映画『アナベル 死霊館の人形』あらすじとネタバレ感想

アナベル 死霊館の人形の概要:2014年に製作されたホラー映画で、2013年に製作されたジェームズ・ワン監督の「死霊館」のスピンオフ作品。実在するアナベル人形にまつわる話と、有名な超常現象研究家ウォーレン夫妻の本が基になっている。

アナベル 死霊館の人形 あらすじ

アナベル 死霊館の人形
映画『アナベル 死霊館の人形』のあらすじを紹介します。

1968年、超常現象の専門家であるウォーレン夫妻に、2人の看護師が“アナベル人形”についての話を始めた。

・・・1年前。
カリフォルニアに住む研修医のジョンと人形好きの妊娠中のミア夫婦の元に、ジョンが苦労して手に入れたアンティーク人形が運ばれてきた。
その晩、隣家のビギンズ夫妻が、家出してカルト信者となっていた実の娘アナベルとその恋人に殺害される。
2人はミアの家に侵入するものの、恋人は駆けつけた警官によって射殺、アナベルはアンティーク人形を手に自殺した。

事件後、ミアの周囲では人形が勝手に移動するといった奇妙な出来事が頻発したため、不吉な人形は処分されることになった。
そしてミアは無事、娘リアを出産。
不吉な家から引越し新しい生活を始めるが、捨てたはずの人形が戻り、再び奇妙な現象が起こり出す。

新しい環境になじめないミアだったが、書店に勤める年配の黒人女性エブリンと親しくなる。
エブリンは事故で亡くした娘とミアを重ね、ミアもまた夜勤ばかりの夫よりも頼れる存在と感じるようになる。
ある日、ミアは地下室で不気味な何者かに遭遇し、それに掴まれた腕には記号のような印が刻まれていた。
それはアナベルが死の直前に壁に書いたものと同じだった。

調べていくうちに、カルト信者だったアナベルたちは悪魔を呼び出そうとし、リアが標的にされたのだとわかる。
娘の命を守るためにも、悪魔が取り憑いているという人形を教会に預けることにしたジョンとミアは、平穏を取り戻したかのように見えたのだが……。

アナベル 死霊館の人形 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:99分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:ジョン・R・レオネッティ
  • キャスト:アナベル・ウォーリス、ウォード・ホートン、アルフレ・ウッダード、トニー・アメンドーラ etc

アナベル 死霊館の人形 ネタバレ批評

映画『アナベル 死霊館の人形』について、感想批評です。※ネタバレあり

絶妙な驚かし方の演出

実在する人形、登場人物も実在する人々というリアリティを出すためのハードルが高く、近年のホラー映画に多く見られる「実際に起こった事件」がベースの作品。
しかし「本当にあった事件」という言葉やテロップは使わず、ラストでアナベル人形が今、博物館に厳重に保存されていること、そしてお祓いが続けられていることのみに触れているので、他の作品のような大げさな印象を受けない。
また序盤で、人形には人間の魂や悪魔が宿りやすい、というテロップを入れており、日本人には馴染みのある説なのでストーリーに引き込まれる。
だがテロップの使いすぎで、時間内に入りきらなかった話を無理に詰め込んだ印象も受ける。

オバケ屋敷のように大げさな驚かし方も使われている作品だが、意外な方向からアナベル人形が飛び出してきたり、ミアが人形と間違えてリアを投げてしまった後にやはり人形だったというありがちな展開を、時間を引き伸ばすことで怖がらせるという展開に持っていく演出は上手い。
わかっていても、ドアが閉まるギリギリの所で飛び出してくるアナベルの幽霊には、驚かずにはいられない。

ホラー映画の定番設定にガッカリ

名前の売れている俳優はあえて起用せず、誇張しすぎない程度のリアリティを出しているので世界観に浸りやすい作品。
重要な役のエブリンには、かつてアカデミー賞も受賞した演技派女優アルフレ・ウッダードを起用し、演技派だからこその最期が描かれている。
教会での「自己犠牲」の話でほのめかしたり、エブリンが娘を亡くした後から死に場所を探しているように描かれているが、ミアのために命をささげるための説得力には欠ける。

カルト教団の悪魔信仰から悪魔との対決に流れていく設定は、ありふれていてつまらなさを感じる。
印を付けられたミアが本当の標的というのも意外性が無く、ペレズ神父が事故に遭うのはホラー映画の典型ともいえる。
しかしジョンがミアの主張を頭ごなしに否定するのではなく信じようとする姿勢や、味方であるエブリンが特別な力や道具を持っていないのは、ホラー映画にしては珍しく斬新な設定。

アナベル 死霊館の人形 感想まとめ

ソウ SAW」の“ジグソウ人形”や「デッド・サイレンス」の“腹話術人形”など、人形を使ったホラー映画を多く生み出してきたジェームズ・ワンが製作にまわった、実在する“アナベル人形”。
本物は可愛らしさすら感じるアナベル人形を、欲しがる理由がわからないと思わせるような不気味なアンティークドールに仕上げるという腕前は一流。
「死霊館」を見た人なら、その作品の登場人物の名前が出てきたり、アナベル人形自体も出ているので、先取りした感覚を覚えるだろう。

DVD特典には、映画撮影中の不可解な出来事が監督やスタッフの口から語られている「アナベル人形の呪い」も収録されているが、大げさな印象を受けてしまう。
有名な人形ホラー映画「チャッキー」シリーズに並ぶ不気味さが「アナベル」にもあるが、アナベル人形が勝手に動くシーンがほとんど無く、それこそが現実味を帯びていてゾッとさせられる。

Amazon 映画『アナベル 死霊館の人形』の商品を見てみる