映画『続・男はつらいよ』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「続・男はつらいよ」のネタバレあらすじ結末と感想

続・男はつらいよの概要:男はつらいよシリーズの第2作目となる作品。第1作目の『男はつらいよ』で博と結婚したさくらが、満男を生んで母親になっている。マドンナには佐藤オリエ、寅さんの恩師に東野英治郎、そして寅さんの実母としてミヤコ蝶々がキャスティングされており、渥美清と迫力たっぷりの親子喧嘩を繰り広げる。

続・男はつらいよの作品情報

続・男はつらいよ

製作年:1969年
上映時間:93分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:山田洋次
キャスト:渥美清、倍賞千恵子、ミヤコ蝶々、佐藤オリエ etc

続・男はつらいよの登場人物(キャスト)

車寅次郎(渥美清)
通称、寅さん。16歳の時に父親と衝突して家出し、テキ屋となって全国を旅している。約20年ぶりに故郷の柴又へ戻ってからは、時々フラッと帰ってくる。実母のお菊とは赤ん坊の時に別れて以来、38年間会っていない。美しい女性を見ると、すぐに恋をする。
坪内散歩(東野英治郎)
通称、散歩先生。寅さんの中学の恩師。元英語教師で、退職後も自宅で子供相手の英語塾を開いている。落ちこぼれだった寅さんのことをよく覚えており、久しぶりの再会を喜ぶ。酒を飲むと説教臭くなるが、寅さんのことを可愛がってくれる心優しい先生。
坪内夏子(佐藤オリエ)
散歩先生のひとり娘。母親はすでに亡くなっており、父親と2人で暮らしている。仕事はチェロ奏者。父親孝行の優しい娘で、いじめっ子だった寅さんにも親切に接してくれる。寅さんは夏子に恋をしているが、夏子は医者の藤村と恋に落ちる。
お菊(ミヤコ蝶々)
寅さんの実母。昔、柴又で芸者をしていた頃に寅さんを生み、止むに止まれぬ事情があって、赤ん坊だった寅さんを捨てた。現在は京都で「グランドホテル」という名前ばかり立派なラブホテルを経営している。非常に気が強く、口が悪い。
藤村薫(山崎努)
市民病院の医者。散歩先生の家で胃けいれんを起こした寅さんを治療し、その縁で夏子と知り合う。
さくら(倍賞千恵子)
寅さんの異母妹。とらやの裏の印刷工場で働いている博と結婚し、満男という男の子を生んだ。不良の寅さんと違い、真面目で賢い女性。寅さんには心配ばかりかけられているが、1人きりの兄を大事に思っている。
車竜造(森川信)
寅さんの叔父。通称、おいちゃん。帝釈天参道にあるだんご屋「とらや」の経営者。子供はおらず、甥っ子の寅さんを後継ぎにするつもりだが、隠居できる目処は全く立たない。「バカだねえ」が口癖。
車つね(三崎千恵子)
竜造の妻。通称、おばちゃん。さくらの息子の満男を孫のように可愛がっている。料理上手な働き者。

続・男はつらいよのネタバレあらすじ

映画『続・男はつらいよ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

続・男はつらいよのあらすじ【起】

テキ屋稼業をしながら、日本中を旅している寅さんは、旅先で母親の夢を見る。実の母親に捨てられた寅さんには、優しい母親への憧れがあった。

東京は葛飾柴又の帝釈天参道にあるだんご屋「とらや」。裏の印刷工場で働く博と結婚したさくらは、満男という元気な男の子を生んで、母親になっていた。おいちゃんとおばちゃんは、寅さん似の満男を孫のように可愛がっており、家に帰ろうとするさくらを引き止める。そこへ、ひょっこり寅さんが帰ってくる。

寅さんは甥っ子の誕生を喜び、幸せそうなさくらを見て安心する。そして、またすぐ旅立とうとする。おいちゃんは「せめてお茶だけでも飲んでいけ」と引き止めるが、寅さんは一旦上がり込むとキリがなくなるからと言って、出て行ってしまう。

