映画『ミスティック・リバー』あらすじネタバレ結末と感想

ミスティック・リバーの概要:『ミスティック・リバー』は、デニス・ルヘインの小説を原作とする、クリント・イーストウッド監督の映画。ある殺人事件をきっかけに再会した幼馴染三人を中心に展開するサスペンス・ドラマ。

ミスティック・リバー あらすじネタバレ

ミスティック・リバー
映画『ミスティック・リバー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ミスティック・リバー あらすじ【起・承】

ボストンのある町。11歳のジミーとショーンとデイヴは近所に住む幼馴染で、仲が良くいつも一緒に遊んでいた。
ある日住宅街の道路で、まだやわらかいアスファルトに名前を刻んで遊んでいると、大人の男に咎められ、デイヴだけが車で連れ去られる。
行方不明になったデイヴは、男に監禁されて性的暴行を受けていた。なんとか自力で脱出することができたが、この事件をきっかけに三人は以前の様な仲ではなくなり、近所に住みながら疎遠になってしまった。

それから25年後。
デイヴはまだ小さい男の子の父親に、ジミーは服役した過去を持ち、二度目の結婚をして今では雑貨屋を経営、ショーンは刑事になっていたが妻とは冷え切っている。

ある日、ジミーの愛娘ケイティが射殺される事件が起こる。この事件を機に三人は再会する。ショーンは事件担当の刑事として、デイヴは事件当日の目撃者の一人として。
デイヴは被害に遭った時から25年経った今も、当時のまま傷を抱えて生きており、ケイティが殺された日は深夜に血を浴びて帰宅していた。これを見たデイヴの妻セレステは、ケイティを殺したのは夫ではないかと疑い苦しむ。

ミスティック・リバー あらすじ【転・結】

セレステは不安を留めておくことができず、ジミーに「デイヴが犯人かもしれない」と話してしまう。
愛する娘を殺されたジミーは、復習するためにデイヴを呼び出す。デイヴは、少年が男に性的ないたずらを受けているのを見て男を殴り殺してしまったと告白するが、ジミーは信じない。口を割らせようと「やったと正直に言えば許す」と言い、助かりたいデイヴはそれを信じて「自分が殺した」と嘘をつく。だがジミーは許すことなくデイヴを殺し、川に沈めてしまう。

一方、その頃捜査は進み、銃痕から犯人を割り出し、ケイティの恋人ブレンダンの弟レイとその友人が真犯人だと突き止める。

ケイティはジミーに交際を反対され、反抗してブレンダンと街を出ようとしていたのだが、兄を奪われるという思いがあったのか、障害を持つレイたちに殺されてしまったのだ。
そしてデイヴが殺したという性犯罪者の男の死体も見つかる。

ジミーは真相を知る。レイの父はかつてジミーを警察に売った裏切者で、ジミーは出所後に復讐を果たしレイの父を殺した。その罪を背負ってレイの母親に送金をし続けてきたが、また新たな十字架を背負うことになるのだった。

ミスティック・リバー 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2003年
  • 上映時間:138分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス、フィルムノワール
  • 監督:クリント・イーストウッド
  • キャスト:ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン、ローレンス・フィッシュバーン etc

ミスティック・リバー 批評・レビュー

映画『ミスティック・リバー』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

サスペンスよりも人間ドラマがメイン

この映画は、ジミーの愛娘ケイティを殺したのは誰か、そしてそれと関わる事件の真相は何なのかというサスペンス色が強い作品だが、根本は幼馴染三人の人間ドラマだと思う。
デイヴは25年前、少年時代にジミー、ショーンと三人で遊んでいたところで、一人だけ車で連れ去られ、行方不明になる。性的虐待を受け、なんとか逃げ出すが、この事件がきっかけで三人は疎遠になる。デイヴはそれから25年経った今も、傷を抱えたまま生きている。
ショーンは刑事になっているが、妻とは別居中。ジミーは強盗で服役した悪で、今は雑貨屋を営みつつ子分をもつ町のボス。
事件をきっかけに再会するが、そうでもなければ三人はバラバラのままだっただろう。
ジミーはデイヴを信じずに殺してしまい、結局は三人はあの時に離れたまま元にはもどれなかったのだ。
ジミーの娘が殺されたのも因果のようだし、デイヴの不幸もあの25年前の事件が起こった時から決定づけられていたかのよう。
ショーンが奥さんとうまく行きそうになること以外は最悪のラストである。
月並みだが、所詮人間ってそういうもんなんだな、と落ち込んでしまう内容。

観終わった後誰かと話し合いたくなる映画

ビートたけしが「討論できるような映画をつくらなければならない」というようなことを言っていたのを覚えているが、なるほどこの映画はまさに討論したくなるような映画だと思った。
映画を観て、「はい終わり、これはこういう映画だ」と言い切れる作品って、映画の中で説明しすぎているのだと思う。最初から観客が簡単に理解できるように作るし、俳優も演じているというより説明している。
「いい映画」というのもいろいろあると思うけれど、観客に考える余地、想像する余地を与える映画はいい映画だと思う。「なんでそうなったんだろう?」が、「もしかしたらこういうことなんじゃないか」「いや、こうじゃないか」と、観た一人一人がいろんなことを考える。それが一番面白い楽しみ方だと思う。
そういう意味で、『ミスティック・リバー』は、ジミーは罪を抱えてどう生きるのかとか、ショーンはなぜジミーの罪を知りつつ黙っているのかとか、三人の罪とは何かとか、この映画に救いはあるのかないのかとか、考えても確かな答えが見つかりそうにない事がポンポン出てくる、議論を深められる映画だと感じた。

ミスティック・リバー 感想まとめ

この作品で、ジミーを演じた主演のショーン・ペンはアカデミー賞主演男優賞を、デイヴを演じたティム・ロビンスが助演男優賞を受賞している。その評価もよくわかる。主役三人は特にそれぞれの役柄にピッタリで、それぞれの人物をよく理解して演じているんだなと思えた。
この作品は、海外ではどうなのかわからないが、日本ではもうひとつの『スタンド・バイ・ミー』という宣伝文句だった。確かにそれらしく感じる部分もあったけど、主題は全く違うところにあるので、どうなの?と疑問に思った。

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