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映画『ウォーターズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ウォーターズ』の概要:それぞれに事情を抱えた7人の男達が、高収入を目指してホストの面接を受ける。しかし、店の支配人に騙されたことを知り、ノウハウも知らない7人は、なぜかホストクラブを開店させることになる。

映画『ウォーターズ』の作品情報

ウォーターズ

製作年:2005年
上映時間:107分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ、青春
監督:西村了
キャスト:小栗旬、松尾敏伸、須賀貴匡、桐島優介 etc

映画『ウォーターズ』の登場人物(キャスト)

リョウヘイ(小栗旬)
元路上パフォーマー。パフォーマンスで世界を旅するのが夢。高収入に誘われてホストとなる。何事にも器用。
直人(松尾敏伸)
元バスケットボール選手。バスケットボール一筋でシュート力においては、ずば抜けている。
ユウキ(須賀貴匡)
元青年実業家。チャラチャラした雰囲気を持ち、ホストとしての心得などを教育するが、どこか胡散臭く上辺だけを装っているように見える。だが、実はとても真摯。
進太郎(葛山信吾)
元インテリアコーディネーター。特技はピアノ。妻子持ちであるが、現在は訳あって別々に暮らしている。包容力のある人物。
ケイタ(森本亮治)
元バスケットボール選手。直人と一緒のチームでプレイしていた選手。直人の弟分のような存在。一生懸命さが売り。
正彦(桐島優介)
元銀行員。真面目一徹な性分。同僚に罪を被せられ銀行を辞めさせられた過去を持つも、どこか達観したところがあり、とても謙虚で前向き。
鉄平(平山広行)
元京風懐石の板前。料理に関しては、かなり高いプライドを持つ。腕前は逸品。職人としての頑なな感じを併せ持つ。

映画『ウォーターズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ウォーターズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ウォーターズ』のあらすじ【起】

元路上パフォーマーのリョウヘイ、元バスケットボール選手の直人とケイタ、元青年実業家のユウキ、元インテリアコーディネーターの進太郎、元銀行員の正彦、元板前の鉄平の7人はそれぞれの理由から、ホストの高収入に誘われて面接にやって来た。

支配人に言われて約束の時間に指定された店へ向かった7人は、そこでオーナーと名乗る人物とその孫娘に出会う。彼らはそこで支配人が金を持って逃げたことを知らされ愕然とするが、騙されたのは彼らだけではなく、店のオーナーも同様だった。

支配人は何も知らない7人からホストとして入社する際、それぞれから保証金をせしめている。オーナーは彼らを気の毒に思い、せしめられた金額には及ばないが、彼らに少しでも返金しようとするほどの好人物だった。

困った7人だったが、孫娘の一言により元々はバーだったという店をホスト店として復活させようという話になる。だが、7人はホストとしての心得など一つも知らない。
そこで、元青年実業家のユウキが率先して、心得と接客のノウハウを孫娘と共に指導するのだった。

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映画『ウォーターズ』のあらすじ【承】

ホストとしての教育を受けつつ、開店のビラも配る。店のテーマは白雪姫。
開店当日。一番初めのお客様は店の近所のおばあさんだった。
次にやって来たのは、リョウヘイが以前パフォーマーだった頃に出会った、女性実業家とその社員達。彼女らは他のホスト店へも足を運んでいるため、普通とは違う7人の接客にやや辟易。

それでも盛り上げようと一生懸命、接客をする7人だったが、場はいまいち盛り上がらない。だが、酒の力は偉大なもので、酔えばそれなりに盛り上がる。しかし、酔っぱらってしまった直人がバスケットボールのことで激怒してしまい、店の雰囲気は最悪になってしまう。

そこへ、以前からリョウヘイの芸を見てくれていた女性実業家がやって来て、ホストとして働いている彼に失望。ホストとは水商売であり、女達を喜ばせ一夜の夢を見せるのが仕事である。立派な仕事でもあるが、同時に蔑まされる仕事でもあった。
実業家である女性達は怒って店から帰ってしまい、このせいで残った7人の新米ホスト達の心もバラバラになってしまう。

リョウヘイは失意から居酒屋で深酒する。だが、支払いもできない彼は店側から酷く怒鳴られ、元銀行員である正彦に助けを求めた。
どうにか店の支払いを済ませたリョウヘイ。彼は正彦が銀行を辞めた理由を聞いた。すると、彼は横領した女性行員の上司から罪を擦り付けられ、辞めさせられたと言う。それでも正彦は前向きに頑張ろうとしているのだった。

映画『ウォーターズ』のあらすじ【転】

その日の夜は台風が襲来する予定だった。横殴りの雨の中、店の看板などを固定するため、酔いから醒めた直人がハシゴを使っていると、そこへリョウヘイと正彦が現れる。ケイタも来ていて、更に新太郎と鉄平も戻って来る。6人は協力して、台風の脅威から店を守ろうと必死になった。

台風一過。店は雨と強風のせいでボロボロ、中も水浸しになってしまった。営業するにはとても難しい状況である。そこへ昨夜、戻って来なかったユウキがやって来る。彼は自慢のポルシェを売り払い、大金を入手。ユウキはこの金で店を修復しようと言うのだった。

