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映画『ワイルド・アット・ハート』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ワイルド・アット・ハート』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ワイルド・アット・ハート』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ワイルド・アット・ハート』の結末までのストーリー
  • 『ワイルド・アット・ハート』を見た感想・レビュー
  • 『ワイルド・アット・ハート』を見た人におすすめの映画5選

映画『ワイルド・アット・ハート』の作品情報

ワイルド・アット・ハート

製作年:1990年
上映時間:124分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:デヴィッド・リンチ
キャスト:ニコラス・ケイジ、ローラ・ダーン、ウィレム・デフォー、イザベラ・ロッセリーニ etc

映画『ワイルド・アット・ハート』の登場人物(キャスト)

セイラー(ニコラス・ケイジ)
ワイルドなハートを持つ男。自由の象徴としてヘビ皮のジャケットを愛用している。人生を共にする女性には、敬愛するプレスリーの「ラブ・ミー・テンダー」を歌うと決めている。両親を早くに亡くし、まともな躾を受けていないことがコンプレックス。
ルーラ(ローラ・ダーン)
セイラーの恋人。純粋な心を持つスレンダーな金髪美女で、セイラーのことを心から愛している。過干渉な母親にセイラーとの交際を反対され、愛を貫くために家出する。ある事件がきっかけで、悪い魔女の幻が見えるようになる。
マリエッタ(ダイアン・ラッド)
ルーラの母親。異常に支配欲が強い女性で、何でも自分の思い通りにならないと気が済まない。セイラーに娘を奪われることが我慢ならない。男グセも悪く、セイラーまで誘惑したことがある。
マーセラス・サントス(J・E・フリーマン)
マリエッタに惚れている殺し屋。以前、セイラーはサントスの運転手をしていたことがある。マリエッタの依頼で、部下にセイラー殺しを命じる。
ジョニー(ハリー・ディーン・スタントン)
マリエッタの恋人。有能な私立探偵だが、なぜかマリエッタにベタ惚れのため、彼女の言いなりになっている。いたってまともな人物。
ボニー・ペルー(ウィレム・デフォー)
サントスの部下の殺し屋。ビッグ・ツナという街で暮らしている。元海軍兵で、かなり危険な男。

映画『ワイルド・アット・ハート』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ワイルド・アット・ハート』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ワイルド・アット・ハート』のあらすじ【起】

ケープ・フィアーの劇場前で、セイラーは黒人男性に因縁をつけられ、ナイフを突きつけられる。男はマリエッタにセイラー殺しを依頼されていた。マリエッタは、セイラーの恋人のルーラの母親だった。セイラーは男をめちゃくちゃに痛めつけ、その場で撲殺してしまう。ルーラとマリエッタは、その一部始終を目撃していた。

セイラーは傷害致死の罪で刑務所に収監され、22ヶ月と18日の刑期を終えて出所する。セイラーは、すぐにルーラの自宅へ電話するが、マリエッタに電話を切られてしまう。マリエッタは、なぜかセイラーを憎んでおり、絶対に会わないよう娘に警告する。しかし、ルーラは母親に反抗して家出し、セイラーを迎えに行く。

セイラーは、ルーラが持ってきてくれたヘビ皮のジャケットを着て、ケープ・フィアーのホテルへ直行する。セイラーとルーラは、久しぶりに思う存分愛し合い、変わらぬ愛を確認する。

マリエッタは、恋人のジョニーに助けを求める。ジョニーは有能な私立探偵で、マリエッタに惚れ込んでいた。マリエッタは、「ルーラをあの人殺しと別れさせて」とジョニーに頼む。ジョニーは、セイラーの行為は正当防衛だと思っていたが、マリエッタは聞く耳を持たない。マリエッタは、もしジョニーが失敗したら、殺し屋のサントスにセイラー殺しを依頼するつもりにしていた。

事件のあった日、セイラーは劇場のトイレでマリエッタに言い寄られ、彼女を拒絶した。プライドを傷つけられたマリエッタは、セイラーがサントスの運転手だった過去に触れ、自分の娘とは絶対に付き合わせないと怒り出す。支配欲の強いマリエッタは、娘に異常な執着心を持っており、ルーラはその呪縛に苦しんでいた。両親を早くに亡くしたセイラーは、マリエッタとルーラの依存関係が全く理解できない。

