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映画『青い鳥(2008)』あらすじ・ネタバレ結末と感想

映画『青い鳥(2008)』の概要:2008年公開の日本映画。原作は小説家重松清の連作短編集「青い鳥」で、いじめで転校した生徒を巡り臨時教員でやってくる村内が教育とは何か、自分のしたい本当のことの意味を問う社会派感動作である。

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映画『青い鳥』 作品情報

青い鳥

  • 製作年:2008年
  • 上映時間:105分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:中西健二
  • キャスト:阿部寛、本郷奏多、伊藤歩、井上肇 etc

映画『青い鳥』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

映画『青い鳥』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『青い鳥(2008)』のあらすじを紹介します。

村内(阿部寛)は休職した高橋先生の代わりに、臨時教員として東が丘中学にやってきた。
村内が担任となったのは2年1組。
このクラスは2学期に問題を起こした。
それはいじめである。
野口という少年がいじめを苦に自殺未遂を計ったのだ。
一命はとりとめたが遺書には3人の生徒の名前があった。
マスコミは騒ぎ、そのせいで担任の高橋先生は休職に追い込まれたというわけである。
学校は生徒たちに反省文を書かせ、青い鳥BOXという箱を設けた。
それは誰にも言えない事を、何でも相談できるようにするという提案からだった。

村内は極度のどもりだ。
生徒に笑われながらも、すでに転校した野口の席を教室内に戻させた。
そして言った「忘れるなんて卑怯だな」と。
村内は野口の席に「おはよう」と挨拶をするのだった。

青い鳥BOXは2度開封されたがほとんどがいたずら。
だが1枚だけ「人を嫌うこともいじめになるのか?」という質問があった。
このことで教師と生徒で言い合いになるが、園部という生徒が聞いた。
「僕も知りたいので教えてくれ」と。
村内はこういった。
「嫌うことがいじめになるのではない。一生懸命話している人の話を本気で聞かないことがいじめなのだ」。
園部は野口と親しかった。
しかしいじめに加担してしまい、それを後悔していた。
遺書に綴られた3人の名前の最後は自分なのではないかと心配もしていた。

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映画『青い鳥』 結末・ラスト(ネタバレ)

村内の学校最後の日。

生徒に前回書いた反省文、やりなおしたい人は原稿用紙を取りに来いと言った。
そのままで良い人は自習だった。

最初は誰もいかなかったがいじめていた本人たちが動き出した途端、ポツポツと生徒が原稿用紙を取りに来はじめた。
園部も書き直すことにした。

しかし、何を書いて良いかわからない。

そして書いたタイトルは「反省文」ではなく「野口へ」だった。

映画『青い鳥』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『青い鳥(2008)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

登場人物の設定にオリジナリティがある

この阿部寛演じる教師・村内は極度のどもりである。
そのため生徒からバカにされるのだが、このオリジナリティがドラマの後半部分に良い影響を与えてくれる。
園部の質問に対し「本当の気持ちを一生懸命聞かないことがいじめだ」という。
つまり村内は自身の経験も踏まえていっているのだろう。
うまく話すことが出来ない自分の言いたいことを一生懸命聞いて欲しいと。
この村内が話すから説得力がある作りになっているのが良い。
また阿部寛自体がわざとらしくなく好感が持てる。
内容が濃いのに、さほど重すぎず鑑賞できる仕上がりの良い作品である。

正義のラストじゃないのが良い

この映画のラストでは村内が反省文の書き直しを提案する。
それも全員にではなく、書きたい人は書けというもの。
いじめていた生徒は何も書けないかもしれないと言いつつ、原稿をもらいにくる。
それを皮切りにポツポツと増えるのだが、決して全員じゃない。
我関せずの人間もたくさんいるのである。

しかしここが本作品のリアルなところではないか。
現実はそんなものであるのだ。
熱血教師ドラマではここで、全員が野口に対する態度を反省し反省文を書き直すところをこの映画はしていない。
何かを思い、考え、自分なりに反省するというその気持ちの流れは全員がうまくいくわけはないのであるから。
最後に村内が「教育というものは教えている何人かが何かを感じ取ってくれたら良い」というようなことを言っているのだが、本当にその通りである。


何がイジメになるのか感じ方はひとそれぞれで、村内の言っていた「一生懸命に話している人の話を、本気で聞かないのがいじめなのだ」という言葉が物凄く胸に響きました。自分はいじめだなんて思っていなくても、その些細な行動が人を傷つけたり、いじめだと感じさせてしまうことがあるのだなと大人になって改めて感じるのは凄く恥ずかしかったです。
クラスの中でいじめが起きていても、自分には関係ないと思っている生徒が何人もいる。それもまたリアルなことなのだなと感じました。(女性 30代)

映画『青い鳥』 まとめ

阿部寛はすでにベテラン俳優の域である。
トリックシリーズやテルマエ・ロマエなど、コミカルで明るい、しかし変わり者で気難しい男を演じさせたら天下一品である。
だが本作品では非常にデリケートな作品に挑んでいる。
教師役というのはあまり見たこともないし、彼のどもり役というのも抵抗があったがそれもさすがの技。
彼の演技に一気に吸い込まれていくようだった。

近年社会問題になっているいじめ。
その低年齢化は毎年進み、実際中学生の自殺も後を絶たない。
この原作者もそれを嘆いたのだろうか。

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