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映画『アイズ(2015)』あらすじ・ネタバレ結末と感想

この記事では、映画『アイズ(2015)』のあらすじをネタバレありで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『アイズ(2015)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『アイズ(2015)』の結末までのストーリー
  • 『アイズ(2015)』を見た感想・レビュー
  • 『アイズ(2015)』を見た人におすすめの映画5選

映画『アイズ』 作品情報

アイズ

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:95分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:福田陽平
  • キャスト:伊藤万理華、おぞねせいこ、山田太一、中川慶二 etc

映画『アイズ』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『アイズ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『アイズ(2015)』のあらすじを紹介します。

自宅の表札に「F」という落書きがあるのを見つけた由佳里。
それを消していたせいで遅刻するが、その時に乗るはずだったバスが事故を起こし、友人の奈保が亡くなってしまう。
落ち込んだ由佳里が家に帰ると、表札には「A」の落書きが。

不気味に思う由佳里だったが、父は“業者のマーキング”だという。

数日後には「I」という文字。
幼稚園に通う弟の翔太、父と一緒に、文字を繋ぐと別の意味になると推理をして不安を紛らわせる。

やがて父が謎の失踪を遂げ、表札には「E」の文字が。

女の子幽霊が見えると母に告白すると、由佳里にだけ辛く当たっていた母がヒステリックになり、父の不倫と過去に起こった事故の話を暴露する。
翔太を妊娠中だった母は、臨月だった父の不倫相手ともみ合いになり、由佳里の目の前で交通事故にあって相手の子供は亡くなったのだという。
そして「F」の前に「H」の落書きがあったと言い残し、母は自殺未遂。

父の失踪の手がかりを得るため、これまでのいきさつを知る男友達の遠藤と、いじめられっ子の田中にパソコンを調べてもらう。
株をやっていた父が投資をした会社「FAITH」の「I」が目のマークなのを見て、「I」を「EYE」に置き換えるとその会社につながると思いつく。

映画『アイズ(2015)』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
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映画『アイズ』 結末・ラスト(ネタバレ)

父と再会した由佳里は、不倫は母の誤解だった事、その相手の親が経営する製薬会社「FAITH」から引き抜き話があり、運命を変えたくて家を出たと聞かされる。

しかし、自宅に戻った由佳里の目の前で、翔太は女の子の幽霊に攫われてしまう。
そこに現れた遠藤は、翔太は9年前から行方不明になっていると諭し、証拠のビラを手渡す。
いないはずの翔太を見ていた事に気が付き、泣き崩れる由佳里。

やがて由佳里は、自分を守るために、翔太や少女の幻覚を見ていたと診断される。
命が助かった母は、まるで子供のようになってしまった。

ふいに、不倫相手と間違われて子供を失った女性の過失で翔太は死に、全てを見ていた由佳里は真実を知る父に惑わされていた事を思い出す。
愕然とする彼女の脳裏には、無意識のうちに表札に「FATHER」と書く自分の姿が浮かんでいた。

映画『アイズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『アイズ(2015)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

大雑把さはあるが二重の大どんでん返しは圧巻

いると思っていた弟が実は幻覚だったというオチは、中田秀夫監督の「クロユリ団地」の着地点と一緒で、使い古された感じは否めない。
また、設定やストーリーに雑な部分が目立つ。

ショックを受けた子供でも「そこにいる」と1度言われただけで、9年間も幻覚を見るのかというツッコミどころもある。
最初に行き着いた「FAITH」の「I」=「EYE」というアナグラムも無理がありすぎていて、それだけで会社に乗り込むには説得力が足りない。
下手に書かれたアルファベットの「F」が「K」にも見えると、父が言い張るシーンも多すぎて違和感を覚える。

だが、幽霊が不幸をもたらすという展開から、幻覚を見ていたというオチ、そこからの大どんでん返しの弟の死の真相と、アナグラムの答え「FATHER」に行きつくまでのラスト10分は意外性もあって圧巻。
全体的なテンポも良く、なかなか解けないアナグラムの謎も面白い

アイドル主演の映画としては上質

アイドルグループメンバーの主演映画は、演技力の低さにがっかりさせられることも多い。

しかし主演の伊藤万理華の演技は素晴らしく光るものがあり、父が会社にいるのだと繰り返す鬼気迫る演技には驚かされる。
表札に落書きをしている時の無表情さや、帰宅した父に対する視線は、それだけで全てを物語っているかのよう。

