映画『アイズ(2015)』あらすじ・ネタバレ結末と感想

アイズ(2015)の概要:「リング」の原作者でもある、鈴木光司の短編小説を原作としたホラー映画。主演はアイドルグループ乃木坂48の伊藤万理華。監督は、山田悠介の小説の映画化作品を手掛ける事が多い福田陽平。

アイズ あらすじ

アイズ
映画『アイズ(2015)』のあらすじを紹介します。

自宅の表札に「F」という落書きがあるのを見つけた由佳里。
それを消していたせいで遅刻するが、その時に乗るはずだったバスが事故を起こし、友人の奈保が亡くなってしまう。
落ち込んだ由佳里が家に帰ると、表札には「A」の落書きが。

不気味に思う由佳里だったが、父は“業者のマーキング”だという。

数日後には「I」という文字。
幼稚園に通う弟の翔太、父と一緒に、文字を繋ぐと別の意味になると推理をして不安を紛らわせる。

やがて父が謎の失踪を遂げ、表札には「E」の文字が。

女の子幽霊が見えると母に告白すると、由佳里にだけ辛く当たっていた母がヒステリックになり、父の不倫と過去に起こった事故の話を暴露する。
翔太を妊娠中だった母は、臨月だった父の不倫相手ともみ合いになり、由佳里の目の前で交通事故にあって相手の子供は亡くなったのだという。
そして「F」の前に「H」の落書きがあったと言い残し、母は自殺未遂。

父の失踪の手がかりを得るため、これまでのいきさつを知る男友達の遠藤と、いじめられっ子の田中にパソコンを調べてもらう。
株をやっていた父が投資をした会社「FAITH」の「I」が目のマークなのを見て、「I」を「EYE」に置き換えるとその会社につながると思いつく。

アイズ ネタバレ結末・ラスト

父と再会した由佳里は、不倫は母の誤解だった事、その相手の親が経営する製薬会社「FAITH」から引き抜き話があり、運命を変えたくて家を出たと聞かされる。

しかし、自宅に戻った由佳里の目の前で、翔太は女の子の幽霊に攫われてしまう。
そこに現れた遠藤は、翔太は9年前から行方不明になっていると諭し、証拠のビラを手渡す。
いないはずの翔太を見ていた事に気が付き、泣き崩れる由佳里。

やがて由佳里は、自分を守るために、翔太や少女の幻覚を見ていたと診断される。
命が助かった母は、まるで子供のようになってしまった。

ふいに、不倫相手と間違われて子供を失った女性の過失で翔太は死に、全てを見ていた由佳里は真実を知る父に惑わされていた事を思い出す。
愕然とする彼女の脳裏には、無意識のうちに表札に「FATHER」と書く自分の姿が浮かんでいた。

アイズ 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:95分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:福田陽平
  • キャスト:伊藤万理華、おぞねせいこ、山田太一、中川慶二 etc

アイズ 批評・レビュー

映画『アイズ(2015)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

大雑把さはあるが二重の大どんでん返しは圧巻

いると思っていた弟が実は幻覚だったというオチは、中田秀夫監督の「クロユリ団地」の着地点と一緒で、使い古された感じは否めない。
また、設定やストーリーに雑な部分が目立つ。

ショックを受けた子供でも「そこにいる」と1度言われただけで、9年間も幻覚を見るのかというツッコミどころもある。
最初に行き着いた「FAITH」の「I」=「EYE」というアナグラムも無理がありすぎていて、それだけで会社に乗り込むには説得力が足りない。
下手に書かれたアルファベットの「F」が「K」にも見えると、父が言い張るシーンも多すぎて違和感を覚える。

だが、幽霊が不幸をもたらすという展開から、幻覚を見ていたというオチ、そこからの大どんでん返しの弟の死の真相と、アナグラムの答え「FATHER」に行きつくまでのラスト10分は意外性もあって圧巻。
全体的なテンポも良く、なかなか解けないアナグラムの謎も面白い

アイドル主演の映画としては上質

アイドルグループメンバーの主演映画は、演技力の低さにがっかりさせられることも多い。

しかし主演の伊藤万理華の演技は素晴らしく光るものがあり、父が会社にいるのだと繰り返す鬼気迫る演技には驚かされる。
表札に落書きをしている時の無表情さや、帰宅した父に対する視線は、それだけで全てを物語っているかのよう。

幽霊の出現シーンも、突然現れてびっくりさせるという定番のものから、冷蔵庫の中に首があるだけで何も起こらないという斬新なものまである。
幻だったというオチがあっても、冷蔵庫を開けるのに慎重になってしまそうなワンシーンだ。
父の愛人役の、幽霊よりも怖く迫力のあるシーンの数々にはぞっとする。

アイズ 感想まとめ

不条理なラストやダークな部分を全面に出した作風で、映画化作品はあまり成功しない山田悠介の小説を原作とした「×ゲーム」、「ビンゴ」などを手掛けた福田陽平がメガホンを取った作品。
原作はJホラーブームの火付け役となった「リング」シリーズの原作者、鈴木光司の短編小説と、話題性もある。

ホラー映画やサスペンス、スリラー映画が好きな場合は読めてしまうオチだが、二重になっているどんでん返しの展開やテンポが良くて引き込まれる作品。
アイドル主演の映画にしては、演技力の高さにも目を引かれる。

冷蔵庫の中にただあるだけの髪の長い頭の存在は、地味に怖い。
真偽は明らかにされていないが、不倫相手といわれる女性の強烈な存在感や、自分を守るために息子の死を偽装して主人公の事も騙し続けた父親の悪役っぷりも後味が悪い。

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コメント

  1. @ポセイドン より:

    うーーん…いまいち、内容がわからないはじめっから、どうなっていたのか?よく理解出来ず…考えても考えても…翔太は居なかったのはわかったが…おとうさんははじめっから知っていたっていうのが…あんまりよくわからず母親も幻覚を見て居たのか?はじめっから病気だったのか?母親も娘も病気で幻覚を見て居たのか?内容が複雑化すぎて最近のホラーは内容がわからず…困惑いたしております…。もう一回見てみて、理解を深めたいと思います。場面が愛人の白装束と娘の白装束で何が何やらわからなくなったのきざかのアイドルが起用されているのはとても意外性があって、ホラーでも群を抜いていると思う…ホラーの中でもいちばん傑作だと思います。見応えがあり非常に良い作品だと思う。

  2. けんじん より:

    なんか良く分からん作品だけど
    一応謎は解けた…のかな?
    ラストで全てを知った主人公の女の子が父親を見る
    様々な想いが錯綜したような目が良かった

  3. けんじん より:

    一応謎は解決したの…かな(笑)
    過失とはいえ妊娠中の女に怪我を負わせ胎児を死に至らしめた
    母親は罪に問えるんじゃないのか
    主人公の女の子はアイドルみたいだけど根が真面目な子なんだろうか
    迫真の演技をしていた

    特にラストで死んだ筈の弟の幻影を見せ続けていた父親を
    見つめる様々な想いがミックスした主人公の目が秀逸だ