見栄をはってさくらに小遣いをやったので、懐が乏しくなった寅さんは、トボトボと江戸川沿いを歩く。すると、中学の恩師だった坪内散歩(以下、散歩先生)の家に行き着く。寅さんが散歩先生との再会を懐かしんでいると、娘の夏子が帰ってくる。夏子は美しい女性になっており、寅さんはいつものごとく一目惚れしてしまう。

その夜、寅さんは散歩先生の家にお邪魔して、夏子の手料理をご馳走になる。散歩先生も寅さんとの再会を喜び、気持ちよく酔っ払っていた。ところが、ご馳走を食べ過ぎた寅さんが胃けいれんを起こし、救急車を呼ぶ騒ぎになる。

翌日、念のため入院していた寅さんは、病室で大騒ぎして、医者の藤村に叱られる。夏子は仕事前に寅さんを見舞い、先生の言うことをちゃんと聞くよう注意しておく。寅さんは、夏子が来ると急におとなしくなっていた。

夜、夏子の仕事場に、寅さんがいなくなったと藤村から電話がある。夏子はすぐに病院を訪れ、藤村に謝罪する。藤村は激怒していたが、夏子に謝罪されて恐縮する。

病院を抜け出した寅さんは、金もないのに舎弟の登と焼肉屋で酒を飲み、店の親父と喧嘩になる。結局、寅さんは無銭飲食と傷害の疑いで留置所に入れられ、さくらを泣かせてしまう。深く反省した寅さんは、散歩先生だけに別れの挨拶をして、そのまま旅に出る。

続・男はつらいよのあらすじ【承】

1ヶ月後。京都を旅行していた散歩先生と夏子は、思いがけず寅さんと再会する。寅さんは、いつまでもフラフラしていることを散歩先生に叱られ、京都に自分の母親がいるらしいのだと打ち明ける。1ヶ月前、商売仲間が母親の居場所を知らせてくれたのだが、寅さんは自分を捨てた母親に会うのを躊躇っていた。その話を聞いた夏子と散歩先生は、母親が死んでからでは遅いのだから、今のうちに会っておくべきだと寅さんを説得する。

寅さんは気が進まなかったが、夏子が付き添ってくれると言うので、母親が働いているという「グランドホテル」へ行ってみる。途中で道を尋ねた優しそうなおばさんが、そのホテルで働いていると知り、2人はそのおばさんが寅さんの母親だと思い込む。しかし、なかなか話を切り出せない。

グランドホテルは、いかがわしい雰囲気のラブホテルで、夏子と寅さんは面食らう。強欲そうな女性経営者がうるさいので、夏子はとにかく部屋へ入る。寅さんは、部屋の説明をしてくれたおばさんを追いかけ、ついに「おっかさん、あんたのせがれの寅次郎だよ!」と声をかける。しかし、寅さんの母親のお菊は、口うるさい女性経営者の方だった。寅さんが38年前に生き別れた息子だと知ると、お菊は金の無心に来たのかと警戒する。寅さん深く傷つき、お菊と大喧嘩をして、ホテルを飛び出していく。

その夜、寅さんは散歩先生と酒を飲みながら、ずっと泣いていた。夏子は親身になって寅さんを慰める。夏子は、寅さんがショックのあまり自殺するのではないかと心配していた。

続・男はつらいよのあらすじ【転】

夏子はとらやへ電話して事情を説明し、寅さんが帰ったら優しく迎えてあげて欲しいと頼んでおく。博は、困惑するおいちゃんやおばちゃんに、母親を思い出すような言葉は口にしないよう注意して、自然に接するのが1番いいとアドバイスする。

とらやの一同が緊張する中、フラフラになった寅さんが、夏子に支えられて帰ってくる。みんなが寅さんに気を遣いすぎて妙な沈黙が続くので、さくらは諦めて母親の話を切り出す。寅さんはメソメソ泣きながら、あんな奴は鬼だとお菊の愚痴を言い始める。寅さんは38年間、瞼の母との再会を夢見てきたが、現実はあまりにも残酷だった。心優しいとらやの一同は、傷ついた寅さんに深く同情する。寅さんもみんなに甘え、悲劇の主人公になりきっていた。

