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映画『X-メン(X-MEN)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『X-メン(X-MEN)』の概要:様々な特殊能力を持つスーパーヒーローたちが一堂に会する、元祖アベンジャーズといった作品。現在でも新作が発表され続けている程の人気シリーズで、ウルヴァリン単体のスピンオフ作品「ウルヴァリン」シリーズも発表されている。

映画『X-メン(X-MEN)』の作品情報

X-メン(X-MEN)

製作年:2000年
上映時間:104分
ジャンル:SF、アクション
監督:ブライアン・シンガー
キャスト:ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン etc

映画『X-メン(X-MEN)』の登場人物(キャスト)

チャールズ・エグゼビア / プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)
X-メンのリーダーで、「恵まれし子らの学園」の理事長。他人の記憶を読み取るという強力な能力を持っている。
ローガン / ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)
本作の主人公。動物並みの反射神経、と嗅覚、鋭い爪をもっている。自身の過去を追う旅を続けている。
オロロ・マンロー / ストーム(ハル・ベリー)
その名の通り嵐を巻き起こすという広大な力を持っている女性。
エリック・レーンシャー / マグニートー(イアン・マッケラン)
X-メンに敵対する人物で、プロフェッサーXのかつての親友。あらゆる金属を操る。

映画『X-メン(X-MEN)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『X-メン(X-MEN)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『X-メン(X-MEN)』のあらすじ【起】

今より少し未来の世界、人類の中に突如人智を超えた力を手に入れた人々、ミュータントが現れました。しかし絶対数の少ないミュータントとは、一般の人々に迫害され肩身の狭い思いをしながら生活を送っていました。ウルヴァリンもその1人です。

ミュータントの力は多種多様、人によって発言する能力が違います。ウルヴァリンが授かった能力は、圧倒的な治癒能力、そして動物のような鋭い反射神経と感覚でした。更に、手の甲から鋭い金属の爪のようなものを出し入れし、攻撃に使用する事もできます。ウルヴァリンは過去の記憶がなく、その記憶を取り戻すために旅をしていました。

その旅の最中、ウルヴァリンは相手の能力を奪うという力を持つミュータント、ローグと出会います。一緒に旅をする事となった2人ですが、途中謎のミュータントとに襲われました。そんな時、2人を助けたのがサイクロップスとストームというミュータントです。2人は「恵まれし子らの学園」という場所に所属しており、治療の為にローグとウルヴァリンを学園と連れていきました。

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映画『X-メン(X-MEN)』のあらすじ【承】

「恵まれし子らの学園」は、プロフェッサーXという人物が経営するミュータントの為の学校で、そこには多くの少年少女達が自らの能力をコントロールし、更に飛躍させる為に日々勉学に勤しんでいました。貴重な能力を持った生徒達を保護する為、この学園はローグとウルヴァリンを助けたサイクロップスやストームも在籍する「X-メン」という組織に保護されていました。

先程ローグとウルヴァリンを襲った男は、X-メンに敵対するテロリスト集団、ブラザーフッドのメンバーでした。ブラザーフッドはマグニートーという人物が率いており、彼らの目的はミュータントが人類を支配する事です。マグニートーとプロフェッサーXはかつて親友という間柄にあり、その時からの深い因縁が続いていました。

ローグは学園の生徒として自らの能力をコントロールする為、ウルヴァリンはX-メンの一員としてブラザーフッドと敵対する事で、自らの記憶を取り戻す手助けを受ける為、それぞれ学園に残ります。

映画『X-メン(X-MEN)』のあらすじ【転】

そんな中、とうとうマグニートー率いるブラザーフッドは、ミュータント以外の人類を支配下に置くべく動き出します。まず彼らは、ミュータントの地位を更に脅かす「ミュータント登録法案」を推し進めるケリー上院議員を拉致します。そして何と、人間であるケリー上院議員を、人間をミュータントへと強制的に変えてしまう機械、セレブロを用い、彼をミュータンへと変貌させるのでした。

ケリー上院議員は何とか学園へと逃げ伸びます。プロフェッサーXには他者の記憶を読み取るという能力があり、彼はケリー上院議員の記憶からマグニートーの真の目的を探ります。そして、マグニートー達が、今後開かれる大規模なサミットに参加する有権者達を全員ミュータントに変えるという企みを持っていることを突き止めるのでした。

X-メンはセレブロを破壊するべく各自場所である自由の女神像へと向かいます。一方その頃、姿を自由に変える能力を持つミスティークが学園へと忍び込み、何故かローグを拉致していくのでした。

映画『X-メン(X-MEN)』の結末・ラスト(ネタバレ)

彼等は、セレブロの力を増幅する為にローグの能力が有効であるという事に目をつけていたのです。ローグを助け出しセレブロを破壊するべく、X-メンとブラザーフッドの激しい戦いが繰り広げられます。何とか敵を倒したウルヴァリンはローグを助けに向かいますが、無理やり力を引き出されたローグは既に生き絶えていました。

しかしウルヴァリンは諦めず、自身の治癒能力を活かし、生命力をローグに分ける事で彼女をこの世に引き戻すのでした。マグニートーには金属を操る力がありますが、彼の能力を知り尽くしているプロフェッサーXがプラスチック製の檻を用意、マグニートーを捉える事に成功しました。ミスティークは逃げ延び、ケリー上院議員に姿を変え、ミュータント登録法案を密かに取り下げるのでした。

