映画『模倣犯』あらすじネタバレ結末と感想

模倣犯の概要:宮部みゆきの大ヒットミステリー小説『模倣犯』の映画化作品。主演は中居正広が務めて話題となった。他、山崎努、伊東美咲、木村佳乃、藤井隆、平泉成など。

模倣犯 あらすじネタバレ

模倣犯
映画『模倣犯』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

模倣犯 あらすじ【起・承】

豆腐屋を営む有馬義男は、娘と孫娘と穏やかに暮らしていたが、ある日孫娘の鞠子が何時になっても帰ってこない。その数か月後、大川公園で女性の腕とショルダーバックが発見される。身元はなかなかわからなかったが、あるテレビの生放送中に、「ショルダーバックは古川鞠子のもの」という電話がかかってきた。捜査会議をしているところにも、手錠をはめられて監禁された女性の映像が届けられ、犯人の宣戦布告とも思えるメッセージも届く。

テレビで鞠子の名前が出て、身辺が騒がしくなった義男のもとに、ある電話がかかってくる。鞠子のことを知っていて、義男にあるホテルへ行くよう指示をした。ホテルには何もなく帰ってきた義男の家のポストには、鞠子の時計が届けられていた。義男は警察に通報して逆探知を試みるが、犯人は余計なことをするなと英語で言う。テレビにもまた英語で電話がかかってきて、その内容通り、鞠子の遺体が発見されてしまう。警察は田川という男を重要参考人として拘束するが、犯人はその男ではないとやはり生放送中に電話がかかってくるのだった。

模倣犯 あらすじ【転・結】

第二部では、一連の犯罪の犯人であるピースという男と、その友人栗橋が、いかにして犯罪を計画し、実行したかが描かれる。ピースは、天才かつ冷徹、そして極端な思考の持ち主である。自分たちが行った犯罪を、栗橋浩美と高井和明だけにかぶせて殺すことに成功する。その後、ピースは高井和明の妹、高井由美子に近づく。家族ごと犯人と同罪だと叩くマスコミに疲弊していた由美子を慰めるピース。由美子もまた、兄は絶対に人殺しなんてしていないと信じていた。

第三部でピースはテレビに出演し、高井の無実を訴えた。栗橋は犯人で間違いないとも述べ、「僕は正義を追求する」と言い切る姿が世間では話題となる。しかし、ピースに夫を殺されたルポライター前畑滋子は、調査をしていくうちにピースことが犯人ではないかと考え始める。ピースと滋子はテレビで事件についての討論会を行った。そこで滋子は、ある別の事件について解説し、今回の一連の事件はその『模倣犯』に過ぎないと指摘した。そして有馬がピースに「人の運命を弄ぶだけの哀れな人間だ」と電話で告げる。ピースはそのまま自爆するという方法で命を絶つのだった。

模倣犯 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2002年
  • 上映時間:123分
  • ジャンル:ミステリー
  • 監督:森田芳光
  • キャスト:中居正広、藤井隆、津田寛治、木村佳乃 etc

模倣犯 批評・レビュー

映画『模倣犯』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

詰め込めなかった

原作を知っているだろうか。分厚いハードカバーの、上下二冊の小説だ。相当な分量があり、人間関係も複雑に絡み合っている。それを映画の分量に圧縮するには、やはり無理があったのだろう。原作を読んで詳しく知っている後だから、私は観てもなんとかついていけたが映画だけならきっとかなり必死についていかないと途中でわけがわからなくなるかもしれない。また、人間関係というか各自のつながりを説明するだけでも非常に時間がかかってしまっており、かえって各キャラクターそれぞれを深く知る間もなく、死んだり苦しんだりしているさまだけを見せつけられることになる。それも相まって、あれよあれよと殺されていく印象が否めなかった。

キャラクターとして誇張が過ぎる

確かにこの作品は、ピースという今でいうサイコパスというか、共感性を欠いた天才的な人間が起こす犯罪がメインテーマである。原作でのピースの恐怖は「普通の人が普通ではない」という点にある。しかし、映画では中居正広が演じたからか、とてもデフォルメされているような感じがした。こんなに目立つ人ならすぐに怪しまれるだろうと素人目にも思えるレベルである。

そしてなんといってもあのラストがいただけない。確かに自分にプライドがあったピースが「お前はただの模倣犯だ」「虚しい人間だ」と指摘されて憤死するという流れはわかる。が、あの絵面はいただけない。せっかくそこまで保っていた緊迫感が途端におふざけにかわるような脱力感を覚えた。いい原作、いいテーマなのだからもう少しきちんと作り上げてほしかったというのが本音である。

模倣犯 感想まとめ

原作を料理しきれなかった感じが否めない。まずは分量の問題。人間関係が複雑すぎてそれを明瞭にするためだけに時間が割かれており、結局各キャラクターに迫ることができずに終わった。また、主人公ピースに関しても、あまりにも目立つキャラクターに描かれすぎていて「普通の人の頭の中身が異常だった」という恐怖が全然描けていない。特に最後の自爆するシーンはシリアスな場面にも関わらず、笑ってしまえそうなシュールさで、非常に残念である。

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