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映画『10ミニッツ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『10ミニッツ』の概要:兄弟で銀行強盗に挑むフランクとジョーだったが計画は失敗、フランクが何者かによって襲われ意識を失っていた10分の間に、ジョーは撃ち殺されていた。フランクが裏切り者を探す一方で、彼らの雇い主レックスも真相を追っていた。

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映画『10ミニッツ』の作品情報

10ミニッツ

製作年:2019年
上映時間:96分
ジャンル:サスペンス、ヒューマンドラマ
監督:ブライアン・A・ミラー
キャスト:マイケル・チクリス、ブルース・ウィリス、メドウ・ウィリアムズ、カイル・シュミット etc

映画『10ミニッツ』の登場人物(キャスト)

フランク・サリバン(マイケル・チクリス)
レックスの元で銀行強盗をするギャング。出所したばかりの弟を誘い、マン・チャンドラー銀行からとあるケースを奪った。しかし、想定外の警報が鳴り響き、脱出したところを何者かに襲われた。昏倒していた10分の間に弟が射殺されており、裏切り者を探すため奔走する。
ジョー・サリバン(タイラー・J・オルソン)
フランクの弟。かつて自分が招いたミスで投獄され、最近出所したばかり。フランクの反対を押し切り、レックスの監視を逃れてウェイトレスのクレアと高飛びしようと目論んでいた。
レックス(ブルース・ウィリス)
長年一緒に仕事をしてきたフランクのボス。依頼品のケースが奪われた上チームのメンバーとも音信不通となったため、自ら刺客を送りケースの奪還に乗り出す。
クレア(メドウ・ウィリアムズ)
ウェイトレス。ジョーの恋人。彼が仕事を終えたら、その報酬で高飛びしようと約束していた。フランクからジョーの死を知らされ、二人でレックスの追手から逃れる。
アイボリー(リディア・ハル)
レックスの右腕。彼の命を受け、フランクをはじめチームのメンバーを追いケース奪還を遂行する。

映画『10ミニッツ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『10ミニッツ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『10ミニッツ』のあらすじ【起】

フランクと弟のジョーは銀行強盗の計画を練るため、仲間達と閉店後のレストランに集まっていた。フランクは、ウェイトレスのクレアに計画が聞こえることを懸念していたが、ジョーは恋人である彼女を「切り札になる」と言い、話し合いの場に置いた。

レックスは、高層ビルの空き部屋でチームの状況を監視していた。彼の右腕であるアイボリーは、仕事を終えたサリバン兄弟が依頼品を持って逃げるのではないかと疑っていた。そこへ、報酬の前金50万ドルを持った仲介人のリチャードがやって来た。フランク達の仕事を見届けようとする彼は、依頼品であるケースを受け取った後に残りの50万ドルを渡すと言った。

フランクが率いるチームは、天才ハッカーのグリフィン、肉体派のマーシャルとバクスター、ムショ帰りのジョーの5人で構成されていた。彼らはボスであるレックスの監視を受けながらマン・チャンドラー銀行へ突入した。

計画通り古い金庫からケースを盗み出した一行だったが、突如警報が鳴り響きチームは方々に散った。マーシャルとバクスターが正面入り口へ向かった時、既に警察が到着しており、彼らは激しい銃撃戦の中逃走した。裏口から路地へ出たサリバン兄弟は、警察の到着が早すぎると嘆いた。ジョーが、レックスは信用できないためクレアを連れて街を出ると言った矢先、フランクは何者かにより背後から襲われ昏倒。10分後、彼が意識を取り戻すと、ジョーは銃殺されていた。

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映画『10ミニッツ』のあらすじ【承】

フランクが慌てて隠れ家へ戻ると、ケースを運んで来ないことを不審に思ったレックスから電話があった。フランクは、見逃した警備員に通報されたかもしれないと告げた。「ジョーのミスだな」と怒るレックスだったが、共に監視をしていた仲間から他のメンバーとも連絡がつかないことを聞かされると、フランクへケースの所在を問い質した。

フランクはケースをジョーに持たせており、当のジョーは殺されていた。作戦の失敗を悟ったリチャードは、依頼品のケースは「この国のあらゆる法執行機関が狙ってる」とレックスへ打ち明けた。

フランクは、ジョーと街を出ようとしていたクレアの元へ急ぎ、彼が死んだことを告げた。自分が気絶していた10分の間に金属のケースも盗まれたと打ち明けたフランクは、弟に代わって彼女を街から連れ出そうと決めた。そこへレックスから遣わされたアイボリーが現れたため、レックスから疑われていると察したフランクは、ジョーを殺しケースを奪った犯人を捜すためバクスターの元へ向かった。

警察は銀行での銃撃戦を受け、街を封鎖し始めていた。そんな中、バクスターとマーシャル、グリフィンの居場所を特定できずにいたレックスは焦りを隠せずにいた。

クレアを連れてバクスターの隠れ家である廃倉庫を訪れたフランクは、ジョーを殺したのは誰かと彼に詰め寄った。バクスターは、何者かにハメられ警察を呼ばれたと弁解したが、携帯にレックスからの「フランクを殺せ。借金を返せるぞ」というメッセージが届くと、彼はフランクへ銃を向けた。揉み合う中で、フランクはバクスターを撃ち殺してしまった。

