映画『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は？

映画『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』の概要：見た目はゾンビだが普通にしゃべれる“半分ゾンビ”になったマイク。恋人に指輪を渡すため、同じ半分ゾンビのブレントと一緒に旅に出る。そんな彼らの前に、ゾンビハンターが立ちはだかった。

映画『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』の作品情報

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映画『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』の登場人物（キャスト）

マイク（マイケル・マッキディ）

見た目はゾンビなのに中身は普通の人間の半分ゾンビ。3年前に恋人のエリーの父親に殺害され、半分ゾンビにされてしまう。真面目で一途な性格で、エリーに指輪を渡すためゾンビ姿で会いに行く。

ブレント（ロス・キッダー）

おしゃべりで陽気な半分ゾンビ。窒息プレイ中に死んでしまい、気がつくと半分ゾンビになっていた。マイクの恋を後押しするため一緒に旅に出る。

チーズ（マーカス・テイラー）

ブレントに懐くフランケンシュタインのような大男の完全ゾンビ。臭いからという理由でチーズと名付けられる。

エリー（エデン・メイリン）

マイクの幼馴染みであり恋人。別れ話の手紙を渡した直後に、マイクが自分の父親の手によって殺され、半分ゾンビにさせられたが、彼女はそのことを知らない。マイクに会いたくて高校の同窓会に出席する。

トーマス（セバスチャン・ガラッソ）

酒場でゾンビを退治したことで、ゾンビハンターに抜擢される黒人の男。アクションスター気取りのマクディンクルと行動を共にし、マイクたちを追う。

クリフ（ハリー・バーキー）

ベトナム帰還兵の老人。妻の遺骨を湖に散骨しに行く途中でマイクたちと出会い、ミシガン州まで車に乗せる。下ネタ好きでドラッグを常用している。

映画『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）

映画『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』のあらすじ【起】

マイクは長い眠りから目覚めると、見た目はゾンビなのに中身は人間の“半分ゾンビ”になっていた。銃で撃たれても死なない体だが、人間のようにしゃべることができた。完全ゾンビの群れに囲まれる中で、彼は同じく半分ゾンビの陽気な男ブレントと出会う。2人とも何故ゾンビになったのかは分からず、とりあえず喉が渇いたので酒場に入ることにした。

マイクは店に置かれていた新聞を見て自分が3年前に殺されたことを思い出し、ポケットに入っていた婚約指輪を見て、恋人のエリーにプロポーズをする直前に殺されたことを思い出した。ブレントはマイクに、今からエリーに会いに行こうと提案。店を出ようとした時、ゾンビから逃げて来た人々が押し寄せたため店から出られなくなり、人間と一緒に立て籠もることになった。しかしゾンビであることがバレて、トーマスという男に殺されそうになる。すると、同じタイミングでゾンビ集団が乱入したため、2人は入れ替わりで店から脱出する。

朝になり、ブレントは大男のゾンビと仲良くなり、チーズと名付けて旅に連れて行くことにした。一方、ゾンビを開発した会社がゾンビ回収を始めた。社長の男は唯一生き残ったトーマスをゾンビハンターに抜擢する。

映画『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』のあらすじ【承】

マイクたちは通りすがりの老人クリフの車に乗せてもらい、エリーが住むミシガン州まで運んでもらうことにした。クリフはベトナム帰還兵で、最愛のベトナム人妻が一週間前に死んだため、ミシガン湖に散骨に行く途中だった。

検問所ではゾンビハンターたちがゾンビの検閲を行っていたが、クリフは強引に車を突破させる。マイクたちは運転を交替しながらミシガン州を目指した。チーズはガス欠に気付かないまま車を走らせ、森の中で停車してしまう。彼らは森でキャンプファイヤーをすることになり、クリフのドラッグでハイになって騒いだ。そこに、パトロール中の警官が現れ、チーズが思わず噛み付いてしまう。彼らはパトカーの燃料を盗んで再出発。翌朝、ゾンビハンターが森に辿り着いた。彼らはゾンビ化した警官に襲われるが、トーマスが撃退した。

その日の夜、マイクたちは野外シアターで一夜を明かそうとしたが、ブレントがゾンビハンターに捕まってしまった。マイクは恋人に会いに行かせてくれとトーマスに懇願。結局チーズの活躍により、マイクたちはゾンビハンターから逃げ切った。

翌日、彼らはようやくミシガン湖に到着した。しかしクリフは湖を眺めながら、あっけなく息を引き取る。ブレントはチーズの胸で泣き崩れ、マイクはクリフの妻の遺灰を湖に撒いた。

映画『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』のあらすじ【転】

マイクは3年ぶりに自宅に戻って来た。家の中は昔のままであったため、3年前の記憶がフラッシュバックする。3年前、マイクはエリーの別れの手紙を読み、ショックを受けていた。そこに彼女の父親が現れ、マイクの頭を撃って殺したのだった。

マイクは郵便物の中に、今日開催される同窓会の通知を見つけた。彼女に会うため会場に向かおうとするマイクだったが、ブレントは同窓会に行くべきではないと止めようとする。2人は言い合いの末けんか別れをした。

マイクは同窓会の会場でエリーを見つけるが、いざとなるとゾンビの姿で会うことに気後れする。彼はアザラシの着ぐるみを来て会うことにした。マイクであることは名乗らずに彼女に声をかけると、エリーは自分の恋人はマイクだけだと話した。別れ話をしたのは彼のためだったが、それ以来姿を見せず、この会場にも来ていないことを残念がった。それを聞いたマイクは思い切って着ぐるみを脱いで正体を見せようとするが、そこにトーマスが現れて、マイクを無理やり連れ去ってしまう。

映画『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』の結末・ラスト（ネタバレ）

ゾンビハンターはすでにブレントも捕まえていた。チーズはブレントたちを助けるため、怪力でハンターと戦う。しかしハンターの銃が頭部に命中し、チーズは絶命してしまった。マイクとブレントは車に乗せられ、ゾンビを開発した社長の元へ連れ戻される。

ゾンビの開発をしていた社長はエリーの父親だった。彼は3年前、マイクでは娘を幸せにできないと思い込んで彼を殺し、ゾンビ化の実験台にしたのだった。トーマスはマイクを捕まえたことを後悔する。社長に見つからないように、彼らをエリーの家の近くまで連れて行った。

マイクとブレントはゾンビハンターに追われながらも、エリーの家に到着。マイクはゾンビの素顔でエリーの前に現れ、半分ゾンビになったことを明かした。今でも愛していると言って指輪を渡した後、諦め顔でその場を去る。するとエリーはマイクの元に駆け寄り、私も愛してると答えた。口づけをするマイクとエリー。ブレントは大喜びになり、取り囲んでいたゾンビハンターも拍手で2人を祝福するのだった。

映画『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』の感想・評価・レビュー

記憶や意識は人間のまま、体がゾンビとなった青年が、恋人に会いに行く青春ゾンビコメディ。ゾンビなのに真面目で一途なマイクと、顔色が悪いのに陽気キャラなキャラのブレント、フランケンシュタインのような大男なのにペット扱いのチーズなど、登場人物のキャラ設定がユニークで濃い。道中で出会う人たちも個性的で、下ネタ好きな老人クリフやアクションスター気取りのゾンビハンター、ぼやきの多い社長秘書など脇役も負けずに濃いキャラで生き生きしていた。人間と半分ゾンビが結ばれるというハッピーエンドが妙に爽やかで、心に残るゾンビ映画だった。（MIHOシネマ編集部）