映画『ゾンビ・ストリッパーズ』の概要:セクシーな女性ゾンビが登場するホラーコメディ。世界各地で戦争を起こし、兵員不足に陥るアメリカでは、ゾンビ兵員を作り出す計画が密に行われていた。しかし、そのゾンビウィルスがストリップクラブに流出し、ゾンビストリッパーが誕生。ストリップクラブは混乱に陥るのだった。
映画『ゾンビ・ストリッパーズ』の作品情報
上映時間:94分
ジャンル:コメディ、ホラー
監督:ジェイ・リー
キャスト:ジェナ・ジェイムソン、ロバート・イングランド、シャムロン・ムーア、ジョーイ・メディナ etc
映画『ゾンビ・ストリッパーズ』の登場人物(キャスト)
- ジェシー(シャムロン・ムーア)
- 祖母の人工肛門手術代を稼ぐためにストリッパーになった少女。純粋で優しい性格をしており、まだ脱ぐことに抵抗がある。
- デイビス(ジョニー・D・ホークス)
- ジェシーの友人である少年。想い人のジェシーを追いかけてストリップクラブへ赴く。
- キャット(ジェナ・ジェイムソン)
- ストリップクラブ「ライノ」で一番の人気を誇るストリッパー。自信家で気が強い。
- ジェニー(シャムロン・ムーア)
- ライノのNO.2のストリッパーで、キャットに強い対抗心を持っている。
- イアン(ロバート・イングランド)
- ライノの支配人である男性。違法と知りながらストリップクラブを運営している。
映画『ゾンビ・ストリッパーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ゾンビ・ストリッパーズ』のあらすじ【起】
そう遠くない未来。アメリカのニュース番組では、4期当選を果たしたジョージ・H・W・ブッシュ大統領と副大統領に昇格したアーノルド・A・シュワルツェネッガーがタッグを組み、戦争の終わらない地獄のような世界情勢が伝えられていた。
世界中に軍を送り、慢性的な兵員不足に頭を抱えていたアメリカ政府は、怪しい実験を行っているW産業という企業と手を組み、日夜実験を繰り返していた。
その実験内容は、ホームレスや不法入国者など、社会的に立場の弱い者達に人工ウィルスを感染させ、ゾンビとして蘇らせるという禁断の実験だった。
アメリカ政府の狙いは、死滅した細胞を蘇らせるそのウィルスを用いて、ゾンビ兵員を作り出し、兵力の足しにすることだった。しかし、ゾンビ兵員達は隔離部屋から逃げだし、W産業の施設は危機に陥る。
そこで、アメリカ政府は、Z分隊という優秀な兵員が揃った部隊を召集し、彼らにゾンビを倒すように命令する。ゾンビをあっさり倒したZ分隊だったが、新入りの青年バードフルーがゾンビウィルスに感染し、その場から逃げ出してしまう。
バードフルーは、自分が感染したことを悟られないように逃げ続け、最終的に辿り着いた先は、薄暗いストリップステージだった。
映画『ゾンビ・ストリッパーズ』のあらすじ【承】
バードフルーが辿り着いたそこは、「ライノ」という名のストリップクラブで、セクシーな女性ストリッパーが情熱的なポールダンスを踊っていた。
ライノで絶大な人気を誇るキャットは、客の男性達から大金を稼ぎ出す看板娘だった。他のストリッパー達は共用の控え室を使用していたが、キャットだけは自分の控え室を持っていた。
共用控え室で、ストリッパー達が各々の席で化粧をしていると、彼女達のマネージャーであるマダム・ブラヴァツキが入室し、新入りとしてやってきた少女ジェシーを紹介する。
ジェシーを好いている少年デイビスは彼女がストリッパーになることを反対していた。ジェシーがストリッパーになった理由は、愛する祖母が病気になり、人工肛門の手術を受けなくてはならず、その手術代を稼ぐためだった。しかし、いざステージに立つと、ジェシーは涙を流し、尻込みしてしまい、控え室に逃げ帰ってしまう。
落ち込んだジェシーを見たキャットは、「恐れの知らない戦士になって戦うのよ」と語ると、彼女に代わってステージに赴き、客を喜ばせる。
しかし、キャットがステージに立った途端、店に潜り込んでいたバードフルーが、彼女を襲い、そのまま首に噛みついてしまう。バードフルーは既にゾンビ化しており、キャットにもゾンビウィルスが感染してしまう事態に陥る。
