映画『君の名は。』のネタバレあらすじ結末

君の名は。の概要:全世界で爆発的ヒットを記録した新海誠によるアニメーション作品。劇中の音楽を全て歌手、RADWIMPSが担当しており、その中でも「前前前世」は紅白出場も果たすほどの大ヒットと曲となった。

君の名は。の作品概要

君の名は。

公開日:2016年
上映時間:107分
ジャンル:ラブストーリー、ファンタジー、ヒューマンドラマ、アニメ
監督:新海誠
キャスト:神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子 etc

君の名は。の登場人物(キャスト)

立花瀧(神木隆之介)
都会に住む平凡な男子高校生。ある日を境に三葉と身体が入れかわるという不可思議な体験に巻き込まれる。自分の世界を壊しかねない三葉を最初疎ましく思っていたが…。
宮水三葉(上白石萌音)
田舎に暮らす、東京に憧れを抱く女子高校生。彼女の住む糸守町では1200年に一度訪れるという彗星を見るための祭りの準備がすすめられていた…。

君の名は。のネタバレあらすじ

映画『君の名は。』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

君の名は。のあらすじ【起】

1200年に一度の彗星が近づいていた頃、田舎町で暮らす女子高校生の三葉は何時ものように平凡な毎日を送っていました。登校した三葉は同級生のてっしーと早耶香から、昨日三葉の様子がおかしかったという事を聞かされますが三葉自身は全く見に覚えがありません。

三葉の父親はこの町の町長で、現在丁度選挙の真っ最中でした。てっしーの父親は土建会社の社長を務めており、二人の間に何らかの癒着があるのでは無いかと二人まで白い目で見られています。また、学校に着いた三葉は再び不思議な体験をします。自分のノートに「お前は誰だ」と大きく殴り書きがあったのです。

実はこの時、三葉と東京で暮らす瀧という少年の意識が入れ替わっていたのでした。最初は夢だと思っていた二人も、何度も繰り返される現象に次第に現実だと信じ始めるようになります。そこで二人は互いが入れ替わった際の記録を残し、出来るだけ互いが互いを上手く演じられるようにと工夫を始めました。

君の名は。のあらすじ【承】

三葉の実家は神社を営んでいました。瀧が三葉の身体に入っている頃、三葉を含む三葉の家族は口噛み酒という自分達で作った酒を宮水神社の御神体に奉納しに行きました。その御神体は町から遠く離れた山頂の、巨大なクレーターの中というこの世とは思えないほど神秘気的な場所にありました。

瀧は自分の身体に戻りますが、その時丁度街中で飛騨の写真展が行われていました。そしてその内の写真の一枚が、自分がまさに見てきた情景そのものだったのです。一方、三葉は、友人達と1200年に一度という彗星を見る為に祭り会場を訪れていました。

そしてその後、不思議なことに今迄続いていた入れ替わり現象がピタリと止まります。そして時間の経過と共に、何故か瀧の中の三葉の記憶が徐々に薄れて行きます。しかし、瀧の中に強烈に残った御神体のある場所から見たあの光景は消え去りません。瀧は何かに取り憑かれたように、自宅で自分の記憶、そして飛騨のその場所を調べ出し、画像を見ながら絵に書き起こして行くのでした。

君の名は。のあらすじ【転】

そして季節は冬となり、瀧は今まで自分が書き溜めた絵を持って飛騨へと向かいました。そして何とか三葉の暮らすその場所を特定しようとしますが中々うまくいきません。しかし、半ば諦めムードで立ち寄ったラーメン屋の店主が、なんとその場所に心当たりがあるというのです。瀧が描き続けていたその場所は、糸守町という場所でした。しかし、その糸守町の場所を店主に聞いた瀧は衝撃の事実を知ります。

なんと糸守町は、3年前の、1200年に一度の彗星の影響で全壊したというのです。図書館を訪れた瀧は糸守町の歴史という本を手に取りました。そしてその本に記載されていた犠牲者の名前には、三葉の名前も記されていました。実は三葉と瀧の入れ替わりには3年間のタイムラグがあったのです。

