映画『orange オレンジ』あらすじネタバレ結末と感想

orange オレンジの概要:大人気マンガ「orange」の実写映画化作品。主演は土屋太鳳と、山崎賢人。監督は橋本光二郎で、コブクロの「未来」が主題歌として話題を呼んだ。

orange オレンジ あらすじネタバレ

orange オレンジ
映画『orange オレンジ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

orange オレンジ あらすじ【起・承】

高校2年生になったある日、高宮菜穂はある一通の手紙を受け取る。その手紙の差出人は、自分。なんと10年後の自分が書いた手紙を受け取ったのだ。そこには、「桜に見とれて遅刻しそうになる」と書かれており、確かに菜穂は遅刻しそうになってしまう。また、そこに「東京からの転校生が来る」と記されており、書かれている通り、菜穂のクラスに転校生がやってきた。それが成瀬翔との出会いである。

手紙の続きには「この日は翔を誘わないでほしい」とあるのだが、半信半疑の菜穂は、なかまたちと共に翔を誘って街を散策しながら交流を深めた。しかし、その翌日から翔は2週間、学校を休んでしまった。

未来の自分からの手紙には、その後も様々なことが書いてあり、実際その通りのことが起きていく。しかも、なぜその手紙が書かれてかという理由は「10年後には翔がいない」からだという。翔は高校2年生の冬に、交通事故で無くなったというのだ。

優しい翔のことをどんどん好きになってきていた菜穂は、手紙に書かれた願いをかなえるために行動するようになる。翔を死なせたくないという一心で、引っ込み思案だった菜穂は一生懸命翔を誘ったり話しかけたりと努力を重ねた。

orange オレンジ あらすじ【転・結】

努力の結果から、翔の口から母親のことを聞くことができた菜穂。実は翔の母親は精神を病んでおり、翔が始業式の日菜穂たちと帰ったときに、自殺してしまっていたのだ。自分にもっとできることがあったと自分を責め続ける翔に、一生懸命寄り添おうとする菜穂。そんな菜穂と同じように、手紙を受け取っていた人物がいた。それは菜穂や翔がいつもいるグループの兄貴分のような存在、須和弘人である。彼もまた、未来の自分からの手紙が来ているというのだ。

実は、10年後の未来で、須和と菜穂は結婚している。10年後の翔の誕生日に、仲の良かったメンバーで集まって、翔の自宅を訪れていたのだ。その際、翔の祖母から翔の事故が思い悩んだ末の自殺だったのではないかと語られる。いまだに傷が癒えずにいた菜穂と須和は、願わくば翔が幸せになる未来がくることを願って、過去の自分たちに手紙を書いたのである。

手紙とは少しずつ変わってきた現実に、未来が変わったのではないかと感じ始めた菜穂と須和たち。そんな中、翔の命日だとされている日がやってくる。大晦日、初詣に集まる場所に現れない翔。彼の中には、深く深く根付いた「自分だけ幸せになったら、母さんに申し訳ない」という思いがあった。

必死で翔を探し回る仲間たちの前に、自転車で疾走する翔と、翔に向かってカーブを曲がろうとするトラックの姿があった。手紙には、トラックに轢かれて翔は死んだが、自分から飛び出したと書かれていたのだ。しかし、すんでのところでハンドルを切って翔は道路に放り出され、トラックはただ走り去っていった。

泣きながら翔を抱きしめる菜穂や須和たちに、翔は「みんなともっと一緒にいたい」と泣きじゃくり、仲間たちも「みんなで一緒に幸せになろう」と翔に未来を示すのだった。

orange オレンジ 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:139分
  • ジャンル:青春、ラブストーリー
  • 監督:橋本光二郎
  • キャスト:土屋太鳳、山崎賢人、竜星涼、山崎紘菜 etc

orange オレンジ 批評・レビュー

映画『orange オレンジ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

あくまでもSFではない

パラレルワールド、とか、未来からの手紙、と聞くと「SF?」と思ってしまうが、この作品に関しては、そこはあまり気にしなくてよい。というよりは、気にしても仕方がない。あくまでも恋愛映画、青春映画として作られた作品なので、「なんで手紙が」とか「パラレルワールドってどういうこと」などと問い始めてはきりがない。そこはすっぱり忘れて楽しんでほしい。

くさいけど泣ける

はっきり言うと、原作が少女マンガなので、やりとりがクサい。キュンキュンとときめく人もいれば、ゲンナリしてしまう人もいる、そのスレスレを行く感じである。恋愛映画や少女漫画にアレルギーがある人は間違いなくイライラしてしまうだろうから、おすすめしない。

とはいえ、恋愛と同じくらいしっかり描かれているのが「人生は選択の積み重ねである」ということである。少女漫画だから菜穂と翔のもどかしいやりとりばかりがメインかと思いきや、実は奥が深い翔と母親の問題。自分の選択のせいで、母を死においやってしまった翔の後悔が苦しいくらいきちんと描かれている。また、自分たちの選択さえ間違わなければ、翔を救えたのかもしれないという「翔が死んでしまった未来」の菜穂たちの苦しさも描かれている。「人生は些細な選択の積み重ねである」という当たり前のようで深いテーマが、少女漫画的な恋愛パートとうまくマッチしている作品となっている。

ちなみに私は典型的なもどかしいだけの少女漫画は好きではない。そんな私が泣けたのだから、恋愛漫画だからといって毛嫌いしてしまうには惜しい作品だと思う。

orange オレンジ 感想まとめ

少女漫画が原作だからと言ってアレルギーを示してしまうには惜しいくらい、しっかりとしたテーマ性を持って作られた作品。ただし、だからといって全くクサくないかというと、どちらかというととてもクサい。恋愛のやり取りはもどかしいし甘ったるい。そこも含めて、良作だと感じた。

ちなみに私は原作も読んだことがあるが、恐ろしく改悪されている印象はない。だからといって予備知識もないので、純粋に映画だけ楽しむことができるはずだ。

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