映画『ゾンビランド:ダブルタップ』の概要:前作『ゾンビランド』から10年後の世界。彼らは未だにルールを守って生きていた!男に付いて行ってしまった多感なリトルロックを探すため、コロンバスとタラハシー、ウィチタは再びゾンビランドへ旅に出る。
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』の作品情報
上映時間:99分
ジャンル:コメディ、ホラー、アクション
監督:ルーベン・フライシャー
キャスト:ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、アビゲイル・ブレスリン、エマ・ストーン etc
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』の登場人物(キャスト)
- コロンバス / オハイオ(ジェシー・アイゼンバーグ)
- テキサス州の数少ない生き残り。ゾンビランドと化した世界を生き残るため、独自のルールを73項目設定し、それに忠実に生きている。神経質でお腹が弱い。ウィチタにプロポーズしたが受け入れられず、偶然出会ったマディソンと関係を持った。
- タラハシー / タル(ウディ・ハレルソン)
- 一匹狼で乱暴者だが、トゥインキーが大好きな愉快なオヤジ。リトルロックに亡き息子の姿を重ねている。
- ウィチタ(エマ・ストーン)
- リトルロックの姉。コロンバスとタラハシーに窮地を助けられたことから行動を共にしているが、コロンバスからプロポーズを受けたことで関係性に窮屈さを感じ妹と逃走。
- リトルロック(アビゲイル・ブレスリン)
- ウィチタの妹。まるで父親のように自分に接するタラハシーにうんざりしている。同年代の友達を欲しており、道中で出会ったバークレー出身のインド系の青年、通称「バークレー」と恋に落ちる。
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』のあらすじ【起】
パシフィック・プレイランドでコロンバス、タラハシー、ウィチタ、リトルロックがゾンビ=Zと戦ってから10年、彼らはコロンバスのルールに従い生き残っていた。しかし、10年でZの方も進化を遂げており、通常の動きが遅く愚鈍な“ホーマー”に加え、知能のある“ホーキング”、足が速く中々死なない“T-800”という新種が、生き残った人間達を苦しめていた。
疑似家族として安寧の地を求めていた一行は、Zから逃れてホワイトハウスを陣取った。11月にも関わらず毎日クリスマスを祝うタラハシーは、リトルロックへエルヴィス・プレスリーがニクソン大統領に贈った銃、コルト45をプレゼントした。しかし、リトルロックは父親のように小言を言うタラハシーにうんざりしており、同じ年の友達が欲しいと願っていた。
コロンバスは、ファーストレディーの指輪をウィチタへ贈り、彼女へプロポーズした。余計な重荷を背負いたくないウィチタは、同じく自由を求める妹と共にタラハシーが改造した大統領専用車“モンスター”を奪ってホワイトハウスを後にした。
“モンスター”を奪われたタラハシーとウィチタに捨てられ傷心のコロンバスは、荒廃したモールの中をセグウェイで移動し、再び始まる二人きりの生活に向けて物資を調達していた。コロンバスが死臭を誤魔化すために使うアロマキャンドルを物色していると、モールの冷凍庫に暮らしていたマディソンと出会った。ブロンドを靡かせ全身ピンクコーデに身を包み、メイクもばっちりな彼女は、コロンバスの神経質な性格を「頭がいい」と褒め、ウィチタを失った彼もまた、一夜の相手として彼女を気に入った。
タラハシーはマディソンを連れて行こうとするコロンバスに「脳がないからアイツらに喰われなかったんだ」と忠告したが、彼は聞かずにマディソンをホワイトハウスへ連れ込んだ。
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』のあらすじ【承】
マディソンと体を重ねたコロンバスは、ホワイトハウスに響く不審な物音を警戒し廊下に出た。タラハシーと合流したコロンバスが物音のするガレージを開けると、ウィチタが武器を取りに戻って来ていた。彼女は、リトルロックが消えたことを二人に伝えた。
ウィチタとリトルロックが“モンスター”で再び旅へ出た矢先、二人はバークレー出身のインド系の青年を拾った。世界がZに支配されてから初めて出会う同年代の「バークレー」に心を奪われたリトルロックは、非暴力主義で武器を持たず、ギターしか所有していない彼と“モンスター”を奪うと、姉の元から去った。
ウィチタからリトルロックの話を聞いたタラハシーは、青年がバークレー出身というだけで怒り心頭だったが、彼が非暴力主義の歌うたいであり、あまつさえリトルロックの心を奪ったと聞いて近場の物に当たり散らした。3人は、リトルロックが行きたいと言っていたグレイスランドが彼らの目的地だろうと踏み、彼女の捜索へ向かった。
出発準備をしている最中、ウィチタはマディソンと鉢合わせた。彼女は、自分と真逆のタイプの女を連れ込んでいたコロンバスに呆れたが、自分達は恋人でも夫婦でもないと思い直し、コロンバスとマディソンの恋を応援した。
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』のあらすじ【転】
