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映画『イエスマン YESは人生のパスワード』あらすじネタバレ結末と感想

映画『イエスマン YESは人生のパスワード』の概要:人生今までNOの連続、断り続けていた男が全てにYESと答えたなら。それは今まで誰も気づかなかった幸せへのパスポートを手に入れる方法だった。

映画『イエスマン YESは人生のパスワード』 作品情報

イエスマン YESは人生のパスワード

  • 製作年:2008年
  • 上映時間:104分
  • ジャンル:コメディ、ラブストーリー
  • 監督:ペイトン・リード
  • キャスト:ジム・キャリー、ゾーイ・デシャネル、ブラッドリー・クーパー、ジョン・マイケル・ヒギンズ etc

映画『イエスマン YESは人生のパスワード』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

映画『イエスマン YESは人生のパスワード』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『イエスマン YESは人生のパスワード』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『イエスマン YESは人生のパスワード』 あらすじ【起・承】

銀行員のカール(ジム・キャリー)の毎日の返答はNO。
電話が鳴っても出ない、友人からの誘いも面倒なので断る、話しかけたい相手には愛想笑いでやり過ごす。

ローン申請用紙には『却下』のハンコを押し続ける冷酷さなので、3年前に妻ステファニー(モリー・シムズ)は出て行き、新しい恋人テッド(ショーン・オブライアン)と付き合っている有様。

あまりにNOを言い過ぎて親友のピーター(ブラッドリー・クーパー)の婚約パーティーもすっぽかし、このままでは友情すら危なくなってきた。
そんな彼を心配した旧友ニック(ジョン・マイケル・ヒギンス)は、怪しげな主催者テレンス(テレンス・スタンプ)が主催する自己啓発セミナーに連れて行く。

会場内は参加者が、YESを連発する異様な雰囲気。しり込みして逃げようとするカールを目ざとく見つけたテレンスは、
『この会場を出た瞬間から、何があってもYESと言いなさい。さもなければ物事は悪い方向に進むであろう』
と、悪徳金融業者や、新手の新興宗教団体でも言わない事を言われてしまう。

会場を出た途端、カールはお金を集られ、携帯電話をむしりとられ、散々な目に遭う。
無一文になったカールは、歩いていったGSで、ちょっと変わった女性アリソン(ゾーイ・デシャネル)と出逢い、意気投合。

それから彼の運命は上を向いてくるのだが・・・。

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映画『イエスマン YESは人生のパスワード』 結末・ラスト(ネタバレ)

カールは、日々のYESを実行する為に、日常に様々なイベントを組み込んでいく、
ローンの申請も拒まず、休日出勤もOK、今まで毛嫌いしていたハリポタと仮装が大好きな支店長ノーム(リズ・ダービ)の仮装パーティーにつきあったお陰で昇進。

羽振りが良くなったカールを見て悪友のルーニー(ダニー・マスターソン)は、彼の部屋をタダで間借りしようとするが、それにもYESと言ってしまう。
韓国語を学び、バンジージャンプをし、ドゥカディを乗り回しと、手当たり次第にYESと言って来たカールは、ある日、何かが違うと悟り、再びテレンスの元を訪れると。

全ての事にYESと言えとは言ってない。
と跳ね返されてしまう。

YESと受け入れるにも取捨選択が必要だという事なのだ。
成功を手に入れ、ポジティブになったカールを見て、ステファニーがヨリを戻しに来るが、テレンスの教えの通りに、カールは、全てにYESという必要がないのは今だと悟り、NOと言う。

映画『イエスマン YESは人生のパスワード』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『イエスマン YESは人生のパスワード』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

何に対してYESというべきか

映画の原作は、英国のユーモア作家でTVパーソナリティのダニー・ウォレスが実際に7ヶ月行なった体験。

原作では『YES』のレベルは1~5まで別れていて、聞かれた事にハイというものは1、常識の範疇として思い止まるべきというのが5。
著者曰く、インターネット詐欺や過剰な寄付金勧誘までにYESと言ったなら、レベル6となり、ここまでやる必要はないという。

YESMANを極めるためには、何に対してYESと言い実践するべきなのか、原作でも映画でも伝えたい事は同じである。

NO時代は後ろ向きなカールの趣味

劇中でジム演じるカールがNOといい続けた時代の音楽やDVDの趣味は、後ろ向きだ。

携帯の着メロはジャーニーの『Separate Ways』。
別れた妻への未練か、YESかNOに踏み出すべきか、ウジウジ悩んでいるのが判る。

借りてるDVDも『300 スリーハンドレッド』、『ソウ』の様な常人と外れているモノから、
本人へのシャレなのか『常人でなくてヘンなヤツ』という意味でジムが劇中で『ケーブルガイ』を
借りているシーンがある。

啓蒙映画に終わらなかった理由

この手の映画は、選ぶ俳優を間違えると啓蒙・道徳映画に終わってしまう。
今までコメディで売っていた俳優を持ってくる事で、私たちが普段気がつかない盲点も気づかせてくれる作りになっているのが売りだ。