映画『10ミニッツ』のあらすじ【転】

リチャードはレックスへ、ケースの中身は時価3000万ドルの宝石だと告げた。12年前にブローカーが貸金庫に宝石を預けたが、オハイオ川の洪水被害にあったマン・チャンドラー銀行は、貸金庫の中身を返却しはじめた。仲介人であるリチャードは、大元の依頼主から宝石の受け取りを任されていたのだという。

フランクとクレアは、マーシャルが身を潜める賭博場“ロウ・ディール”へ向かった。マーシャルに銃口を向けたフランクは、ジョーを殺した犯人やケースの在処、警報を鳴らした人物は誰なのかを問い質したが、彼は何も知らなかった。フランクが賭博場を出た後、マーシャルは金を持って逃げようと急いだが、追いついたアイボリーによって射殺された。

レックスの元へ、変声機で声色を変えた非通知の電話がかかってきた。電話の相手はケースは無事だと言うと、午後10時にユニオン駅の7番ホームでの取引を持ち掛けた。30以内に50万ドルを持って来なければケースを貰うと言われたレックスは、罠である可能性を感じつつもケースを奪い返そうと決めた。

フランクとクレアは、グリフィンが隠れているであろうモーテルへと向かい、一室で開業している闇医者に彼の居場所を聞き出した。グリフィンがモントリオール行きの電車に乗って逃げると知った二人は、迫るアイボリーをかわして駅へと急いだ。

アルゼンチンのブエノスアイレスにて、ニュースで銀行強盗のニュースを見ていたブロンドの女性は、リチャードへ電話を掛けた。彼女は「派手に報道されてるわね。約束が違うでしょ」と吐き捨てると、ケースを横取りしようとしている存在を排除するようリチャードへ言い付けた。

映画『10ミニッツ』の結末・ラスト(ネタバレ)

駅へ到着したフランクとクレアは、作業員に紛れたグリフィンを発見した。しかし、直後にフランクは追いついたアイボリーによって捕まってしまった。レックスは、グリフィンがケースを持っていると言うフランクを信じ、彼にケースの奪還を任せた。

リチャードは、自ら現場へ赴こうとするレックスを止めた。自分の計画に横やりを入れるリチャードに怒りを覚えたレックスは彼を撃ち殺すと、仲間と共に駅へ向かった。

アイボリーに監視されながらグリフィンを追うフランクは、ホームでグリフィンと対峙した。グリフィンは誰かにハメられたと言い張ったが、フランクはその結果ジョーが死んだと告げた。グリフィンは、そこで初めてジョーが死んだことを知った。無実だったグリフィンだったが、追って来たアイボリーによって彼は撃たれてしまった。フランクも彼女に撃たれそうになった時、付いて来ていたクレアがアイボリーを撃った。

クレアは「兄弟揃って間抜けね」と言い放った。彼らの計画を聞いていた彼女は大金に目が眩み、ジョーを利用し報酬を独り占めしようと目論んでいた。フランクを気絶させた後にジョーを撃ち、ケースの中身を奪った彼女は、レックスへ取引を持ち掛けて100万ドルを奪おうと計画していたのだ。クレアが全てを告白した次の瞬間、防弾チョッキを着ていて無事だったアイボリーは彼女を撃ち殺した。

駅に到着しアイボリーと合流したレックスは彼女から宝石を受け取ると、次の仕事への手付金としてフランクへ50万ドルを渡して去った。フランクは走り去るレックスの車に一瞥をくれると、混沌とした街へ消えた。

映画『10ミニッツ』の感想・評価・レビュー

今回も「ブルース・ウィリスが出ているから絶対に面白いだろうと思い鑑賞した結果、非常に虚しい気持ちになる映画」シリーズである。近年の彼の出演作は当たり外れが大きい。

銀行強盗のニュースを見る女性の正体も明かされず、仲介人のリチャードが殺された理由もいまいち分からない。フランクにはバクスターを殺す理由は無かった筈だし、レックスは何故アイボリーにマーシャルの手下ごと彼を殺させたのか。むやみに人が死に過ぎである。(MIHOシネマ編集部)

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みんなの感想・レビュー

  1. MS より:

    テレビ東京の日曜午後の放送で観ました。ですかあ、料金を支払っていない映画にとやかく言うのは好ましくないとは思うのですが、感じたままを書きます。

    この映画、クライムミステリーとしては面白いと思いますが、伏線の回収が不足なのと、銀行強盗の際に警官と打ち合いになったとき、あまりにも警官の銃弾が犯人に当たらないあどの不自然さが気にかかりました。映画の冒頭でイカサマトランプについての語りがありますが、映画全体をとおして誰が誰を騙そうとしているのかよく分かりませんでした。

    また、レックスやフランクが口にする「盗人の仁義」というワードが、犯罪者間での最低限のルールという意味であるなら、クレアという異物によって台なしになってしまいました。結局、フランク、ジョー、グリフィン、マーシャル、バクスターそれにレックスとアイボリーはジョーが作戦を立てた銀行強盗に関しては互いに裏切り者ではなかったのですから、まずは「盗人の仁義」は守られたということでしょうか。