幽霊の出現シーンも、突然現れてびっくりさせるという定番のものから、冷蔵庫の中に首があるだけで何も起こらないという斬新なものまである。
幻だったというオチがあっても、冷蔵庫を開けるのに慎重になってしまそうなワンシーンだ。
父の愛人役の、幽霊よりも怖く迫力のあるシーンの数々にはぞっとする。


分かったような分からないような、自分が感じたことが正解なのか分からない作品でした。弟についてのオチは作り方が雑すぎて最初の段階でわかってしまいましたが、父親がなぜ全てを知っていて娘を騙し続けたのかよく分かりませんでした。自分の罪を隠したいだけだったのかもしれませんが、全て話してしまったほうが家族の人生は良い方向に進んだのではないかなと思ってしまいます。
表札に書かれた謎の文字は途中で余計なシーンが入るので惑わされましたが、ラストは背筋が寒くなる感覚を味わえました。(女性 30代)


セリフの音量はやけに小さく、効果音は大きいです。そのため、鑑賞時ボリュームを適宜変えることをおすすめします。表札に書かれるアルファベットのマーキングに、見る見るうちに引き込まれました。そして、半ば辺りから家族が一気に崩れていく様子が恐ろしいです。照明から暗さや怖さがダイレクトに伝わり、身の毛がよだちました。キングオブコメディが揃って出演、さらに高橋健一は高校教師役ですから、今後このようなキャスティングは見られないだろうと思います。(女性 30代)


アイドル×ホラー作品はいわゆる話題性の押し売りだけで、中身の無い作品が多い印象ですが、この作品は良かったと思います。ビックリドッキリという感じではなく、ジャパニーズホラーらしいジワジワ来る怖さが良く表現されています。怪しさ満点の父弟だったり、自己の情報の周知がやたらと遅かったりと、物語としては違和感を感じる点が多いものの、そこは各自の解釈で何とかなります。主演の伊藤さんの表情の演技も良いです。(男性 20代)


失明していた主人公ザックが角膜移植によって視力を取り戻すという設定だけでも興味深いが、物語はそこから一気に不穏な方向へ進んでいく。移植後、彼の視界に映り込む“見覚えのない光景”が、ドナーの過去とつながっていると分かった瞬間、この映画は単なるサスペンスではなくなる。自分の目を通して殺人を目撃するという発想が斬新で、観ている側もザックと同じ混乱を味わう。最終的に真相へ辿り着いても、完全な救いはなく、移植の代償を突きつけられる結末が印象的だった。静かな恐怖が残る良作。(30代 男性)


ホラーが苦手な私でも最後まで観られたのは、恐怖よりも心理描写に重きが置かれていたからだと思う。ザックが視力を取り戻した喜びと同時に、他人の人生が入り込んでくる不安に怯える姿がとてもリアルだった。特に、ドナーの記憶が視覚として流れ込む演出は怖いというより切なさを感じた。犯人を追い詰めていく過程よりも、「他人の一部を持って生きること」の重さが心に残る。派手さはないが、じわじわ効いてくるサスペンス。(20代 女性)


設定は超常的だが、描かれているテーマは非常に現実的だと感じた。臓器移植がもたらすのは希望だけではなく、ドナーの人生や死を背負うことでもあるという視点が新鮮だった。ザックが真実に近づくほど精神的に追い詰められていく様子は説得力があり、彼の選択に簡単な正解はない。ラストで全てを知った後も平穏には戻れない点が、この映画を安易なスリラーにしていない理由だと思う。静かだが考えさせられる作品。(40代 男性)


序盤はヒューマンドラマ寄りだが、徐々にサスペンス色が強くなり、気づけば緊張感に包まれていた。視力を取り戻したことで世界が広がる一方、知らなくていい真実まで見えてしまう皮肉が怖い。ドナーの視点で起きる殺人の映像は直接的ではないが、想像力を刺激されて逆に恐ろしかった。真犯人に辿り着く過程よりも、その後に残る虚無感が印象的で、観終わった後もしばらく余韻が残った。大人向けの静かなホラー。(30代 女性)


