映画『千年の恋 ひかる源氏物語』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「千年の恋 ひかる源氏物語」のネタバレあらすじ結末

千年の恋 ひかる源氏物語の概要:光源氏物語を執筆中の紫式部はある日、都の左大臣に召喚され、娘彰子の教育係を頼まれる。紫式部は光源氏を通して、後宮での過ごし方や男性への接し方を教えていくのだった。物語には、華やかな男女の愛の他に、寂しく辛い思いや醜さまでもが描かれている。

千年の恋 ひかる源氏物語の作品概要

千年の恋 ひかる源氏物語

公開日:2001年
上映時間:143分
ジャンル:ヒューマンドラマ、歴史、伝記
監督:堀川とんこう
キャスト:吉永小百合、天海祐希、常盤貴子、高島礼子 etc

千年の恋 ひかる源氏物語の登場人物(キャスト)

紫式部(吉永小百合)
読書が趣味で物語を書き始める。二児の母であり側室の1人だったが、夫は野盗に襲われ死亡。賢く聡明な女性。左大臣の娘である彰子の教育係となる。
光源氏(天海祐希)
帝と亡き桐壺の御子。何事も器用にこなし、美しく聡明な人物。帝の座を兄に渡して臣下へと下る。
紫の上(常盤貴子)
幼い頃、光源氏に攫われて以来、彼の理想の女に育てられる。光源氏の女癖に煩悶とし、彼から逃げられずに苦労する。
藤壺の中宮 / 桐壺更衣(高島礼子)
桐壺更衣は光源氏の実母であり、美しい女御であったが、後ろ盾が無かったために早逝する。
藤壺の中宮は桐壺の次に帝へと召された女御で、桐壺に瓜二つの相貌を持っていた。光源氏へと密かに思いを寄せていたが、1夜の過ちにより彼の子を出産する。
彰子(水橋貴己)
左大臣の娘。可愛らしい少女で12歳。紫式部の教育を受け見事、帝の子を身籠る。

千年の恋 ひかる源氏物語のネタバレあらすじ

映画『千年の恋 ひかる源氏物語』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

千年の恋 ひかる源氏物語のあらすじ【起】

紫式部は聡明で、読書が趣味の姫であった。彼女は読むだけでは飽き足らず、自らが物語を書き始める。
そんな折、父親の上役であった貴族へと輿入れすることになる。都の近くへ引っ越してからも、物語を書き続けた。だが、産まれた子供が女の子であったため、実家へと戻った紫式部。彼女を迎えに来た夫は、海辺で野盗に襲われ亡くなってしまうのだった。

5年後、紫式部は左大臣の招きに応じて京都へとやって来る。左大臣は亡くなった夫に顔立ちが似ていた。彼は娘の彰子の教育係に紫式部を指名。彰子は帝へ輿入れする予定となっていた。左大臣の兄にも娘がおり、そちらには清少納言がつき、帝へと輿入れする準備をしていると言う。こちらも負けてはいられないと、紫式部が呼ばれたようであった。

清少納言も物書きとして名を馳せる著名な女御である。彼女が口にする言葉は、まるで歌のように美しい言葉ばかりであった。

月が出る頃、帝は後宮へと足を運ぶ。側に呼ばれた娘たちは帝の目に留まるため、試行錯誤。帝は退屈な女が苦手であった。彼を楽しませ子を孕むのが、女達の役割だった。

紫式部は彰子に自分の物語を読み聞かせる。それは自分が書いている光源氏の物語だ。
光源氏は帝の御子だったが、母親は後ろ盾のない娘であったため、早くに亡くなっていた。彼は兄に帝の座を渡し、自ら臣下へと下る。美しく聡明で何事も器用な光源氏は、誰が見ても褒め称える人物だった。

光源氏の実母、桐壺は美しい女御だった。帝は桐壺が亡くなった後、彼女とそっくりな女御を側室に迎える。それが、藤壺の中宮だ。光源氏は亡き母を藤壺に重ね合わせていたが、元服後は全く会えなくなってしまい、思いを募らせた。
藤壺が実家へお宿下がりとなるのを待ち、彼女へと夜這いをかけた光源氏。彼は半ば無理矢理、藤壺への思いを遂げてしまうのだった。

実は両思いだったと分かった藤壺と光源氏だったが、藤壺の拒否により、その後は会うことも叶わなくなる。しかし、藤壺は1夜の過ちにより妊娠。恐らくは光源氏の子であろうと思われたが、彼女は帝の子だと言い張った。産まれた子供は男子。帝は察しながらも深くは追求せず、藤壺を労った。

千年の恋 ひかる源氏物語のあらすじ【承】

光源氏の母への思慕はそれ以降、深く根強いものとなっていく。8歳年上の女御と関係を持った光源氏だったが、女御はやがて彼の若い妻へと嫉妬の炎を燃やすようになる。

光源氏は幼い頃に、同じ身分の妻を迎えていた。ところが、親友の妹であった妻は夫に心を開き切れず、更には放っておかれる寂しさから、夫婦仲はあまり良いものではなかった。
妻は年上の女御に呪詛をかけられ、酷い苦しみを与えられる。光は妻を助けるべく手を尽くすが、願いも虚しく亡くなってしまうのだった。

左大臣の兄の娘が、彰子よりも先に帝へと輿入れすることになった。彰子はまだ12歳だったが、父の左大臣は先を越されたとかんかんである。紫式部は彰子に夜の営みを教えるにあたり、少々心苦しい思いをするのであった。

