映画『野蛮なやつら SAVAGES』の概要:チョンとベンは大麻栽培で成功を収め、共通の恋人であるOと悠々自適な生活を送っていた。ある日、麻薬カルテルから連絡が入り、一緒に事業を行いたいと誘われる。ベン達は断ろうとするが、Oが人質に取られてしまう。
映画『野蛮なやつら SAVAGES』の作品情報
上映時間:129分
ジャンル:サスペンス
監督:オリヴァー・ストーン
キャスト:テイラー・キッチュ、アーロン・ジョンソン、ブレイク・ライヴリー、ジョン・トラヴォルタ etc
映画『野蛮なやつら SAVAGES』の登場人物(キャスト)
- チョン(テイラー・キッチュ)
- 元軍人。「悪党は殺せ」を信条にしている。ベンとは10代の頃から友達。
- ベン(アーロン・ジョンソン)
- バークレー卒、専攻は経済学と植物学。チョンと共に大麻栽培で成功を収める。大麻で得た金で、慈善事業を行う。「人に害を加えるな」を信条にしており、暴力を振るうことが苦手。
- オフィーリア(ブレイク・ライヴリー)
- 通称O。チョンとベンの恋人。母親がいるが、疎遠な関係。
- デニス・ケイン(ジョン・トラヴォルタ)
- 麻薬取締局の大物刑事。犯罪に手を染めている。ベン達の他にラドとも通じている。子供がいる。妻は病気を患っている。
- ラド(ベニチオ・デル・トロ)
- エレナの部下。残虐非道な人物。エレナを裏切り、反対勢力と通じている。
- エレナ・サンチェス(サルマ・ハエック)
- 麻薬カルテル「バハ・カルテル」のボス。ボスだった夫が亡くなったため、その座を引き継ぐ。娘と息子のことを深く愛している。
映画『野蛮なやつら SAVAGES』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『野蛮なやつら SAVAGES』のあらすじ【起】
カリフォルニア・ラグナビーチ。元傭兵のチョンは戦争で負った心の傷を、恋人Oとベッドで繋がることで癒していた。チョンは友人のベンと大麻栽培で成功を収めた。Oはベンの恋人でも会った。
チョンとベンは10代の頃からの友達だった。チョンは世界一危険な国であるアフガニスタンから最高級の当麻種子を持ち帰り、カリフォルニアで栽培を始めた。ビジネスは急成長し、6年後には栽培場が2つに増えた。21世紀、世界最高の大麻はどこで手に入るかと考えたとき、カリフォルニアの名前が挙がるようになった。
チョン達の大麻はクラブや医療用の販売施設、州外で販売された。ベンは「人に害を加えるな」を信条にしており、商売から暴力性を99%排除していた。残りの1%はチョンの管轄だった。チョンは「悪党は殺せ」を信条にしており、金を払わない者は容赦なく叩きのめした。ベンは大麻で稼いだ金で、アフリカとアジアに慈善組織を設立した。ベン自身もアフリカに足を運び、子供達に勉強を教えていた。
チョンとベンの元に麻薬組織「バハ・カルテル」から会いたいと脅しをかけた連絡が入る。チョンは戦うことを望むが、チョンは商売を手渡し降伏することを望んだ。2人の話し合いは平行線を辿った。チョン達は麻薬取締局の大物刑事であるデニス・ケインを味方につけており、相談した。それにより、チョン達が扱う大麻の品質が高品質だったため狙われているのが分かった。デニスは敵対せずに受け入れることを勧めた。
映画『野蛮なやつら SAVAGES』のあらすじ【承】
チョン達は「バハ・カルテル」に会いに行き、カルテル側の要求を聞いた。そして、チョン達が栽培と種子の開発を行い、カルテル側が製造と販売を請け負うことを求められる。ベンは事業を手渡し、一緒に事業を行うことは断った。だが、「バハ・カルテル」はそれを良しとはしなかった。ベン達は考える猶予をもらい、逃げることにした。
Oはボディーガードを連れ、最後のショッピングに出かけることにした。しかし、Oの車の後を追ってきていたボディーガードは、カルテルの仲間の警官に殺されてしまう。カルテルのボスであるエレナは、部下のラドから話を聞き、Oがチョン達の弱点だと気づいていた。Oはカルテルに捕まり、チョン達は命令に従うよう脅される。