派手な演出は少ないが、アイデア勝負の作品だと感じた。目という感覚器官を通して他人の記憶が流れ込む設定は、観る側にも強い没入感を与える。ザックが自分の意志とは無関係に事件へ巻き込まれていく展開は、運命論的で救いがない。真相が明らかになっても、問題が完全に解決しない点がリアルで、後味の悪さが逆に印象に残る。ホラーよりも心理サスペンスとして評価したい。(50代 男性)


全体的に静かなトーンで進むため、じっくり観るタイプの映画だと思う。ザックの恋人が彼を支えようとする姿も印象的だが、最終的には誰も完全には彼を理解できない孤独が残る。視覚を得た代償として、真実を見すぎてしまった悲劇が切ない。ドナーの無念が映像として訴えかけてくる構成は、単なる怖さではなく哀しさを感じさせた。ホラーが苦手でも観られるが、精神的には重たい作品。(20代 男性)


女性の視点で観ると、被害者の存在がとても痛々しく感じられた。ザックは善意で真実を追うが、その過程で他人の死と向き合わされる。移植を受けた側と、失った側の人生が交錯する描写はリアルで、簡単に割り切れない。ラストで示される「知ってしまった者の責任」が重く、観終わった後に深く考えさせられた。静かながらも倫理的な問いを投げかける作品。(40代 女性)

映画『アイズ(2015)』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『アイズ(2015)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

the EYE【アイ】(2002)

この映画を一言で表すと?

視力を得た代償として“見えてはいけないもの”が見えてしまう、戦慄のホラー。

どんな話?

失明していた女性が角膜移植によって視力を取り戻すが、次第に他人には見えない存在や異様な光景を目撃するようになる。移植された目の持ち主の過去を追う中で、恐るべき真実が明らかになっていく。

ここがおすすめ!

『アイズ(2015)』と同じく、角膜移植と“他人の記憶”をテーマにした代表作。ホラー色は強めだが、見えることの恐怖と倫理的テーマが共通しており、元ネタ的作品として必見。

スターリングラードの復讐ではなく → **エンゼル・ハート(Angel Heart)**

この映画を一言で表すと?

記憶と罪が絡み合う、濃密な心理ミステリー。

どんな話?

私立探偵が行方不明の人物を追ううちに、不可解な事件と超常的な要素に巻き込まれていく。調査が進むにつれ、自身の過去と深く結びついた真実が明らかになっていく。

ここがおすすめ!

他人の人生や罪を“引き継いでしまう”感覚は『アイズ(2015)』と非常に近い。派手な恐怖よりも心理的な不安と後味の悪さが際立つ、大人向けサスペンス。

スターリング・オブ・エコーズ(Stir of Echoes)

この映画を一言で表すと?

見えないはずの過去が視界に侵入する、静かな超常サスペンス。

どんな話?

催眠術をきっかけに、主人公の男性は奇妙な幻覚や声に悩まされるようになる。それはやがて、近所で起きた過去の事件と深く関係していることが判明していく。

ここがおすすめ!

日常に超常現象が静かに入り込む構成は『アイズ(2015)』と好相性。恐怖を煽りすぎず、真実へ近づくほど精神が削られていく描写が印象的。

ジェイコブス・ラダー(Jacob’s Ladder)

この映画を一言で表すと?

現実と幻覚の境界が崩れていく、究極の心理ホラー。

どんな話?

戦争体験を持つ主人公は、日常の中で次第に現実とは思えない光景を見るようになる。記憶、罪、死が交錯し、物語は衝撃的な真実へと収束していく。

ここがおすすめ!

“見えてしまうこと”の恐怖と、知ることで壊れていく精神描写が『アイズ(2015)』と共通。理解した瞬間に全ての意味が反転する構成が強烈。

シックス・センス(The Sixth Sense)

この映画を一言で表すと?

見えない存在と向き合うことで、真実が明らかになる名作サスペンス。

どんな話?

死者が見える少年と、彼を支えようとする精神科医の交流を描く。静かな日常の裏で積み重なる違和感が、やがて衝撃的な結末へとつながっていく。

ここがおすすめ!

