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映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』の概要:地球に「鬼まろ」と呼ばれる邪悪な存在が接近していた。鬼まろを倒せるのは妖怪だけで、人が妖怪の力を使うには妖怪ウォッチと呼ばれる装置が必要だった。代々妖術を伝承している家系のアキノリは、おばばと共に妖怪ウォッチを探した。

映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』の作品情報

妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活

製作年:2017年
上映時間:94分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、アニメ
監督:ウシロシンジ
キャスト:上白石萌音、千葉雄大、田村睦心、関智一 etc

映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』の登場人物(キャスト)

天野ナツメ(上白石萌音)
中学生。正義感が強く、心優しい少女。幼い頃に川で溺れたことがあり、何者かに助けられた。
月浪トウマ(千葉雄大)
中学生。ナツメの幼馴染だが、あまり交流はなかった。両親は仕事で忙しく、いつも寂しい思いを抱えている。
有星アキノリ(田村睦心)
中学生。家は神社。代々妖術を伝承している家系。明るく陽気な性格。妖術を扱うことができる。
ウィスパー(関智一)
妖怪執事。人間界で妖怪ウォッチが扱える者を探していた。
蛇王カイラ(福山潤)
妖怪。前任のエンマから大王の座を奪う。人間と妖怪の地を引いており、そのことにコンプレックスを抱いている。
エンマ大王(木村良平)
妖怪。圧倒的な力の持ち主。部下からの信頼も厚い。
鬼太郎(野沢雅子)
幽霊族の唯一の生き残り。人間の味方。本当に助けを求めている者には、手助けをしている。

映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』のあらすじ【起】

かつて妖怪を操る腕輪を持った少年がいた。彼は妖怪達を仲間にして、数多くの偉業を成し遂げた。だが、大人になったとき、妖怪の姿が見えなくなってしまう。妖怪を操る腕輪は、人間界と妖怪達がいる妖魔界のバランスを崩す危険な物として、時空の彼方に葬り去られてしまった。

30年後。月浪トウマは母からのメールで目を覚ました。昨日泊りの仕事で帰れなかった謝罪と、今日も遅くなるのでピザを頼んで食べて欲しいことが書かれていた。それはいつものことだったため、トウマはウンザリしたように携帯を置いてテレビを点けた。テレビでは通称「Y」と呼ばれるすい星が、今夜数千年ぶりに地球に接近していることが報じられていた。

天野ナツメが学校へ急いでいると、川で溺れている子供がいた。ナツメは周囲が止めるのを聞かず、川に飛び込んで少年を助けた。ナツメも幼い頃溺れたことがあったのだが、何者かに助けられた記憶があった。そして、いつの間にか握っていた石のような鍵を、今でも大切に持っていた。

有星アキノリは空に異変を感じ、学校に行くのを止めておばば(祖母)の元に急いだ。有星家は代々妖術を伝承している家系だった。おばばは「鬼まろ」が接近していることをアキノリに教えた。「鬼まろ」は世界を破滅へと導く恐ろしい存在だった。「鬼まろ」を討てるのは妖怪のみで、妖怪の力を使うには人間が妖怪を召喚するために作った装置「妖怪ウォッチ」が必要だった。妖怪ウォッチは妖魔界の掟で破棄されていたが、古の民によって作られた物が今もどこかに存在しているはずだった。それを発見するため、おばばは妖怪レーダーを取り出した。

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映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』のあらすじ【承】

妖魔界。カイラは前任の王であるエンマを檻の中に閉じ込め、七賢者を抱き込んで大王の座を奪った。だが、家臣達は誰もカイラのことを王とは認めなかった。檻にいたエンマは、「鬼まろ」の接近に気づいていた。エンマは古に幻妖族によって作られた神秘の秘宝「エルダ魔導鏡」を手に入れ、「妖怪ウォッチ・エルダ」として改修していた。しかし、「妖怪ウォッチ・エルダ」は人間を受け入れておらず、未だに機動することができずにいた。

