映画『君の名は。』あらすじネタバレ結末と感想

君の名は。の概要:『君の名は。』は、美しく繊細な背景描写が印象的な新海誠監督による長編アニメーション映画。会ったこともない高校生の男女二人の身体が入れ替わるというファンタジー作品。

君の名は。 あらすじネタバレ

君の名は。
映画『君の名は。』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

君の名は。 あらすじ【起・承】

東京に住む男子高生の立花瀧は、ある日目を覚ますと見知らぬ女子高生になっていた。その名前は宮水三葉。体の持ち主である三葉も同じように、目を覚ますと瀧の体に入っていた。
始めはやたらリアルな夢だと思い、入れ替わっている間の記憶もすぐに忘れていたが、何度も繰り返すうちに入れ替わった相手の存在に気付き始める。
二人は入れ替わっている間不便がないように、お互いのルールを決め、入れ替わった日に起きた出来事はスマートフォンの日記に残すようにした。

田舎町・糸守の神社の家系である三葉は、巫女として、また町長の父親のことで注目されるのが嫌だった。何もかもすぐに広まってしまう田舎を抜け出したいと思っていたので、瀧として東京で暮らす生活は新鮮だった。イタリアンレストランのバイト先では男子の憧れの存在である奥寺先輩と仲良くなり、時々外で会うような仲になる。

一方、瀧も田舎での暮らしは新鮮だった。神社の娘として、組み紐づくりなどには四苦八苦しながらも楽しんでいた。学校では、三葉の噂をして笑い者にするクラスメイトを威嚇するなど、自由奔放に振る舞ってさらに目立ち、男子はともかく女子にまでモテるようになる。
ある日、祖母に連れられて妹の四葉と共に宮水神社の御神体へ行く。御神体は山の上にあり、元はクレーターだったような円形の場所の中央にある。祖母は、そこを隠世(かくりよ)つまりあの世であると言った。そこでは、空間も時間も越えることができる。そこから出るには、あるものを代償にしなければならない。それが、神事で作った口噛み酒である。人為的に作られる酒の発祥と言われる口噛み酒は、米を噛んで唾液を含ませ、放置しているだけで発酵して酒になるというものだ。祖母は、これを「三葉の半分」だと言った。
不思議な体験をした後、祖母は三葉を見て、「今夢を見ているようだね」と言う。三葉の体に入った瀧は、一瞬驚くのだった。

その日の入れ替わりを境に、二人が入れ替わることはなかった。瀧は、三葉が約束をしていた奥寺先輩とのデートに向かうが、話ははずまず考えることは三葉のことばかり。奥寺先輩にも「前は私の事を少し好きだったけど、今は他に好きな人がいる」と見透かされてしまう。
三葉が気になった瀧は彼女に電話をかけるが、つながることはなかった。

君の名は。 あらすじ【転・結】

一方、三葉は瀧が奥寺先輩とデートに行っている日、何故か憂鬱になりながら、友人に誘われた祭に行くことにした。
髪をばっさり切り、浴衣を着て祭に行った三葉は、その日見える彗星を待っていた。実は、約1000年ぶりの彗星が今夜見えるのだ。三葉は夜空に走る彗星が割れて降り注ぐ様子を眺めていた。

三葉と入れ替わることもなくなり、連絡も取れない瀧は気になって仕方がなかった。建築の道に進もうと思っている瀧は、あの田舎町の風景が忘れられず、記憶をたどって紙に描いた。寒い季節になり、瀧は名前もわからない飛騨の山奥の町へ、絵だけをたよりに行くことを決意する。
友人の藤井と奥寺先輩と一緒に岐阜の田舎町を探して回るが、結果が出ない。諦めて帰ろうとしていたところ、ラーメン屋の主人が瀧の絵を見てこれが糸守であることに気付く。瀧は糸守という名前にピンと来て喜ぶが、周りの表情は違っていた。何しろ、糸守は三年前の彗星の欠片が落下した災害で見る影もない姿になっていたからだった。あの祭があった日、あの場所に隕石は落下した。死者は500人以上。
三年前ということにも驚くが、瀧はすぐに当時の資料をあたり調べ周る。犠牲者名簿の中には、高校の見知った名前、そして三葉の名前もあった。

