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映画『ワンダー・ボーイズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ワンダー・ボーイズ』の概要:スランプに陥っている大学教授の小説家が、自分に憧れて小説家を志した生徒の奇行に翻弄されながら、惰性で生きていた中途半端な自分に気づいていく。原作はマイケル・シェイボンの同名小説。「ワンダー・ボーイ」とは「神童」のこと。

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映画『ワンダー・ボーイズ』の作品情報

ワンダー・ボーイズ

製作年:2000年
上映時間:111分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:カーティス・ハンソン
キャスト:マイケル・ダグラス、トビー・マグワイア、ロバート・ダウニー・Jr、フランシス・マクドーマンド etc

映画『ワンダー・ボーイズ』の登場人物(キャスト)

グラディ・トリップ(マイケル・ダグラス)
大学英文科の教授。7年前に執筆した処女作で作家として成功したが、2作目がまだ仕上がっていない。そのストレスもあり、大麻を常用している。大学学長のサラと不倫関係にあり、妻が家を出てしまった。
ジェームズ・リア(トビー・マグワイア)
グラディの小説クラスの生徒。クラスでは浮いた存在で、友人もいない。グラディの処女作を読んで作家を目指すようになり、グラディに教わりたくて大学へも入った。金持ちの息子だが、両親の愛情には恵まれていない。
テリー・クラブツリー(ロバート・ダウニー・Jr)
グラディの処女作を世に出した編集者。最近は編集者としての実績を上げられず、グラディの2作目に期待を寄せている。ニューヨーク在住。同性愛者で、ジェームズを気に入る。
サラ・ギャスケル(フランシス・マクドーマンド)
グラディの不倫相手。グラディが勤務する大学の学長で、夫は同大学の英文科主任。グラディの子供を妊娠している。
ウォルター・ギャスケル(リチャード・トーマス)
サラの夫でグラディの上司にあたる人物。マリリン・モンローオタクで、オークションで購入したモンローのジャケットが宝物。愛犬のポーを可愛がっている。
ハンナ・グリーン(ケイティ・ホームズ)
グラディの小説クラスの生徒。グラディの家に同居しており、彼に恋心を抱いている。

映画『ワンダー・ボーイズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ワンダー・ボーイズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ワンダー・ボーイズ』のあらすじ【起】

ピッツバーグの大学で英文科の教授をしているグラディ・トップスは、自分自身も小説を書いている。彼は7年前に処女作「放火犯の娘」を出版し、作家としての成功を手にした。しかし、2作目がなかなか書き上がらないまま時間ばかりが過ぎていた。

今日から大学の文芸祭が始まるという日。グラディの妻が家を出て行く。あれこれとストレスの多いグラディは、大麻中毒気味になっていた。

文芸祭に合わせて、グラディを世に出した編集者のテリーがニューヨークからやってくる。テリーは出版社をクビになりかけており、グラディに次回作を見せて欲しいと迫る。グラディは適当に話をごまかしつつ、テリーと文芸祭開催パーティーが行われているギャスケル夫妻の屋敷へ向かう。

ギャスケル夫妻の妻サラは、大学学長でグラディの不倫相手。夫のウォルターは英文科主任でグラディの上司という関係だった。ウォルターの飼い犬ポーは、グラディのことを敵視しており、いきなり彼に吠えついてくる。

サラはグラディを寝室へ呼び、妊娠したことを告げる。グラディは“妻も家を出たし、2人とも離婚して再婚しよう”と話す。しかし、話はそれほど簡単ではない。

グラディはパーティーの喧騒を抜け出し、外で大麻を吸う。すると、庭に小説クラスの生徒のジェームズが姿を現す。ジェームズは、手に銃を持っていた。グラディは、情緒不安定なジェームズが自殺を図ろうとしていたのではないかと推測する。

グラディはジェームズの気分を変えるため、映画好きなジェームズに、ウォルターのお宝を見せてやる。それは、マリリン・モンローが着ていたジャケットで、寝室内の鍵付きのクローゼットにしまわれていた。

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映画『ワンダー・ボーイズ』のあらすじ【承】

ジェームズは“モンローのジャケットが寂しそうだ”と言って涙を流す。グラディは、彼の感受性に驚きつつ、見つからないうちに階下へ降りようとする。ところが、ポーがグラディの足に噛みついて離さない。それを見たジェームズは、ポーを撃ち殺してしまう。

グラディはジェームズの銃を預かり、ポーの死体を車のトランクに積み込む。足の怪我が痛むグラディはコデインを飲み、ジェームズもそれを真似る。その後、講堂での講演会に顔を出したジェームズは挙動不審気味となり、グラディは意識を失ってしまう。

講堂の外で気絶していたグラディをサラが起こしてくれる。グラディはポーの一件を話そうとするが、サラはグラディが“妻を愛している”と言いたいのだと勘違いし、子供は産めないと考える。そして、“愛しているわ”と言い残して行ってしまう。

グラディが気絶している間に、テリーがジェームズを酒場へ連れ出していた。ゲイのテリーは、ジェームズを狙っているようだった。グラディは、ジェームズを救出するため、酒場へ向かう。眠り込んでいたジェームズは目を覚まし、自分のリュックがないと言い出す。

グラディは、生徒のハンナにジェームズのことを頼み、テリーと酒場を出る。すると、酒場にいた黒人男性が、グラディの車を見て“これは俺の車だ”と騒ぎ出す。グラディの車は、ジェリーという男が借金のカタに置いていったものだった。

グラディは黒人男を振り切り、ジェームズのリュックを探すため講堂へ戻る。リュックはあったが、テリーが車ごといなくなっていた。グラディは、講堂を掃除していた生徒に家まで送ってもらう。