夏子も寅さんを心配し、様子を見にきてくれる。寅さんは同情を引きたくて、大げさに落ち込んだフリをしていたが、夏子が家に誘ってくれると、急に元気が出る。

その夜、散歩先生は寅さんを相手に機嫌良く酔っ払い、そのまま眠ってしまう。帰り際、夏子に「父が喜ぶから、また来てね」と言われ、寅さんは有頂天になる。寅さんが夏子に惚れていることは周囲にバレバレで、おいちゃんたちは頭を抱える。寅さんは何も知らなかったが、夏子は医者の藤村と付き合っていた。

しばらくして、寅さんは夏子に頼まれ、散歩先生の相談を聞きに行く。散歩先生の相談とは「江戸川で釣った天然の鰻が食べたい」というものだった。寅さんは「鰻なら出前を取ればいい」と言うが、散歩先生が江戸川の鰻でないと嫌だと言い張るので、仕方なく釣りを始める。しかし、昔と違って水の汚れた江戸川に、散歩先生が望んでいるような天然の鰻がいるとは思えない。それでも、寅さんは義理のある散歩先生のために毎日釣りを続ける。散歩先生は最近体調を崩しており、鰻を食べて元気になってもらいたいという気持ちもあった。

夏子が寅さんの様子を見にきた日、ついに寅さんは鰻を釣り上げる。寅さんは大喜びで散歩先生の家へ走り、釣り上げた鰻を見せる。しかし、散歩先生は縁側の椅子に座ったまま、事切れていた。

続・男はつらいよのあらすじ【結】

散歩先生の通夜に訪れた御前様は、メソメソと泣き続けている寅さんを見て、「1番悲しいはずの娘さんがちゃんとしているのにお前はなんだ、しっかり娘さんを支えてやれ」と叱責する。その言葉を聞いて、寅さんは深く反省する。

翌日、寅さんは人が変わったようにテキパキと葬儀を仕切り、みんなを感心させる。葬儀には、藤村もやってきた。寅さんは藤村を義理堅い人だと賞賛し、夏子の所に案内する。ずっと気丈に振る舞っていた夏子は、藤村の顔を見て涙が堪えきれなくなり、誰もいない応接間に駆け込む。

藤村も夏子を追いかけ、応接間に入る。夏子は愛する藤村の胸に顔を埋め、ひとしきり泣く。藤村は、とうとう散歩先生に挨拶ができなかったことを悔やむ。しかし、夏子は散歩先生が亡くなる3日前に、藤村のことを話し、結婚の承諾を得ていた。そこへ、寅さんが夏子を呼びにくる。親密そうな2人の様子を見て、寅さんは自分の失恋を悟る。しかも、3人は火葬場まで同じ車に乗せられ、非常に気まずい思いをする。

散歩先生の葬儀に最後まで付き合ったおいちゃんたちは、疲れ切ってとらやへ帰ってくる。寅さんは、いつの間にか姿を消していた。おいちゃんたちは、藤村の出現以降、どうなることかとハラハラしっぱなしだった。そんな話をしながら電気を点けると、そこに寅さんが座っていたので、おいちゃんは驚いて腰を抜かす。寅さんは、黙って2階へ上がって行った。

後を追ってきたさくらに、寅さんは「心配するな」と声をかけ、荷造りを始める。しかし、寅さんはさめざめと涙を流しており、さくらも思わずもらい泣きしてしまう。

それから数ヶ月後。桜が満開の季節、夏子は藤村と結婚し、新婚旅行で京都を訪れる。夏子はそこで、寅さんとお菊が賑やかに京都見物している姿を目にする。夏子は胸が熱くなり、この話をお父さんに聞かせてあげたいと思うのだった。

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