映画『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』の概要:アベンジャーズの一員で世界最初のスーパーヒーロー「キャプテン・アメリカ」の活躍を描いた第2弾。スティーブの親友であり、この先の展開でも鍵となるウィンター・ソルジャーことバッキーが初めて登場する。
映画『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』の作品情報
上映時間:136分
ジャンル:アクション
監督:アンソニー・ルッソジョー・ルッソ
キャスト:クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー etc
映画『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』の登場人物(キャスト)
- スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
- アベンジャーズのリーダーで、世界最古のスーパーヒーロー。現代世界に適応しようとしつつ世界平和の為に日々奮闘している。
- ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)
- アベンジャーズの一員で凄腕スパイ。フューリーから秘密裏のミッションを言い渡されている。
- ジェームズ・”バッキー”・バーンズ / ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)
- スティーブの昔の親友で、ヒドラに改造されウィンター・ソルジャーとなった。現在では冷酷な殺人鬼。
- サム・ウィルソン / ファルコン(アンソニー・マッキー)
- たまたまスティーブと知り合った退役軍人。羽根のような機械を操り、空を自由に飛空する。
- アレクサンダー・ピアース(ロバート・レッドフォード)
- 世界安全保証委員会に属する人物。しかしその実ヒドラの残党で、国民をヒドラの支配下に置こうと企んでいる。
- ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)
- S.H.I.E.L.D.の長官。鋭い観察眼と確かに実力を持ち、スティーブ達を任務に派遣する。
映画『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』のあらすじ【起】
ロキとチタウリの大群が地球に攻め入ってきてから2年の時が経ちました。傷ついた街は復旧の兆しを見せ始め、アベンジャーズ達は次にまた地球に訪れるであろう危機に対処する為、各自が日々の生活を送りながらトレーニングを積んでいました。
キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースもその1人です。キャプテン・アメリカは世界最古のスーパーヒーローで、長い眠りから目覚めた正義心の強い、アベンジャーズのリーダーです。そんな彼の元に、同じくアベンジャーズの一員であるスパイ、ナターシャが任務を告げに現れます。その任務とは、海賊に占領されたS.H.I.E.L.D.の船体に拉致された仲間を、ナターシャと共に救出する事でした。
それはスティーブにとっては容易な任務で、人質はすぐに解放されました。しかし、ナターシャはS.H.I.E.L.D.の長官であるニック・フューリーから別任務を請け負っていました。それは、S.H.I.E.L.D.の一部で全国民を監視下に置くための秘密計画、「インサイト計画」の内情を調べてくる事でした。
映画『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』のあらすじ【承】
インサイト計画に疑問を持つフューリーは、この計画を推し進めている張本人、アレクサンダー・ピアースという世界安全保障委員会に属する人物を訪れます。会合は何事もなく終了しましたが、ピアースの元を去ると、突如フューリーの元にテロリストが襲撃にきました。
自身も実力者であるフューリーは何とかその場をやり過ごし、S.H.I.E.L.D.に危険が迫っている事を伝える為にスティーブの家に転がり込みます。そしてナターシャが先の任務で盗んできたインサイト計画に関するデータと、「誰も信じるな」という言葉を残し彼の家を去って行きました。そして先程のテロリストに再び襲われたフューリーは、今度こそ凶弾に倒れ、死亡が確認されるのでした。
その後、スティーブはピアースに招集されていました。フューリーが最期に何をスティーブに伝えたのかを把握するためです。ですが「誰も信じるな」というフューリーの言葉を忠実に守り、決してスティーブは口を開きません。すると、スティーブの周りに特殊部隊が現れ彼を囲んでしまいます。何とか特殊部隊から逃げ切ったスティーブはナターシャと合流し、2人は共にインサイト計画の全貌を暴きにかかるのでした。
映画『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』のあらすじ【転】