その晩、セイラーとルーラはメタルバンドのライブで踊り狂う。途中でルーラに手を出そうとした男は、セイラーに痛めつけられる。セイラーは、その場でエルビス・プレスリーの甘いナンバーを歌い、ルーラをうっとりさせる。しかし、1番好きなラブソングの「ラブ・ミー・テンダー」だけは、生涯を共にする女性に捧げると決めており、まだルーラには歌ってくれなかった。

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映画『ワイルド・アット・ハート』のあらすじ【承】

ルーラの父親は、セイラーと出会う1年前に死んだ。父親は、自ら灯油をかぶって火をつけ、焼身自殺を図ったらしい。ルーラは、火事になった自宅で女性の笑い声を耳にしてから、東の悪い魔女の幻覚に悩まされていた。

マリエッタがジョニーを仕掛けてくることはわかっていたので、セイラーの提案で、2人はカリフォルニアへ向かうことにする。ルーラは、もう自分にはセイラーしかいないと強く感じ、「私を見捨てないでね」と彼に懇願する。セイラーは、そんなルーラを優しく受け止める。

その頃、マリエッタはジョニーのことが信じきれず、彼に内緒でサントスを呼んでいた。マリエッタに惚れているサントスは、セイラーと一緒にジョニーも殺すつもりだった。マリエッタは、ジョニーは殺さないよう頼むが、結局はサントスに押し切られる。

サントスは、殺し屋の元締めに連絡して、セイラーとジョニー殺しを依頼する。元締めからの命令で、恐ろしい殺し屋たちが動き出す。

セイラーとルーラはニューオリンズに到着し、いつものように愛し合う。同じ頃、ジョニーもニューオリンズへ向かっていた。マリエッタは、サントスに「考え直して」と電話するが、サントスもまた、すでにニューオリンズに到着していた。

その晩、ルーラはベッドの中で、従兄弟のデルという男の話をする。デルはクリスマスが大好きな頭のおかしい男で、宇宙人が来るという強迫観念に怯えていた。母親は、それは妄想だという意味で、宇宙人はデル自身なのだと息子に話す。しかし、デルは自分の中に宇宙人がいると解釈し、自分の下着にゴキブリを入れるようになる。その後、デルは行方不明となり、未だに消息がわからない。

ジョニーが殺されるかもしれないという恐怖で、マリエッタはおかしくなっていた。家にいても落ち着かないので、マリエッタはニューオリンズへ向かうことにする。

翌日、マリエッタとジョニーは、ニューオリンズのレストランで食事をする。マリエッタは、サントスのことを言えないまま、ホテルの部屋まで送ってもらう。同じフロアの自分の部屋へ入ったジョニーは、待ち伏せしていた何者かに拉致される。

映画『ワイルド・アット・ハート』のあらすじ【転】

その頃、セイラーとルーラは、カリフォルニアを目指して夜の道路を走っていた。その車内で、セイラーは自分がルーラの父親を知っていたことを打ち明ける。サントスの運転手だったセイラーは、火事があった夜にサントスをルーラの自宅まで送っていた。しかし、家の中で何があったのかは知らない。その話にショックを受けたルーラは、ホウキにまたがって飛んでいる東の悪い魔女の幻を見る。

そのまま走り続けていた2人は、道路脇に横転した事故車両を見つける。周辺には、事故で死んだ人の死体が転がっていた。2人が呆然としていると、頭から血を流した女性がフラフラと歩いてくる。セイラーは病院に連れて行こうとするが、女性はひどく混乱しており、言うことを聞かない。そのまま女性は地面に倒れ、2人の目の前で死んでしまう。セイラーは、動揺しているルーラを抱きかかえ、事故現場を離れる。

