この記事では、映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』の作品情報
上映時間:119分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
監督:橋本一
キャスト:大泉洋、松田龍平、尾野真千子、田口トモロヲ etc
映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』の登場人物(キャスト)
- 探偵(大泉洋)
- 普段はおちゃらけていて頼りない男だが、一度事件に向かうと人が変わったようにプロ意識を出す熱い男。金は無いが頼まれた依頼には誠意を持って取り組む。
- 高田(松田龍平)
- クールでヒョウヒョウとしている相棒。ここぞという時に遅れる男だが、強く探偵が誰より信頼している。
- 河島弓子(尾野真千子)
- オカマのマサコチャンが応援してくれたお陰でプロのヴァイオリニストになれたといい、マサコの死の犯人を自分の手で捜そうと躍起になる勝ち気な関西弁の女性。
映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』のあらすじ【起】
探偵はススキノのショーパブ「トムボーイズパーティー」に出入りしていた。
そこには何人もの個性溢れるオカマ達が務めていて、中でもマサコちゃんとは探偵と友人関係にある。
人一倍頑張り屋さんのマサコちゃんは、趣味ではまっているマジックにも一生懸命取り組んだ。
探偵は飲んだ勢いもあったが、彼女の才能をべた褒めして本格的に勧めてみるが、その時彼女は「テレビに出ると迷惑がかかる人もいるから」と断っていた。
しかし、その後マジックコンテストに出場しあっという間に全国大会まで進むことになったのである。
見事マサコちゃんは優勝を勝ちとったのだが、2日後にマサコちゃんは殺されてしまった。
ゴミ捨て場にうつぶせになり血を流し倒れていたという。
マサコちゃんの本名は時田テツノスケ、享年35歳。
コンテストの後は札幌に戻り、祝賀パーティーを楽しんだ。
遺品整理の為部屋をオカマ仲間と訪れると、川島弓子というヴァイオリニストのCDが大事にしまってあった。
彼女はこのヴィオリニストにゾッコンで応援していたのだという。
元々芸術に興味があったマサコちゃんだったため、誰も不思議には思わなかった。
テレビでも取り上げられたオカマのマジシャンということもあり、警察が躍起になって犯人を捜すだろうと思っていた仲間だったが、その想像に反し、3ヶ月立っても事件は解決に向かわなかった。
その間、探偵は女に夢中になり、バーにもマサコちゃんの店にも姿を見せなかったのである。
その頃、相棒の高田も牧場で牛の世話をしていた。
思い立って街に戻ることにした探偵は高田に連絡をする。

映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』のあらすじ【承】
久しぶりにトムボーイズに顔を出した探偵に、オカマ仲間達は冷たかった。
警察に変わり自分が解決すると言う探偵に、今まで放って置いたことを責められてしまう。
店を出た後、情報を共有する新聞記者とバーで落ち合った探偵は、マサコちゃんの殺人事件に政治家の橡脇が絡んでいることを知る。
橡脇は両刀使いの性癖を持ち、若い頃マサコちゃんと関係があったというのであった。
現在乗っている政治家の橡脇がそのことを知られない為に、殺害したのかもしれないという見立てである。
橡脇の事を聞くために、知り合いの組長に連絡を取り出かける探偵は、後を付けてきた人間をエレベーターで追い詰める。
実は店にいる時から、探偵は怪しい人間に後を付けられていることに気がついていた。
彼女を気絶させてしまい、行きつけの喫茶店で休ませた探偵と高田は、この女がヴァイオリニストの河島弓子でることに気がつく。
