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映画『わたしたち』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『わたしたち』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『わたしたち』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『わたしたち』の結末までのストーリー
  • 『わたしたち』を見た感想・レビュー
  • 『わたしたち』を見た人におすすめの映画5選

映画『わたしたち』の作品情報

わたしたち

製作年:2015年
上映時間:94分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ユン・ガウン
キャスト:チェ・スイン、ソル・へイン、イ・ソヨン、カン・ミンジュン etc

映画『わたしたち』の登場人物(キャスト)

ソン(チェ・スイン)
懸命に働く母親とお酒に頼る父親の背中を見ながら、弟の面倒をみている小学生。学校に馴染めずいつもひとりぼっちで過ごしている。夏休み前に転校生のジアと出会い、新たな感情を学んでいく。
ジア(ソン・ヘイン)
ソンの学校に転校してきた少女。優雅な暮らしとは相反して、家庭にコンプレックスを抱えている。学校でのソンの立ち位置を知り、少し距離を置き始めてしまう。

映画『わたしたち』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『わたしたち』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『わたしたち』のあらすじ【起】

体育の授業中、じゃんけんでドッチボールメンバーを取り合っていく子供たち。下手だと言われ最後まで残ってしまったソンは、表情を曇らせながらも参加する。しかし「線を踏んだ」と言いがかりをつけられたソンはアウトにされてしまった。

同級生に仲のいい友達がいないソンは、誕生日会の招待状をもらい喜んでボラの代わりに掃除係を引き受けた。偶然にも同級生のジアと出会い、少しだけ言葉を交わす。急いで誕生日会に向かうソンだったが、招待状に書かれた住所は嘘で、ボラの誕生日会には参加できずトボトボと帰宅するのだった。

帰り道、ジアに声をかけられたソン。悲しい出来事が嘘だったように息の合うジアの存在に喜ぶソンは、ボラのために作ったミサンガをジアにプレゼントした。帰宅したソンは、母親に友達ができたと嬉しそうに話すが、仕事に疲れた母親はすぐに床に就いてしまうのだった。

翌日、ジアの自宅にソンは招待された。広々とした家には高級そうなものがたくさん溢れていた。ジアの母親はイギリスで仕事をしているため、家には居ないと言う。外に出た二人だが、飲み物やトランポリンの代金などお小遣いのないソンには高級なものもジアが全て出してくれるのだった。

映画『わたしたち』のあらすじ【承】

ジアを自宅に数日間泊めることになったソン。手料理を振る舞い、初めての経験に楽しくて仕方なかった。しかし大胆なジアが母親からの電話で気を落としている姿を目の当たりにしてしまう。実はジアの両親は離婚し、母親とは離れて暮らしていたのだ。アルコール依存症の父親と仕事ばかりの母親の元悩みの尽きないソンは、ジアに共感し二人は痛みを分かち合った。

早朝に仕事に出てしまう母親に甘えたソン。その姿を見てしまったジアは、表情を曇らせ少しだけ態度を変え始めた。さらに、「父親に頼んでソンの授業料を払うから塾に一緒に通おう」とジアに提案されたソン。価値観の違いに驚き丁寧に断ったが、ジアは不服な表情をした。そしてこれまで貸してくれていた携帯を「使いすぎだ」と当てつけのように嫌味を言うのだった。

少しだけ距離ができたソンとジアだったが、塾に行くジアの姿を見かけソンは声をかけた。何事もなかったかのように会話が弾む二人だったが、ソンは一緒に居た弟・ユンの存在を忘れていた。二人は別れて町を探し回り、ジアは「友達が見つけてくれた」とソンを呼びに来た。そこに居たのはボラである。「塾の友達」とボラを紹介されたソンは戸惑いを隠せず、簡単にお礼だけを告げた。「また新学期で」と言うジアはボラと腕を組み、塾へと向かうのだった。

映画『わたしたち』のあらすじ【転】

新学期を迎えジアが転校生として紹介された。これまで通り一緒に過ごせると期待していたソンだったが、ジアはボラたちと過ごしている。せめて誕生日プレゼントは良いものを渡したいと考えたソンは、母親の目を盗んで家計簿の隙間からお金を抜き取るのだった。

意気揚々とプレゼントを渡しにジアの家へ向かったソンだったが、素っ気ないジアの態度に思わず質問攻めにしてしまった。すると様子を見に来たボラと鉢合わせ、ジアは「勝手に来た」とソンとの関係を否定するのだった。

