたりする。
悪い例と良い例が如実に描かれており、ヒロインが救えない友人まで出る。結局のところ、大金があったって使い道なんかないと笑う主婦が最強。(MIHOシネマ編集部)

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