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映画『夜明けまで離さない』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

桑原美咲は息子の凌空を育てるため、スナックで働いていた。そこは、表向きは普通のスナックだが、裏では客がホステスと遊べるお店として営業している。美咲はそこで自分を指名しながらも、窓の外を眺め続ける男性に興味を持つ。

映画『夜明けまで離さない』の作品情報

夜明けまで離さない

タイトル
夜明けまで離さない
原題
なし
製作年
2018年
日本公開日
2018年10月27日(土)
上映時間
95分
ジャンル
ラブストーリー
監督
森岡利行
脚本
宍戸英紀
製作
レジェンド・ピクチャーズ
製作総指揮
不明
キャスト
宮地真緒
毎熊克哉
山田奈保
柴田明良
荒井雄斗
朝加真由美
甲本雅裕
重松隆志
製作国
日本
配給
アルゴ・ピクチャーズ

映画『夜明けまで離さない』の作品概要

愛に絶望した女性と暴力団のヒットマンとして働く男性の、どこか悲しい雰囲気が漂うラブストーリー作品。ヒロインを演じたのは、NHK連続テレビ小説『まんてん』に出演して一躍有名になった宮地真緒。朝加真由美や甲本雅裕など実力派俳優達が脇を固め、作品の中でも重要な役どころを担当している。監督を務めたのは、『子猫の涙』(07)で「第20回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門・特別賞」を受賞した森岡利行。

映画『夜明けまで離さない』の予告動画

映画『夜明けまで離さない』の登場人物(キャスト)

桑原美咲(宮地真緒)
ママのスナックで働いている。1人息子の凌空を育てている。
石岡一也(毎熊克哉)
暴力団のヒットマン。スナックに通い、美咲を指名するようになる。
ママ(朝加真由美)
スナックのママ。そのスナックは表向き普通にお酒を提供する店として営業しているが、裏ではホステスと遊べる店として営業している。
茂田秀次(甲本雅裕)
刑事。桑原親子を何かと気にかける。

映画『夜明けまで離さない』のあらすじ(ネタバレなし)

桑原美咲は息子の凌空を育てるため、スナックで働いていた。そこは、表向きは普通のスナックだが、裏では客がホステスと遊べる店だった。

ある日、美咲は石岡一也という男に指名される。石岡は不思議な客で、美咲のことを抱くこともなく部屋の外を眺めていた。その日から、石岡は同じ時刻に美咲の元に通った。美咲はそんな石岡に興味を抱く。

実は、石岡には秘密があった。それは、暴力団に所属するヒットマンであるということだった。美咲はヤクザに酷い目に遭わされた過去があった。それでも、石岡に惹かれていくのを止められなかった。美咲と石岡は恋に落ち、見返りを求めない無償の愛を知る。

映画『夜明けまで離さない』の感想・評価

宮地真緒×毎熊克哉

1人息子を育てるためにスナックで働く女性を演じているのは、NHK連続テレビ小説『まんてん』のヒロインを演じて一躍有名になった宮地真緒である。2018年は、宮地はこの作品の他にも映画『恋のしずく』(10月20日公開予定)や映画『ふたつの昨日と僕の未来』(秋公開予定)にも出演しており、結婚後も精力的に女優の活動を続けている。

宮地の相手役でヒットマンの男性を演じたのは、舞台の演出家として有名なヨリコジュンの下で芝居を学んだ毎熊克哉である。毎熊はカトウシンスケと共にダブル主演を務めた作品、『ケンとカズ』(16)で「第31回高崎映画祭・最優秀新進男優賞」など数々の賞を受賞し、業界からも注目される俳優となった。映画の他にも舞台やドラマなど幅広く活躍しており、最近ではTBSドラマ『都庁爆破!』ではテロリストのメンバーを演じていた。

有名な実力派俳優達が脇を固めている

ヒロインの桑原美咲と息子のことを何かと気に掛ける刑事役で、甲本雅裕が出演している。甲本は織田裕二が主演を務めた『踊る大捜査線シリーズ』や、上川隆也が主演を務めた『遺留捜査シリーズ』など、数々の人気作に出演している。

ヒロインを雇うスナックのママ役で、朝加真由美が出演している。朝加は1973年の特撮テレビドラマ『ウルトラマンタロウ』のヒロイン役でドラマデビューを果たした。それ以降、月曜名作劇場やNHK連続テレビ小説など数々のドラマに出演している。最近では渡辺直美主演のドラマ『カンナさーん!』で、主人公の子供が通う保育園の園長役を演じていた。