ボラたちと一緒に過ごすジアは嫌がらせにも参加するようになった。どうしたらいいのかわからないソンは母親にも言えず悶々としていた。そんな時、ジアの祖母が夏休み中に泊めてくれたお礼を言いにソンの家を訪ねてきた。言葉を交わすことなくジアを見送ったソン。ジアを迎えに来た父親とその恋人姿を目の当たりにし、少しだけ同情するのだった。

翌日の遠足で喧嘩してしまったソンとジア。その日を境に、ジアとボラの間にも亀裂が生まれていた。学力が伸びないソンを心配した母親は成績優秀なジアが通う塾に、ソンも通わせることにした。そこにはボラも通っていることから気が引けるソンだったが、偶然にも泣いているボラを見かけそっと寄り添った。そのお礼にマニキュアをもらったソンは翌日からボラに話しかけられるようになった。それはターゲットがジアに移ったことの象徴であり、ソンは当てつけに利用されたのだ。

映画『わたしたち』の結末・ラスト(ネタバレ)

耐えかねたソンはボラに忠告するが、きつい言葉を返されてしまった。偶然にもジアがプレゼントしたブレスレットを付けていることに気付き、ソンはこれまでの感情を後悔する。そんな中、酔いつぶれた父親を迎えに行ったソンは偶然にもジアにその姿を見られてしまった。翌日学校に行くと黒板には「ソンの父親はアルコール依存症」と書かれ、こそこそと噂をされたことをきっかけに気が散りテストを放棄したソン。母親に理由を問われ、父親が酒を手に取った時「アルコール依存症の父親がいては友達もできない」と本音をぶつけてしまうのだった。

すぐに母親が学校に掛け合ったことで、ジアは叱られてしまった。嫌味を言うジアに対して、本音をぶつけたソン。二人はつかみ合いの喧嘩になり、担任から酷く叱られるのだった。その矢先、祖父が亡くなった。祖父と確執を埋められず距離を取っていた父親が、肩を落とす姿に初めて弱さを感じるのだった。

ユンは同級生に嫌がらせを受けていると思っていたソンだが、本人は遊んでいると思っていると初めて知った。自分がされていた嫌がらせを受けるジアを目の当たりにしたソンは、そっとジアに目線を送り共に過ごしたあの日を思い返すのだった。

映画『わたしたち』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

弟目線で展開される予告映像に大変目が惹かれた一作。本編は実に静かだが、絶妙な感情に無駄な色は付けず丁寧に描いた作品であった。子供ながらに生まれる格差。監督の経験からなる物語であるゆえのリアルなのか、滲み出る日常感は映像作品として好みが分かれるだろう。韓国作品独特の湿度は健在。ノアール作品が目立つ韓国映画だが、2020年前期話題の「はちどり」同様女性監督が手がける柔らかいが棘のある物語には今後も注目していきたい。(MIHOシネマ編集部)


小学生の女の子同士の友情を描いているが、その内容は想像以上にシビアだった。転校生のソニと、家庭環境に不安を抱えるジアが少しずつ距離を縮めていく前半は微笑ましい。しかしネタバレになるが、学校内のヒエラルキーや大人の無関心が二人の関係を壊していく過程は非常にリアルで胸が痛む。特に、仲間外れにされる恐怖から加害側に回ってしまう描写は残酷だが真実味がある。ラストで完全な和解が描かれない点も印象的で、子どもの世界の現実を突きつけられた。(20代 男性)


静かな映画なのに、観終わった後に感情が大きく揺さぶられた。ネタバレだが、ソニがクラスの中で孤立していく姿は、自分の子ども時代の記憶と重なって苦しくなった。誰かと一緒にいたいという純粋な気持ちが、集団の中では簡単に裏切られてしまう。その一方で、ジアもまた守られない存在であり、悪意だけでは片付けられない複雑さがある。大人がほとんど介入しない演出が、子どもたちの世界の閉鎖性をより際立たせていた。(30代 女性)


派手な事件は起こらないが、心理描写の鋭さは一級品。ネタバレになるが、ジアが立場を守るためにソニを突き放す場面は、人間関係の本質を突いている。善悪がはっきりしないからこそ、誰も完全に否定できないのが辛い。子ども同士の関係を描きながら、実は大人社会そのものを映しているようにも感じた。説明的なセリフがほとんどない演出も好みで、静かな余韻が長く残る作品だった。(40代 男性)


母親として観ると、胸が締めつけられる場面が多かった。ネタバレだが、子どもが抱える孤独や不安に、大人が気づけないまま時間が過ぎていく描写が現実そのもの。ジアもソニも悪い子ではなく、ただ居場所を求めていただけなのに、環境がそれを許さない。救いのないラストに感じる人もいるかもしれないが、安易な希望を描かない誠実さが、この映画の強さだと思う。(40代 女性)


