映画『輪廻(2005)』あらすじネタバレ結末と感想

輪廻(2005)の概要:実際に起こった事件の被害者を演じることになった新人女優と、まとわりつく少女の幽霊。前世の記憶を持つ女子大生が、輪廻転生の恐怖に巻き込まれる様子を描いた。監督は、Jホラーの金字塔「呪怨」の清水崇。

輪廻 あらすじネタバレ

輪廻
映画『輪廻(2005)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

輪廻 あらすじ【起・承】

昭和史上最も最悪な「群馬ホテル無差別殺人事件」を基にした映画、「記憶」が製作されることになった。
35年以上前、とあるホテルで一家心中しようとした大学教授が、他の宿泊客も道連れにしたという事件だった。

ヒロインに大抜擢されたのは、オーディションで“自分は前世で殺されている”と語る女性に圧倒されていた、新人女優の杉浦渚。
オーディションの後から、渚の周りには人形を抱えた女の子の幽霊が現れるようになる。
同時に、見覚えのない建物や風景が頭に浮かぶようになり、不安が募っていく渚。

渚が演じることになったのは、当時8歳だった犯人の娘をモデルにした役だった。
監督のこだわりで現場になったホテルそっくりのセットを作り、出演者全員が廃墟になったホテルに向かうことになる。
悪い予感を感じた渚は行くのを嫌がったが、マネージャーに諭されて仕方なく廃ホテルへ。

しかし奇妙なフラッシュバックが起こり始め、気分を落ち着かせるためにトイレに入ったはずの渚は、気が付くと事件当時のホテルにいた。
カメラを回しながら長男を殺害した犯人は、押し入れに隠れた渚を追ってくる。
そして押し入れが開かれた瞬間、そこにいたのは監督であり、ホテルも現在の廃ホテルに戻っていた。
監督は、その場所で渚が演じる少女が殺されていたと語る。

輪廻 あらすじ【転・結】

大学生の弥生は、昔から同じ夢を見続けていた。
恋人の和也に頼み、女優の卵で前世を信じる由香を紹介してもらう。
渚と同じオーディションに出ていた由香は、前世で弥生に会ったことがあるかもしれないと語る。
前世では、首を絞められ殺されていると語る彼女の首には、最近濃くなってきたという痣があった。
その後、由香は忽然と姿を消す。

弥生は、自分の夢に出てくるホテルであり、由香が前世で殺された事件の唯一の生存者のもとへ向かう。
当時、犯人の妻だったという老婆は、夫は輪廻転生の研究に没頭し、殺人事件を起こしたと考えていた。
そして弥生は廃墟と化したホテルに向かうが、由香を含め数人の男女がぼんやりとした表情で中に入っていく。
慌てて後を追う弥生。

映画の撮影がスタートする。
しかし撮影中、監督以外のスタッフの姿が忽然と消え、監督の姿が犯人の長男の姿と被る。
監督は息絶え、次は自分が殺されると怯えながら逃げる渚。
しかし彼女が逃げ込もうとした押し入れには、息絶えた弥生の姿が。

渚は、犯人である大森教授の生まれ変わりだった。

生まれ変わった犠牲者たちは息絶えていたが、動き出して渚を追いかけ始める。
ホテルの外には誰もいなく、時が止まったかのような世界で逃げ惑う渚。
追い詰められ、ガラスの破片を手にした渚の目の前に、歪んだ顔の人形が現れた。

撮影中に突然発狂した渚は入院。
大森教授の妻は、娘の遺品である人形と、息子のお気に入りだったボールを渚に差し入れした。
渚にだけは、兄妹の霊の姿が見えていた。

輪廻 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:96分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス、ミステリー
  • 監督:清水崇
  • キャスト:優香、香里奈、椎名桔平、杉本哲太 etc

輪廻 批評・レビュー

映画『輪廻(2005)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

どんでん返しのラストのホラー

生まれ変わり、輪廻転生を描いたホラーだが、ラストのどんでん返しが巧妙で意外性のあるストーリー。

優香が演じる渚が、作中の映画「記憶」の少女をモデルにした役を演じていることから、彼女が少女の生まれ変わりだと思い込みやすい。
事件のあったホテルでも、少女の目線で逃げ回っているため、疑いの余地がないものになっている。
犯人が大学教授の男性で、渚は女性という性別の違いも、真実を隠す隠れ蓑になっている。

香里奈が演じる弥生は出演シーンが少ないためか、情報量がとても少なく、少女の生まれ変わりだとは考えにくい。

異空間のような場所に入り込んでしまった渚が、現実では発狂したと見せるためとはいえ、試写会の場を作ったのには謎が残る。

恐怖度は高め

ホテルで殺された少女千里の人形が、とにかく不気味。
目が離れていていびつな印象の顔に、「ずっと一緒だよ」という言葉を話すだけでも怖いのだが、生きているかのように動くシーンの数々にもゾッとさせられる。

森の中に浮かぶいくつもの顔、図書館の本棚の間から覗いているたくさんの顔や手、ドアスコープの外でうごめく顔のようなものには背筋が凍る。
携帯の音や大きな音楽で怖がらせるというお化け屋敷風の怖がらせ方と、静かな怖がらせ方がマッチしている。

伽椰子役も出演

グラビアアイドル、バラエティタレントとしては名前が売れている優香だが、本作での演技はタレント止まりではなく素晴らしい。
白目をむいて震えるシーンには、驚かされるばかりだ。

弥生の彼氏役には、今は超売れっ子俳優の小栗旬がキャスティングされている。
35年前に殺害された客室係の須藤貴子役に、「呪怨」シリーズで伽椰子を演じていた藤貴子が白塗りではない姿で出演しているのも見もの。

輪廻 感想まとめ

ホラー映画を数多く手掛ける清水崇監督がメガホンを取り、「呪怨」の有名なキャラクター伽椰子役の女優、藤貴子が白塗りの“伽椰子メイク”をせずに出演している作品。

あまり有名ではないものの、森の中に顔だけ浮かんでいたり、本棚の隙間に顔がギッシリという怖いシーンが多く詰まっている。
動く人形も、洋画とは違う独特の動きと雰囲気がある。

よく見ると、夢の中で渚と弥生がニアミスしていたり、渚が犯人の生まれ変わりという展開も面白く、サスペンスミステリー的な要素も詰まっていて意外性がある作品。

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