映画『西の魔女が死んだ』あらすじネタバレ結末と感想

西の魔女が死んだの概要:『西の魔女が死んだ』は、梨木果歩による同名小説の映画化作。中学生の少女まいが、田舎で一人暮らしをする英国人の祖母の元で暮らす。そこで生まれた祖母と孫娘の絆を描く。

西の魔女が死んだ あらすじネタバレ

西の魔女が死んだ
映画『西の魔女が死んだ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

西の魔女が死んだ あらすじ【起・承】

中学三年生になった少女まいは、「魔女が倒れた」という知らせをきく。魔女とは田舎で一人暮らしをしている英国人の母方の祖母である。母と共に車で向かっている最中、亡くなったという知らせを聞く。
まいは、2年前のことを思い出す。

2年前、まだ中学一年生だったまいは、学校に馴染めずに登校拒否になってしまう。家にいてもふさぎこんだままのまいを見かねた母は、田舎の祖母の元へまいを預けることにした。
祖母は英国人で、昔は英語教師をしていたこともある。祖父が亡くなってからは一人で暮らし、野菜や草木を育てて生活している。祖母は代々魔女の家系だといい、植物のいろんな知識を蓄え、物事を見通す力も持っているという。
まいは自分も魔女になりたいと思い、祖母の元で修業を始める。修行といっても、毎日早寝早起きを心掛け、規則正しい生活を送る。食事をきちんととって栄養をとり、働いて運動をする。そして、何事も自分で考え自分で決めること。

西の魔女が死んだ あらすじ【転・結】

以前の生活とは打って変わり、まいは規則正しく生活し、自然に囲まれて心穏やかに過ごしていた。ワイルドストロベリーを摘んでジャムを作ったり、カモミールを摘んでハーブティにしたり、まいにとっては気分転換になるいい経験だった。

そんな中、まいは近所に住むゲンジと接し、不快な思いをした。祖母の暮らしは少なからずゲンジに助けられており、彼に対して祖母は寛大である。まいはそれが理解できない。
ある日、事件が起こる。鶏小屋が荒らされ、鶏が殺されてしまっていたのだ。まいはすぐにゲンジを疑った。小屋に残された茶色い毛はゲンジの犬のものと同じだ。だが祖母は「イタチの仕業だ」と言う。
この事件をきっかけに祖母につらくあたるが、祖母は生きるとはどういうことかを聞かせる。体と魂は別のものだといい、自分が死んだときは魂の行方をまいに知らせると語った。

しばらくして、まいは転校を機に出ていくことになった。祖母の話を聞いて、自分から動かなければ何もできないと気づいたのだ。

そして、現在。
祖母の自宅に着いたまいの元に、ゲンジが訪ねてくる。祖母にはよくしてもらったと悲しむ姿を見て、まいは祖母が正しかったのだと気づく。
まいは、窓ガラスに書かれた文章を見つける。そこには、「ニシノマジョ カラ ヒガシノ マジョ へ。オバアチャン ノ タマシイ、 ダッシュツ セイコウ!」と書かれていた。

西の魔女が死んだ 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2008年
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:長崎俊一
  • キャスト:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう、真実一路 etc

西の魔女が死んだ 批評・レビュー

映画『西の魔女が死んだ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

サチ・パーカーが素晴らしい

祖母を演じているのは、サチ・パーカーという女優。母はアメリカの女優シャーリー・マクレーン。両親ともに親日家で、子供の頃は日本で過ごした。だから自然な日本語を話していて、恐らく他に適任はいない。サチ・パーカーこそこの祖母の役にはぴったりだと思った。
落ち着いていて、まさに魔女かと思うような雰囲気もあり、なおかつ上品。
現代なのに電化製品はほとんどなく、野菜を作ったり果物やハーブを摘んでお茶をしたり、『赤毛のアン』のような雰囲気がある。
孫をかわいがり褒めまくるけれど、甘やかすことはしないし、自分の事は自分で決めさせるしっかりした頼れるいいおばあちゃんだった。

生きることと死ぬこと

祖母がまいに語って聞かせるのが、体と魂は別々のもので、死んだら魂は体から離れるということ。
祖母の「魔女修行」は、規則正しい生活をして、自分で物事を考える。つまりは豊かな精神を育むこと。人としての理想的な生き方だと思う。これを続けた末に、魂は体から離れる。最後の祖母からのメッセージは、「死ぬことは決して悲しいことではない」のだと思わせてくれるものだった。
こんな風に死ねるのは、自分が正しいと思うことを毎日繰り返して生きたからだと思う。自分が死ぬとき、こんな風にお茶目に明るく振る舞えるかと考えると、なかなか難しそうだ。このおばあちゃんのように生きようとは思わないけれど、自分に正直に生きたいな、と思わせてくれる映画だった。

西の魔女が死んだ 感想まとめ

この映画でしかサチ・パーカーを見たことがなく、初めて知ったのだが、よくこれほどドンピシャの俳優をキャスティングできたな、と驚いた。演じているというよりも、サチ・パーカー本人がこういう人なんじゃないかと思えるほど自然体で、本当に素晴らしかった。あとは意外にもキム兄がいい。ほとんど出番はないけれど、キーパーソンで、ここぞというときにいい演技をしてくれる。
自然のままにシンプルに、派手なことはない映画だけど、最後の「西の魔女」のメッセージが本当にグッとくる。

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