学生時代の人間関係を思い出して、正直かなりしんどかった。ネタバレになるが、クラス内の序列が少し変わるだけで、昨日までの友達が敵になる感覚があまりにリアル。子どもだからこそ残酷になれる部分が、淡々と描かれている。音楽を抑えた演出も、感情を過剰に誘導せず好印象だった。観る人によっては辛い体験になるが、それだけ真実に近い映画だと思う。(20代 女性)


韓国映画らしい視線の鋭さが光る一本。ネタバレだが、問題が起きても誰も明確な責任を取らず、状況が曖昧なまま流れていく点が非常にリアルだ。子ども同士の問題として片付けられがちだが、実は大人社会の縮図でもある。友情映画として期待すると裏切られるが、人間関係の不条理を描いた社会映画としては完成度が高い。(50代 男性)


派手な展開はないのに、心の奥をえぐられるような感覚が残った。ネタバレになるが、ソニが最後まで完全に救われない点が、この映画を忘れがたいものにしている。現実はいつも優しくないという事実を、子どもの視点で突きつけてくる。大人になった今だからこそ、当時見えなかった残酷さに気づかされる作品だった。(50代 女性)


友情を描いた映画だと思って観始めたが、実際は集団心理の怖さを描いた作品だった。ネタバレだが、ジアが選んだ行動は理解できてしまう自分がいて、それが一番怖かった。誰しもが被害者にも加害者にもなり得る。その曖昧な境界線を、子どもの世界で描いた点が非常に鋭い。静かだが強烈な一本。(30代 男性)


子どもが主役なのに、完全に大人向けの映画だと感じた。ネタバレになるが、クラスの中で孤立した瞬間の空気感があまりにリアルで息が詰まる。誰も声を上げず、見て見ぬふりをする残酷さが印象的だった。救いを期待する人には辛いが、現実を直視したい人には強くおすすめしたい作品。(30代 女性)

映画『わたしたち』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『わたしたち』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

はちどり

この映画を一言で表すと?

成長期の孤独と痛みを静かにすくい取った、繊細な青春ドラマ。

どんな話?

1990年代の韓国を舞台に、思春期の少女が家庭や学校、社会の中で感じる孤独や不安を描いた物語。何気ない日常の出来事を通して、少女の内面が少しずつ変化していく様子が丁寧に描写される。

ここがおすすめ!

子どもの視点から社会の息苦しさを描く点が『わたしたち』と強く共鳴する。派手な事件は起きないが、感情の揺れを繊細に捉えた演出が心に深く残る一本。

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

この映画を一言で表すと?

無邪気さと過酷な現実が交錯する、切なくも美しい子ども映画。

どんな話?

モーテルで暮らす幼い少女が、仲間たちと無邪気に遊びながら日々を過ごす一方で、背後には貧困や不安定な家庭環境が存在する。子どもの目線で世界を見る構成が特徴的。

ここがおすすめ!

子どもの明るさと大人の現実を対比させる手法が、『わたしたち』の残酷な優しさと通じる。観終わった後に言葉を失う余韻が魅力。

奇跡の海

この映画を一言で表すと?

純粋さが世界と衝突する、痛々しくも崇高な人間ドラマ。

どんな話?

敬虔な女性が、愛する人のために自らを犠牲にしていく姿を描いた物語。善意が必ずしも報われない現実が、容赦なく観客に突きつけられる。

ここがおすすめ!

善悪を単純に割り切らず、人の弱さや残酷さを真正面から描く姿勢が共通。救いのなさも含めて、深い余韻を残す作品を求める人におすすめ。

誰も知らない

この映画を一言で表すと?

子どもたちだけで生きる現実を描いた、静かな衝撃作。

どんな話?

母親に置き去りにされた子どもたちが、都会の片隅で必死に生き延びようとする姿を描く。感情を過剰に煽らない演出が、現実の重さを際立たせる。

ここがおすすめ!

子どもの世界に大人が介入しない怖さを描く点で、『わたしたち』と非常に近い感触を持つ。観る覚悟は必要だが、忘れがたい体験になる一本。

少年は残酷な弓を射る

この映画を一言で表すと?

親子関係の歪みが生む恐怖を描いた、心理的スリラー。

どんな話?

問題を抱えた息子と、その母親の関係を軸に、家庭内に潜む不和と暴力の根源を描く。時間軸を行き来する構成で、真実が徐々に明らかになる。

ここがおすすめ!

子どもは無垢という前提を揺さぶる点で、『わたしたち』の持つ残酷なリアリズムと通じる。人間関係の暗部に踏み込みたい人におすすめの一本。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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