しかし、目が覚めた弓子はバリバリの関西弁で、気が強く口の悪い女だった。
探偵達はとてもクラシックを弾きそうも無いその女性に驚くばかり。
しかもこの女性が何故探偵の後を付けていたのかというと、自分のファンであったマサコちゃんが殺されたことを知り探偵の後を付ければ少しはヒントが見つかるかもしれないと思ったからだった。
映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』のあらすじ【転】
ある日、探偵の元に「学生」と呼ばれる男がやってきた。
事件について知っていることがあるのだと言うのだ。
その学生は結婚したが妻を風俗で働かせ、自分はギャンブル狂い、幼い子供を虐待しているという最悪の男で学生風だからそんなあだ名が付いている。
学生が言うにはマサコちゃんが殺された日、仕事帰りにマサコちゃんのマンションの方から橡脇が歩いてくるのを見たと言った。
政治家が絡んでいるのを知った学生は恐くなり口を伏せたが、探偵が動き出したのを知り自分も勇気を出したと言うのだった。
しかし、次第に高田と探偵は周囲から狙われ始める。
路面電車や店の中に、マスクをして棒を持った人間が次々と襲撃し始めたのだ。
何故彼らが狙われたのか。
相手は3パターンいる。
橡脇支持派、反橡脇派、フリー派だ。
探偵がある襲撃に勝利し素性を聞くと、橡脇を支持するただの一般市民だと言う。
橡脇は脱原発で市民の人気が高かったのであった。
そんな矢先、オカマ仲間から店の亨という子が姿を消したと言う情報が入った。
亨は店で何気なくマサコちゃんと橡脇の関係を口に出したことがあり、消されたのでは無いかと店のママ達が心配している。
探偵はもしかしたら実家にいるかもしれないと、亨の故郷室蘭に向かうことにした。
弓子も一緒に行きたいと無理矢理動向する。
室蘭に着くと聞き込みをした探偵達は亨を捜しだした。
彼は200万をもらいススキノから出て行けと脅されたと言い、地元で母の美容院で腹居ていたのだった。
亨はマサコちゃんと仲が良かったようで、しかもマサコちゃんは実は室蘭出身だと教えてくれる。
探偵達はマサコちゃんが新宿生まれだと聞いていたため、驚きを隠せなかった。
マサコちゃんの人生を知りたいと、亨から聞いた頼りない情報を頼りに室蘭中を探し回る。
するとある年寄りから「男だか女だかわからない子がいた」という情報を入手した。
探偵はマサコちゃんの素性を新聞記者に探らせ、自分たちはススキノに戻ることにする。
しかし的に追われ銃撃戦になり命からがら何とか逃げ切った。
映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』の結末・ラスト(ネタバレ)
無断でいなくなった弓子はマネージャーも探していた。
ススキノに戻り記者会見をした弓子は、わざと探偵達の顔をテレビに出し命を狙われにくくする。
そして、探偵はついに橡脇本人に面会に出向いた。
橡脇にマサコちゃんのことを問いただすと、「テレビで見てお祝いを言いたくなり、花束を持って会いに行った。それだけだ」と言う。
結局、決定的な証拠も無く探偵は行き詰まった。
そこで弓子と会い、橡脇を自分たちで告訴して裁判にかけようと言う。
その話を聞いた弓子は「面白い」と喜んだ後、「今までありがとう。さようなら」とまるで永遠の別れかのような台詞を吐いて去って言った。
探偵は不思議に思いながらも街を歩いていると、その日の午後に公園広場で橡脇の演説が始まるという宣伝を見る。
そこへ学生がやってきて「何でも協力するから、橡脇をつるし上げよう」と声をかけてきた。
探偵は憂さ晴らしの為に、学生と高田と昼間から居酒屋で飲見に行く
すると学生が「橡脇はあんな真っ赤な薔薇の花束を贈りやがって」と愚痴を言い始めた。
探偵は何故学生が薔薇のことを知っているのか疑問に思う。