店の修復が完了。ホスト達のスーツも黒のタキシードで揃えた。7人はオーナーと孫娘の全員でユウキの軽バンに乗りドライブへ出かける。年齢差も関係なく夢中になって遊ぶ彼らは、これにより親睦を深め、チームワークも形成されていく。

孫娘は心臓病を抱えていた。このままでは入院生活を余儀なくされるという話で、海外で手術をすれば完治するのだろうが、その資金がないと言う。孫娘は7人にとっての白雪姫である。彼女を守る役目を担うのが7人のドワーフであり、彼ら新米ホストなのだった。

リョウヘイは自分を蔑んだ女性実業家の元へ向かい、賭けを申し出る。女性実業家は自分の仲間も連れて行くので、全員を楽しませろと言う。対してリョウヘイには全てを賭けろと言うのだった。
仲間達に事情を話したリョウヘイ。女性達から得た売り上げは孫娘の治療費に充てるつもりだった。すると、仲間達は一致団結してその賭けに乗ってくれる。

映画『ウォーターズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌日の夜。気合を入れ、ホストとしての心意気も新たに心を入れ替えた7人。
いよいよ女性達を迎える。雰囲気もホスト達も常に上品に接客。

成金のように金を見せびらかす女性には正彦が接客をし、お金の大事さと女性の奥底に隠されている寂しさを癒す。
元ホステスでトップに立ったことのある女性にはユウキが接客。しかし、上手くいかず鉄平の料理に助けられる。

進太郎がピアノを演奏し、更に場を盛り上げる。すると、元パフォーマーであるリョウヘイを中心にカクテルパフォーマンスを披露。それぞれ女性達へ向けてカクテルをご馳走した。

総勢4人の女性達は接客に満足し、1枚100万円と提示したコインを置いて行く。そうして、最後に残ったのはリョウヘイが接客をする女性実業家。彼女は会社を大きくすることに満身してきたが、路上でパフォーマンスをするリョウヘイを密かに応援していた。
故にホストへと身を落とした彼に失望したのだった。

だが、彼女には彼女の深い苦悩がある。リョウヘイにはそれを知る術などないが、心を癒してあげることはできる。
女性実業家達はリョウヘイ達の接客にて、かつての心を取り戻すことができたのだった。

一晩で1000万円を得た7人は、その売上を全てオーナーと孫娘に渡した。すると、オーナーは店を7人に譲渡すると言い出す。彼らは一夜にして店のオーナーとなり、孫娘は手術のために出発した。

しかし、そこへ1人の男が擦れ違いでやって来て、自分がこの店のオーナーだと言う。7人と男は言い合いになり、連絡を取ろうとするも電話は男に繋がるのである。
もしかして、してやられたのかと気付いた7人。一斉に店から飛び出してオーナーだと思っていた男と娘を追いかけた。

オーナーと娘は最初に金を持ち逃げした支配人とグルで、不在の店を狙って稼いで歩く詐欺師だったのである。

結局、詐欺師達の行方は分からず。その後、ひと夏を共に過ごした7人は、店の看板が下ろされる様子を見届け、再びそれぞれに道を歩み始めるのであった。

映画『ウォーターズ』の感想・評価・レビュー

当時はホストクラブが流行っていたようで、ホストがたくさん出てくる映画ですが、ストーリーに面白味は全くなく途中で飽きてしまう展開で残念に思った。
ホスト役のキャストの方々はイケメンばかりなのでストーリーは何も考えず見る分にはいいのかなと思った。

今は大活躍している小栗さんなどがとても若い頃の貴重な映像を見ることが出来る作品なのでファンの方々には是非おすすめしたい。(女性 20代)


2時間もののドラマスペシャルでありそうなとても見やすく、ある意味チープなストーリー。人生に挫折気味の男たちがホストになって、女性を心から喜ばせるために努力するストーリー、かと思って見ていましたがラストはしっかりどんでん返しを見せてくれました。
女性を喜ばせるために、ホストが自分の持つ能力や才能を発揮するのですが、女性の喜ばせ方も沢山あるのだなあと勉強になります。ホストの世界ってものすごく厳しくて、努力した者だけが生き残れる世界なのだと感じました。(女性 30代)


小栗旬初主演映画である今作。当時はホストクラブが人気を得ていた時代であったと思われ、流行に乗った感じがある。登場する7人の青年はそれぞれに挫折を味わいホストになる。イケメンぞろいであるのは間違いないが、チープ感は否めない。特番ドラマ枠でもいけそうな内容である。ただそれなりに演技力はあるので彼らが足並みを揃え、絆を深めていく工程は感動的。そこで終われば爽やかな終わりだったのだが、今作の面白いところはラストシーン。彼らはまんまと大金を奪われるのだが、ある意味立ち直るきっかけを得てもいるので腹立たしくも憎み切れないという終わり方。もやもやしながらも、どこかさっぱりとした印象を残した。(女性 40代)

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