12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『私たちのハァハァ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『私たちのハァハァ』の概要:実在する人気ロックバンド・クリープハイプのライブに行くため、北九州を自転車で飛び出し東京を目指す4人の女子高生の物語。彼女たち自身がハンディカムで旅の記録をするなど、ドキュメンタリータッチで描かれている。

映画『私たちのハァハァ』の作品情報

私たちのハァハァ

製作年:2015年
上映時間:91分
ジャンル:青春、音楽
監督:松居大悟
キャスト:井上苑子、大関れいか、真山朔、三浦透子 etc

映画『私たちのハァハァ』の登場人物(キャスト)

チエ(真山朔)
北九州の高校3年生。クリープハイプが特別好きというわけではないが、楽しいことを求めて東京を目指す。
さっつん(大関れいか)
北九州の高校3年生。明るく元気な性格で、みんなをまとめている。彼氏がおり、東京への旅の途中でも彼氏との電話を欠かさない。
文子(三浦透子)
北九州の高校3年生。クリープハイプの大ファンで、4人の中で一番クリープハイプへの愛情が深い。
一ノ瀬(井上苑子)
北九州の高校3年生。髪を少しだけ金髪に染め、家出をする不良少女。北九州での生活を退屈に感じ、東京で暮らしたいと思っている。
三奈子(中村映里子)
神戸でチエ達4人にクリープハイプのチケットを譲ってくれる女性。お金がない彼女たちのためにバイトを紹介したり、部屋を貸してくれたりする。
クリープハイプ
4人が憧れる人気ロックバンド。文子はボーカルの尾崎世界観を崇拝し、さっつんはベースの長谷川カオナシのファンである。

映画『私たちのハァハァ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『私たちのハァハァ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『私たちのハァハァ』のあらすじ【起】

北九州の高校に通うチエ、さっつん、文子、一ノ瀬の4人は、クリープハイプのライブ後に出待ちをして、「東京にも来てください」と言われたという。それを真に受けた4人は、「東京へ行きます!」と教室でクリープハイプへのビデオレターを撮っている。

カラオケでクリープハイプの曲を歌い、盛り上がる4人。

一ノ瀬が家出したとの連絡を受け、4人は夜に制服姿で集合する。さっつんはハンディカムでみんなの様子を撮っている。文子は少し緊張気味で、チエはヘルメットを被って来ている。一ノ瀬はバイトを辞め、退学届けも出してきたという。みんな必要最低限の荷物を持ち、一ノ瀬はギターを背負っている。クリープハイプに会うために、4人は自転車を漕ぎ出す。

関門トンネルまで着くと、チエは帰ろうとする。本気で東京へ行くとは思っていなかったのだ。しかし、みんなに引き留められる。

4人は関門トンネルを抜け山口県に入る。朝日を眺めながら、一ノ瀬は「人生で一番ワクワクしてる」と語る。

映画『私たちのハァハァ』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『私たちのハァハァ』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『私たちのハァハァ』のあらすじ【承】

海ではしゃぎ制服がびしょ濡れになった4人は、Tシャツに着替えて再出発する。

前にクリープハイプがライブを行った広島のライブハウスへ行き、夜はそこの近くで野宿をする4人。さっつんは少し離れた所で彼氏と電話をしており、文子は興奮状態でなかなか眠れないという。

一ノ瀬が卒業後東京へ行くと言い出すと、さっつんは福岡で頑張ると言う。そんな2人の話を聞いて、将来のことをまだ考えられてないチエは少し焦る。

さっつんが4人の旅のことをツイッターに上げると、すごい勢いで拡散される。

翌日、みんなに疲れが見え始め、文子の自転車がパンクしてしまう。

4人は自転車を捨ててヒッチハイクで東京を目指すことにする。色々な人に助けられ、なんとか神戸まで辿り着く。

神戸で三奈子という女性に会い、クリープハイプの東京でのライブチケットを譲ってもらう。そこで4人がお金がないと話し始めると、三奈子は自分の働くキャバクラを紹介する。

チエと一ノ瀬だけが採用され、さっつんと文子は三奈子の家で留守番をしている。

その夜、4人はそのバイト代を使って焼き肉を食べ、クラブで遊び尽くしてしまう。

映画『私たちのハァハァ』のあらすじ【転】

せっかく稼いだお金を使ってしまい、またバイトを探すことになった。前の店には18歳未満だとバレたので行けず、一ノ瀬が今度は4人で稼ごうと言う。もしくは、東京まで乗せてくれる車を探す案も出ている。

夜の街を駆け回るが、仕事も車も見つからない。そんな中、チエがツイッターに上げていたキャバクラやクラブでの写真がネット上で大炎上していた。

チエがツイッター上でクリープハイプのボーカル・尾崎世界観に助けを求めると、文子はキレ始める。クリープハイプへの愛情が深く、尾崎に迷惑をかけたくないという文子と他の3人との温度差が明らかとなり、喧嘩になる。

一ノ瀬が、実は北九州で辞めてきたバイトのお金が口座に入っていると告白する。

そのお金で4人は高速バスに乗り、東京へ向かう。すっかり仲直りした4人は、静かな車内でLINEを使って会話をしている。

いよいよ目前に迫ったライブに心躍らせる4人だが、チエは東京に着いてからの電車賃が足りないことに気づく。

映画『私たちのハァハァ』の結末・ラスト(ネタバレ)

東京に着き、4人は走ってライブ会場へ向かったが、街で迷ってる最中にライブの開始時刻となってしまう。

途中から入るのは嫌だとその場でしゃがみ込む文子をみんなで説得する。

終演時間ギリギリに会場に着いた4人は、急いで荷物をクロークに預け、入り口を探す。しかし、間違えて舞台裏に行ってしまい、アンコール前の尾崎世界観と対面する。

興奮状態の4人は、スタッフの制止を振り切り舞台上まで行ってしまう。文子が何か言いかけるが、スタッフがすぐさま4人を会場の外へ追い出す。

一時ざわついた会場だったが、何事もなかったかのように演奏が始まった。

ライブ後、4人がライブに乱入したことに対し、三奈子が怒っている。

結局ライブも見られず、所持金80円となった4人は、親へと連絡をすることにした。

翌日、親からお金が振り込まれた。一ノ瀬は東京へ2、3日残り、文子は鈍行で、チエとさっつんは新幹線で帰ることになった。クリープハイプのために駆け抜けた、彼女たちの夏が終わった。

4人は渋谷の街を全力疾走で走り、スクランブル交差点でハァハァと息を切らしている。

映画『私たちのハァハァ』の感想・評価・レビュー

現代の女子高生を、かなりリアルに描いた作品だと思います。4人集まったからこそ自転車で東京まで行くという無謀な計画を実行してしまうし、バンドの好き度合いも違うし、ケンカもする、若さと勢いがあって、でもまだ大人ではないから上手く衝突も避けられないところが、大人になった今観ると面白く感じました。顔の綺麗な二人だけキャバクラで採用されるなど、世間の厳しさを目の当たりにするところも本当にリアルでした。
大人になってすっかり忘れてしまった、謎の自信や未来への希望があり、羨ましく感じました。(女性 20代)

みんなの感想・レビュー