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映画『ゾンビランド』あらすじとネタバレ感想

映画『ゾンビランド』の概要:2009年に公開されたゾンビ映画であり、コメディ作品。ゾンビランドと化した世界で「32のルール」を守って生き残った主人公と、癖のある仲間たちとの日々をロードムービー風に描いた。

映画『ゾンビランド』 作品情報

ゾンビランド

  • 製作年:2009年
  • 上映時間:87分
  • ジャンル:ホラー、コメディ
  • 監督:ルーベン・フライシャー
  • キャスト:ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、アビゲイル・ブレスリン、エマ・ストーン etc

映画『ゾンビランド』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

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映画『ゾンビランド』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ゾンビランド』のあらすじを紹介します。

ゾンビランド合衆国と化した世界で、自分のルールに従って生き延びてきた引きこもり青年コロンバス。
ゾンビ以外の誰かと顔を合わせたくなった彼は、引きこもっていたテキサスの大学寮から出て、両親の住むオハイオに向かっていた。
途中、屈強な中年男性タラハシーと出会い、行動を共にする事になる。
しかし彼には子供向けお菓子のトゥインキーに目が無いという、大きな欠点があった。

トゥインキー探しの途中、美人姉妹ウィチタとリトルロッキーに騙されて、車と武器を奪われてしまう。
新しい車と武器を見つけて走り出した2人は再びウィチタとリトルロッキーに出会い、成り行きから4人で行動する事になる。
姉妹はゾンビがいないと噂されるパシフィックランドという遊園地を目指していた。
ウィチタに恋したコロンバスと、タラハシーも一緒にパシフィックランドへ向かう。

ハリウッドスターのビル・マーレイの豪邸に忍び込んだ4人は久々に足を伸ばして休むが、目覚めると姉妹は再び車と武器を奪って去っていった。
そして姉妹はパシフィックランドにたどり着くが、そこにもゾンビは押し寄せてきた。
ピンチになった姉妹を救うべく、タラハシーとコロンバスは遊園地の遊具を利用して暴れまくる。
そしてコロンバスは、最も苦手なピエロのゾンビと向き合うことになる。

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映画『ゾンビランド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ゾンビランド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

緊張感ゼロのゾンビ映画

「ゾンビ」のパロディ映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」のようなバカバカしいストーリーが面白い。
ゾンビ映画にありがちな失敗を防ぐための「生き残るための32のルール」が、おもしろいほどに的を得ていて、“よくある失敗”が全く起こらない。
倒したはずのゾンビが再び襲い掛かってきて“THE END”となるのはゾンビ映画のお約束だが、「二度撃ちして止めを刺せ」というルールがあって、お約束が通用しないストーリー。

お約束のパターンが無いからといって奇抜な展開が次から次へと出てくるわけでもなく、パシフィックランドという遊園地にたどり着くまでは、ホラーにはあるまじきほのぼの映画になっている。
クライマックスでもある、パシフィックランドでゾンビの大群に襲われる場面でも、さすがに生き残れないだろうという状況からタラハシーがあっけなく帰ってくるなど、緊張感が全く無い作品に仕上がっている。

本人役でビル・マーレイが登場

ジェシー・アイゼンバーグが演じた主人公のコロンバスは、引きこもり、重度のゲーマー、胃腸が弱い、ピエロ恐怖症といった軟弱なキャラクターで、彼の両親も極端な人嫌い。
屈強な男役が似合うウッディ・ハレルソンが演じたタラハシーは、実は幼い息子の命をゾンビに奪われたという悲しい過去の持ち主。
そして、アメリカのスポンジケーキ風のお菓子、トゥインキーが大好物で命を賭け捜し求めているというお茶目な点もある。
ウィチタ役のエマ・ストーンと、リトルロッキー役のアビゲイル・ブレスリンの詐欺師姉妹っぷりも似合っている。

ビル・マーレイが本人役で出演していて、ゾンビの特殊メイクを施してゴルフに行ってきたという「ショーン・オブ・ザ・デッド」のような話や、代表作である映画「ゴースト・バスターズ」をコロンバスとリトルロッキーが見るという、細かなギャグシーンが存在している。
特殊メイクがあだとなり、ゾンビと間違えられてコロンバスに撃たれるという想定外のシーンには笑いが止まらない。


こんなに気楽な気持ちで観られるゾンビ映画は他にないと思う。
主人公一行の個性がとにかく強すぎて、ビル・マーレイを殺してしまったあたりから、もはやゾンビよりもこの四人の方が怖くて笑えた。(『ゴースト・バスターズ』の話が結構出てくるので、事前に観ておいた方がより楽しめるかもしれない。)
終始ハチャメチャだが、何気にいろんな伏線を綺麗に回収して終わるのでとてもスッキリする。
続編も機会があれば観てみたい。(女性 30代)


コメディ感の強いゾンビ映画。ゾンビものやグロイシーンが苦手な方でも楽しんで観ることのできる作品。この作品はゾンビとの格闘よりも、他に焦点を当てている時間の方が長いように思う。強面のおじさんがお菓子を執念深く探していたり、ゾンビのフリをして驚かせようと思ったら撃たれて死んでしまったりと、他のゾンビ映画にはない面白さ満点の作品で、気軽に観れるゾンビコメディ。軽く楽しみたい方にはオススメの作品。激しいゾンビ映画が好きな方には物足りない作品だと思う。(女性 20代)


ゾンビ映画が苦手な人でも見られる、優しくて面白くてハラハラドキドキしないゾンビ映画といえば間違いなくこれでしょう。
主人公が徹底的に守るルールのおかげで、ゾンビ映画あるあるの人間がやってしまいがちなミスが全く起こらないのでドキドキが少なめで安心して見ていられます。
登場するキャラクターも個性豊かでお茶目なのでついつい彼らと一緒になって楽しんでしまいます。グロテスクな描写は意外としっかりあるので、そこは気をつけてください。(女性 30代)

映画『ゾンビランド』 まとめ

ゾンビ映画といえば残酷描写がつき物だが、本作にはそういったシーンは無く、ファミリー映画としても通用してしまう。
コメディ映画であり、ロードムービーでもあり、ゾンビ映画でもあるという奇妙な作品だが、魅力のある作品に仕上がっている。

登場人物は適当な名前で呼び合っており、主人公コロンバスは行き先がオハイオ州コロンバスだったために、そう呼ばれることになる。
タラハシーがゾンビに奪われた大切なものを子犬と勘違いするコロンバスや、意外な内容も含まれている「生き残るための32のルール」は、何度見ても笑いが止まらない。

本作公開の翌年に大ヒットした「ソーシャル・ネットワーク」で有名になったジェシー・アイゼンバーグだが、本作公開時はまだ無名に近かった。
なお、続編「ゾンビランド2」の製作も決定している。

関連作品

次作 ゾンビランド:ダブルタップ

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