アダム・サンドラーの『もしも昨日が選べたら』も、似ているフシがある。
仕事が多忙な主人公が、私生活を早送りする謎のリモコンを怪しい電気屋の店主から渡される話だ。

その代償として彼は、子供からの愛情も妻も失う事になってしまい、慌てて彼はリモコンで過去に戻る。
シリアスになってしまう啓蒙的部分を、これらの俳優が体当たりで演じてくれる事で、映画を観る私たちにとって、
面白みのある題材に変わっているのが、この映画最大のオススメのポイントだと思う。


肩の力を抜いて気軽に鑑賞できるコメディ作品だが、強いメッセージ性を感じられる。
この作品をみると人生が変わると言っても過言ではない。
一見馬鹿馬鹿しいシーンが多いように感じるが、イエスマンの考え方には納得できる。日本社会でも、冒頭のカールのようにチャンスを逃しているノーマンが多いのではないか。
自信がなく悩みがある人、ネガティブ思考の人には是非一度みていただきたい作品である。人生を豊かにするヒントを与えてくれるだろう。
ジム・キャリーの素晴らしい演技も、この映画の見どころの一つだ。(女性 20代)


「イエス」と答えることで、思わぬ出会いや嬉しいハプニングが待ち受けているのかもしれません。損したくない、疲れる、気が乗らないからと断ってばかりいては、世界は狭いままです。とはいえ、本当に全てにイエスと答えていたらすぐに破綻しそうですが。見極めが重要だなと感じます。「イエスと言い続けることで、次第に心からイエスと言えるようになる」という教祖の言葉が、心に響きました。ジム・キャリーのひょうきんな表情に、何度も大笑いし、爽やかな心持ちになれました。(女性 30代)


ジム・キャリーが演じていたから面白く見られた映画。全てのことにYESと答えるイエスマンなんて、有り得ないしくだらないと思っていましたが、今作が伝えたかったことは全てのことにYESと答えるイエスマンではなく、自分が答えるべき「YES」を選択できるようになろうと言うことなのでは無いでしょうか。自己啓発本のようなストーリーでしたが、主人公のカールをジム・キャリーが演じているので細かいところが面白くてクスッと笑えるシーンが多かったです。
ふざけたことをしているなと思ってみていましたが、最終的には自分に必要な「YES」をしっかりと選択出来るカールになっていて、いつの間にか感情移入してきた自分に驚きつつも終始楽しめる作品でした。(女性 30代)


主演がジム・キャリーということもありコメディ色がかなり強く、気軽に、元気になりたいときに見れる作品。自分も出不精でめんどくさがりな部分があるので、主人公の気持ちがよくわかる。もちろん映画の中の話なので、現実ではこんなに上手くいかないはずだが、それでもちょっとした考え方や自分の行動を変えてみたら何か変わるかもと、見終わった後に前向きな気持ちにしてくれた。ヒロインのズーイー・デシャネルも可愛らしくとても魅力的に描かれていて良かった。(女性 20代)


どのような要求にもバカ正直にYESとしか答えない、突飛な役が演じられるのはやっぱりジム・キャリーしかいない。風変わりなキャラクターのズーイー・デシャネルとのカップルがあまりにもお似合いで、内容を忘れて、気がつけば二人だけの世界にのめり込んでいた。
結局、NOと断ることが間違っているのではなくて、ネガティブから脱出するためにYES思考になることが結論なのだが、本当にネガティブな人にはこれくらいに、極端なイエスマンから始めるのも悪くない。終始笑いが絶えず、選曲も抜群だ。(女性 20代)


コメディタッチで描かれてはいるが、「YES」と答えること、何でもかんでも否定しないことの大切さを教えてくれる名作である。老婆に体を許すシーンはコメディとはいえさすがに観ていられない程衝撃的であったが、そのシーンを除けば全体的にはノリが軽く観やすい作品となっていると思う。すぐに誘いを断ってしまったり、ネガティブ思考になってしまったりする普段の自分と思わず重ねてしまう方は多いのではないだろうか。重たい作品ではないので、一度は観てみることをオススメしたい作品。(女性 20代)

映画『イエスマン YESは人生のパスワード』 まとめ

カールの人間関係を見ると確かに『大勢と居るより1人の方がマシ』と思わざるを得ない人間が多い。

儲かれる輩に集る悪友、お祭気分で地に足がついていない支店長。
融資を申請するのは、似顔絵ケーキ会社や、有機肥料会社など、将来性のない事業ばかり。
まともなのは結婚予定の弁護士のイケメン友人だが、彼の婚約者はカールを嫌っている。

カールではなく、映画を観ている貴方にも『ああ、これ、当てはまるわ』と考えている人もいるはずだ。
そんなカールが、一歩前に進みだした事で、幸せをゲットする映画がこの映画である。

傍目には破天荒かもしれないが、幸せになる為の一歩を踏み出すには、これだけの努力は必要とも言える。

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