映画『ブーリン家の姉妹(2008)』あらすじとネタバレ感想

ブーリン家の姉妹(2008)の概要:ヘンリー8世の時代、ブーリン家はアンとメアリー姉妹を王へ捧げ富を得ようとした。姉妹の愛憎と悲劇を描く時代劇。姉をナタリー・ポートマン、妹にスカーレット・ヨハンソン。2008年の英国・米国映画。

ブーリン家の姉妹 あらすじ

ブーリン家の姉妹
映画『ブーリン家の姉妹(2008)』のあらすじを紹介します。

時はヘンリー8世の治世。世継ぎが生まれないという噂を聞き、富と繁栄を目論んだブーリン家は、アン(ナタリー・ポートマン)とメアリー(スカレット・ヨハンソン)を王の愛人として差し出すことに決めた。

姉アンは社交的で野心家。妹は内向的で静かな生活を好んでいた。アンが最初に王と出会うが、王は姉アンではなく、当時既に結婚していた妹メアリーを気に入ってしまう。そのため、メアリーは最初の夫ウィリアム・キャリー(ベネディクト・カンバーバッチ)と別れさせられてしまう。

こうして、王宮へ妃付きの侍女として(表向きは)入った姉妹の運命が回りだす。王の寵愛を受けた妹メアリーはほどなくして妊娠。アンは、宮廷で出会ったヘンリー・パーシーと関係を持ってしまう。

この当時は、王の許可なく結婚することは出来なかったので奔放な姉を心配して、メアリーが父にこの事を話してしまう。その結果、アンはしばらくフランスで暮らすことになった。

フランスでの生活を終え、戻ってきたアンは見違えるように洗練された女性へと成長。王はそんなアンに夢中になってゆく。一方、妊娠中のメアリーは一人暗い部屋へ入れられ、出産までの日々を過ごしていた。

ヘンリー8世の心は既にアンへと移っており、メアリーの出産当日もアンを口説く始末。アンは小悪魔的魅力で王をトリコにしていた。メアリーは男の子を出産した。だが、メアリーをうとましく思う王はメアリーの希望もあって田舎に帰すことにした。

やがてアンはヘンリー8世の愛人となるが、王妃になりたいという野望を実現するために王にキャサリン妃との離婚を迫った。最初は不可能の事だと思われたが、1534年に教会に離婚を認めさせるためにプロテスタントを認め、独自の英国国教会を成立させた。

ついに王の離婚が成立し、アンは晴れて王妃となった。そして娘エリザベスを産んだ。
しかし、男児を産めないと王の寵愛を失くすと焦ったアンは、再び妊娠するが流産してしまう。そして兄ジョージと交わりを結んだとして、姦通罪で捕らえられてしまう。

兄ジョージとアンは有罪となり、処刑されることに。メアリーは王に嘆願するが受け入れられなかった。アンの処刑を見届けたメアリーは、アンの娘エリザベスを連れて故郷へ戻った。後に国王に仕えていた軍人ウィリアム・スタフォード(エディ・レッドメイン)と結婚し、幸せに暮らすのだった。

アンが生んだ娘エリザベスは、後にエリザベス1世となりイギリスを大きく動かしてゆく。

ブーリン家の姉妹 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2008年
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:時代劇、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
  • 監督:ジャスティン・チャドウィック
  • キャスト:ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ、デヴィッド・モリッシー etc

ブーリン家の姉妹 ネタバレ批評

映画『ブーリン家の姉妹(2008)』について、感想批評です。※ネタバレあり

ブーリン家のアンとメアリーがイギリスの歴史を動かした!

なぜか心惹かれる人がいます。小悪魔的というのか放っておけない。この映画の主人公、ブーリン家のアンとメアリーもそんな2人です。最初に王は人妻だったメアリーを見初めて愛人にし、男の子まで産まれるのです。しかし王の寵愛は長くは続かず、メアリーは故郷に戻って2番めの夫と結婚。

王宮よりも平凡で静かな生活を選びました。一方、姉のアンはあの手この手で王を巧みにじらしながら、正式な妻になることを望みます。そして後にエリザベス1世となる娘を産むのです!対照的な2人の生き方が壮絶で面白い。

またこの映画では、”イギリスがカトリックではなく、なぜイギリス国教会を作ったのか?”という歴史の問いに答えてくれます。それは、アンが正式な妻(妃)になるためにヘンリー8世に離婚を迫ったためだったのです!それまでカトリック一辺倒だった世界に離婚を自由に認めることができるように変えたのです。

世界史好きには堪らない映画です!授業で聞いたことを思い出しながら復習が出来ますよ。歴史は王ではなく、女性が動かすものなのだと実感させてくれます。

ナタリー・ポートマンVSスカーレット・ヨハンソンの演技対決!

女性の幸せという観点から観ると、妹メアリーの方が平凡であってもつつましい生き方をしています。人に多くを与えるが、自分は多くを望まない。消極的に見えても心豊かです。そんな妹を演じるのは、スカーレット・ヨハンソン。

セクシーな印象がありますが、「真珠の首飾りの少女」(03)での控えめで凛とした美しさや「HER世界でひとつの彼女」(13)の大胆かつ知的なOS役で魅せる内面性が本作でも生かされています。

またメアリーの最初の夫を「SHERLOCK」のベネディクト・カンバーバッチ。2番めの夫を「博士と彼女のセオリー」のエディ・レッドメインが演じるという豪華さは必見です!

次に歴史を変えた悪女?とも言われる姉アンを演じた、ナタリー・ポートマン。知的さでは誰にも負けません。野心と美しさで王様をその気にさせてゆくシーンは大胆で素晴らしい!「ブラックスワン」で演じたような女性の暗黒面を表現するのが実に上手い。

また最後まで悪人になりきれない繊細さも魅力です。ぜひ2人の美しい競演をお楽しみ下さい。ただヘンリー8世の女好きには最後まで好きになれませんでした。

ブーリン家の姉妹 感想まとめ

封建的な時代に生きたブーリン家のアンとメアリーの物語。この映画を観て、アンの生んだ娘エリザベスに興味を持ったら、ぜひ「エリザベス」とその続編「エリザベス ゴールデン・エイジ」も併せてご覧下さい。

絶対王政や宗教改革について、更に知識を深めることが出来ますよ。姉アンを演じたナタリー・ポートマンと妹メアリー役のスカーレット・ヨハンソン。2人の動と静の表現、存在感が光っています。

2人の魅力はまるでコインの表と裏のよう。アンの最期は悲しく悲劇的ですが、その執念がアンの娘エリザベスに受け継がれているとは!歴史の重みを感じます。主演の2人だけでなく、メアリーの2人の夫をそれぞれ演じたベネディクト・カンバーバッチとエディ・レッドメインの演技にも大注目です!

とにかく配役の豪華さと衣装の美しさに目を奪われます。また1つ、イギリスの魅力や歴史を発見できる作品です。

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