「X-MEN」の大人気キャラクター「ウルヴァリン」が日本で大暴れ!ヒュー・ジャックマン主演のアクションムービー!制作費100億円の超大作!「ナイト&デイ」監督のジェームズ・マンゴールドが描くウルヴァリンのサムライ魂を観よ!
映画『ウルヴァリン SAMURAI』 作品情報
- 製作年:2013年
- 上映時間:125分
- ジャンル:アクション
- 監督:ジェームズ・マンゴールド
- キャスト:ヒュー・ジャックマン、福島リラ、ウィル・ユン・リー、ファムケ・ヤンセン、ハル・ヤマノウチ etc…
映画『ウルヴァリン SAMURAI』 評価
- 点数:30点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★☆☆☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『ウルヴァリン SAMURAI』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ウルヴァリン SAMURAI』のあらすじを紹介します。
ローガン(ウルヴァリン)は、マンホール状の牢屋に幽閉されていた。そこは、日本の長崎。原爆が今にも落とされそうとしている時、日本人ヤシダはローガンを逃がそうとする。原爆が落とされ、その際に、ローガン(ウルヴァリン)は、ヤシダを牢屋の中に落とし、マンホール状の蓋を使いながらヤシダを守った。
それから時代は流れ、ローガンは愛するジーンを殺したことへのトラウマに苦しんでいた。山奥に住むローガンのもとにユキオが現れ、ヤシダが呼んでいると伝える。ヤシダは日本で大成功していたのだ。「ヤシダ産業」総裁のヤシダは、ローガンを日本に招き、不老不死の苦しみから解放することを提案し、死んでしまう。
ローガンは後継者争いに巻き込まれ、ヤシダの孫娘マリコを守りながら長崎へ向かう。しかし、ローガンの体はドクターグリーンによって不老不死の力を奪われており、再生機能がないままに戦い続けることに。戦いの最中、マリコを奪い去られ、マリコ救出のためにユキオの協力を得て、ローガンは敵の懐へ。
敵の本拠地でローガンは驚愕する。敵の黒幕は「ヤシダ」であった。ローガンの爪であるアダマンチウムを使用した「シルバーサムライ」に身を包み、ローガンに襲い掛かる・・・。
映画『ウルヴァリン SAMURAI』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ウルヴァリン SAMURAI』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
アメリカ人の「日本像」が偏っている!
舞台は日本なので、日本の街並みが描かれるのですが、これがひどいです!忍者が普通に出てきます!「家も武士の時代かよ!」とツッコミたくなる日本庭園を備えたお城のようなヤシダ家・・・。敵も当然のように鎧を着て、日本刀を振り回します。そして、ヤクザが日本のメジャーのような描写が多すぎます!あまりにも堂々と黒服ヤクザが闊歩していて、いつから日本はヤクザが支配する国になったんだ?と首を傾げてしまいます。失笑ですね。アメリカ人の日本像はいつもおかしいのですが、本作でもそれは健在でした。あと、日本人俳優を「アジア人」と一発で分かるような女優などを使ったりするのもよく見かける手段ですが、今回の福島リラは特徴がありすぎて、「これが日本人の代表ですよ」と思われたら嫌ですね~。
真田広之はハリウッド映画アクションスターなのか?
真田広之が本作に登場しているのですが、「ラストサムライそのままかよ!」と思ってしまうシーンの連続です!鎧切るわ、日本刀使うの上手いわ、やられても何度も立ち上がってくるわ・・・。そして、無念に死す。真田は「ラッシュアワー3」でも同じような役柄で出演しており、その時も武器は日本刀。うーん・・・いつも同じ展開なので正直飽きてきますね。違う役で活躍してほしいものです。
クレジッド後にやはりおまけあり!
なんとクレジッドの後にプロフェッサーXとマグニートーがローガンの前に現れます!あれ?プロフェッサーXって死んだんじゃないの・・・?新シリーズへの伏線としてのワンシーンかと思います!プロフェッサーXとマグニートーが一緒にいるのがまた不思議であり、新展開に期待してしまいます!
ハリウッド映画で日本が描かれる場合、大抵が「海外の人が考えるヘンテコな日本像」なのだが、この作品も例にもれず。変な街並みと不思議な名前の登場人物、やけに力を持つヤクザ、そして忍者。一体日本を何だと思っているのだろう、というシーンのオンパレードだ。
それでも真田広之や福島リラなど日本人キャストも頑張っているし、多少のことは笑って見過ごすのが吉。笑いながらツッコんで見るのがいいだろう。
それを除けば人間ドラマも割としっかりしているし、アクションも見ごたえがある。特には、電車の上で戦っているシーンが良かった。(男性 30代)
『X-MEN』と言えばシリーズ通して大人気の作品ですが、今作の主人公はヒュージャックマン演じるウルヴァリンです。SAMURAIというタイトル通り、日本を舞台にしていますがこんな大人気シリーズになっても日本のイメージはこうなんですね…。
外国人の日本に対するイメージは本当にひどいものでいつまで侍がいると思っているのか、お屋敷みたいなお家に住んで皆が刀を持っていると本当に思っているのでしょうか?どう考えても時代や世界観がマッチしておらず違和感しかありませんでした。(女性 30代)
映画『ウルヴァリン SAMURAI』 まとめ
「X-MEN」シリーズが好きで、ウルヴァリンが一番好き!という方が観る映画です。キャラクターへの愛情がないと、ちょっと最後まで観るのが辛い内容ですね。日本人への偏ったイメージ満載で、ストーリーも行き当たりばったり、ローガンの苦悩もイマイチ伝わってきません。新幹線の上で戦うシーンなどは、あまりにも非現実的すぎて、楽観的な私も途中で観るのを止めようとするほどでしたが、ウルヴァリン愛で踏ん張りました!敵に魅力がなくて、真田はラストサムライのデジャブでしかないし、ヤシダも死にかけの老人が悪あがきするだけで、長生きしたいだけの狭い世界観で完結してしまうし、見所を挙げることが非常に困難です。無理して観る必要性は感じませんので、ウルヴァリンが好きな方で、日本がどう扱われていようと気にしない方のみにお勧めします。ジェームズ・マンゴールド監督よ、もう次回作でメガホンとらなくていいですよ!
関連作品
次作 LOGAN/ローガン
前作 ウルヴァリン X-MEN ZERO
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