「ランナウェイズ」のネタバレあらすじ結末

ランナウェイズの概要:ジョーンは“ワイルド”に憧れてロックバンドを作ろうと思っていたが、世の中はそんな“強い”女性に難色を示した。そんな時、レコード・プロデューサーのキムと出会い、ガールズ・バンドをプロデュースしてもらうことになる。

ランナウェイズの作品概要

ランナウェイズ

製作年:2010年
上映時間:107分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春、音楽
監督:フローリア・シジスモンディ
キャスト:クリステン・スチュワート、ダコタ・ファニング、マイケル・シャノン、ステラ・メイヴ etc

ランナウェイズの登場人物(キャスト)

ジョーン・ジェット(クリステン・スチュワート)
ガールズ・バンド「ランナウェイズ」のギター担当。“ワイルド”に憧れを抱き、女性だけでロックバンドを結成することを夢に見ていた。
シェリー・カーリー(ダコタ・ファニング)
15歳。ガールズ・バンド「ランナウェイズ」のヴォーカル担当。父はアルコール中毒者。母はそんな父に愛想を尽かし別れを選ぶが、シェリー自身は父のことが大好きだったため、父を捨てた母が許せずにいる。双子の姉のマリーとは仲が良い。
キム・フォーリー(マイケル・シャノン)
レコード・プロデューサー。“ヒステリーの王”と名乗るぐらい破天荒な性格。ガールズ・バンドに興味を持ち、「ランナウェイズ」をプロデュースする。

ランナウェイズのネタバレあらすじ

映画『ランナウェイズ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ランナウェイズのあらすじ【起】

シェリーは初潮が始まり、女の子として体は着実に成長していた。だが一方で、双子の姉のマリーが彼氏に体を触られている場面を、嫌悪感を抱きながら眺めていた。シェリーは自分で長かった髪をザンバラに切ると、マリーの手を借りながら、デビッドボウイのレコードジャケットのメイクを顔に施した。そして、その顔のまま、クラブでショーを披露した。ジョーンは“ワイルド”に憧れ、袋に入った小銭で皮ジャンを購入した。夜に友人と語り合っているときに、友人は兄の話をした。友人の兄は女性に“強さ”ではなく“柔らかさ”を求めていた。ジョーンはそのことに嫌悪感を抱いていた。

ジョーンはギターを習いに行っていた。だが、先生が教えてくれるのは穏やかな曲で、ロックは教えてくれなかった。先生は女性にはエレキギターは教えないと、ジョーンの希望を無視した。ジョーンはそのことに苛立ち、勝手にエレキギターをかき鳴らした。

シェリーは自分の誕生日にケーキを用意して父の帰りを待っていた。だが、電話で今日は帰れないと告げられる。ジェリーはショックを受け、指でろうそくの火を消した。

ある夜、ジョーンはクラブの外でレコード・プロデューサーのキム・フォーリーを見かける。ジョーンが勇気を出して話しかけに行くと、キムは自らのことを“ヒステリーの王”だと茶化しながらジョーンの話を真面目には聞かなかった。しかし、ジョーンが女子のバンドを作りたいと言うと、キムはジョーンに興味を持ち、ドラムのサンディを紹介した。

キムの指導を受けながら、ジョーンはサンディと練習をするようになった。キムはその練習風景を見ながら、このバンドにはセクシーさが足りないと感じた。キムはクラブの壁に佇むシェリーを見掛け、ルックスを気に入った。シェリーは歌うことができ、デビッドボウイの口パクで優勝経験もあった。キムはシェリーをバンドに誘い、練習に来るように伝えた。

ランナウェイズのあらすじ【承】

シェリーがバンドの練習にやって来た。だが、シェリーが練習してきた曲は、ペギー・リーの「フィーヴァー」だった。バンドメンバーの親世代にファンがいるアーティストで、バンドメンバーは“タルい曲”は嫌だと練習に難色を示した。キムはシェリーを一度部屋から追い出すと、ジョーンにギターを弾かせ、シェリーからインスピレーションを得た言葉で曲を作った。シェリーはキムの指導で歌うが、歌詞に過激な言葉が使われていることを知り抵抗感を抱く。しかし、ジョーンからただの歌だと励まされたり、キムから熱心な指導を受けたりして、思いっきり歌えるようになった。

シェリーはジョーンが自分の家と同じように、父親が家を出て行き、母親と暮らしていることを知る。サンディに勧められて酒を飲むが、思い出すのは父のことだった。シェリーの父は酒飲みだったが、本人は“いつでも止められる”と言って、アルコール中毒の自覚がなかった。

シェリーの母が突然再婚相手を連れて帰ってきて、インドネシアに引っ越すことになったと告げた。シェリーはそのことにショックを受け、母を非難して家を出た。その一方で、バンドの練習は上手くいっていた。キムから野次のあしらい方を伝授されたおかげで、観客から野次を飛ばされてもめげずに歌うことができた。

海外ツアーが決まった。出発当日、シェリーはマリーに別れを告げ、祖母の家から旅立とうとした。しかし、そこに酔っ払った父が帰ってきて、気絶してしまう。シェリーは後ろ髪を引かれながらもメンバーから出発を急かされ、マリーに後のことを任せて旅立って行った。

