映画『あの頃ペニー・レインと』あらすじネタバレ結末と感想

あの頃ペニー・レインとの概要:今作の監督であるキャメロン・クロウの自伝的内容である今作。自信も16歳からローリングストーン誌の記者として活躍し、多くの著名なアーティストへのインタビュー経験を持つ彼だからこそ描けた、とあるアーティストへの取材に青春を燃やした少年の物語です。

あの頃ペニー・レインと あらすじネタバレ

あの頃ペニー・レインと
映画『あの頃ペニー・レインと』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

あの頃ペニー・レインと あらすじ【起・承】

15歳のウィリアムは、投稿をきっかけに世界的音楽雑誌ローリングストーン誌にスカウトされます。夢を掴むきっかけを手に入れた彼は、大学教授でもある厳格な母親の目を盗んでライブハウスへの取材を重ねます。ウィリアムを音楽好きに導いたロック好きの姉は、家を出る際、大量のロック・レコードを彼にプレゼントします。
「ベッドの下から自由を見つけて。」

そんな折、とある売り出し中のバンドのツアーへの同行取材を依頼されます。バンドの名前は「スティール・ウォーター」。着実に動員数を伸ばすロックバンドは、ウィリアムも注目するアーティストのうちの一組でした。
しかし、長い時間を要するツアーに同行するためには母親の説得が不可欠です。説得の末、なんとか彼女の望む成績を収め、夏季休暇を利用してバンドのツアーの同行が許可されました。

バンドワゴンに乗り込むと、そこに見覚えのある少女がいました。金髪の巻き毛に愛くるしい猫目のすらりとした少女。ビートルズの名曲から「ペニー・レイン」と名乗る彼女とは、一度スティール・ウォーターのライブ会場で出会っていました。彼女は、バンドおのグルーピーだったのです。

あの頃ペニー・レインと あらすじ【転・結】

グルーピーとは、バンドの追っかけの少女たちのこと。時にはツアーにも同行し、バンドメンバーとは親密な関係にあります。ペニー・レインもまた、スティール・ウォーターのギタリストのラッセルと肉体関係を含む親密な間柄でした。しかし、彼女たちはロックスターにとって「ガールフレンド」や「婚約者」というような、特別な対象ではありません。ラッセルにもまた、ツアーの執着地点で待つ「本物の」恋人がいました。
そんな悲しみを心配したウィリアムは、徐々にペニー・レインに焦がれていきますが、彼女にはからかわれ、軽くあしらわれるばかり。遠征先でも、当然のようにラッセルの部屋に泊まる彼女に、ウィリアムは心を痛めます。

しかし一方で、ラッセルの音楽的才能には強く惹かれており、ウィリアムの描いた記事によってバンドはさらに注目を集め、ウィリアムはバンドメンバーに強く信頼されるようになっていました。しかし彼は、ツアーに関する記事はまだ一行も書けておらず、さらに連日の母からの電話と、プレッシャーに押しつぶされそうな日々を送っていました。
そんなある日、ラッセルが恋人と泊まると宿を出た矢先、ペニー・レインは宿泊先で大量の睡眠薬を飲みます。彼女を救うため奔走するウィリアムでしたが、彼女の瞳には彼は映っていませんでした。なんとか一命をとりとめ自宅へ帰る彼女に愛を伝えても、彼女は何も言わず去ってしまいます。
さらに悪いことに、スティール・ウォーターはライブ中の不祥事が元でその名声に傷をつけてしまいます。名誉挽回の記事を書くよう脅されますが、ウィリアムは叱咤激励の記事を書き、バンドメンバーを驚かせます。

その夏、少年は確かに、権威ある音楽雑誌のプロのジャーナリストとして歩み始めたのでした。

あの頃ペニー・レインと 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2000年
  • 上映時間:123分
  • ジャンル:青春、ラブストーリー
  • 監督:キャメロン・クロウ
  • キャスト:パトリック・フュジット、ケイト・ハドソン、ビリー・クラダップ、フランシス・マクドーマンド etc

あの頃ペニー・レインと 批評・レビュー

映画『あの頃ペニー・レインと』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

青春映画の傑作

まずはじめに、この映画は、音楽好きを名乗るなら必ず見ておけというくらいの、バイブル映画です。70年代から80年代、ロックンロールの黄金時代と言われた時代の名盤を熱めに集めたような、映画中の楽曲もそうですが、なによりこの映画で描かれるのは「音楽の力」なのです。ロックジャーナリストとして自身も数々の経験を積んだクロウ監督の分身ともいえる主人公の少年・ウィリアム。彼は、厳格な教育の中で、姉から音楽を与えられます。自由で奔放で滅茶苦茶なロックンロール。箱入り息子と敷いて英才教育を受けて育った彼にとって、それがどれだけ刺激的で魅力的な世界であったか、想像に難くありません。

そして更に、彼はそんな世界に夢を見て、叶えていきます。ローリングストーン誌の記者。世界中の音楽好きが憧れてやまない世界に飛び込んだ彼を待ち受ける現実と夢を、実際目にしたクロウにしかわからないリアリティときらめきを持って描かれています。
自由で、しかしだからこそ過酷な音楽の世界。そんな世界で自分の筆一本で戦う少年の姿は、いつ見ても眩しいものです。

圧倒的ヒロイン

今作のペニー・レインは音楽好きの間でも今なお圧倒的人気のアイコンです。
グルーピーという、ある意味アナーキーな存在でありながら、可愛らしいルックスと軽やかさ、そして本気でラッセルに恋するが故の危うさは、観る者の注目を奪います。
また、彼女は普遍的な存在でもあります。恋をする女性というのはいつの日も、心にペニー・レインを飼っているのだと思います。好きなひとのそばにいられるなら、いくらでも自分をごまかせてしまう、しかしだからこそ最後には壊れてしまう彼女の切なさは、多くの女性観客の共感を呼びます。

あの頃ペニー・レインと 感想まとめ

今作は切ない青春映画であり、少年の初めての冒険と失恋を描く映画ですが、なぜか、観終わったあとに元気になれる作品でもあります。それは、今作の中のウィリアムが力強く希望に溢れ、さらには夢をかなえていく姿が眩しいからですが、なによりも彼がひたむきに音楽を愛し続けている姿によるものだと思います。ウィリアムに限らず、今作の登場人物たちは皆、音楽を心から愛し、真剣です。その姿に、明日を生きる活力をもらえる気がするのです。

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