チョン達はチュラビスタまで麻薬を150キロ届けろと指示される。猶予は5時間しかなかった。チョン達はOを守るために命令に従うしかなかった。150キロの大麻を掻き集め車に乗せた。途中でパトカーが後ろに張りつくが、止められることなく無事に目的地に辿り着く。男達は麻薬を回収すると、アタッシュケースを残して立ち去った。その中には大金と携帯電話が入っていた。
映画『野蛮なやつら SAVAGES』のあらすじ【転】
エレナはチョン達に業務提携するよう求めた。しかし、Oが返されるのは1年後だった。チョンは1年でもOが危険な目に遭うのが耐えられなかった。しかも、エレナがOを無事に返す補償などどこにもなかった。ベンは金で解決しようと提案し、チョンと口論になる。
チョン達はデニスを呼び出し、「バハ・カルテル」の情報を渡すよう求めた。デニスは危険な女であるエレナに関わるのが嫌で断った。すると、チョンはデニスの手を刺し脅しをかけた。デニスは仕方なく調べることを約束した。ベンは危険な行動に出たチョンに言葉を失くす。
チョン達はデニスからエレナの情報をもらう。その情報を仲間に調べてもらった。その一方で、ベンは1000万を渡す代わりに、Oを解放するようエレナに求めた。すると、エレナから1300万を要求される。チョン達はデニスから得た情報を元に、「バハ・カルテル」が所有する集積所を襲撃し金を集めることにした。ベンは覚悟を決めるが、人を撃つことに躊躇してしまう。チョンが撃ち、ベンを助けた。そして、チョン達は300万ドルを回収して逃げた。
映画『野蛮なやつら SAVAGES』の結末・ラスト(ネタバレ)
エレナは300万ドル奪われたことに激しい怒りを見せた。敵対勢力であるエル・アズールの仕業だと思ったエレナは、情報を流した者を見つけるようラドを始めとした部下を怒鳴りつけた。その頃、ベンはパソコンに強い仲間の力を使い、エレナの部下の1人であるアレックスを裏切り者に仕立て上げていた。
ベンは裏切り者の情報として、アレックスのことをラドに伝えた。ベンとチョンの前でアレックスは拷問される。エレナはベンにアレックスを殺すよう命じた。そして、その姿をモニター越しにOに見せた。ベンは覚悟を決め、アレックスに火を点けた。ベンはアレックスが命乞いするとき、エレナの娘マグダの名前を呟いたのを聞いていた。マグダが生きていることを知り、誘拐することにした。
ラドはデニスと通じており、ベン達が300万ドルを奪ったことに気づいていた。エル・アズールと通じているのは、ラド自身だった。デニスはマグダをベン達に売り、300万を回収することにした。ベン達は300万と引き換えに、デニスから情報をもらう。
ベン達はマグダを誘拐しOを返すようエレナを脅した。娘が大切なエレナは取引に応じた。取引現場には、カルテル側の狙撃手とベン側の狙撃手が配置についた。Oは無事にベン達の元に戻り、マグダはエレナ側に戻った。エレナは最後に裏切り者は誰か聞いた。チョンはラドだと教えた。エレナはラドを始末しようとするが、反撃され殺されてしまう。チョンはラドを始末しようとするが撃たれてしまう。カルテル側とベン側の狙撃手も撃ち合いを始め、現場は弾が入り乱れた。Oが瀕死のラドに止めを刺した。ベンの出血が激しく、助かる見込みはなかった。チョンはベン、O、自分自身に何かを打ち込んだ。3人は寄り添うように倒れた。
Oは撃ち合いが始まり、3人共危険な状態になると思っていた。だが、現実はそうではなかった。300万を持って逃げなかったデニスが、警察を連れて現れエレナを逮捕した。エレナは罪を認め、30年の刑に服した。ラドとエル・アズールは新カルテルを設立した。ベンはデニスの「悪事の証拠」を握っていた。そのため、デニスはベン達を「秘密情報提供者」と証言し釈放させた。ベン、チョン、Oは忽然と姿を消した。3人はどこかの国で幸せに暮らした。
みんなの感想・レビュー
ストーリーの大まかな流れはクライム映画の王道とも言える定番で何一つ変わったところがないが、俳優と監督が非常に良いので十分以上の作品だと思う。劇場公開されないなんてもったいないの一言。特にサルマ・ハエックは昔よりも妖艶とも言えるような美貌を増しており、演技の幅も広いために見ごたえがあった。社会派映画で有名なオリバー・ストーン監督だけどこうした普通の映画でもやはり抜けた実力を感じられる。マイケル・マンがやりそうな映画にもっと興味を示してほしい。