トウマは不良に絡まれ、カツアゲされてしまう。不良達の存在を腹立たしく思っていると、突然不良達を簡単に倒せるほどの力が沸いてきた。しかも、腕が不気味に巨大化した。不良達はトウマの姿に恐れをなし、慌てて逃げた。トウマが自分の体の異変に困惑していると、体から奇妙な3匹の生き物(ドグ・オグ・モグ)が現れた。ドグ達は力を貸す代わりに、体を貸すようトウマに話を持ちかけた。トウマはその提案を呑むことにした。トウマの体に、鬼まろリーダーが乗り移った。鬼まろリーダーはトウマに「鬼眼ギア」を贈った。それを使えば、人を指示通りに動かすことができた。

おばばとアキノリは妖怪レーダーを見ながら町の中を歩いた。アキノリは改めて「鬼まろ」について話を聞いた。「鬼まろ」はウイルスのようなもので、人間の悪意に感染してその数を増やしていた。一度増えれば、止めることは不可能だった。「鬼まろ」は数千年に一度空からやってくる怪魔で、人の心を食らい、死ぬまで悪意を増長させて罪を犯させ続ける恐ろしさを持っていた。

ナツメは空を飛ぶ奇妙な紳士に出会い、突然腕に妖怪ウォッチを着けられる。そして、「俺の友達、出てこい、ジバニャン」と言うよう強要される。ナツメは戸惑いながらも言うが、言い間違えてしまう。すると、今度は妖怪ウォッチを使って、妖怪のミツマタノヅチを倒すよう指示される。ナツメは妖怪ウォッチの使い方が分からず逃げ惑った。すると、アキノリが現れ助けられる。ナツメはアキノリに教えてもらうまま妖怪ウォッチを使い、ミツマタノヅチを倒した。

映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』のあらすじ【転】

妖怪ウォッチはナツメを新たな所有者に選んだ。ナツメに声を掛けた浮いている紳士は、妖怪ウォッチを管理している妖怪執事のウィスパーだった。ナツメは妖怪ウォッチを使って世界を救う使命を負うことになった。だが、ナツメは突然の話を受け入れることができず、妖怪ウォッチを外して家に帰った。すると、母と弟が妖怪の姿に変わっていた。ナツメが逃げ惑っていると、ウィスパーが現れ妖怪ウォッチを投げ渡される。ナツメの家族は鬼まろに取り憑かれてしまっていた。ナツメは妖怪ウォッチを使い、ミツマタノヅチを召喚した。ミツマタノヅチはナツメの家族を石化させ、動きを封じた。

ナツメの家族を救うには鬼まろを駆除するしかなかった。ナツメは戦うことを受け入れた。その様子を、檻から脱出したエンマと家臣のぬらりひょんが見ていた。エンマ達は鬼まろ以上に厄介な存在、鬼王・羅仙が蘇ることを危惧していた。羅仙は鬼まろが集めた悪意を食らいその力を増す、恐ろしい鬼だった。

鬼まろを倒すには、強力な力を持つ妖怪の手助けが必要だった。ウィスパーは猫妖怪のジバニャンに会いに行くことを提案した。ジバニャンは数々の大妖怪を倒したといわれる伝説の妖怪だった。ナツメ達はジバニャンに会い事情を説明するが、ジバニャンはチョコ2トンを持ってこないと協力しないと話を突っぱねた。だが、ナツメが車に轢かれそうになっている猫を庇ったのを見て、協力することを受け入れた。

エンマは羅仙を討つため、伝説の剣・ブドウ雷鳴剣を取りに向かった。ブドウ雷鳴剣は妖魔界の最高賢者達が封印しており、解放すればエンマと言えどもただではすまない物だった。そんなエンマの前にカイラが現れる。カイラはブドウ雷鳴剣を使い羅仙を制御しようとしていた。エンマは決着をつけるためにも思惑を阻止するためにも、カイラと戦った。

ナツメ達は鬼まろリーダーがいる場所に向かった。ナツメはトウマがリーダーだと知り驚く。幼い頃、トウマに怪我をしたところを助けてもらったことがあったのだ。ナツメはトウマを説得しようとするが、トウマはナツメの話に耳を傾けようとはせず攻撃した。ジバニャンでも歯が立たなかった。ナツメ達は結界に閉じ込められるが、妖怪コマさんに助けられる。

トウマの心の中には善意が隠れており、鬼まろリーダーに体を貸していることに強い拒絶反応を出した。鬼まろリーダーはそんなトウマに見切りをつけ、消そうとした。その時、オグ達が鬼まろに意見した。オグ達は鬼まろリーダーに始末されそうになるが、トウマに庇われる。そこに、ナツメ達が駆けつける。鬼まろリーダーはその場を去っていった。一方、カイラを倒したエンマは、カイラと和解した。一緒にブドウ雷鳴剣を取りに向かうが、地面に刺さっている剣は抜けなかった。

