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映画『呪怨』あらすじとネタバレ感想

映画『呪怨』の概要:2003年に公開された人気ホラー映画シリーズ「呪怨」劇場版の第1作目。佐伯親子の殺人事件現場となった家に関わった人々が恐怖に巻き込まれる様子を、つながりのあるオムニバス形式で描いた作品。

映画『呪怨』 作品情報

呪怨

  • 製作年:2002年
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:清水崇
  • キャスト:奥菜恵、伊東美咲、上原美佐、市川由衣 etc

映画『呪怨』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『呪怨』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『呪怨』のあらすじを紹介します。

『理佳』

福祉センターでボランティアをしている大学生の仁科理佳は、無断欠勤している社員の代わりに徳永家のヘルパーを押し付けられる。
汚れた布団に横たわる幸枝を見て愕然とし、家の2階に閉じ込められていた俊雄という子供の存在と、いつまでも帰ってこない家族に違和感を感じる。
その晩、幸枝は急死する。

『勝也』

引っ越したばかりの徳永夫婦は痴呆症の母・幸枝と同居している。
勝也の妹である仁美が訪ねてくる予定だった日、帰宅した勝也は荒らされた室内と様子がおかしい和美を見て驚く。
助けを呼ぼうとするが、突然別人のようになった勝也は仁美を無理やり追い返す。

『仁美』

勝也に追い返されてから、兄夫婦と連絡が取れない事を不安に思う仁美の周囲で不可解な現象が起こり始める。
助けを求めた警備員が姿を消し、自宅で震え上がる仁美の元に兄が訪ねてくると連絡が入るのだが、現れたのは女の幽霊だった。

『遠山』

幸枝の亡骸の側で呆然としたままの理佳が発見された。
警察が調べると徳永夫妻の遺体が2階屋根裏で発見され、仁美が行方不明になっているとわかる。
そして、その家で起こった佐伯一家の猟奇的な事件との奇妙なつながりが発覚し、当時の事件に関わっていた元刑事の遠山が助っ人として呼び出される。

『いづみ』

高校生の遠山いづみは、修学旅行の後から自室に引きこもるようになった。
2人の友人がいづみの元を訪ねると、意外な話を聞かされることになる。

『伽椰子』

福祉センターに就職した理佳は、大学時代の友人と食事をしていた。
だが徳永家で見た俊雄という子供を再び見て、パニックになる。
友人からの電話で再び徳永家に向かうことになった理佳は、更なる恐怖を味わうことに。

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映画『呪怨』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『呪怨』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

オムニバスであり、つながりのあるストーリー

Vシネマとしてビデオシリーズ作品2本が製作された「呪怨」の映画版。
俊雄の担任教師にストーカ的妄想を抱いていた佐伯伽椰子が夫の剛雄に殺害され、剛雄から自分の子供ではないと勘違いされた俊雄までもが被害にあった自宅を中心に、その場所に立ち入ってしまった人々の恐怖がオムニバス形式で描かれている。
時間軸がストーリーの順番と合っていないのだが、それぞれのストーリーと他のストーリーのつながりを探しながら見る楽しみ方もできる。
しかし絡み合ったストーリーは、何度か見て隠された部分を見つけるのが楽しいもので、恐怖からもう見たくないと思った場合や飽きてしまった場合はつまらない。

『遠山』にて、遠山が徳永邸で見た女子高生は娘のいづみが成長した姿で、『いづみ』のストーリーで行方不明になった3人とリンクしている。
また『いづみ』の中で流れていたラジオでは、『伽椰子』で命を落とした理佳が発見された事が緊急ニュースとして流れている。
市川由衣が演じた、いづみの友人の千春のその後は「呪怨 劇場版2」で描かれた。

一歩間違えればコメディになる幽霊の演出

幽霊をあからさまに登場させ続けるというギャグと紙一重の演出がなされていて、コメディ番組でも使われる手法となった。
ベッドの中は安全という思い込みや、自分の先祖が眠るはずの仏壇からも伽椰子の手が伸びるという、意外な場所からの恐怖はゾッとさせられる。
シャンプー中という視界が制限される行動の中で、自分以外の手が存在するという定番の怖い場面もある。
幸枝を看取ることになった理佳の背後に広がる闇は、そこから幽霊が登場するわけでもないのだが、どこか気持ち悪さを感じてしまう。


物語や映像よりも、音がものすごく気持ち悪くて苦手な今作。シリーズ化され、たくさんの作品が出ていますが今作が劇場版の一作目です。
子供の頃から怖い時は布団の中にもぐって目を瞑れば大丈夫だと、何となく思っていた方はこの作品でその行動が効かないことを思い知らされるでしょう。私もその1人です。
としおや伽椰子のビジュアルも、怖いのに無駄に明るいというか、人間っぽさがあって怖さを引き立たせていました。ホラー映画の中でもかなり怖い作品だと思います。(女性 30代)

映画『呪怨』 まとめ

リブート作品「呪怨 終わりの始まり」が製作され、その続編にあたる「呪怨~ザ・ファイナル」が公開されたばかりのシリーズ。
ビデオ版「呪怨」と「呪怨2」では、佐伯伽椰子が俊雄の担任教師・小林にストーカー的恋心を持ってしまったことから起こる惨劇、そして巻き込まれた小林の妻と小林に降りかかる恐怖などが描かれました。
そして今作に登場するいづみの友人、千春が巻き込まれるのが「呪怨 劇場版2」です。
スピンオフ作品「呪怨~白い老女」「呪怨~黒い少女」もありますが、本作が一番衝撃と怖さがあります。

布団にもぐれば安心という思い込みが失われましたが、お笑い番組では白塗りのオバケが登場するようにもなりました。
しかし、ハリウッドリメイク版まで製作されたジャパニーズホラーの代表になる1作品は、やはり雰囲気が違います。

関連作品

次作 呪怨2(劇場版)

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