映画『ネスト(2014)』あらすじネタバレ結末と感想

ネスト(2014)の概要:鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアが製作を手掛けた、フランス、スペインのサイコホラー映画。本作で長編映画デビューを果たした新人、ファンフェル・アンドレスとエステバン・ロエルの2人が監督を務めた。

ネスト あらすじネタバレ

ネスト
映画『ネスト(2014)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ネスト あらすじ【起・承】

妹を生んだ時に母が死に、代々長女が受け継ぐというネックレスを身に着けて、母の代わりに妹を育ててきたモンセ。
父は14年前に失踪していたが、モンセは父の幻覚に悩まされ続けていた。
彼女は玄関から一歩も外に出ることができない広場恐怖症で、唯一親しいプーリ夫人のドレスを仕立てて生活していた。
そして、美しく成長した妹が男性と親しくするのを極端に嫌がった。

妹の18歳の誕生日が過ぎた頃、アパートの上の階の住人カルロスが階段から落ちて、モンセに助けを求める。
モンセはカルロスを介抱し、看病を始める。
姉は危険だから早く出ていくよう促すモンセの妹に対して、モンセは医者まで呼んでくれた親切な人だと言うカルロス。
しかし、医者を呼んだというのはモンセの嘘だった。

夫人からもらっているモルヒネをカルロスの飲み水に含ませ、彼の骨折した足の痛みをごまかす日々が続く。
やがて、カルロスから部屋の鍵を託されたモンセは、専門家であるプーリ夫人の夫に頼んで外へ出るための治療を開始する。
妹に指摘され、モンセはカルロスに恋をしていると気が付く。

ネスト あらすじ【転・結】

モンセの妹は、カルロスの子供を妊娠中の婚約者エリサと遭遇し、カルロスの居場所を教える。
エリサがカルロスを迎えに来ると、激昂したモンセは彼女を殺してしまった。
逃げ出そうとしたカルロスはモンセに捕まり、足をベッドに縫い付けられてしまう。

自宅で起こった殺人劇を知らぬまま帰宅した妹に、モンセは重大な告白を始める。
それは父がモンセをレイプしていた事、モンセが父を殺した事だった。

ドレスを作って欲しいとモンセを訪ねてきたプーリ夫人と彼女の姪は、隠されていたエリサの遺体を見つけ、モンセに殺されてしまう。
そこへ帰宅したモンセの妹は、カルロスを連れて逃げようとする。
抵抗し、モンセを殺しかけた妹は、あるはずのない彼女と母の写真の隠し場所を教えられる。
父の白骨死体と共に隠されていた写真には、生まれたばかりの赤ん坊を抱えた幼いモンセが写っていた。

モンセからネックレスを託された娘は、カルロスを家の外へ出した。
名前を尋ねられてこっそり教えた彼女は、家の中へ戻っていった。

ネスト 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:エステバン・ロエル、フアンフェル・アンドレス
  • キャスト:マカレナ・ゴメス、ルイス・トサル、ウーゴ・シルバ、ナディア・デ・サンティアゴ etc

ネスト 批評・レビュー

映画『ネスト(2014)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

どちらかと言えば「ミザリー」のアニー

パッケージに「エスターを凌ぐ」と表示されている作品だが、凌いではいない作品。
どちらかというと、エスターよりも「ミザリー」のアニーに近い恐怖が、本作の主人公モンセにはある。
姉だと思っていた存在が実は母だったという意外なオチは「エスター」に近いが、怪我をして転がり込んできたカルロスを好きになって監禁するという展開は、どう見てもアニーのような狂気が見え隠れしている。

そして妄信的なキリスト教信者、幻覚に悩まされながらの生活、父とモンセの間に生まれた妹(娘)など、どこかのホラーで見たことがあるような設定をつなぎ合わせた設定。
真新しさこそ無いが、他のホラー映画であった怖い要素を組み合わせるという、発想の転換は面白い。

強烈な残酷描写

フランス映画独特の狭い室内という空間の使い方、そこから出る事がないモンセの動き方は上手い。
また、フランス映画特有の過激な残酷描写も多く使われていて、バラバラ遺体をトルソーの代わりにしているシーンは強烈。
カルロスの足をベッドに縫い付けるという発想や、それを本人に見せつけるというシーンにはめまいを覚える。

「妹」の刷り込み効果

妹の名前を最後まで明らかにしていないが、名前ではなく「妹」と表現し続ける事で、むしろ妹ではないと感じ取れてしまう部分がある。
カルロスを連れて一度は家を出た妹が、結局モンセ同様に引きこもることを選んだようなラストは面白味が無い。

カルロスに「逃げたほうがいい」と助言をしつつ、手を貸そうとも通報しようともしない妹の行動の数々はツッコミどころだらけ。
妄信的で妹の恋愛は許さないモンセの、カルロスに恋をするスピードの早さもまたツッコミどころになっている。

ネスト 感想まとめ

2009年にアメリカで公開された、ケビン・コスナー主演の「ネスト」というホラー映画があるが、タイトルは同じでも、本作は2014年のフランス・スペイン映画。

「エスターを凌ぐ衝撃のラスト」というテロップが印象的だが、エスターを凌いだようなラストにはなっていない。
どちらかというと「ミザリー」のアニーに近い狂気があり、妹の出生の秘密も、この手の映画好きならばすぐにわかるようなもの。

フランス映画に多い、神経を削るかのような残酷描写も詰まっているので、苦手な場合は注意したい。

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