自宅へ帰ると、ジェームズがソファーで眠り込んでいた。ジェームズのリュックの中には、「ラブ・パレード」という小説の原稿と、ウォルターのクローゼットから盗んだモンローのジェケットが入っていた。

映画『ワンダー・ボーイズ』のあらすじ【転】

翌朝。グラディは書きためてきた次回作の続きを書き始める。サラのこと、ポーのこと、ジャケットのこと…と問題は山積みだったが、今は創作に没頭したかった。しかし、グラディは創作しながら意識を失っていた。

グラディは、あれこれと問題を解決するため、ジェームズと出かける。ジェームズは家を追い出され、2週間前からバスの発着所で寝泊まりしていると話す。父親は末期ガンで母親は元ダンサーだと言うが、ジェームズの話は何が真実なのかわかりにくかった。

グラディはサラと会い、“君と離れたくない”と率直な気持ちを打ち明ける。しかしサラは子供のこともグラディのことも自分で決めるつもりでいた。

次にグラディはきちんと別れ話をするため妻の実家へ向かい、留守中の家に入り込む。帰宅した妻の両親は温厚な人たちで、グラディの足の怪我の治療をしてくれる。妻は遠方の友人宅へ行っており、会うことはできなかった。

帰りの車内で、ジェームズは、「放火犯の娘」を読んで作家を志したことやグラディに教わりたくて大学へ入ったことなどを話す。グラディはジェームズの住所を調べ、両親に迎えに来てもらう。ジェームズは最後まで“僕は行かない”とごねていたが、グラディは無理やり帰らせる。ジェームズは、グラディの車に大事なリュックを忘れていた。

グラディは、リュックの中にあったジェームズの原稿を読み始める。ジェームズは正体不明の生徒だったが、小説の才能はあった。

グラディの自宅ではテリーが勝手にパーティーを開いており、大騒ぎになっていた。グラディは怒りを抑え、テリーにジェームズの小説を読んでもらう。テリーもジェームズの才能を認め、自宅の地下室に監禁されているらしいジェームズを助け出すことにする。

映画『ワンダー・ボーイズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジェームズは大きな屋敷内にある地下の自室で何かを書いていた。2人が行くと、ジェームズは喜んで出かける支度を始める。グラディは、ジェームズのベッドにポーの死体を寝かせ、彼を外へ連れ出してやる。

自宅へ帰ったグラディは、真夜中にもかかわらずサラの家に電話をかける。そして電話をとったウォルターに“私はサラを愛している”と告白する。

翌朝。サラがグラディを訪ねてくる。モンローのジャケットが盗まれたことに気づいたウォルターが、警察を呼んだらしい。グラディはジャケットを返そうとするが、ジャケットの入ったリュックごと車が盗まれていた。

ジェームズは警察に連行されていく。ジェームズの小説を出版することに決めたテリーは、グラディと一緒にモンローのジャケットを探しにいく。勝手にグラディの次回作を読んでいたハンナは、“執筆するときに先生がラリっているせいで、書きたいことが整理されていないのではないか”と忠告する。グラディはその話に納得できず、書きためてきた原稿を持って、ハンナの車で出ていく。

車を盗んだのは酒場にいた黒人男で、居場所はすぐにわかった。しかし、どうやらこの車は、もともと黒人男の車だったようだ。グラディは車内でリュックを発見するが、モンローのジャケットはない。ジャケットは、黒人男が妊娠中の恋人にプレゼントしていた。

黒人男とグラディが話しているのを、もめていると勘違いしたテリーは、ハンナの車を急発進させて壁に衝突させてしまう。グラディの原稿はその衝撃で外に舞い散り、ほとんどが川に落ちてしまう。

グラディは絶望的な気持ちになるが、どこかでスッキリしていた。そしてモンローのジャケットも取り返さないまま、ジェームズのことはテリーに任せて、サラのもとへ向かう。

サラは文芸祭の閉会式のため講堂にいた。そこにはジェームズとテリーの姿もあり、壇上のウォルターがジェームズの小説が出版されることになったと発表する。ウォルターは、自分もマリリン・モンローについての本を出版することが決まったと誇らしげに語る。テリーは、それでウォルターの機嫌を取り、ジェームズを釈放してもらっていた。グラディは、ずっと手放せなかった大麻を捨てる。

グラディは妻も職場も失ってしまうが、新しい目標を見つけて執筆を続けていた。グラディはサラと赤ちゃんと共に、新しい人生を歩み始める。

映画『ワンダー・ボーイズ』の感想・評価・レビュー

誰しもが、ああ『グッド・ウィル・ハンティング』を観たんだなと思いそうな時期に、『小説家を見つけたら』などそれと似たような内容(悩める天才主人公)の映画が多い。面白さの味付けも似ている。クリエイターとしてどうなの。と言いたくもなるが面白いので文句が言えない。むしろ話題性が弱まったせいで知られていない恐れがありそちらの方が気がかりだ。たまたま似ていただけとは思えないが、名作にも負けないつもりで作られた作品であり、実際、人によればこちらに軍配が上がることも少なくないだろう。(男性 30代)


本作は、一度は名作を生み出した大学教授の小説家が、その後スランプに陥り惰性で生きていたことに気付いて再生しようとするヒューマンドラマ作品。
豪華キャストたちの若かりし頃が新鮮だった。
そして物語は、教授が彼に憧れて入学してきた生徒の奇行に振り回されながら淡々と進行する。
愛犬家には好ましくない内容だが、意外にもコメディ色が強くて面白かった。
それまで大事にしていたものを捨てて、作家として再生していく教授の姿と希望のある終わり方が素敵だと思った。(女性 20代)

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