その他にも、劇団四季に17年間在籍していた広瀬彰勇や、僅か11歳ながらもNHK大河ドラマやNHK連続テレビ小説など、人気ドラマに多数出演している子役の荒井雄斗など、素晴らしい演技力を持っている俳優達が脇を固めている。

愛に恵まれなかった2人の恋

ヒロインの桑原美咲は好きになった相手からの見返りを期待しなくなるほど、愛に絶望した女性である。過去に何があったのかはっきりとは分からないが、ヤクザに酷い目に遭わされた過去があり、スナックで働いていることから、辛い日々を送ってきたことは容易に想像できる。

桑原が恋に落ちた相手は、まさに暴力団でヒットマンとして活動している石岡一也である。石岡はそんな仕事を行っているぐらいなので、大切にするような相手がいない男だった。愛に恵まれなかった桑原と石岡が出会って恋をしたことで、果たして幸せな結末を迎えることができるのか、とても気になる作品である。そんな彼女達に、スナックのママや刑事達がどう関わっていくのかも注目のポイントである。

映画『夜明けまで離さない』の公開前に見ておきたい映画

映画『夜明けまで離さない』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『夜明けまで離さない』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

妻が恋した夏

宮地真緒が主演を務めている。監督・脚本を担当したのは、いまおかしんじである。いまおかは森山未來が主演を務め、前田敦子がヒロインを演じて話題になった『苦役列車』(12)の脚本を担当した人物である。金子昇が宮地真緒の夫役を演じており、突然死した妻の足跡を辿る切ないラブストーリーになっている。

死んだ妻が妊娠していた。子供の父親は、夫の浩二ではなかった。真面目な女性だった妻に恋人がいたのだ。浩二は嫉妬し、深く悩んだ。そんな時、浩二は元不倫相手の玲子から、ある衝撃的な事実を知らされる。それは、玲子が浩二の子供を妊娠し、妻のかおりに会いに行っていたことだった。かおりは夫に浮気を知っていることを隠し、普通に生活を共にしていた。だが、その裏で深く傷ついていたのだ。

詳細 妻が恋した夏

ケンとカズ

毎熊克哉がカトウシンスケと共にダブル主演を務めた作品。「第28回東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門・作品賞」を受賞している。毎熊自身も「第71回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞」など多数の賞を受賞しており、俳優としての地位を確立する作品となった。監督・脚本・編集・プロデューサーを担当した小路紘史は、毎熊の専門学校時代の同級生である。小路にとってこの作品が、長編映画監督デビュー作となった。

ケンとカズは自動車修理工場で働いている裏で、覚せい剤を売り捌いてお金を稼いでいた。2人はどんどん堕ちていき、裏社会から抜け出せなくなっていく。そんな中、ケンの恋人が妊娠する。ケンは家族との将来のためにも犯罪から足を洗おうとするが、カズがそれを認めなかった。実は、カズは認知症を患っている母親を施設に入れるためのお金を必要としていた。

詳細 ケンとカズ

ブルーバレンタイン

ラブストーリー映画。あるカップルの出会い・結婚・破局を描いており、映画を見た観客から「とてもリアルに描かれている」と話題を集めた。ヒロインを演じたミシェル・ウィリアムズは、この作品で「第83回アカデミー主演女優賞」や「第68回ゴールデングローブ賞」にノミネートされている。

ディーンとシンディは結婚して7年目の夫婦で、フランキーという名の娘と一緒に暮らしていた。お互いに不満を抱いている彼らにも、幸せなときはあった。7年前、ディーンは医学生だったシンディに一目惚れをする。2人は急速に惹かれ合い、結婚する。その時、シンディは元彼の子供を妊娠していた。その子供がフランキーで、ディーンは妊娠を承知の上で結婚を決めていた。

詳細 ブルーバレンタイン

映画『夜明けまで離さない』の評判・口コミ・レビュー

映画『夜明けまで離さない』のまとめ

ヒロインの桑原美咲は一児の母ながらも、生活のために日陰の生活をしたりヤクザに酷い目に遭わされたことがあったりと悲惨な人生を送っているため、どこか物悲しい雰囲気の漂う女性である。美咲が恋をする相手は暴力団のヒットマンとして働いており、後ろ暗い生活を送っているので、ピンと張りつめたような緊張感がある男性である。そんな普通とは言い難い2人を、宮地真緒と毎熊克哉が見事に演じ切っている。悲惨な生活を送っている2人なので、恋をしている姿がとても純粋で切なく感じた。

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