橡脇がマサコちゃんに薔薇の花束を贈ったという情報を、警察は発表していなかったからだ。
そのことを突っ込むと学生は「帰りに見たのでは無く、行きに見たのだ。聞き間違いでは無いか?」と言い出す。
探偵はさらに矛盾をついた。
橡脇はタクシーでマサコちゃんのマンションに向かっていたため、歩いている彼を見ることはないのである。
探偵は気がついた。
「お前が殺したのか!?」と。
学生は大笑いしながら、マサコの成功した人生を羨んでいる醜い愚痴を言い始めた。
そしてゴミを捨てたのだと最低な台詞を吐く。
学生はその後走って逃げだし、トラックに轢かれて即死した。
その時だった。
あの記者から一報が入る。
マサコちゃんの過去について調べがついたのであった。
マサコちゃんは父親が失踪した後、親戚の家に引き取られたが折り合いが悪く新宿に転がり込んだ。
その後は警察に厄介になりながらも身体を売り生計を立てたが、その金は全て大阪に引き取られた妹に送られていたというのである。
そう、その妹こそが弓子であった。
ヴァイオリンの才能があった弓子にずっと音楽の学費を仕送りしていたのである。
マサコちゃんが迷惑をかけたくないという人は、妹のことであったのだ。
探偵と高田は弓子の行き先が気になる。
橡脇の演説場所に向かったに違いなかった。
そして公園まで走ると、人で賑わっている。
演説が終わった橡脇を狙おうと包丁を持った弓子を見つけた探偵は、咄嗟に弓子の前に出た。
橡脇に向けられた包丁は探偵の腹を刺したのである。
しかし探偵は奇跡的に内臓への損傷は無く、すぐに退院した。
札幌にもちらほら雪が降り始める。
映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
探偵はBARにいるシリーズは大泉洋の代表作と言っても過言ではないと思う。コメディタッチで話は進むが、締めるところはしっかりと締める。簡単に言うと面白くてかっこいいこの作品は、大泉洋そのものである。
ストーリー自体は確かに前作と比べると見劣りする。しかしコメディな要素は満載でシリアスな場面も少なからずある、楽しめる作品だった。
尾野真千子は相変わらず上手く、どんな役でもこなせる役者さんだと思った。今作を観ると尾野真千子と大泉洋は相性が良く、作品全体に良い雰囲気を与えていた。(男性 20代)
大泉洋と松田龍平のコンビが事件を解決していく本作。尾野真千子の勢いのある関西弁も、気の強い女のイメージにぴったりだ。マサコちゃんが殺された後の大泉洋のダメダメっぷりが面白い。
コメディ要素が多い中で、本シリーズは毎回ハッピーエンドとは言えない終わり方をする。今回も依頼人とマサコちゃんの悲しい秘密や、マサコちゃん殺害の真実など、切ないエンディングだったが、それもまたこの映画に深みを与えている。(女性 20代)
わたしの中ではシリーズ通して落ち度はそこまで感じられないというのが、正直なところである。大泉さんがやっぱり生き生きしていてすごく好きだ。
謎という謎は大体結果に見当がついてしまうのは残念なところである。しかしそれをわかったうえでも面白く観られるからすごく良いのではなかろうかと思う。ヒロイン的要素が薄い(というより無い)ことはシリーズを通すとマイナスポイントなのかもしれない。支障はないし、むしろ大好きな友達が殺された敵という点においてはおもしろかった。(女性 20代)
シリーズ第2弾。大泉洋と松田龍平を始めすっかり馴染みのチームとなり安定感が心地よい。そもそも尾野真千子が好きなのでその佇まいには惚れ惚れするばかりだが、ここで注目するのはゴリだ。役どころは女装の男性同性愛者役で一歩間違うとコントなのだが、ちょっとした儚さが垣間見えてとても好感が持てた。
ハードボイルドと呼ぶには緩く展開も若干唐突だったりするのだが、札幌の街に溶け込む登場人物たちの雰囲気を味わって楽しむには十二分だ。(男性 40代)