映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』の結末・ラスト(ネタバレ)

トウマは苦しんでいたが、ナツメ達はどうすればいいのか分からなかった。そんな彼らの前に、エンマとぬらりひょんが現れる。エンマは一時的な治療をトウマに施した。トウマを苦しめている鬼眼ギアをトウマの腕から外すには、闇に浸食された心を切り離さなければならなかった。それには、トウマの心に入る必要があった。しかし、今の妖魔界には人の心に入るための妖術が存在しなかった。おばばは人に関わる妖術を操る存在に心当たりがあった。その者は幽霊族の鬼太郎だった。鬼太郎は人の味方だと噂されていたため、ナツメ・アキノリ・ジバニャンが会いに行くことになった。

ナツメ達が協力を求めると、鬼太郎は快く引き受けてくれた。鬼太郎はトウマの様子を見て、闇を生み出している原因となった時間と場所にジャンプし、闇を撃退する必要があることを話した。鬼太郎はナツメをトウマの記憶の中に送り込んだ。ナツメは幼いトウマに出会った。トウマは誕生日に部屋の中に1人でおり、泣いていた。両親が自分を気にかけてくれないことにショックを受けていたのだ。その頃、トウマの両親は、難病で苦しむ人のための研究を行っていた。本当は一刻も早く帰りたかったのだが、研究は大詰めまできており抜け出せなかったのだ。両親はトウマのことをずっと気にかけていた。ナツメからそのことを教えられ、トウマの心の闇が晴れた。その隙に、鬼太郎が邪気を払い、鬼眼ギアを取り外した。

鬼眼ギアが「妖怪ウォッチ・オーガ」に変化した。それは幻魔と呼ばれる妖怪を呼び出すことができ、人間に取り憑いた鬼まろを追い出すことができた。トウマがそのウォッチを使って幻魔・お松を呼び出し、人々を救った。

羅仙が現れ、鬼まろを吸収していった。しかし、ドグ・オグ・モグの3人は吸収されずに無事だった。エンマはトウマならブドウ雷鳴剣が抜けると思い、剣が刺さったままの岩を召喚した。ブドウ雷鳴剣に宿っている不動明王は、トウマに何故力を欲するのか尋ねた。トウマは幻魔・義経を呼び、「和」のためだと答えた。皆が平和に暮らすために必要としているのだ。不動明王はその答えを気に入り、剣を使うことを許した。

トウマ達は羅仙と戦うが、全く歯が立たなかった。ナツメは攻撃され、水の中に落とされてしまう。その時、石のような鍵が妖怪ウォッチに嵌り、妖怪・青龍が出現した。昔、小さかった青龍は子供に苛められていたところをナツメに助けられたことがあり、ナツメのことを見守ると心に誓っていた。ナツメは青龍から預かったアーク(妖怪を呼び出すのに必要な道具)を使って妖怪を呼び出し、トウマが呼び出した不動明王、カイラ、エンマなどと共に、皆で力を合わせて戦った。羅仙は頭を切られながらも、トウマを攻撃した。トウマは瀕死の重傷を負いながらも、羅仙に止めを刺した。

トウマが息を引き取ろうとしたとき、ドグ・オグ・モグが現れ自らの命を使って彼を救った。エンマはやるべきことができたと語り、カイラに王の座を譲った。トウマは笑顔で両親と会い、食事に出かけた。ナツメの家族も無事に戻り、皆で食卓を囲んだ。その家の上には、ジバニャンやウィスパーがいた。

映画『妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』の感想・評価・レビュー

テレビ東京系列で放送されているアニメ『妖怪ウォッチ シャドウサイド』の前日譚に当たる作品。以前放送されていた『妖怪ウォッチ』の舞台の30年後の世界を描いており、可愛いキャラクターだったジバニャンがちょっと怖くなっていたり、ウィスパーが大人っぽくなっていたりと、驚きがありつつ大人も楽しめる作品になっていた。妖怪と言えば忘れてはいけない存在である、『ゲゲゲの鬼太郎』とコラボレーションしているのも良かった。(MIHOシネマ編集部)

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