拉致されたジョニーは、サントスの差し向けた殺し屋たちに、頭を撃ち抜かれて殺される。マリエッタはジョニーのことを諦め、サントスを頼ることにする。

カリフォルニアへは遠回りになるが、セイラーの希望で、2人はビッグ・ツナという街に寄る。セイラーは、ルーラをモーテルに残し、チカという女性に会いに行く。チカは、ジョニーを殺した女の娘で、サントスの部下だった。チカは、セイラーがルーラと付き合っていると知ると、「彼女のママとサントスがパパを殺した」と言って、不敵に笑う。セイラーは、自分を殺すためにサントスが動いているのではないかと思っていたが、チカは何も聞いていないと答える。

セイラーが戻ると、ルーラは部屋の床に嘔吐して、ベッドで横になっていた。その夜、ルーラは自分が妊娠していることを打ち明ける。セイラーは「問題ない」と言ってくれるが、ルーラは母親になる自信がなかった。

翌日、セイラーの留守中、ボビーという元海軍兵の男が、ルーラの部屋にトイレを借りに来る。ボビーは、怯えるルーラをからかい、部屋を出て行く。ルーラは恐怖と屈辱で号泣する。

ボビーはセイラーを飲みに誘い、銀行強盗の話を持ちかける。セイラーは断るが、ボビーはなぜかルーラが妊娠していることを知っており、金が必要だろうと食い下がってくる。セイラーは、ボビーがルーラの妊娠を知っていることに不信感を抱くが、大金が入るという魅力に勝てず、強盗の相棒になることを約束してしまう。

その夜、ルーラはセイラーとボビーがよからぬことを企んでいることに気づき、セイラーを止めようとする。しかし、セイラーは黙って寝てしまう。ルーラは、「ラブ・ミー・テンダーを私のために歌って欲しい」と言って泣き出す。

映画『ワイルド・アット・ハート』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、セイラーが待ち合わせ場所に行くと、ボニーの車にチカが乗っていた。セイラーは話が違うと怒り出すが、チカは運転手だと言われ、仕方なく車に乗る。ボビーとチカは、サントスからセイラー殺しを依頼されており、事故に見せかけて、セイラーを殺すつもりだった。

その頃、ルーラはモーテルで泣いていた。ルーラは父親の友人に犯された過去があり、その時に中絶を経験していた。娘が犯されたことを知ったマリエッタは、その男に激怒する。その後、その男は崖から車が転落するという事故で死亡した。ルーラは、その事故にも父親の死にも母親が関わっているのではないかと薄々気づいていたが、それを認めるのが怖くて、現実から目を逸らしていた。

セイラーは、「誰も傷つけない」という約束で、ボビーと銀行強盗を行う。しかし、ボビーはいきなり従業員に発砲し、約束を破る。銀行の外では、チカが警察から職務質問を受けていた。店内から銃声が聞こえ、チカは車を急発進させて逃げる。警察は、外へ出てきたボビーを撃ち殺し、セイラーは逮捕される。

セイラーは、再び刑務所へ収監される。マリエッタとサントスによって家に連れ戻されたルーラは、「赤ちゃんを産むことにした」とセイラーに手紙を書く。

それから5年10ヶ月と21日後。セイラーが出所する日、ルーラは成長した息子を連れて、セイラーを迎えに行く。マリエッタは気が狂ったように大反対するが、ルーラは自分の意志を通し、母親の写真に水をぶっかける。

セイラーは、初めて目にする息子にお土産を渡し、ルーラが運転する車に乗る。しかし、ルーラは途中で車を停車させ、泣き出してしまう。セイラーは、自分のような人間に関わらない方が2人は幸せなのではないかと思っていた。それをルーラに話し、車を降りて歩き出す。ルーラは「セイラー戻ってきて」と泣き叫ぶが、セイラーは振り返らない。

道を歩いていたセイラーは、不良少年たちに取り囲まれ、ボコボコに殴られる。そのまま気を失ったセイラーは、善き魔女の幻を見て、「ルーラはあなたを愛している、ワイルドな心を持っているなら戦いなさい、愛に背いてはいけません」というお告げを聞く。セイラーはむっくり起き上がり、不良少年たちに「ありがとう」と礼を言って、ルーラの車を追いかける。