映画『ゾンビ・ストリッパーズ』のあらすじ【転】
ライノのメンバー達は、キャットを襲ったバードフルーを地下室に閉じこめ、事態の悪化を阻止しようとする。ストリップクラブは法律で禁止されているため、警察にも頼れず、支配人のイアンは困り果てる。
しかし、死んだはずのキャットは蘇り、何事もなかったかのようにステージに上がると、前人未到のハイクオリティなダンスを見せる。
ゾンビストリッパーとなったキャットは、その後も過激で力強いパフォーマンスを行い、客から熱狂的な人気を得る。しかし、ゾンビの本能から、キャットはステージ裏で客を襲い、その客達もゾンビ化する事態に追い込まれてしまう。
キャットに好意的なリリスは、自ら彼女に近づき、噛みついてもらうことでゾンビ化し、キャットと共にステージに立つことになった。
ゾンビストリッパーの人気は止まらず、ゾンビ化していないストリッパーは無視され続け、No.2のジェニーでさえ客に相手をしてもらえなかった。
ゾンビストリッパーは増え続け、最終的にはジェニーも仲間入りを果たし、ゾンビストリッパー同士で戦いが起きる事態に突入。
No.1のキャットとNo.2のジェニーはステージを戦場に変え、腐りかけた体を大きく動かし、どちらがよりすごいストリッパーなのかを賭けて、お互いにポールダンスを披露する。
キャット達にゾンビにされた客達も暴れだし、ストリップ劇場は混乱を余儀なくされ、ゾンビ化していない支配人のイアンやジェシー、デイビスは、銃を持ってゾンビと格闘することを迫られる。
映画『ゾンビ・ストリッパーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
キャットとジェニーはお互いの体を損傷させ、バトルを続けるが、そこにゾンビ退治に訪れたZ隊が現れ、2人を含む店内のゾンビは次々と死滅させられていった。
ゾンビストリッパーは残り2人となり、支配人のイアンに襲いかかるが、Z分隊の女性兵員の活躍によって2人は倒される。
一方、ジェニーとデイビスの元にもZ分隊の男女が現れ、ゾンビだと疑われてしまう。「人間らしいことを話せ」と言われ、ジェシーはポエムを読み始め、なんとか人間だという証明を得る。
ゾンビストリッパー2人に襲われたイアンは、命は助かったものの、感染を疑われたため、Z分隊の副長に捕らえられてしまう。
ライノ店内のゾンビは全て倒され、Z分隊は店に居合わせたW産業の博士から話を聞くことに。博士は、施設にウィルスをばら撒いた張本人であり、ウィルスが世界中に広がれば、その分災害対策などで、多額の予算が国から落ち、軍事に関わる我々(博士とZ分隊)は儲かると語った。
Z分隊の面々は呆れ果て、博士だけを店内に残したまま、その場を立ち去る。1人残された博士は、足元に落ちているゴミ袋に気がつき、手を伸ばすが、何かに噛みつかれ「痛い」と叫ぶ。博士のその後を知る者はいない。
映画『ゾンビ・ストリッパーズ』の感想・評価・レビュー
ゾンビウィルスに浸食されていくストリッパー達は、グロテスクだが美しく、ゾンビとストリッパーの融合がこんなにもしっくり来るものだとは思わなかった。血みどろでグロテスクな描写が多いが、ギャグシーンのおかげで怖さが緩和されるため、ホラーコメディとして観ることができる。この映画の主人公はジェシーだと思われるが、ゾンビストリッパー達の個性が強烈なので、誰が主人公なのか分からなくなる。そんなところも、本作の個性で面白い点でもある。(MIHOシネマ編集部)
コメディ要素の強いゾンビ映画に欠かせないのがセクシーでちょっとおバカな美女ですよね。しかし、今作は主人公がストリッパー。しかもゾンビ化したストリッパーがめちゃくちゃ人気が出てしまってお店が大盛況するのが笑えます。
普通ゾンビになるのなんて絶対に嫌ですが、売れるためならゾンビになりたいと志願するストリッパーもいて、こんなのありえないでしょと笑ってしまいました。
くだらないシナリオなのに、妙に真面目に仕上げようとしているのが逆にクセになりそうです。(女性 30代)
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