キムが用意した部屋は一部屋だけで、そこに5人のメンバーが全員で寝泊まりすることになった。しかし、シェリーはマリーに、一人一部屋のホテルに滞在していると見栄を張った。マリーはそれを羨ましがった。父は相変わらず酒を飲んでいたが、心配させないように大丈夫だとシェリーに伝えた。シェリーは家族のことが心配になるが、メンバーに相談することはできなかった。

ランナウェイズのあらすじ【転】

ジョーン達のバンドツアーは順調だった。しかしその一方で、食べ物を購入できるお金がないほど困窮していた。ジョーンはキムに連絡を取り金を振り込んで欲しいと頼むが、レコード会社と商談中だから今は無理だと断られる。ジョーンはキムに裏切られたと思っていたが、キムは大手のマーキュリーレコードとの契約を取っていた。

ジョーン達は「ランナウェイズ」という名前でデビューした。紙面では“十代の楽園”“ロック少年達にガツンと教えるガールズ・バンド”などと書かれ、演奏力も認められた。今度は日本にツアーに行くことになったが、シェリーはマリーを連れて行こうとはしなかった。バンドメンバーの誰もが家族を連れて来ないため、1人だけ浮くのが嫌だったのだ。マリーは再び置いて行かれることに腹を立てた。

キムはシェリーに電話を掛け、20分後に日本のカメラマンが雑誌の撮影に行くことを告げた。シェリーは他のメンバーがいないことに疑問を持つが、キムから別日に撮影すると言われ納得した。シェリーはカメラマンに指示されるままポーズを取った。

「ランナウェイズ」は日本へと降り立った。多くのファンが待ちわびており、メンバー達はその熱狂ぶりに喜んだ。シェリーはファンを喜ばそうと、ほぼ下着のような格好でステージに上がることを考える。ジョーンは逮捕されたり、問題になったりするのではないかと心配し、その格好に難色を示した。

ランナウェイズのあらすじ【結】

マリーは父が倒れたため、シェリーに家に帰ってきて欲しいと頼んだ。しかし、シェリーは麻薬で意識が朦朧としており、家はないと呟いて拒否した。シェリーは麻薬を吸うと、ステージへと上がっていった。観客達も熱狂し、バンドメンバー達は充足感を味わいながら楽屋へと戻った。だが、サンディがシェリーの載った雑誌を投げつけ、突然怒り出した。それは、日本人カメラマンによって撮影されたものだった。ジョーン達はポルノ女優のように過激に写るシェリーの写真を見て、バンドが色物扱いされると非難した。シェリーはバンドの宣伝のためにやったことなので、非難されることが受け入れられなかった。その後、意識を失くして倒れてしまい、病院に運び込まれた。ジョーンは見舞いに行くが、2人の間にぎこちない空気が漂った。

シェリーは家へと帰り、マリーと仲直りをした。父はシェリーのことを心配しており、掲載された記事を全て残していた。しかし、シェリーは父と向き合うことができず、眠る父にお金を握らせて部屋を出た。その姿をマリーが見詰めていた。

シェリーを批判する記事が雑誌に掲載された。すると、バンドメンバーの間でシェリーに対して鬱憤が溜まっていた者と、批判記事など気にせず曲を練習しようとする者とで口論になった。そこに、キムが現れ、世論を動かすために記事を掲載したことを告げた。キムは練習するように伝えるが、シェリーは歌う気力を失くし、キムと口論の末スタジオを去った。ジョーンはバンドをぐちゃぐちゃにしたキムに腹を立てて怒るが、キムは全く気にしていなかった。

シェリーはバンドを休み、家族と過ごしたいとジョーンに告げた。ジョーンは裏切られた気持ちになり、ショックを受ける。シェリーは家族と過ごすことで人生を取り戻そうとしていたが、ジョーンにとってはバンドで演奏することが自分の人生だった。

8か月後。ジョーンはバンドで演奏することができず、堕落した生活を送っていた。だが、友人に勧められ、ソロで活動するために動き出すことを決める。一方、シェリーはアルコール中毒になり、公衆電話で倒れて病院に運び込まれていた。マリーはそんな妹を心配し、病院まで見舞いに行った。

シェリーが仕事先でラジオを聞いていると、ジョーンが登場した。そのことに嬉しくなり電話を掛けるが、パーソナリティーに近況を聞かれ、演技の勉強をしていることを話しただけに終わってしまう。ジョーンとは気まずくて会話することができなかったのだ。しかし、シェリーもジョーンも嬉しそうに微笑んでいた。

その後、シェリーは映画に出演しマリーとレコードを出すが、薬物問題で挫折。依存から立ち直った後は、同じ問題に悩むティーンのカウンセラーとなった。現在はチェーンソー彫刻のアーティストとしても活躍している。ジョーンはバンドの解散後、「ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ」を結成。23のレーベルに断られ、自主製作のアルバムを発売。「アイ・ラヴ・ロックン・ロール」は1000万枚以上の大ヒットとなった。現在も世界的に活躍中である。キムは70年代に様々なアーティストをプロデュースした。現在はのんびりと隠居生活を送っている。

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