セイラーは、渋滞に巻き込まれて停車しているルーラの車を見つけ、彼女の元に走る。そして、ボンネットの上でルーラと抱き合い、「ラブ・ミー・テンダー」を熱唱する。ルーラは、セイラーの甘い歌声を聴きながら、幸せに酔いしれる。ルーラがセイラーの愛によって救われた時、悪い魔女(マリエッタ)は消滅していく。

映画『ワイルド・アット・ハート』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

タイトルの通りワイルドな二人と共に描かれる暴力と性が目覚ましくもあるが、よく見てみると最高の純愛であり、そのミスマッチに惹かれていくワイルドムービーであることに気づいた。

ニコラス・ケイジが放つクサイ台詞でさえも笑えるほどにクールである。「ラブ・ミー・テンダー」を遂に歌った瞬間は、ベタすぎる表現にニヤけたと同時に最高に興奮した。ウィレム・デフォーが演じる悪役も強烈な印象を残してくれた。(女性 20代)


狂気と愛が交差する、まさに“ワイルド”な映画体験だった。ニコラス・ケイジ演じるセイラーとローラ・ダーン演じるルーラの逃避行は、ただのロードムービーではなく、リュック・ベッソン的な美学とデヴィッド・リンチの狂気が混ざった映像詩のよう。中盤の殺人や異形の登場人物たちは不気味で、物語を夢と現実の狭間に引き込む。ラスト、セイラーが愛に目覚め再びルーラと向き合う場面は、不条理の中にある唯一の救い。(30代 男性)


何度も「これは現実?それとも悪夢?」と思わせるような映像と展開に、最初から最後まで目が離せなかった。セイラーとルーラの愛は一途なのに、彼らの周囲には歪んだ大人たちや狂気じみた登場人物ばかり。ルーラの母親が放つ異様な執着は、母性というよりも支配欲。暴力とセックス、そして幻想の連続に圧倒されたけど、最後に彼が歌うエルヴィスの「Love Me」は不覚にも泣けた。(40代 女性)


奇妙でグロテスク、でもどこか詩的。そんな映画を観たのは久しぶりだった。セイラーのヘビ革のジャケットは彼の自由の象徴で、それが終盤で剥ぎ取られる描写に深い意味を感じた。リンチらしい不安定な世界観に振り回されながらも、ルーラの語りで少しずつ人間の感情に戻される感じ。メルヘン的な“魔法使い”の登場は唐突だけど、絶望の中に光を感じられた。(20代 男性)


「ツイン・ピークス」が好きな人には間違いなく刺さる世界観。ナンセンス、暴力、サイケデリックな映像美、全てが常軌を逸しているのに、愛の力だけが真っ直ぐで崇高。ラスト、セイラーが再びルーラの元へ戻る場面は、彼なりの“成長”の表れだと思う。あんなに破天荒だった男が、ようやく自分の愛に誠実になれた瞬間にグッときた。混沌の中の救いに涙。(50代 男性)


鑑賞後の気分は「どうかしてる」映画。でも、それがたまらなく魅力的だった。デヴィッド・リンチらしさ全開の作品で、ストーリーの破綻やキャラクターの異常性も、全てが計算され尽くした“美しい混沌”。セイラーとルーラの逃避行は、どんな現実にも染まらない二人の純愛の証明。映像美や音楽の選曲も絶妙で、特に車内でのシーンは静かな緊張感が走る。(30代 女性)


思春期に観ていたら絶対に影響されていたタイプの映画。愛に全てを懸ける二人の姿に、ロマンチックさと破滅願望が共存していて、かなり刺激的だった。途中、残酷なシーンも多いけど、それが逆にセイラーとルーラの愛を際立たせていた。最後に二人が再会し、愛を取り戻す場面は、狂った世界の中で一筋の真実だった。(10代 女性)


暴力・性・狂気が渦巻くロードムービーという枠を完全に超えた作品。リンチ作品を初めて観たけど、こんなに“感覚で観る映画”は初めてだった。キャラクターも設定もぶっ飛んでるけど、ルーラの語りや心象風景が妙にリアル。エルヴィスの引用やアメリカ文化への皮肉も散りばめられていて、何度も見返したくなる中毒性がある。(20代 男性)