翌朝、二人を先に帰して瀧は一人で宮水神社の御神体へ向かう。昨日は絶望していたが、まだ希望はある。隠世であるあの場所ならもう一度入れ替わりの奇跡が起こると思ったのだ。
御神体に到着した瀧は、あの日奉納した口噛み酒を飲む。これは三葉の半分。
奇跡は起こり、災害当日の朝に目覚めた瀧は、身の回りの人に注意を促す。友人の勅使河原と早耶香の二人に協力してもらい、人々を安全な高校まで避難させるために変電所を爆破し、電波ジャックで町内放送として非難を呼びかけ続けた。
しかし、危機感を持つ人は少なく、役所にもすぐに見つかって失敗に終わる。父親を説得しに行くが、三葉でなければできないと感じた瀧は、また御神体の場所まで走る。

その時間は黄昏時。見えないものも見えると言われる時間帯。三年の時を隔てて入れ替わった二人は再会を果たす。そこで入れ替わりを果たして元に戻り、二人は互いの名を忘れないようにマジックで掌に書いた。しかし、三葉が瀧の手に書く途中で三葉はふっと消えてしまう。瀧は三葉を忘れないように何度も呼び続けるが、すぐに名前も、ここで何をしているかも忘れてしまった。
瀧から引き継いだ三葉は、父親を説得する。

五年後、瀧はあの頃のことを忘れて生きていたが、目覚めるときは涙を流し、誰かを探していることだけは感じていた。なぜか糸守の彗星落下の事件をいつも気にしていた。あの日、偶然にも防災訓練をしていた街の住人は高校に避難し、助かっていた。

ある日、瀧は電車の中で反対側の電車にいる三葉に気付く。誰かはわからないが、反射的に電車を飛び降りて彼女を探した。三葉の方も同じだった。街の中の階段ですれ違った二人は、意を決して声をかけ、お互いの名を問う。

君の名は。 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2016年
  • 上映時間:106分
  • ジャンル:青春、ファンタジー、コメディ、アニメ
  • 監督:新海誠
  • キャスト:神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子 etc

君の名は。 批評・レビュー

映画『君の名は。』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

『秒速5センチメートル』の救いの物語

今作と同じく新海誠監督の作品、『秒速5センチメートル』は、全く別の作品である。しかし、時間を越えても何かを探し続けるという設定が似ており、どことなく雰囲気もよく似ているのである。『秒速5センチメートル』は、観た後に何といっていいか、とにかく病んでしまうような映画。その後も暫く後遺症に悩む。この『君の名は。』も、最後まで同じような結末になりかねない印象だった。しかし、ラストはハッピーエンドと言っていい締めくくりだったと思う。『秒速5センチメートル』を観た人にとっての救いの物語であると感じた。

言葉の美しさ、神秘性

この作品の設定は、『古今和歌集』に入っている小野小町の歌「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを」というのがモチーフになっているという。「夢だとわかっていたら、目を覚まさなかったのに」という、切なさを表現した歌。
これ以外にも、新海監督は古典作品をいくつも読んだらしい。男女きょうだいが入れ替わる『とりかへばや物語』もその一つ。平安文学を知ると、よりこの作品が楽しめると思う。

今作のキーワードでもある「黄昏時」もその一つ。「誰そ彼時」がその語源とされていると作中で紹介されている。こういった現在にも伝わる古めかしく美しい言葉は、『万葉和歌集』の時代に始発する。この時代の和歌は作者の名が残っていないものも多いが、高貴な人だけでなく農民の様な人が詠んだものも残っていると言われる。表現も日常生活に起こったことや、美しいと思った情景を率直に詠んだものが多く、現代人が読んでもわかりやすく、共感できるものが多い。
こういう古典をあたってモチーフができた作品なので、どこか懐かしく心に沁みるのかもしれない。

君の名は。 感想まとめ

2016年公開の邦画の中で、『シン・ゴジラ』と並んで今年のトップと言える映画だと思う。今までも注目されていた新海誠監督作品はあるが、今作は最も娯楽性が強く、一般受けしやすかったと思う。しかし、今までの新海作品の特色はそのままある。キャラクターデザインが変わったことも、一般受けした理由の一つかもしれない。
主人公の声を神木隆之介、上白石萌音が演じたのも良かった。言葉の一つ一つ、そして息遣いまで行き届いた繊細な演技は作品の雰囲気に合っていた。

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コメント

  1. 小高千可 より:

    絵はきれいでしたがストーリーが分かりにくい、なぜこの二人が入れかかわったのとか、どうやって父親を説得したとか脚本がいまいちでしたので五点満点で2点です