今や北海道の大スターとなった大泉洋。北海道を舞台にした今作は彼の代表作と言っても過言ではないでしょう。松田龍平演じる高田との掛け合いも相変わらずで、ストーリーを楽しむと言うよりも探偵と高田の雰囲気を楽しみ、一緒に犯人探しをしているような気持ちになれました。
ゴリや尾野真千子など登場するキャラクターの個性がかなり強いので少しのシーンしか登場しなくても物凄く印象的でした。
謎解きには少し物足りなさを感じますが人気シリーズとなる理由がとてもよく分かりました。(女性 30代)
前作よりもストーリーがシリアスで深みがあり、特にヒロイン・弓子の存在が強烈に印象に残りました。尾野真千子さんの演技が圧巻で、彼女の哀しみや覚悟がスクリーンを通して伝わってきました。大泉洋演じる探偵のユーモアと哀愁のバランスも絶妙で、ラストの別れのシーンにはぐっときました。笑いと涙、そしてアクションも詰まった、完成度の高い続編だと思います。(30代 女性)
アクションとユーモアがうまく混ざり合い、2時間あっという間でした。探偵と高田のコンビは相変わらず最高で、ススキノの街を舞台にしたハードボイルドな雰囲気がたまらなく好きです。物語の後半にかけての展開が意外に切なく、特に弓子の過去と選択には考えさせられました。前作よりも感情の描写が濃くて、大人の映画として楽しめました。(20代 男性)
シリーズの中でも特に好きな一作です。尾野真千子の演技が本当に素晴らしくて、彼女が抱える闇や想いに引き込まれました。事件の背後にある人間ドラマがしっかり描かれていて、ただの探偵ものでは終わらない奥深さが良いですね。ススキノという街の雰囲気も映画にぴったりで、探偵の孤独や不器用さがより引き立っていました。(40代 男性)
映画館で観たとき、最後のシーンで泣きそうになりました。ユーモラスでテンポの良い前半から一転して、後半は感情をえぐってくるような展開。弓子の選んだ道が切なすぎて、あの結末がしばらく頭から離れませんでした。大泉洋と松田龍平の掛け合いにはクスっと笑わせてもらいつつ、きちんと心に残るストーリー。見ごたえのある良作です。(30代 女性)
このシリーズ特有の軽妙な会話やキャラの魅力は健在ながら、今回は恋愛要素とシリアスさが強めで、非常に満足度の高い続編でした。弓子と探偵の間に流れる時間と空気がとても良くて、どこか昭和の香りがするような恋愛劇。ラストでの切ない別れと、探偵の背中に重なる哀愁にじーんときました。シリーズものとして一段と深みが増した印象。(50代 男性)
映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』を見た人におすすめの映画5選
さらば愛しき大地
この映画を一言で表すと?
都市の片隅で交錯する孤独と正義を描く、和製ハードボイルドの隠れた傑作。
どんな話?
札幌の夜に生きる探偵が、ある殺人事件を追う中で過去の罪と向き合っていく。男の過去、現在、そして愛に揺れる心情が、寒々とした北国の風景の中で静かに描かれていく人間ドラマ。
ここがおすすめ!
『探偵はBARにいる』シリーズ同様、札幌を舞台にした独特の空気感が魅力。派手さは控えめながらも、情緒と哀愁に満ちたストーリーがじわじわ心に染みる一作です。孤独な男の背中にグッとくる人におすすめ。
私立探偵 濱マイクシリーズ
この映画を一言で表すと?
ユーモアと哀愁が共存する、スタイリッシュ探偵ドラマの金字塔。
どんな話?
横浜・黄金町を拠点に活動する探偵・濱マイクが、様々な依頼に巻き込まれていく中で、社会の裏側や人々の孤独、そして自分自身の信念と向き合う。
ここがおすすめ!
全体に漂うお洒落な雰囲気と軽妙な台詞回しは『探偵はBARにいる』のファンにぴったり。小気味よいテンポと、濱マイクのどこか不器用な優しさがクセになります。全体に漂う哀愁とスタイリッシュな映像も魅力。
探偵物語(松田優作主演)
この映画を一言で表すと?