妻を亡くした光源氏は失意に駆られ、出家しようと思い悩んでいた。彼は山郷を訪れた際に幼い姫、紫の上を見初め思わず、彼女を攫って来てしまうのであった。
以降、彼は紫の上と共寝し、常に寄り添うようになる。光源氏は紫の上を自分の理想の女へと育て上げるつもりだった。
しかし、紫の上を迎えたとしても、光源氏の女遊びは続く。彼はその後も様々な女御と関係を持った。やがて、自分が蒔いた種により責任を取らされる羽目となる。

帝が光源氏の兄へ位を譲ることになった。兄は病弱で、自分の子を次の帝にすることができないかもしれないと考えていた。よって、新帝は藤壺の子を次の帝へと据えようとしている。
光源氏は藤壺と会い、彼女が生んだ男子が自分の子かを確認しようとした。しかし、彼はそこでまたも美しい女御と出会い、まるで癖であるかのように口説いてしまうのである。彼女は新帝が気に入っていた女御であった。

千年の恋 ひかる源氏物語のあらすじ【転】

この女御との関係が右大臣にばれてしまい、光源氏は先の帝の一周忌にて、藤壺が出家する様を太后によって見せつけられる。彼の力を削ぐためだった。

宮中では光源氏を都から追放する動きが見られていた。彼はこの動きを逸早く察知。美しく光源氏好みに成長した紫の上へ、このことを事前に話し、命が下る前に自ら都落ちすることにした。

寂れた海辺の村へ、たった1人でやって来た光源氏。しばらくの後、彼の住まいに嵐が到来する。

彰子が帝へと輿入れすることが決まった。その夜、紫式部の寝所へ左大臣が訪れる。しかし、彼女は戸を開けず、彼の夜這いを許さなかった。

嵐を乗り越えた光源氏の元へ、地元の豪商がやって来る。豪商には美しい娘がいるという噂だった。彼は嬉々として豪商の元へ向かい、噂の姫を目にするのだった。
その頃、京都の御所では異変が起きていた。亡き先帝が帝の枕元へと立ち、光源氏の名を呟くのだ。そして、帝の目が見えなくなり祓い清めをした結果、全ては光源氏を示していたのだった。

蟄居していた光源氏へ、ただちに都への帰還命令が出される。彼は豪商の娘とその子供を迎えに来るからと言い残して、都へと堂々帰還した。
病弱な帝はその後、床に伏してしまい次の帝を東宮へと言い出す。光源氏は若い帝を支える役を仰せつかった。

蟄居先の豪商の娘に姫が産まれた。光源氏は自分の姫を、若い帝へと輿入れさせようと考えていた。彼は新たな邸を建造。春夏秋冬に分けて女御たちを住まわせる。

紫式部は彰子に嫉妬してはならないと教える。帝は子を作るのが仕事でもある。そのためには自分以外の女とも関係を持たなければならない。故に、嫉妬して身を滅ぼさないようにすることが大事だった。

千年の恋 ひかる源氏物語のあらすじ【結】

光源氏の新しい邸には、紫の上も居住する。彼女は他の女御が同じ屋敷に住んでいても、嫉妬はしない。それよりも光源氏が喜ぶなら、自分も嬉しいと謙虚に話すのであった。

蟄居先で産まれた姫が邸にやって来る。紫の上は子を成せない体なのかもしれず、彼女はそれ故にやって来た姫を愛でて育てることにした。しかし、彼女も人の身。自分は産めないのに、なぜ人の子を育てなければならないかと煩悶するのである。

紫式部のとり成しにより、彰子の元へ帝のお渡りが約束された。この1夜で彰子が身籠る。左大臣は歓喜に沸いた。産まれる子が男子ならば、尚良しである。
紫式部を労う左大臣は、今後も彰子の傍で仕えて欲しいと話すも、式部は物語の続きを書きたいと暇を請おうとする。彼女は諦めずに誘いをかけてくる左大臣へと惹かれていた。故に、自分の心が完全に落ちてしまう前に、左大臣から離れたかったのだ。

年頃になった光源氏の娘が、帝へ召されることが決まった。紫の上は帝へ召される際は娘の実母も呼んで欲しいと話し、光源氏はさすがと彼女を褒め称えた。
しかし、同じ屋敷内では夫が別の女御の元へ渡ったことがすぐに知らされてしまうため、紫の上は光源氏の行いに胸を痛める。そして、この後も紫の上に平穏が訪れることは無かった。
やがて紫の上は、春夏秋冬の邸で暮らすことに息を詰まらせる。彼女は娘が帝の元へ向かった後に、邸から出て行きたいと光源氏に許しを請うた。

紫式部は左大臣へ役目の許しを請い、実家へ戻ることにした。左大臣は怒り狂っていたが、彼女は頑として聞かず、実家へと帰郷するのだった。

それから幾年。紫の上が出家したいと言っても、邸を出たいと言っても決して許さなかった光源氏。紫の上はどこへも逃げられず、病にかかって早逝してしまった。
それ以来、光源氏は呆けたようになり彼は毎日、恋文を燃やして寂しい余生を過ごしたのだった。

物語を書き上げた紫式部は、清々しい毎日を過ごしている。彼女はふと、海にぽつりと浮かぶ小舟に、夫の影を見て涙を浮かべた。或いは、あれは夫ではなく、左大臣だったのかもしれない。

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