独特すぎる映画世界に最初は戸惑ったけれど、後半から一気に引き込まれた。現実離れした登場人物と出来事が続くのに、なぜかルーラとセイラーの愛には共感できる。ラストに“魔法使い”が現れてセイラーを導くくだりは、現実に絶望しつつも希望を失わない人間への救済だと感じた。暴力描写は多いが、それ以上に愛の力が際立っている。(60代 女性)


映像がとにかく美しく、音楽の使い方も最高。まるで悪夢の中に差し込むロマンスの光のよう。ルーラの赤いドレス、セイラーのジャケット、光と闇のコントラストの使い方など、すべてが意図された美術表現に感じた。ストーリーは単純に「愛の逃避行」なのに、ここまで哲学的で不気味で、美しくも狂ってる映画は他にない。(30代 女性)

映画『ワイルド・アット・ハート』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ワイルド・アット・ハート』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ナチュラル・ボーン・キラーズ

この映画を一言で表すと?

愛と暴力が交差する、狂気のロードムービー。

どんな話?

連続殺人犯カップルのミッキーとマロリーが、全米を旅しながら殺人を繰り返し、メディアに“英雄”として持ち上げられていくという、暴力とメディア狂騒を描いた物語。タランティーノ原案、オリバー・ストーン監督による強烈なビジュアル体験。

ここがおすすめ!

『ワイルド・アット・ハート』のような愛と狂気、ロードムービー要素が満載。過激な映像と精神的な衝撃を伴うストーリーテリングは刺激的で、視覚・音・編集がすべて異常なテンションで絡み合う作品です。

ブルーベルベット

この映画を一言で表すと?

日常の裏側に潜む、甘美で危険な闇の世界。

どんな話?

青年が偶然発見した切断された耳をきっかけに、町の裏に潜む暴力や欲望の世界へと足を踏み入れていく。表面上は静かな郊外の町で起こる、サスペンスと倒錯が渦巻くデヴィッド・リンチの代表作。

ここがおすすめ!

リンチ監督の作品が好きなら必見。狂気のキャラクターたちと、悪夢のような映像美は『ワイルド・アット・ハート』に通じるものがあります。理性と本能の境界線が揺らぐ感覚を味わいたい人におすすめです。

トゥルー・ロマンス

この映画を一言で表すと?

純愛と銃撃が交差する、疾走感あふれるクライム・ラブストーリー!

どんな話?

コミックオタクの青年クラレンスが、偶然出会ったコールガールのアラバマと恋に落ち、マフィアと警察を巻き込む逃避行に巻き込まれていく。脚本はクエンティン・タランティーノ。

ここがおすすめ!

恋愛とバイオレンスが絶妙にブレンドされた映画。疾走感ある展開と個性豊かなキャラクターたちが魅力で、『ワイルド・アット・ハート』の激情的な愛とアウトロー的空気感が好きな人にはたまらない1作です。

アリゾナ・ドリーム

この映画を一言で表すと?

夢と現実の境界を彷徨う、不思議なロード・ファンタジー。

どんな話?

アラスカで魚を数えていた青年アクセルが、叔父の呼び出しでアリゾナに戻り、奇妙な家族と暮らし始める。やがて未亡人エレインとの恋に落ち、彼の現実と夢は混ざり合っていく。エミール・クストリッツァ監督、ジョニー・デップ主演。

ここがおすすめ!

現実と幻想が入り混じる世界観や詩的な映像、そして不安定な人間関係は、まさに『ワイルド・アット・ハート』の空気感と共鳴。一筋縄ではいかない人生を描く物語に、静かに心を揺さぶられます。

バッファロー’66

この映画を一言で表すと?

孤独な青年が偽りの中で見つける、不器用すぎる愛の物語。

どんな話?

刑務所から出たばかりのビリーが、家族に彼女がいると見せかけるため、ダンサーのレイラを誘拐して“恋人役”を演じさせることから始まる奇妙なラブストーリー。

ここがおすすめ!

暴力とトラウマに満ちた過去を背負った登場人物たちが、不器用ながらも絆を深めていく様子に心を打たれる。抑制された演出の中に深い感情が滲み、『ワイルド・アット・ハート』のような“壊れた愛”を感じたい人におすすめ。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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