そして情報を収集した2人は、この事件の黒幕がヒドラという組織に属するゾラ博士という科学者である事を突き止めます。ヒドラとはかつてスティーブ自身が壊滅させた組織ですが、密かに生き延びていたゾラ博士は、復讐の為、そしてヒドラのためにS.H.I.E.L.D.を内部から占領しようとしていたのです。国民を監視下に置くのも、ヒドラの敵となりうる人物を特定し事前に殺す為でした。そしてピアースも、ヒドラに所属する人物の1人でした。
ナターシャとスティーブはこの計画を止める為、スティーブの友人で退役軍人であるサムの協力も得て的船体に潜入します。そんな3人の前に立ち塞がったのは、フューリーを襲撃したテロリスト、ウィンター・ソルジャーでした。しかしスティーブはそのウィンター・ソルジャーの顔に見覚えがありました。彼の名前はバッキー、スティーブがまだキャプテン・アメリカになる前からの親友でした。彼はヒドラに洗脳され、50年の眠りから解放されて今冷酷な暗殺者となっていたのでした。
親友の姿に戸惑うスティーブはその不意を突かれ的に拉致されてしまいます。しかし、そんなスティーブを助け出したのがフューリーの右腕、マリア・ロスでした。マリアはスティーブをとあるアジトへと連れといきます。すると何とそこには、自身の死を偽装しS.H.I.E.L.D.を探っていたフューリーの姿もありました。
映画『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして準備を整えたスティーブ達は、ヒドラの企みを打ち破る為にS.H.I.E.L.D.の本拠地へと潜入しました。スティーブは職員達に、自分の心が正しいと思う事を実行する事を語りかけます。またナターシャとフューリーは、ピアースを捉え、ヒドラの企みを国民に向けて発表します。ピアースがフューリー達を止める為襲いかかって来ますが、現役エージェントにはとても歯が立たず、フューリーに撃たれ命を落としました。
そしてスティーブは、ウィンター・ソルジャーこと自分の親友バッキーと対峙していました。スティーブはバッキーの記憶を呼び起こそうとしますが、バッキーの瞳は殺人者のそれから変わる気配を見せません。バッキーと戦いながらもヘリキャリアを壊したスティーブでしたが、そのまま海に落下してしまいます。沈んでいくスティーブを救ったのは、何とあのバッキーでした。記憶を取り戻したかは定かではないものの、スティーブを助け出したバッキーはそのまま姿を消しました。
しかしピアースを倒したからといってヒドラの残党が全滅したわけではありません。スティーブはバッキーを探しながらも、ヒドラの残党の行方を追うのでした。
映画『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』の感想・評価・レビュー
1作目の『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』は物足りなさを感じたが、同じシリーズとは思えないほど楽しめた。フューリーのカーチェイスシーンは迫力と自動操縦のアイデアが秀逸で、そこから一気に引き込まれた。
ナターシャ演じるスカーレット・ヨハンソンも、予想以上に動けるアクションでかっこよかった。バッキーの前作からの変容ぶりに最初は誰か分からなかったが、その邪悪な感じもよかった。ロジャースのアナログな盾での戦い方と人柄のよさは相変わらずで安心した。(女性 40代)
人気アメリカンコミックの映画化第二段。アベンジャーズの戦いから2年。現在に復活したキャプテン・アメリカの活躍を描く。
SHIELDの陰に潜んでいたヒドラが再び表に出ることによって今まで仲間だと思っていた人物との対立を余儀なくされるキャプテンたちの姿は立場によって敵味方に分かれる戦争そのものを描いているように感じた。そんな中で戸惑うことなく自らの信念に沿って戦い続けるキャプテンの「ヒーロー」と言うよりも「兵士」としての姿が濃く描かれている。(男性 20代)
キャプテンアメリカこと、スティーブ・ロジャースの人間性をしっかり映し出した作品。
又、何もかもが敵のように見せて、最終的にはという展開に目が離せない。
アベンジャーズシリーズを通しても、スティーブの決して器用ではないが、正義の為に悩みながらもひた向きに行動するという部分が、アベンジャーズのリーダーたる所以だろう。(もっともこの性格を利用されてしまい、アイアンマンと大きな確執を作ってしまうのだが)
アベンジャーズも、シリーズを経ていく毎に、人智を超えた戦い方が増えていくのだが、彼はとにかく自分の肉体で勝負していくタイプなので、とにかく応援したくなる。(男性 30代)
単なるヒーロー映画ではなく、クライムアクションとしても楽しめて、
キャプテンシリーズでは間違いなく1番面白い作品だと思っています。
キャプテンの衣装も今回は現代仕様で少し地味にカッコよくなっています。
シリアスで、一体誰が味方なのか敵なのかハラハラする展開も去ることながら、
戦死したはずの親友が実は生きていて闇落ちしていた…という設定にも唸らざるを得ません。
そして銀色の義手を持つ敵役、『ウィンター・ソルジャー』のビジュアルがカッコよすぎてそれにもハラハラします。