プロフェッサーXとの取引通り、マグニートーの目的を突き止め更に捕獲に尽力したウルヴァリンは、プロフェッサーXに記憶を読んでもらい、自身の過去への手がかりをつかみます。そしてそのキーとなる、とある軍事施設に向かい新たに旅を続けるのでした。

映画『X-メン(X-MEN)』の感想・評価・レビュー

マーベルシリーズのヒーローチームといえば、この作品だろう。とはいえ、正義が悪と戦うといった単純なテーマではなく、ミュータントと呼ばれる超人達と一般市民との確執というのも物語において大きなテーマになってくる。そして、当然ミュータントの中でも、自分の能力をどういう目的に使用するかといったといった思考の違いから争いが生まれるのである。兎にも角にも、本作品でX-MENの世界観を知って頂く事が何より先決だろう。(男性 30代)


サム・ライミの『スパイダーマン』と本作品がいまや映画界を席巻したヒーロー映画の黎明を告げる作品だったことは間違いがない。その上で、多数のキャラクターが現れる分こちらの方が説明に手間が取られてしまいパワーが損なわれたのは否めない。実写でヒーローを動かすことについても手さぐりなところが多くあり、出てきたものの活躍できない中途半端な立ち位置になったキャラクターもおり、今となっては微笑ましい。何より一流監督のブライアン・シンガーがそこに悪戦苦闘しているとおもえば悪趣味ながら楽しめる。(男性 30代)


初めて見た時はゲームで遊んでいたX-メンのキャラクターが上手に描写されているという印象でした。サイクロップス、ストームはそのままって感じで、ウルヴァリンはちょっと違うけれど、あの爪の感じなど強さと雰囲気はぴったり合うと思う出来上がりでした。X-メンを知っている方だったら、誰もが登場する人物の完成度を楽しめると思います。
本作品だけ見ても十分楽しめる作品でしたが、X-メンシリーズを一通り見てから、この作品を見ると、またいろんな視点で見ることができて、何度でも楽しめる作品です。(男性 40代)


アメコミ最高!!と叫びたくなるほどの超大作。CGやビジュアルデザインはもちろんだが、ストーリーのテーマが深い。人間だろうがミュータントだろうが変わりはない、同じ価値観で共存したい、でも歯車が狂い、醜い戦争に発展してしまう……人種差別への警鐘と言える設定だ。
そして、何人もいる名キャラクターのうち、ダントツ人気を誇るのが、ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンだ。拳の間から飛び出す三本の爪がかっこいい!
異常な治癒力で何度でも立ち上がるウルヴァリンの姿は、観る者に諦めない心を突きつけてくれる。(男性 40代)


特殊な能力を持った「ミュータント」と呼ばれる者たちと普通の人間との争いや差別を描いた人気シリーズの1作目。先日鑑賞した『ウォーターワールド』でケビン・コスナー演じる魚人間も「ミュータント」と呼ばれていました。耳の裏にエラがあり、足の指の間には水掻きがあり、彼も「特殊な能力」の持ち主ということなのでしょう。
「ミュータント」と言ってもヒーローや不死身の超人というわけでなく、あくまで「特殊な能力」を持ってしまった人間だということ。想像よりも「人間味」のある彼らの姿に一気に引き込まれ増した。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. チーズ より:

    人とは違う力を持っている人達をx-menと言います。彼らは、自分が特別だと言うことに恐れて力を抑えようとします。抑えれば抑えるほど、力は暴走します。ただ、自分は特別だと思っていた事も、仲間がいれば怖くなくなります。

    仲間と一緒に悪を倒して、自分の力で世界を救うこと。それによって、自分の持って生まれた力は人を助けるためにあるんだと分かり始めます。

  2. 匿名 より:

    本作の裏テーマは差別です。プロフェッサーXとマグニートーの関係はキング牧師とマルコムXの関係と全く同じですし、ミュータントに対する差別はマイノリティへ対する差別と同じ。市井の人々がミュータントを恐れる理由は、進化した人類に求人類が滅亡させられるのではないかという恐怖感です。時代背景的にはちょっとずれてしまいますけど、アメリカでブラック・パワーが猛威を振るった時代がありましたねぇ。
    という事を踏まえて見ると、また違う楽しみ方が出来ますよ。

  3. 匿名 より:

    X-メンを映画化するということは、アクションも頑張らないといけないけど、原作が持つテーマをどう表現するかが重要になります。マイノリティへの差別……監督のブライアン・シンガーはゲイをカミング・アウトしている人物ですから、おそらくその点を踏まえて起用されたのでしょう。残念ながら彼はアクション演出がまだ未熟だったこともあり、アクション映画として見ると不満が残ります。では、差別を描いた映画としてはどうかというと、ミュータントと世界、大衆の関係があまり深く掘られていないので、中途半端。だから……やっぱり、リブート1作目の『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』を観たほうがいいですよ。ミュータントがキューバ危機とどう関係していたかが描かれ、アクションもテーマの表現も巧みです。