諦めきれない瀧は、あの御神体の場所へと向かいました。完全に破壊された町とは異なり、その場所は未だに存在していました。そして御神体の中には、あの口噛み酒も残っていました。瀧がその口噛み酒に口をつけると、再び三葉の中へと戻っていたのでした。

君の名は。のあらすじ【結】

そしてタイムラグのある入れ替わりの為、瀧はまだ糸守町が彗星の被害に遭う前の時間まで戻っていました。しかし、その彗星の直撃も目前に迫っています。瀧は三葉と糸守町の住民を助ける為奮闘しますが、三葉の父親に三葉本人ではないことを見抜かれてしまいます。瀧は自分ではダメだ、と祠へ向かいます。

一方、瀧の身体に入った三葉も祠の中で目覚めていました。3年のタイムラグを経て、2人は同じ場所に立っていたのです。そしてカタワレ時に奇跡が起こりました。3年の時間を超えて、初めて2人が同じ場所に存在したのです。瀧は三葉に町を救うように告げ、元の体に戻った三葉は瀧に言われたように町と自分の命を救います。

しかし徐々に入れ替わりの記憶は消え去っていき、殆どの思い出が遠ざかった5年後、瀧は東京で見覚えのある女性とすれ違います。どうしても彼女が誰だか思い出せない瀧でしたが、どうしてもその存在に心惹かれ彼女の姿を探し求めます。一方その女性も瀧のことを探していました。その2人こそが、成長した瀧と三葉でした。ようやくお互いを見つけた2人は、「君の名は」、そう呟き物語は幕を閉じます。

君の名は。の解説・レビュー

『秒速5センチメートル』の救いの物語

今作と同じく新海誠監督の作品、『秒速5センチメートル』は、全く別の作品である。しかし、時間を越えても何かを探し続けるという設定が似ており、どことなく雰囲気もよく似ているのである。『秒速5センチメートル』は、観た後に何といっていいか、とにかく病んでしまうような映画。その後も暫く後遺症に悩む。この『君の名は。』も、最後まで同じような結末になりかねない印象だった。しかし、ラストはハッピーエンドと言っていい締めくくりだったと思う。『秒速5センチメートル』を観た人にとっての救いの物語であると感じた。

言葉の美しさ、神秘性

この作品の設定は、『古今和歌集』に入っている小野小町の歌「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを」というのがモチーフになっているという。「夢だとわかっていたら、目を覚まさなかったのに」という、切なさを表現した歌。
これ以外にも、新海監督は古典作品をいくつも読んだらしい。男女きょうだいが入れ替わる『とりかへばや物語』もその一つ。平安文学を知ると、よりこの作品が楽しめると思う。

今作のキーワードでもある「黄昏時」もその一つ。「誰そ彼時」がその語源とされていると作中で紹介されている。こういった現在にも伝わる古めかしく美しい言葉は、『万葉和歌集』の時代に始発する。この時代の和歌は作者の名が残っていないものも多いが、高貴な人だけでなく農民の様な人が詠んだものも残っていると言われる。表現も日常生活に起こったことや、美しいと思った情景を率直に詠んだものが多く、現代人が読んでもわかりやすく、共感できるものが多い。
こういう古典をあたってモチーフができた作品なので、どこか懐かしく心に沁みるのかもしれない。

君の名は。の感想まとめ

2016年公開の邦画の中で、『シン・ゴジラ』と並んで今年のトップと言える映画だと思う。今までも注目されていた新海誠監督作品はあるが、今作は最も娯楽性が強く、一般受けしやすかったと思う。しかし、今までの新海作品の特色はそのままある。キャラクターデザインが変わったことも、一般受けした理由の一つかもしれない。
主人公の声を神木隆之介、上白石萌音が演じたのも良かった。言葉の一つ一つ、そして息遣いまで行き届いた繊細な演技は作品の雰囲気に合っていた。

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コメント

  1. 小高千可 より:

    絵はきれいでしたがストーリーが分かりにくい、なぜこの二人が入れかかわったのとか、どうやって父親を説得したとか脚本がいまいちでしたので五点満点で2点です