『借りぐらしのアリエッティ』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

2014年のジブリ作品『思い出のマーニー』を監督する米林宏昌の監督デビュー作。人間と小人の奇妙な関係を描くドラマ。アリエッティを志田未来、アリエッティを見てしまう少年・翔を神木隆之介が演じる。大竹しのぶ、三浦友和、樹木希林ら実力派俳優たちが脇を固める。

あらすじ

借りぐらしのアリエッティ』のあらすじを紹介します。

とある郊外の家の床下に住む3人の小人。アリエッティ(志田未来)と父ポッド(三浦友和)、母ホミリー(大竹しのぶ)。彼らは人間に見られてはいけないという掟を守りながら密かに暮らしていた。家に住むのは老夫婦なので、見られる心配が少ない。必要なときだけ電気、ガス、石鹸などを借りながら、奇妙な共存生活が続いていた。そんなある日、病気療養のために少年・翔(神木隆之介)が家にやってくる。アリエッティは翔に姿を見られてしまい、起きてに従って家を去らざるを得なくなる。しかし、アリエッティは両親が反対する中、翔に少しずつ近づいていく。好奇心に駆られるうち、翔のことを知っていくうち、アリエッティたち家族に大きな事件が起きようとしていた。

評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2010年7月17日
  • 上映時間:94分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:米林宏昌
  • キャスト:志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、藤原竜也 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『借りぐらしのアリエッティ』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

翔とアリエッティの関係性

翔もアリエッティも未来のない存在として書かれています。病気療養のため家にやってきた翔はつねに死の存在を感じながら暮らしているし、小人のアリエッティは家から出て行かなくてはいけません。アリエッティがマイノリティのメタファーであることは間違いないです。おそらく、この物語のメッセージは「弱い物同士が力を合わせることで成長していくことができるし、状況を脱却できるかもしれないよ」ということでしょう。ただ、物の本によれば、本作はジブリのアニメーターたちと宮﨑駿の関係性を描いた物語だということなので、いろんな解釈が可能なお話です。

監督・米林宏昌の手腕はどうか

本作は『思い出のマーニー』公開に合わせてテレビ放送されるわけですが、そこで気になるのは両作で監督を務める米林宏昌の手腕です。本作において、彼は宮﨑駿の十八番である魅力的なアニメーションを描くことができていません。題材が動きの少ない話なのでしょうがないのですが、アニメーションを見ているだけで楽しいというレベルには達していません。『思い出のマーニー』は既に予告編が公開されていますが、こちらも同じように動きが少ないのです。予告編だけを見てもどんな話かがいまいちわかりません。米林監督は宮崎吾朗に比べれば腕はあると思いますが、原恵一や細田守など、同世代のアニメーション監督と比べると明らかに腕が落ちると言わざるを得ません。『思い出のマーニー』、ちょっと心配です。

まとめ

『借りぐらしのアリエッティ』はあまり評判の良い映画ではなく、記憶に残らないと言われることが多いです。ストーリーがあまりに小さいこと、動きのないアニメーションが続くことなどが原因ですが、これを宮﨑駿が監督していたらなぁ…と観客に思わせてしまう点でダメ映画です。
同じジブリの若手が監督した『猫の恩返し』と比べるとレベルが落ちます。宮崎吾朗は2012年の『コクリコ坂から』で成長を見せましたが、米林宏昌は『思い出のマーニー』で成長を見せることができるのでしょうか?本作はジブリ映画はとりあえず見ておこうという人、『思い出のマーニー』と比較したいという人にのみおすすめします。

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