恐怖よりも感情と余韻を重視する点が『アイズ(2015)』と共通。超常現象を通して“知ること”の意味を問い直す、完成度の高い一本。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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サスペンス映画ホラー映画

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    ホラー映画だけど、はっきりってツッコミどころが多すぎ。あまり期待していなかったので、思いのほか悪くは感じなかった。

    アイドルの方がホラー映画で女優デビューするパターンって多いですよね。演技力があればいいのですが…

    設定は謎があって良いとは思いますが、ストーリーもなにか惜しい。

  2. うぉっちゃー より:

    私もストーリーが雑だと感じました、弟が居ないのは会話の不自然さで序盤でわかってるので最後まで見るのがキツイと思いました。最後のRを付けるとどうゆう意味になるのか気になりましたがググルに至らない…
    後々怖い事に気付きました。全てを知っている父の職業…鳥肌が立ちました。そこだけ。

  3. 片目閉じてる より:

    意外と最後、父のあらゆる影っぷりで?ある意味で70%理解は出来たけどモヤモヤしてます、まぁ半々で面白かった。後の30%は謎が残ったなと。

  4. トルゥーマン より:

    弟が幻覚だと直ぐに分かる程に雑でストーリーも浅くて雑過ぎて分かり難い
    母親は娘が9年間も弟の幻覚を見ている異常な状態なのに何故に今まで
    病院に連れて行かなかったのか?
    父親が女の子に連れ去られたと娘が言った時に病院に行ったけど…今更かよと思う

    事故により胎児を失った女は意☆味☆不☆明で犯罪者
    父親の不倫相手と間違われて不運にも事故にあったのは可哀想だけど
    のちの行動が完全に異常でした

    父親は弟の遺体をどこに隠したのかが最後まで明かされなかったし
    何故に異常な女を庇うのか不明で息子を○されて娘を9年間も奇跡的に騙せて
    疚しいことが無いなら警察を呼ぶべきなのに息子の遺体を隠すという意味不明な行動で
    異常な女を庇ったけど、結局は会社をクビになってるし庇う必要性が見出せない
    真実を知る父親は何がしたかったのか不明な点が多すぎ

    母親の方も幻覚が見える娘にイライラするのは分かるけど、
    9年間も幻覚症状が出てる娘を放置してて何してんだよと思う
    飛び降りる理由も人生に疲れたにしても離婚する選択肢もあったはずなのに…

    娘のはアイドルか何か知らんけど、演技はまぁまぁだったけど
    映画が駄作だった為に折角の演技も無駄な感じだった
    幼い時に異常な女に弟を○されてから9年間も幻覚を見続けるのは
    色々と問題があるのを無視してるし、会社に乗り込んだ時は
    完全に異常な言動で受付の女が困惑してた
    娘の方も精神が異常で弟が女の子に連れ去られたと言っておきながら
    弟は9年前から行方不明と事実を告げられると、そこに居ると支離滅裂な言動

    見た感想は時間の無駄だった

  5. けんじん より:

    一応謎は解決したの…かな(笑)
    過失とはいえ妊娠中の女に怪我を負わせ胎児を死に至らしめた
    母親は罪に問えるんじゃないのか
    主人公の女の子はアイドルみたいだけど根が真面目な子なんだろうか
    迫真の演技をしていた

    特にラストで死んだ筈の弟の幻影を見せ続けていた父親を
    見つめる様々な想いがミックスした主人公の目が秀逸だ

  6. けんじん より:

    なんか良く分からん作品だけど
    一応謎は解けた…のかな?
    ラストで全てを知った主人公の女の子が父親を見る
    様々な想いが錯綜したような目が良かった

  7. @ポセイドン より:

    うーーん…いまいち、内容がわからないはじめっから、どうなっていたのか?よく理解出来ず…考えても考えても…翔太は居なかったのはわかったが…おとうさんははじめっから知っていたっていうのが…あんまりよくわからず母親も幻覚を見て居たのか?はじめっから病気だったのか?母親も娘も病気で幻覚を見て居たのか?内容が複雑化すぎて最近のホラーは内容がわからず…困惑いたしております…。もう一回見てみて、理解を深めたいと思います。場面が愛人の白装束と娘の白装束で何が何やらわからなくなったのきざかのアイドルが起用されているのはとても意外性があって、ホラーでも群を抜いていると思う…ホラーの中でもいちばん傑作だと思います。見応えがあり非常に良い作品だと思う。