松田優作の魅力が炸裂する、伝説の和製探偵エンタメ。
どんな話?
元刑事で今は探偵をしている工藤俊作が、依頼された事件を追う中で巨大な陰謀に巻き込まれていく。アクションとユーモア、そしてちょっぴり切ない恋模様が絶妙に絡む人情探偵劇。
ここがおすすめ!
軽口を叩きながらも本質を突く、どこか憎めない探偵像が『探偵はBARにいる』の主人公と重なります。昭和の名優・松田優作のカッコよさが光る作品で、探偵映画好きにはたまらない一本です。
ミッドナイト・ラン
この映画を一言で表すと?
笑って泣ける、元刑事と詐欺師のバディ逃亡劇。
どんな話?
賞金稼ぎの元刑事が、FBIとマフィアから追われる証人の男を護送する任務に挑むが、道中で絆と騒動が巻き起こる。二人の掛け合いが痛快なロードムービー型のバディムービー。
ここがおすすめ!
探偵×助手のバディ感が魅力の『探偵はBARにいる』が好きなら絶対楽しめる一本。アクションとコメディの絶妙なバランスに加え、心温まるラストは意外にも深く心に残ります。笑って泣ける傑作バディ映画。
キサラギ
この映画を一言で表すと?
密室で巻き起こる“素人探偵”たちの会話劇ミステリー。
どんな話?
人気アイドル・如月ミキの一周忌に、ネットで知り合ったファン5人が集まり、彼女の死の真相を探る中で、意外な過去や嘘が次々と明らかになっていく。
ここがおすすめ!
ユーモラスでテンポのいい会話劇と、次第に深まっていくミステリーが魅力。『探偵はBARにいる』のようなコミカルさと人間ドラマがうまく融合しており、ラストには驚きと感動が待っています。
みんなの感想・レビュー
大泉洋という俳優は、どんな役をやっても素晴らしい。どんな作品でも大泉洋がいるだけで大抵面白くなってしまうのがすごい。
この映画も、北海道出身の原作者と北海道出身の大泉洋によって成り立っている。ハードボイルドな探偵の話なのに、コメディ要素も十分で面白い。
ストーリー自体はまあ面白いけれど、普通の域を出ない。大泉洋の存在にかなり助けられていると思う。
前作がかなり面白かったので、続編だからというのもあってかやはりそれ以上の良さはない。それでも、今後3作目も作ってくれるなら観たいと思える作品である。
私は北海道出身ではないので、評判を見聞きした上でのことしかわからないが、やはり北海道出身者にとってこの映画は待望の続編だったようだ(「水曜どうでしょう」ファンにとっても)。
北海道から出て今や全国的に広く知られる俳優となった大泉洋は、しかしまだ北海道ローカルでも活躍している。これほど地元を大切にする人もいないのではないか。
そんな大泉洋が、北海道発の作品に出演し、映画の中で自分たちが馴染んできた札幌の街や、ススキノのネオン街が映るのだ。北海道民にとっては誇らしいだろうし、自分の地元がこういう風に映画に登場すればやっぱり嬉しいだろうな、と思う。
それでもやはり想像の域を出ないのだが、道民にとってはすさまじく面白いのだという。大泉洋と北海道の威力はすごい。
シリーズ二作目なので、どんな作品でも大抵前作と比較され、評価は下がる。この映画もそうで、内容はごくごく普通。シリアスあり、コメディありで普通に楽しめる。ミステリーとしては、すぐに依頼人の弓子がマサコの妹であることは気付くし、多分政治家が犯人じゃないこともわかるので、難しくはない。犯人が予想外の人物で、しょうもない理由で殺されたのだと分かる所は一番の山場だと思う。
探偵と高田のコンビは前作に続いてなかなか良かったので、シリーズが続くなら楽しみだ。