友情を大切にするキャプテンの姿に今回ばかりはうるっと来てしまいました。(女性 30代)
バッキーこと、ウィンター・ソルジャーが最高でした。敵なのだけれど、優しさが滲む眼差しに、この人は純粋な悪ではないと感じさせられる。その予想は最後まで見ていくと間違っていなかったと知ることができる。実はバッキーは操られていたのだと知り、安心して結末を迎えることが出来ました。
また印象に残ったのは、スティーブがペギーに会いに行く場面。ペギーがまだ生きていることを知って、入院している彼女に会いに行く。70年以上もの月日が流れての再会。自分は歳をとってなく、愛していた女性が年老いて病気を患っていると言う関係が切なすぎました。(男性 40代)
『アベンジャーズ』の戦いの後の物語である今作。『キャプテン・アメリカ』1作目の続編ではありますが、『アイアンマン』『マイティ・ソー 』『アベンジャーズ』を見ておいたほうが確実に楽しめます。
今作で描かれるのは1作目から70年後の現代。ムキムキマッチョになって戦ったキャプテン・アメリカは雪山に墜落し70年間眠りについていました。彼を保護し、目覚めさせたのが「S.H.I.E.L.D」です。
そして長い間眠りについていたのはキャプテン・アメリカだけではありませんでした。前作で死んだはずの親友バッキーが冷酷な殺人鬼ウィンター・ソルジャーとして登場します。
登場人物が多く、敵対する人間関係も複雑なので少し難しいと感じるかもしれませんが、本当に面白い作品なのでぜひシリーズを通して見て欲しいです。(女性 30代)
ただのヒーロー映画がサスペンス作品に昇華した、これはそういう作品だ。「正義のための組織が実は」という物語は、否が応でも作品に緊張感をもたらし目を離せなくさせる。
アクションも勿論見どころだ。監督であるルッソ兄弟が撮るアクションシーンはどれも非常に見やすく、ともすれば何が起こっているか分からなくなりがちな場面が、どのキャラが何をしているのかが明快だ。それでいて場面ごとに新鮮な要素を付け加えて観客を飽きさせない。
MCUの中でも今作は、アクション・サスペンスを両立させた名作だ。(男性 30代)
キャプテン・アメリカ単体の映画の中ではかなり重要なストーリープラス、ギャップならではの格闘戦がさらに磨かれている。そして他のシリーズに絡んだ設定に基づく世界観はやっぱり見ていてワクワクする。
突如現れた旧友は敵か味方かという究極のクエスチョンは、見ているこちらもハラハラするし、最後まで見守るような気持ちで映画を観ていた。徐々に取り戻されるバッキーの記憶と、遂に真の敵にキャップと共に立ち向かって行く所はマーベル史上最高に熱い展開である。(女性 20代)
関連作品
次作 シビル・ウォー キャプテン・アメリカ
前作 キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
みんなの感想・レビュー
アベンジャーズのシリーズの映画の中でも一番といってもいいのではないかと思う作品です。キャプテンアメリカが自分の信念を貫いて戦い、決して負けない強い彼は理想で憧れのヒーローです。
様々なアクションが繰り広げられアクション映画好きにはたまらない、興奮しっぱなしの2時間です。またウインターソルジャーのバッキーが生きていたことも発覚、キャップテンアメリカとウインターソルジャー、これからこの2人がどのように活躍していくのか楽しみです。
フューリー長官は謎の集団に襲撃された後キャプテンの部屋へ潜伏します。それをかぎつけた敵にフューリー長官は重傷を負わされますがその時キャプテンにUSBメモリを渡しながら“誰も信用するな”と言い残します。現代の生活・価値観、そしてスパイの世界に馴染めないキャプテンは困惑しますが長官の最後の言葉を肝に銘じた彼はピアーズの要求を跳ね除け逃亡犯として追われるようになります。
隣の部屋の綺麗な看護師の女性はキャプテンの護衛を任されたシードのエージェントだったり長官が実は・・・と色々どんでんがえしがあって楽しませてくれます。
死んだと思われていたドイツの科学者アーニム・ゾラは1972年に不治の病にかかってしまいます。そのため天才的な頭脳を救うため6万mに及ぶテープに移したのです。ゾラはヒドラの計画を邪魔する者・将来そうなる可能性のあるものを見つけ出すプログラムを作りだしました。そのプログラムを使って見つけた者を殺すためのシステムがインサイト計画だったのです。ヒドラは“人類に自由は委ねられない”という信念のもとに活動し、人類が自ら安全と引き換えに自由を手放すことを選択させるためにこのような計画を立てたのです。
ヒーローが派手に活躍するだけの映画だと思っていたのにキャプテン・アメリカことスティーヴ・ロジャースの葛藤が丁寧に描かれていてキャプテン・アメリカの世界観にすんなり入る事ができました。彼の価値観は純朴で人を信用する古き良き時代のままなのに周りはそうではないという危うさ、そしてフューリー長官の“誰も信用するな”という言葉を肝に銘じて変わっていくように見えて敵となった幼馴染であり親友のバッキーを信頼し続けるという一途さに心打たれます。