コロンバスとタラハシー、ウィチタは、勝手に付いて来たマディソンを乗せ、あり合わせのミニバンでグレイスランドを目指した。しかし、ミニバンが嫌いなタラハシーは、高架上から大型バスを見つけると、乗り換えるため高架下へ降りた。はしゃぐマディソンがバスのドアを開けると警報が鳴り響き、大量のZが彼らの元に集まってきた。コロンバス、タラハシー、ウィチタが抜群のコンビネーションでホーマー達を撃退したが、T-800だけは銃弾を10発浴びても中々倒せなかった。
念願の大型バスに乗り替えたタラハシーだったが、アクセルを一踏みしたところでタイヤがパンク。彼らは再びミニバンで走り出した。
道中、車内で無邪気にスナック菓子を食べていたマディソンの顔色が急変した。発熱し顔がただれ始め、嘔吐した彼女は、先程の戦闘中にZにブーツを噛まれていた。コロンバスは彼女を車から降ろすと、タラハシーとウィチタの目が届かない所で銃を2度撃った。
グレイスランドに到着した一行はそこに拠点を置くネバダという女性から、リトルロック達は2~3日前にバビロンという非暴力主義者達が建設した街に向けて旅立ったと聞かされた。新たにバビロンを目的地とした彼らだったが、ミニバンがアルバカーキとフラッグスタッフの乗るモンスターカーに潰されてしまった。タラハシーとコロンバスによく似たバディの「まれに見るうざい2人」は、意気揚々とグレイスランドの外に迫るZ達に応戦したが、あっけなく感染してしまいZ化。コロンバスのルールの方がフラッグスタッフの戒律より優れていると証明された。
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』の結末・ラスト(ネタバレ)
リトルロックが乗り捨てた“モンスター”に乗りバビロンを目指すコロンバス、タラハシー、ウィチタは、アイスクリーム販売車を運転するマディソンと再会した。実は彼女は、スナックを食べたことでピーナッツアレルギーを発症し苦しんでいただけで、コロンバスはそれを知ってか知らずか、彼女を仕留めていなかったのである。
マディソンと合流しバビロンに到着した一行は、入り口で銃を奪われてしまい、その銃を溶かされてしまった。憤怒するタラハシーを諫めバビロン内へ進んだ彼らはリトルロックと再会したが、彼女には戻る気が無かった。リトルロックの巣立ちを確信したタラハシーは、コロンバスやウィチタに別れを告げ、一人旅を再開した。
バビロンから遠ざかるタラハシーだったが、T-800の大軍がバビロンから打ち上がる花火目がけて疾走しているのを目撃。バビロンへ危機を伝えに戻った。
迫りくる危機を知ったバビロンの民だったが、そこに一切武器は無かった。コロンバスは知恵を絞り、タラハシー、ウィチタ、リトルロックと共にバイオ燃料に火を点けT-800の軍勢を迎え撃った。ところが、T-800の数は予想を遥かに上回っており、前線で死を覚悟した4人は「ここまでよく生きた」と抱き合った。
そこへ、モンスターカーに乗ったネバダが助太刀に現れた。彼女の運転する車に乗りバビロンの塔へ避難した彼らは、最後の作戦に打って出た。囮となったタラハシーが大軍のT-800を引き連れ屋上へ向かい、バビロンの民とコロンバス達はバリケードを作り、タラハシーとその後を追うT-800を誘導。タラハシーが宙にぶら下がるクレーンに向かって飛び出すと、足場を無くしたT-800達はみな地上へ叩き付けられた。
タラハシーは無事「今年のゾンビ殺し大賞」を獲得し、ネバダと結ばれた。ウィチタはコロンバスのプロポーズを受け入れ、リトルロックは「バークレー」と別れた。ネバダをメンバーに加えた彼らは、再び家族としてゾンビランドへ旅立った。
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』の感想・評価・レビュー
今作も非常に面白かった。愉快、痛快、文句無しのエンターテインメントである。
生きている人間をゾンビと間違えて殺してしまうことを「マーレる」と言い表していたのには笑った。終始笑いが止まらない映画だが、ここには爆笑した。
コロンバスとタラハシーが、足が速く中々死なないゾンビを「T-800」と呼ぶのに対し、彼らのドッペルゲンガーであるフラッグスタッフとアルバカーキは「ボルト」と呼んでいるところも良かった。彼らは、新種のゾンビの足が速いという特徴だけを捉えて失敗してしまったのだ。
『ターミネーター2』に引っ張られるあまり、締めの挨拶までHasta La vista,Babyなのである。オマージュが盛り沢山で、主要キャラクターは死なない。安心安全、映画好きコメディ好きは非常に満足できる映画である。(MIHOシネマ編集部)
『ゾンビランド』の続編。前作よりも主要人物が多く、より笑える作品になっている。ゾンビ化し殺したはずの女が、実はただのナッツアレルギーで平然と車を運転していたり、コロンバスとタラハシーにそっくりな二人組が出てきたかと思いきや即ゾンビ化したりと、相変わらず突っ込みどころ満載。子供だったリトルロックもすっかり大人になっている。単体で観ても十分に楽しめる作品となっているが、前作とセットで観た方が楽しめるだろう。(女性 20代)
笑えるゾンビ映画『ゾンビランド』の続編となる今作。独自のルールで生き延びていた彼らがまだやってたの!?と言うようなルール縛りの生き方をしていて、しかもそのルールが73個に増えているというのだから驚きです。
相変わらず豪華なキャストが終始おバカな姿を見せてくれるので、ゾンビ映画が得意でなくても楽しめる作品になっています。
エマ・ストーンのこんなに弾けた姿を見られる作品はなかなかないと思います。ファン必見の作品でしょう。(女性 30代)
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