映画『アマデウス』あらすじとネタバレ感想

アマデウスの概要:1984年公開のアメリカ映画(原題:Amadeus)。ブロードウェイの舞台の映画化でヴォルフ・ガング・アマデウス・モーツァルトの半生を描いている作品である。アカデミー賞8部門独占した話題作。

アマデウス あらすじ

アマデウス
映画『アマデウス』のあらすじを紹介します。

1823年ウィーンの街でサリエリという老人の男性が自殺、精神病院に運ばれた。
意識が朦朧とする中で彼は「許してくれ、モーツァルト。殺したのは私だ」とつぶやいていた。

オーストリア皇帝に使えたこの老人、天才と言われるほどの音楽の才能の持ち主であった。
しかしそれもウォルフ・ガング・アマデウス・モーツァルトの出現で、彼の人生は大きく変わることになる。

音楽家としては確かに天才であったが、女にはだらしなくモーツァルトはサリエリの思い人に手を出してしまう。
このことでサリエリの憎しみは相当なものになってしまう。
サリエリは、モーツァルトに来ていた皇帝の姪の音楽教師に就任するという話をダメにしてしまった。

しかし逼迫していた家計のため何としても夫に教師になって欲しかった妻は、モーツァルトが書いた楽譜を持って売り込みに来る。
その楽譜を見て驚愕したサリエリ。
その中身はまさに神業とも思える内容だった。

この一件以来、さらにモーツァルトに嫉妬と憎しみを顕にするサリエリは、モーツァルトの家にスパイとして家政婦を送り込む。
そこで得た情報、それはフィガロの結婚の上演をするということ。

実は皇帝はこの演目の上演は許していなかった。
そのことを皇帝に密告するサリエリ。

やがて最愛の父が死に、モーツァルトは廃人のようになっていた。
この頃から庶民劇場でのドン・ジョバンニ公演をすることに没頭する。
全ては金のためだった。

そして最後の復讐。
それは変装したサリエリがレクイエムの作曲を依頼することだった。

大金に目がくらみ、肉体的にも精神的にも限界まで達していたモーツァルトは魔笛の上映中倒れてしまう。
しかし追い詰めるサリエリ。
何とかレクイエムを仕上げろと言う。

期日に仕上げたモーツァルト。
しかしこのことがたたったのか、35歳の12月息を引き取ったのだ。

これがサリエリの物語である。

アマデウス 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1984年
  • 上映時間:160分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ミロス・フォアマン
  • キャスト:F・マーレイ・エイブラハム、トム・ハルス、エリザベス・ベリッジ、ロイ・ドートリス etc

アマデウス ネタバレ批評

映画『アマデウス』について、感想批評です。※ネタバレあり

人間そのものを描いた傑作

この映画はモーツァルトを描いている作品である。
タイトルももちろんその通りである。

しかしながら冒頭でいきなり運ばれた自殺した老人。
これは実在した宮廷音楽家のサリエリなのだが、彼がモーツァルトのことを語っているわけなのだ。

天才に限りなく近い凡庸な音楽家が、モーツァルトの出現のせいで自分の存在価値に悩み揺れる。
そして最愛の女性までをもモーツァルトに取られた彼は、嫉妬と憎悪に苦しみ抜くわけなのだ。

そのことで皇帝などから信頼されるモーツァルトを面白く思えないし、何より彼の音楽の才能に悔しささえ感じてしまったサリエリは復讐する方向に気持ちが向かってしまう。

一方でモーツァルトは若いせいもあり下品で傲慢。
音楽の才能は確かにあるが、人間としては成熟しているとは言えない。

凡庸で天才を憎む音楽家と、天才で人を見下す音楽家。
この相容れない2人の人間模様が非常に面白い。

何よりサリエリは凡庸ではあったが音楽の才能を認める力はあった。
だからこそモーツァルトにはかなわないことを知っていたのだ。
もし知らなければ勘違いして彼と張り合いそれなりに生きていけるところだが、モーツァルトの才能を前に膝まずくことしか出来ない。

それがやがて殺意となっていく。
サリエリは変装してモーツァルトにレクイエムを依頼する。
忙しい彼を追い詰め仕事をさせたのだ。

舞台で倒れたモーツァルトに「レクイエムを仕上げろ」と追い込み、しまいには自分で依頼したくせに手伝い仕上げてしまうのだ。

友情と憎しみ、殺意全て自分で処理できない複雑なものが取り巻いている。
モーツァルトを描いているようで、実はサリエリの物語であるといっても過言ではないのだ。

アマデウス 感想まとめ

この映画は非常によくできている。
まれに見る優秀作品の中の優秀作品と言っても良いだろう。

モーツァルトにスポットを当てているように見せながら、実は2人の音楽家を対比させて描いているのだ。

音楽家としての才能を描いているだけではなく、人間としての嫉妬や妬みを描いているからこそ見ていて共感できるのだ。

天才の話だけではあまりにも感情移入がしづらい。
この映画の上映後から今まで日の目をみなかったサリエリが注目されたらしい。
やはりこのような描かれ方をすれば興味を持つのが当たり前だ。

天才はその場で評価される者と、死んだあと100年経ってから評価される者がいる。
サリエリは凡庸ではあったが、きちんと後世で評価をうけるに値する音楽家だったのかもしれない。

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